札幌プリンスホテルタワー→札幌駅 【徒歩】
今朝の天気もやっぱりいまいち。3日間連続でどんより天気だと、ちょっとへこむ。
写真左の建物が視界を妨げているビル
ちょっと疲れもたまってきたので、「札幌駅まではタクシーに乗ろうか?」と昨夜は話していた。しかし、朝起きると、「やっぱり地下鉄にしようか?」「バスもいいけど、系統がややこしそうかな?」なんてケチトークが始まる。
フロントでチェックアウト手続きを済ませ、7:50に玄関を出る。玄関に横付けされたタクシーの横をそのままスルー。そして、バス停もスルー。そして、気が付けば、地下鉄乗り場もスルー。
気が付けば、大通公園を歩いていた・・・。どこまでケチなんだか・・・。
それよりも、歩きたい気分だったのだろうか?(自問自答)
ビール会社が通りの区画毎にビアガーデンを展開している
サッポロビールコーナー
キリンビールコーナー
アサヒビールコーナー
サントリーコーナー
列車の時刻に間に合わなくなってきたので、足早に歩き、特急列車の出発15分前に札幌駅到着。ホテルから札幌駅まで早足で25分かかった。
なんとか札幌駅に到着
札幌(8:30)→南稚内(13:25) 【特急】特急 スーパー宗谷1号 ※指定席
札幌8:30発の「特急 スーパー宗谷1号」に乗車。北海道フリーきっぷで指定席利用できる6回分のうち、3回目だ。
札幌8:30発「特急 スーパー宗谷1号」に乗る
朝から歩いて運動したので、昨夜セイコーマートで買っておいたコンビニパンに喰らいつく。北海道旅行の朝ごはんといえば、ホテルバイキングではなく、セイコマートのパンが僕たち夫婦の旅。
セイコマートで買った「十勝あんぱん」と「豆パン」
5時間弱の旅は、なかなかの長丁場。睡眠をとったり、ボッーと車窓を眺めたり、何も考えない時間っていうのもなかなか贅沢な話だ。しかし、なぜか心が晴れないのは、車窓から太陽が見えないこと…。
三浦綾子の小説で有名な「塩狩峠」(車窓から)
当初予定では、天気が回復すれば、豊富で下車して、サロベツ原野までレンタサイクルする予定だった。しかし、一向に天候は回復せず、雨がポツポツ降る始末。そこで、豊富では降りず、ホテルの最寄り駅である南稚内まで乗りとおすことにする。
そうとなれば、腹ごしらえ。車内販売で駅弁を購入。よさそうな「石狩鮭めし」(1000円)は残り1つ。仕方なく、いくら好きの奥さんに譲って、僕は「ひぐまの笹弁」(980円)を購入。
「石狩鮭めし」は、シャケにいくらがそこそこ乗っていて、奥さんは大満足。「ひぐまの笹弁」は、笹に包まれた5つの味が楽しめるお寿司。タラバガニ・やわらかタコ煮・うにホタテ・炙り〆サバ・厚切りサーモンと、ちょっと変り種のネタでどれもおいしい。だけど、ちょっと量は少なめかも…?
奥さんが食べた「石狩鮭めし」(1000円)
錦糸玉子に、サケといくらがそこそこ乗っている
僕が食べた「ひぐまの笹弁」(980円)
5つの変りダネ寿司が楽しめる
まもなく南稚内というところで、列車は減速する。天気がよければ、海の向こうには利尻島が見える絶景ポイント。しかし…、言うまでも無くあいにくの天気。ということで、海の向こうに見えるのは、真っ白な雲ばかり…。
札幌から5時間弱、13:25に南稚内到着。
南稚内駅
南稚内駅→稚内副港市場 【徒歩】
稚内は何度も下車しているが、南稚内ははじめて。駅前には、僻地に不釣合いのケンタッキーフライドチキンもあり、予想以上にひらけている。
今宵の宿「ホテル宗谷」は、本当に駅の目の前、改札口から徒歩30秒。外観はいかにも古い田舎の駅前旅館風ビジネスホテル。ちょっとボロい感じの玄関を入ると、フロントがあり、とっても感じのよい女性が迎えてくれた。まだチェックインはできないということなので、荷物だけ預かってもらう。
南稚内から徒歩30秒の「ホテル宗谷」
降り立った南稚内駅は、夏とは思えない強風と寒さ。セーターを着こんで、稚内の街歩きスタート!
南稚内駅の前を走っている大通りに出て、稚内駅方面に向かって、歩きはじめる。紳士服屋やドラックストアなど、ここの風景だけ見ていると、北の僻地「稚内」という感じはなく、本州のどこかの街の郊外道路のようだ。稚内周辺よりも、むしろ南稚内周辺の方が栄えている感じもする。
この風景だけ見ていると、稚内という感じがしない
南稚内駅を出発して、25分ほどで「稚内副港市場」に到着。スーパー銭湯・飲食店・土産物屋などが並ぶ観光スポットだ。以前訪れた時よりも活気がなくなっており、平日のせいなのか、ガラガラ。
「稚内副港市場」
平日のせいか、ガラガラ
市場の2Fベランダからは海がすぐ近くに見える
稚内副港市場→稚内フェリーターミナル 【徒歩】
さらに稚内駅にの方へ向かって歩くと、「利尻・礼文フェリー乗り場」と書かれた看板を発見。昨年5月に移転した稚内フェリーターミナルへ足を運んでみることにした。
こんな看板を見ると、つい足を運びたくなる
「稚内副港市場」から歩いて15分程度。目の前に現われたのは、以前のボロボロのターミナルではなく、近代的かつ洗練されたデザインのターミナル。フェリー会社の名前も、「東日本海フェリー」から「ハートランドフェリー」に変わっている。ターミナル内は、これから利尻島・礼文島へ渡る個人客や団体客でごったがえしていた。
新しくなった「稚内フェリーターミナル」
利尻・礼文に向かうフェリーも塗装がリニューアル
稚内フェリーターミナル→稚内駅 【徒歩】
ポツポツと雨が降り始めるなか、次の目的地、日本最北端の駅「稚内駅」に向かって歩く。フェリーターミナルから徒歩15分ぐらい。以前のターミナルよりも、ちょっと遠くなったような気がする。
久しぶりにやってきた稚内駅の駅前は工事中。でも、ここに立つと「きたぞ〜」という気分になる。南稚内から稚内まで、ちょうど1駅分を歩いたことになる。
駅前が工事中の「稚内駅」
稚内駅の脇には、名物看板「日本最北端の線路」があるので、記念撮影♪
日本最北端の線路
駅前通り(15:10)→ノシャップ岬(15:23) 【バス】宗谷バス
ホテルへ戻るには時間が早いので、ノサップ岬を目指すことにする。駅から少し離れたメイン道路へ出て、「駅前通り」バス停からノサップ岬行きの宗谷バスに乗る。駅からノサップ岬までは、北海道とは思えぬ頻発ぶりで、10〜15分毎にバスがやってくる。
市街地をバスは走り、15分弱でノシャップ岬バス停に到着。
プレハブの待合室がある「ノシャップ岬」バス停
バス停からノシャップ岬そのものまでは、歩いて5分ぐらい。まるで冬空のような強風の中、ブルブル震えながら、歩く。人も少なく、なんだか寂寥感が増してくる。
北の果てに来たという寂寥感が募る天候だ
ノシャップ岬といえば、夕日の名所。しかしながら、夕日の時間にも早いし、何よりも寒すぎる。そこで、今回は「ノシャップ岬寒流水族館」へ。
「ノシャップ岬寒流水族館」
何度かノシャップ岬は訪れているものの、いつも水族館は素通りになっていた。今回の旅は、天候に恵まれないが、今まで素通りになっていたところを見直す旅、いわゆるニッチな観光スポットを訪ねる旅なのかもしれない。
入館料400円を支払い、館内へ。まず出迎えられたのは、さすが寒流水族館だけあって、寒いところに住んでいるペンギンやアザラシ。ペンギン好きの奥さんは大喜び。
寒さに強そうなペンギンたち
気持ちよさそうに泳ぐアザラシ君
そして、北海道の水族館ではおなじみのクリオネ。よく知らないけど、寒いところに生息しているのかな?
北海道の水族館にはツキモノのクリオネ
さらに、ドクターフィッシュが登場。一昨年の夏に訪れた、標津の水族館にもあったので、これも寒いところに生息している魚なのかもしれない。館内はガラガラなので、独占状態で手をサカナ達にキレイにしてもらう。とってもくすぐったいけど、角質を食べてもらった後は、心なしか手がスベスベした感じがする。
くすぐったさに耐え、ドクターフィッシュに角質を食べてもらう
水族館を出て、すぐ前のノシャップ岬へ行ってみるが、あまりの天気の悪さと寒さで人はほとんどいない。車でやってきても、すぐに写真だけ撮って、去っていく。なんだか寂しい限り…。そういう僕たちもあまりの寒さに耐え切れず、お土産物屋さんに避難。
見渡しても、人の影がない・・・
天気がよければ、ここからの夕日はサイコーなのに・・・
ノシャップ岬(16:42)→南稚内(17:00) 【バス】宗谷バス
長居をしても、夕日を拝むことはとてもできなさそうな天気なので、バスに乗って、ホテルのある南稚内へ戻る。
「ホテル宗谷」のフロントで預けていた荷物を受け取り、チェックイン手続きを済ませる。今回は、宿泊予約サイト「じゃらん」を通して、1泊 ダブル素泊まり 7000円/室で予約。稚内駅周辺のホテル物価は、北海道の他地域と比較すると、かなり高めで、ツイン1室(2名)で10000〜20000円あたりが相場だ。
しかしながら、隣の駅の南稚内まで来ると、比較的安い宿がある。稚内までは1駅あるが、タクシーでもそれほどの距離でもなく、バスも頻発しているので、何かと便利。ただし、JRの本数は非常に少ないので、要注意。
フロントのロビーはこじんまり、エレベーターも年代モノといった感じで、なぜかやたらと扉が閉まるのが早い(^_^)
部屋はそこそこ広く、強力そうな暖房設備と扇風機が完備。北海道のホテルには、クーラーが付いていないところも少なくない。浴衣は異常なほどに、糊付けされていて、パリッパリッ!
ダブルベットは標準的なサイズ
新しい設備ではないが、清潔感はある
トイレはウォシュレット対応済
電話交換機の時計が狂っているようで、「モーニングコールは25分ずらして設定してください」という案内がテーブルの上に…。きちんとした案内を用意しているところを見ると、直す気はなさそう。確かに、こういう機械は、一度業者を呼ぶと、結構金額が張るので、仕方がないかな…(T_T)
電話交換機の時計がズレている案内(T_T)
色々とネタ満載だけど、稚内のホテル物価を考えれば、十分に満足できるレベルかなと…。おそらく、よっぽど安くてキレイなホテルが出来ていない限り、稚内に来た時は再び泊まっているだろう。
ホテルの大浴場は、男性用のみで女性用はない。部屋の風呂に入るのも味けないので、昼間に散歩した稚内副港市場内にある「港のゆ」へひと浴びしにいくことにする。
もちろん、タクシーなんかは使わず、ホテルの備え付けタオルを持って、またまた20分ほど歩く。
今日はたくさん歩いて運動をしたので、お腹はペコペコ。そんなわけで、副港市場内で目をつけていた海鮮丼がある食堂へ行ってみるが、既に閉店しちゃったらしい…。ざんねん。
他には、大阪にもある居酒屋チェーン店ぐらいしかなかったので、雨あしが強くなるなか、副港周辺でお店探し。そんなところで見つけたのが、副港市場から稚内駅方面に少し歩いたところにある「けい子の店」。
居酒屋と食堂を足して、2で割ったようなお店。普通の食事もできるようで、僕は「焼き鮭と刺身の定食」(1180円)、奥さんは「漬けマグロ丼」(1180円)を注文。店のおばさんと地元の常連客との政治談話を聞きながら、出来上がりを待つ。
腹ペコで食べる定食は、とっても美味。北海道で食べる海鮮モノは、やっぱり大阪よりおいしい。シャケも焼きたてでとっても美味。そして、意外においしかったのが味噌汁だった。
僕が注文した「焼き鮭と刺身の定食」(1180円)
奥さんが注文した「漬けマグロ丼」(1180円)
お腹も満たされたので、「港のゆ」へ。バスタオルはホテルから持ってきたので、入浴料700円。引き換えにロッカーのカギバンドをもらう。館内の食事などは、バンドを見せればよく、帰る時に精算となる。
フロント横にある暗証番号方式の貴重品ロッカーに預けて、いざ大浴場へ。
「港のゆ」で入浴したのは、これで2回目。前回は、稚内発の夜行の時間を気にしながら入浴だったので、カラスの行水状態だった。だけど、今回はホテルへ帰るだけなので、のんびりとできる。ところで…、館内は心配になるほど、ガラガラ。大丈夫かなぁ〜?
海沿いに面した露天風呂でぐったりと空を眺めながら、温まる。北海道で入る露天風呂は格別のモノ。大阪の喧騒を忘れ、空を見上げているだけで、心から内側からリフレッシュするようだ。折りしも天気が悪いが、降り注ぐ雨が湯で火照った体を冷やしてくれて、むしろ気持ちいい。
風呂上りは、ガラガラの休憩処で長風呂の奥さんを待ちながら、ビールとイカ焼き。なんだか、幸せ〜。後から上ってきた奥さんはお酒がダメなので、ソフトクリームワッフルで幸せそう〜。
畳敷きの休憩処はガラガラ&広々
雨あしはさらに強くなり、どしゃぶりの中、傘をさしながら、ホテルへ。至福のときを味わったせいなのか、こんな雨でさえ、楽しい気分でホテルへ戻った。
明日こそ、晴れるといいな。
ホテル宗谷
(097-0005 北海道稚内市大黒2丁目1?1)当ホテルはJR南稚内駅前すぐ横にあります。繁華街が近く、日本最北の地、
稚内の美味しい食べ物が頂ける食事処が沢山あります。
※チェックイン時間が遅れる場合は必ずホテル迄ご連絡ください。