目覚めると、廊下の階段を降りる音がした。
そういえば、昨夜、食堂でご飯を食べている時、旅館のおばさんがこそっと話をしにきた。
聞けば、隣のテーブルで夕食を食べている、日本人のおじ(い)さんと外国人軍団は、日蘭友好400年周年記念イベントとして、平戸から東京までを徒歩で歩くのだとか…。出発が早いらしく、荷物も多いので、もしかすると、階段の上り下りで僕たちを起こしてしまったら「ゴメンナサイね!」という、おばさんの気遣いだった。
昔の江戸参府と呼ばれるものを再現しようというものらしいが、なんとも大変そうな話だ。だけど、ちょっとやってみたいというか、羨ましい・・・
おばさんの気遣いはあったものの、別に階段を降りる音が特にうるさかったわけでなく、偶然起きただけだった(と思ってるだけかもしれないけど…)。
宿の朝食は付けていなかったので、昨夜もお世話になった、すぐ近くのデイリーヤマザキでパンを買う。
旅館の前にある平戸港交流広場では、ちょうど出発式が行われていた。天気はあいにくの曇り空。もう3月だというのに、凍えるような寒さ。出発式の様子を見ながら、海岸に腰掛け、朝ごはんタイム。あまりにも寒く、外で食べ始めたのをちょっと後悔…。
江戸参府出発式が開催されていた平戸港交流広場
寒空の下、パンの朝食
宿に戻り、身支度を済ませ、チェックアウトする。今日の午前中は昨日に引き続いて平戸の街を周るので、荷物を宿で預かってもらう。
平戸交流広場の前を通りかかると、まだ出発式が粛々と進められていた。どうやら平戸市長もやってきているようで、大々的な式典のようだ。本当は出発の様子を見届けたかったが、なかなか出発する雰囲気もないので、午前中のメインとなる平戸城を目指す。
平戸城は、バスターミナルに隣接する交流広場から歩いて10分程度。そこから小高い山の上にある天守閣へは、息を切らしながら、階段を上る。
息を切らしながら、階段を上る!
平戸城は近代的なコンクリート造り。姫路城や彦根城のような国宝級の城らしい城ではない。下層階には鎧などの展示があるが、それほど面白いものでなく、さっーと目を通す程度に…。
そして、どこのお城にでもある、天守閣というよりも、展望台があり、しばし休憩タイム。3月とは思えない寒さで、雪がチラついている。街を見下ろすと、江戸参府ご一行がようやく出発セレモニーを終え、出発したようだ。いったいいつ東京へ到着するのだろうか?
コンクリート造りの平戸城
天守閣から平戸大橋方面の眺め
城山を下り、再び平戸の街へ。あまりにも寒かったので、平戸港交流広場横にある「平湯温泉うで湯・あし湯」で温まる。もちろん無料!
「平湯温泉うで湯・あし湯」
平戸桟橋(11:00)→佐世保バスターミナル(12:20頃) 【バス】西肥バス(特急バス)
平戸バスターミナル11:00発の特急バスで平戸を後にする。行きと同じく、バスは大繁盛。そして、気持ちよく揺れるバスの中で睡眠…。
終点の佐世保駅まで乗る予定だったけど、バスはちょっと遅れ気味。このまま佐世保まで乗りとおしても、ハウステンボスへ行く列車には乗り継げなさそうだ。佐世保といえば、やっぱり「佐世保バーガー」。そして、「佐世保バーガー」といえば、やっぱり「ヒカリ」。そこで、「ヒカリ」により近い「松浦町公園入口」バス停で下車し、歩いて10分少しの「ヒカリ」を目指す。
佐世保橋を渡り、「ヒカリ」を目指す
「ヒカリ」に到着すると、まさかというか、やっぱり予想どおり大混雑。「ヒカリ」の2階にある同じく佐世保バーガーの有名どころ「ログキット」も大混雑で30分待ちだとか…。このまま待ち続けると、ハウステンボスでの観光時間がなくなってしまうので、あえなく退散。
佐世保駅まで歩いて、適当な佐世保バーガーの店に立ち寄ることにする。その結果、やっぱりいつも行ってしまう「ビックマン」へ。店内は非常に狭く、席数は多くないが、ちょうど空きがあったので、ここに決定。
ベーコン・レタス・トマト・ハンバーグ・チーズ・卵が挟まった「トリプルバーガー」(540円)を注文する。ビックマンの売りは、ベーコン。厚切りのベーコンとチーズの組み合わせがとっても美味だ。「ヒカリ」ほどのボリューム感はないが、正統派佐世保バーガーとして満足できる味。
余談だが、大阪駅北側にあるヨドバシカメラの上にあるレストラン街にも「ビックマン」が出店しているのだが、佐世保と比べると、ボリューム感がなかった(気がする)。
佐世保の中心街にある「ビックマン」
ベーコンとチーズの相性がいい「トリプルバーガー」(540円)
佐世保(13:42)→ハウステンボス(14:01) 【快速】シーサイドライナー
お腹が満たされたところで、列車の出発まで時間がないことに気づき、駅まで重い荷物を抱えて走る。佐世保13:42発の快速「シーサイドライナー」にギリギリ飛び乗り、ハウステンボスに到着(14:01着)。
チューリップシーズン真っ盛りにはしては、駅にひと気がないハウステンボス。大丈夫かな…???
快速「シーサイドライナー」
ハウステンボス駅
やってきました!ハウステンボス
ハウステンボスの3年間フリーパス「ファミリエカード」を持っているので、カードの提示だけで園内に入る。このお手軽感がフリーパスのいいところ。今年は正月を含め、2度目のハウステンボス訪問。どちらかといえば、「帰ってきた」という感覚さえする。
入園ゲートから少し進むと、風車と一緒にチューリップに迎えられる。気のせいなのか、それとも真実なのか、以前よりもチューリップのスケールが小さくなったような…。ハウステンボスの財務事情はあまりよろしくないようで、この先がちょっと心配だ。
でも、やっぱりキレイ!
外国のような風景には、いつも癒される
ちょっとさびしくなったような???
幾度も訪れているハウステンボス。園内の地理はすっかり頭にインプットされているので、自分の庭のごとく、いつもの街をぶらり楽しむ。天気がいまいちなのが、ちょっと残念。
チョコレートハウスの滝は定番撮影スポット
ちょっと微妙な感じの「イタリアンフラッグショー」
花が少なめのアートガーデン(3月下旬から充実する模様)
土曜なのに閑散とした園内(ちょっと心配・・・)
カナルクルーザーの運転席横にはクマさんが…
一番奥にある「ハウステンボス美術館」は、5年以上のファミリエ会員は入館料無料。カードの提示だけで入館できる。今回の展示テーマは「日蘭通商400周年記念 オランダ再発見」。オランダを様々な形で紹介していこうというものだ。
オランダ民族衣装の無料試着ができ、自分のカメラでも撮影できる。奥さんは「もちろん!」というノリで、オランダ娘(おばさん!?)に変身して楽しんでいた。
美術館前のチューリップもキレイだ
ハウステンボスへやってくると、必ずお世話になるのが、ホテル日航ハウステンボス1Fにある「ラヴァンドル」。園内で食べると何かお金がかかってしまうが、ランチバイキングは1575円と大変リーズナブルでお腹もいっぱいになる。
そのランチバイキングは残念ながら、今日はお休み。ここのランチバイキングは、不定期で休みの日があるので、事前にホームページで確認しておくのがポイント。
ランチバイキングはお休みだが、週末限定のサンクスディナーバイキングの営業日になっており、お値段も2700円とリーズナブル。夜の花火の時間まで外をウロウロするのは寒いので、ディナーバイキングでゆったり時間を潰すことにする。
ホテル日航ハウステンボス
ロビーでは大きなクマさんが迎えてくれる
期待のディナーバイキングは、ランチバイキングと比べて少しメニュー数も多く、質もランチバイキング同様いい感じ。魚よりは肉料理が非常に充実、チーズフォンデュもあったりで満足感いっぱい。
サラダ・肉料理など、充実のメニュー
チーズフォンデュもおいしい
もちろん、デザートも冷凍っぽくなく、手作りっぽく、いい感じ♪
デザートも充実♪
たくさん食べたからだろうか?、それとも、夜になって暖かくなったのか、外へ出ても、あまり寒く感じなくなっていた。昼のハウステンボスもいいが、夜のライトアップされたハウステンボスは違う姿を見せてくれる。
運河に浮かぶライトアップされたクルーザー
風車のチューリップもライトアップ
静まり返った街並み
パレスハウステンボスのチューリップ
色鮮やかなチューリップ達
そして、一日の最後を締めくくる花火。大晦日のカウントダウンと比べると、かなりしょぼいが、毎日上っている花火にしては豪華だ。
一日の締めくくりは、「HANABI around the world」
ハウステンボスの街を見守る「ドム・トールン」
ハウステンボス(21:28)→佐世保(21:48) 【快速】シーサイドライナー
ハウステンボス21:28発の快速「シーサイドライナー」で今宵の宿がある佐世保へ向かう。
ハウステンボス駅から乗ったのは僕たち以外に1人だけ
今宵の宿は、正月にも宿泊した「ホテルサンルート佐世保」。楽天トラベルから予約をしたが、1泊セミダブル素泊まり5040円/室と、ちょっと節約モード。明日は長崎観光、そして、夜はちょっと豪華なホテルへ宿泊する予定。
昨日・今日と天気が悪かったが、明日はようやくお日様が顔を出すとか…。明日の行程を楽しみにしながら、眠りについた・・・。
サンウエストホテル佐世保
(857-0871 長崎県佐世保市本島町1?15)佐世保の観光・街歩きに最適なホテル★
人気の朝食は、豊富な品揃えで長崎の特産食材を使用した和食・洋食のバイキング!!
最上階展望レストランにて、AM6:30?9:30まで開催中♪