今日の天気も良好。2Fロビー横にあるレストランへ100円朝食を食べにいく。
100円朝食はバイキング形式ではなく、席へスタッフの人が運んできてくれる。レストランはそれほど大きくはなく、街中の喫茶店サイズ。この日はそれほど混雑していなかったが、日によっては、相席になったり、待ち時間が出るかもしれない。
メニューは、ごく普通のトースト(バター付)・コーヒー・ゆで卵・ドレッシングのかかったフレッシュサラダ。野菜も取れ、栄養バランスが取れたメニューで100円は、やっぱりオススメ。
ホテルの100円朝食
今日は昼過ぎまで門司観光だ。チェックアウト後、フロントで荷物を預かってもらい、門司レトロ地区観光へ出かける。
「ポートホテル門司」の外観(屋上のネオンが…)
階段を上ると、2Fにフロントとレストランがある
レトロ地区の遊歩道で海を眺めながら、今日一発目の観光スポット「九州鉄道記念館」へ向かう。以前門司を訪れた時には無かった観光スポットだ。
朝が早いので、商店街の店も空いていない
風に吹かれながら、遊歩道を歩くだけで気持ちがいい!
「九州鉄道記念館」は、JR門司港駅のすぐ横にある。昨夜、駅のパンフレットコーナーで「特典ブック」という冊子をもらっていた。この冊子によると、JRのきっぷを提示すると、「九州鉄道記念館」の入場料(300円)が2割引の240円になるらしい。そういうわけで、先に駅にいって、西日本パスの区間外となっている「門司港→小倉」の切符を買っておく。
朝が早いので、ガラガラの「九州鉄道記念館」
「九州鉄道記念館」の中は、大きく屋外にある車両展示場と屋内展示館である本館に分かれる。まずは、本館の方へ。
屋内展示がある本館
本館の前からは門司港駅の電車が見渡せる
本館に入ると、まず目に飛び込んでくるのが屋内なのに、路面電車がど〜ん。明治42年に制作された客車だとか…。イスなんだけど、タタミという、お座敷電車になりきれない電車…。
イスだけど、タタミ(意外と今の時代に受けるかも?)
なぜ、この地に鉄道記念館なのか?
その答えは、九州の鉄道の歴史が門司から始まったからだとか…。そんな歴史を振り返る展示物が並ぶ。休憩コーナーには、JR九州の特急「かもめ」のシートがあるので、奥さんとしばし車内にいる気分で休憩。
特急「かもめ」のシートがこんなところに…
歴史を振り返る展示物だけではなく、1Fには大きな鉄道ジオラマがある。鉄道車両にはカメラが取り付けられており、ジオラマの街の風景がテレビ画面に映し出され、JR九州が自慢する各車両の紹介ナレーションが入る。昨日乗った「ゆふいんの森」も忠実に再現された模型が走り抜けていく。
JR九州が誇る車両が走り抜ける大ジオラマ
ジオラマの横には運転シュミレーターもある。朝が早いせいか、ガラガラだったので、並ぶことなく奥さんと挑戦。結果、夫婦そろって中級運転手に認定。
本館2Fにある「情報コーナー」では、鉄道に関する情報をパソコンで見れたり、鉄道書を自由に閲覧できる。
そこにあった「交通新聞」。「交通新聞」とは、JR時刻表などを出版している交通新聞社が発行している交通・運輸業界の業界紙。ニュースの題名だけが送られてくるメールマガジン(無料)は、新しいお得な切符などの情報を得るために登録しているが、実物はあまり見たことがない。
その「交通新聞」があったので、休憩がてら目を通してみる。
そこで、見つけたある記事。なんと、先々月に平戸を訪れた時に江戸(東京)へ向けて歩いて旅立っていった、日蘭友好400年周年記念イベント「江戸参府」一行が無事江戸にたどりついたというニュースだった。
※詳しくは、長崎旅行記 〜平戸・ハウステンボス・長崎・軍艦島〜 (2日目)をご覧ください!
なんとも平戸で見送った一行が無事到着したことをこんな場所、それも九州で知るとは思わなかったので、ちょっとビックリ!
子供の頃、よくこういった交通博物館や鉄道博物館に連れて行ってもらった。そこで展示されている車両はたいがい自分が知らない大昔、「本当にこの車両が走っていたのか?」疑問に思うことさえ感じる年代物が並んでいた。
しかし・・・、歳をとってしまったのだろうか?
ここで並ぶ車両は最近では滅多に見かけなくなったけど、自分の記憶の中に確かに乗ったことがある車両だ。あー、自分ももう若くないんだなと、しみじみ。
大阪でもほとんど見かけない「581系電車」
こんなシートも最近では少なくなった
トイレはつかっちゃダメ!
九州鉄道記念館(10:45)→関門海峡めかり(10:55) 【普通】やまぎんレトロライン「潮風号」
鉄道記念館を後にして向かう先は、小倉の「松本清張記念館」の予定だった。しかし、門司港駅に向かう途中で目についたのが、トロッコ列車「潮風号」。当初の計画では、「潮風号」も検討はしていたが、事前予約状況で混雑しているようなので、パスすることにしていた。
ところが…、九州鉄道記念館前10:45発の自由席待ちの列を見てみると、まだまだ座れそうな感じ。せっかく来たのだからと、300円の乗車券を券売機で買って列に並ぶ。まるで夏のような日差しでちょっとバテ気味。
九州鉄道記念館駅
トロッコ列車「潮風号」
4人席の相席ながら、夫婦そろって隣同士の席を確保し、10:45発のトロッコ列車は出発。併走する自転車に抜けかれるようなゆっくりなスピードで進む。トロッコ列車というよりは、むしろ遊園地の園内一周列車に近い感じ。
車窓からは海の風景もバッチリ
最後にトンネルを抜けると、終点の関門海峡めかり駅に到着。10分のミニトロッコ列車の旅でした。
トンネルで天井を見上げると…
終点の関門海峡めかり駅
駅周辺には何もなく、海岸沿いに門司港方面へ歩く。潮風がとても気持ちいい。少し歩くと、関門海峡大橋、そして、火の山が見えてくる。
潮風が気持ちいい
しばらく歩くと、関門海峡大橋が見える
奥さんと付き合って間もない頃に、門司港駅からここまで歩いて、足にマメができてしまった思い出話。せっかくなので、その時と同じように、歩いて下関側へ渡ってみることにする。
瀬戸大橋や明石海峡大橋と大きく違うのは、橋の下、さらに海の下の地底に、歩行者や自転車が通れる人道トンネルがあるのだ。歩行者ならば、料金は無料。古めかしい重厚なエレベーターに乗って、一気に地底の世界へ…。
関門人道トンネル(門司側)
重厚な装いのエレベーターで地底の世界へ・・・
夜中には一人で歩きたくないような薄暗いトンネルがまっすぐ彼方へ続いている。もちろん、真昼間は人がいっぱいなので、女性一人でも安心。観光客もいっぱい、ウォーキングをしている若者やおじさん、おばさんで大にぎわい。ひんやり涼しくて気持ちがいい〜。
景色に変化がないので、意外と長く感じる
福岡県と山口県の県境(人が多くて写真撮影が大変!)
ゆっくり歩いて、20分弱。再び、エレベーターで地上に上り、山口県側に到着。
関門人道トンネル(下関側)
下関側から見た関門海峡大橋
高校時代に訪れた火の山ロープウェイにいってみたかったが、あいにく弾丸トラベラーの旅。奥さんの「ジカンニカギリガアリマス!」の言葉で我にかえり、今回は断念。
渡ってきた人道トンネルをこのまま引き返しても面白くない。ということで、帰りは唐戸桟橋から出ている船で戻ることにする。時間に限りがあるならば、バスで唐戸桟橋を目指せばいいのだが、なぜか歩いていくことに…(要はケチっているだけ?)。
どんどんバスに追い抜かされ、時間もないので、ちょっと焦りながら早歩き。
人道トンネルから海沿いの道を歩く
橋を下から見上げてみる
赤間神宮を通りすぎ、少し歩くと、唐戸市場が見えてくる。ここからは、海沿いに木道の遊歩道が整備されているので、とっても歩きやすい。
真っ赤な感じの赤間神宮
振り返れば、関門海峡大橋が見える
そろそろ、お昼どき。お腹もぐぅ〜。
唐戸市場をのぞいてみると、観光客向けにお寿司やお惣菜が販売されている。だけど、なんだか値段の割りにボリュームも微妙なところ…。う〜ん、市場というよりは、観光地価格になっているような…。
観光地化しているような気がした「唐戸市場」
市場で買った昼食を海岸沿いで食べている人たちを横目に、市場を通り過ぎ、レストランや土産物屋が並ぶカモンワーフへ進む。カモンワーフで何軒かお店をのぞいてみたけど、「これだっ!」というお店が見つからない。
とりあえず、関門連絡船の切符でも買っておくかと、カモンワーフから唐戸桟橋へ向かおうとすると、カモンワーフの隣に「ふくの河久」を発見。ガッチリした飲食店というより、オープンな雰囲気のお店。
カウンターと簡単なテーブルとイスが並ぶ、ふぐ専門店。お値段はとってもリーズナブル。僕は「ふく刺しぶっかけ丼」(880円)を注文。温かいご飯にふく刺しがたっぷり、その上にポン酢がかかる。あっさりとしたふぐにさわやかなポン酢がかかる、さっぱりとした味わい。奥さんは、「ふく天丼」(600円ぐらいだったかな?)。僕のぶっかけ丼が来てからだいぶんかかったけど、アツアツの揚げたてでとっても美味だったとか。
僕が注文した「ふく刺しぶっかけ丼」(880円)
奥さんが注文した「ふく天丼」(600円ぐらいだったかな?)
カモンワーフ横にある「ふくの河久」
下関唐戸桟橋(13:00)→門司港(13:05) 【連絡船】関門連絡船
食後はカモンワーフでちょっとブラブラして、13:00発の関門連絡船で門司港へ再び戻る。
下関側乗り場(唐戸桟橋)
門司側乗り場(門司港)
午前中の鉄道記念館に引き続き、前回訪れた時にはなかった「海峡ドラマシップ」へ。門司港から歩いて5分ほどだ。入館料は500円だが、JRの切符を見せると、2割引の400円。
海峡ドラマシップ
まずは、音と光と映像での歴史体験「海峡アトリウム」へ。天井からでっかいスクリーンのようなモノが下りてきて、源平合戦をテーマにした映像が繰り広げられるのだが・・・
ぶっちゃけ、奥さんは寝てました…。う〜ん、ぶっちゃけなんだかよく分かりません。せっかくの設備なんだけど、どうもソフトというか、中身がいまいちのような…。まわりくどく演出を前面におすよりも、素直に源平合戦をうまく学べる施設にして欲しいなというのが正直な感想。ちなみに、後ろに座っていたお年寄りもよーく熟睡されていました…。とにかくせっかくの設備がもったいない!
ガッカリしてしまった「海峡アトリウム」だったけど、4Fの「リアルタイム関門海峡」エリアはとても面白い。大きな窓からは関門海峡大橋と行きかう船を見渡すことができる。そして、いろいろなアトラクション(主にコンピューター)が置いてあり、地図上に船の航跡や船名などを示すリアルタイム海上情報センター・望遠鏡・船の操縦シュミレーター・クイズなどなど、関門海峡のことを分かりやすく気軽に学べるコーナーだ。
とろんとした目をしていた奥さんも目をイキイキさせて、復活!
4Fエリアの「リアルタイム関門海峡」
関門海峡大橋や行きかう船の展望もバッチリ!
最後に、1Fにある「海峡レトロ通り」へ。大正時代の門司港を再現したレトロな街。ここは無料ゾーンなので、入館料を払わなくてもOKだ。
そろそろおやつの時間。駄菓子屋さんで昔懐かしい(といっても、僕たちの子供時代だけど…)お菓子を買う。すっぱいレモン(3つのガムのうち、1つが激すっぱい)やフィリックスガム、どれもこれも懐かしい。チロルチョコはいつのまにか、21円になっている!?
大正時代の門司港を再現したレトロな街「海峡レトロ通り」
室内に、路面電車も展示されている
もっとゆっくりしていきたいが、「ジカンにカギリガアリマス」。そう、この旅は弾丸トラベラーな旅なのだ。
門司港(15:25)→小倉(15:38) 【普通】
小倉(16:07)→新大阪(18:25) 【新幹線】のぞみ44号(グリーン車)
早足でホテルへ戻り、預けていた荷物を受け取る。そして、急いで門司港駅へ。
妙にリアルなバナナマン像(叩き売り発祥の地だとか…)
15:25発の普通電車で門司港を離れ、新幹線に乗るべく、小倉へ。10分ちょっとで到着。
小倉駅
さて、ここから弾丸トラベラーの旅の本番だ。長い旅に備えて、小倉駅のキヨスクでお菓子を調達。そして、一度やってみたかった、電車の中でお酒を飲む旅。そんなわけで、チューハイも買い込む。
そして、小倉16:07発の「のぞみ44号」に乗り込む。もちろん、グリーン車の旅。行きのN700系という車両ではなく、単なる700系。そのせいか、シートがちょっと違っていた。
「のぞみ44号」で新大阪へ
中途半端な時間のせいか、車内はガラガラ。小倉を出発した時点では、この車両には僕たち夫婦以外には一人だけ。広々としたグリーン車の座席に身をゆだね、缶チューハイでほろ酔い気分。
ちょっと奮発して、車内販売で270円のアイスクリームを買ってみる。めいらくのアイスクリームのようだが、ハーゲンダッツなどと遜色なく、とっても美味。
広々グリーン車は閑散としている
車内販売で買ったアイスクリーム(270円
そして、定刻18:25に新大阪到着。こうして、1泊2日の九州旅行を終えたのでした・・・。
新大阪(18:46)→富山(22:01) 【特急】サンダーバード43号(グリーン車)
富山(22:05)→魚津(22:28) 【普通】
というのは嘘で、ここから再び「1泊2日の宇奈月トロッコの旅」のはじまり、はじまり〜。
新大阪での20分乗り継ぎの間に、急いでゆうちょ銀行のATMを探し、旅の軍資金を強化する。
そして、新大阪18:46発「サンダーバード43号」に乗車する。いつも会社帰りに眺めるサンダーバード。「いっそのこと、あれに乗っちゃってどっかいきた〜い」なんてことも思うのだが、今日は夢が実現、それもグリーン車だ。
新幹線よりも重厚感あふれる3列シートのグリーン席に身をゆだね、いつもの見慣れた風景を眺める。
見慣れた風景を特急からみるのもいいものだ!
重厚な雰囲気のグリーン席
サンダバードは湖西線を走っており、琵琶湖を眺めながら、駅弁の夕飯。これだけ旅をしているものの、意外と駅弁を食べることが少ないので、ウキウキ。
僕は敦賀名物「かにすし」(1000円)、奥さんは富山名物「ますのすし」(1300円)。ますすしはよく知った味、かにすしは押し寿司風でほんのり微妙にカニの味がした。
敦賀名物「かにすし」(1000円)
ちょっとカニのパンチが少ないかにすし
富山名物「ますのすし」(1300円)
最近では近所のスーパーでも売っている
先行列車の遅れから途中では10分弱の遅れがあったが、富山には定刻22:01到着。
富山に到着したサンダーバード
富山22:05発の普通電車に乗り換え、魚津を目指す。ガラガラの車内、足を前のシートに乗せる。灯りの少ない田舎を走り抜ける様子は静まり返った車内の雰囲気とあいまい、旅愁をさそう。
門司港を出発して、7時間余り。22:28に今宵の宿がある魚津に到着。
今宵の宿「アパホテル魚津駅前」は魚津駅から徒歩30秒。楽天トラベルから予約して、1泊素泊まりセミダブル 5800円/室。フロントでチェックインした後は、さっさと風呂に入って、就寝した。
あいにく明日の天気はいまいちだそうだ・・・。
アパホテル〈魚津駅前〉
(937-0067 富山県魚津市釈迦堂1-1)アルペンルート・黒部峡谷鉄道への拠点としても便利。 観光・ビジネスに最適。