別府駅前(8:11)→阿蘇山西駅(11:57) 【バス】九州横断バス2号
この旅は4日目。そして、「SUNQパス」2日目の今日の天気は、どうやらいまいちようで、どんよりしている。
山の方をみると、どんよりしている
朝食は、ホテルの部屋で済ませる。昨晩、ホテル真横のコンビニ「ココストア」で買っておいた、パンとおにぎりだ。
朝食のパンとおにぎり
「SUNQパス」だけあって、今日もバスの旅。別府と熊本を結ぶ「九州横断バス」に乗り、熊本を目指す。九州横断バスの別府駅前バス停は、駅から正面の道路を2分ほど歩いたところにあり、ちょうど僕たちが宿泊したホテルの目の前にバス停がある。
九州横断バスの別府駅前バス停
時刻表にはSUNQパスマークが付いている
別府駅前8:11発の「九州横断バス2号」熊本行きに乗車する。もちろん、このバスもSUNQパスで乗車することができる。ちなみに、「要予約」だったので、事前に電話予約しておいたが、車内はガラガラ。別府駅前バス停から乗ったのは、僕たち含め、4組程度だ。
車内はガラガラ
市街地を少し走った後、バスは山道を登り、どんどん標高が上げていく。眼下には、別府湾と別府の街並みが広がる。そして、いつの間にやら、山間部へ。気が付けば、連日の旅の疲れのせいか、ウトウトと居眠り。旅のこんな時間が最高の贅沢だ。
どんどん山の中へ
九州横断バスは単なる路線バスではなく、いわゆる観光路線バスだ。ルート上の各観光地にバス停があり、一部制約があるものの、どのバス停でも乗下車できる。バスガイドさんこそ同乗していないが、観光ポイントでは名所を説明するアナウンスが流れる。
途中ではトイレ休憩があり、小田の池と瀬の本(三愛レストハウス)で約10分ほど停車する。特に、瀬の本は土産物屋やフードコートがあり、バスツアーに参加している気分だ。
小田の池でトイレ休憩
今回乗車した「九州横断バス2号」
瀬の本(三愛レストハウス)
バスが走るのは、かの有名な「やまなみハイウェイ」。天気がいまいちなのが、ホントに残念。
まっすぐの道(バスの後部座席より)
高原をバスは走り抜ける
由布院、黒川温泉などのメジャー観光地を通り、別府を出てから約3時間ほどで阿蘇駅前に到着。10分ほどのトイレ休憩時間があったので、下車して駅舎見物。
重厚な雰囲気の「阿蘇駅」
再び同じバスに乗車。バスはどんどん阿蘇山を登っていき、約30分ほどで阿蘇山西駅に到着。ここで別府から乗ってきたバスを見送る(11:57着)。
阿蘇山西駅バス停(ロープウェイ乗り場)
阿蘇山西駅(12:04)→草千里(12:09) 【バス】九州横断バス5号
時刻はちょうど正午。昼食を食べようと、ロープウェイ乗り場の建物の中を見てみたが、いまいちピンっとくる店がない。阿蘇山西に到着する前にバスの車窓からみた草千里の方が食堂が多かった。
バス停の時刻表をみると、草千里へ戻るバスがちょうどまもなく発車する。再びここへ戻ってくる予定なので、阿蘇山西駅のコインロッカーに大きな荷物を預け、阿蘇山西12:04発の別府行き「九州横断バス5号」に飛び乗る。
そして、およそ5分ほどで草千里に到着(12:09着)。こんな感じでバスに飛び乗れるのも、SUNQパスならではの旅。
草千里バス停に停車する「九州横断バス5号」
まずは腹ごしらえ。いくつか並ぶレストラン(というか食堂)の中から、「ニュー草千里」という店に入る。1Fが売店、2Fがレストランという、観光地にありがちな典型的店舗。
2Fレストランからの見晴しがよい
レストランから草千里を望む
カレーやトンカツなど、定番のメニューが並ぶ中から選んだのは、やっぱり地のモノということで、「太平燕定食」(840円)。ちなみに、JALのクーポン冊子で1割引になる。太平燕のほかに、ご飯・小鉢・フルーツがついている。
「太平燕定食」(840円)
以前からずっと食べてみたかった、熊本名物の太平燕(タイピーエン)。出てきた鍋のフタを開けると、トンコツ味のスープの中に、春雨・タマゴ・海鮮などが入っている。一言でいってしまうと、春雨トンコツラーメンといったところか・・・。チョーおいしいというものでもないが、ほどほどにおいしかった。
一言でいうと、春雨トンコツラーメン
腹ごしらえを終えた後は、メインの大草原が広がる草千里へ。春先という季節のせいだろうか、ガイドブックやテレビ番組で見かける青々とした草原が広がる光景はない。わかりやすくいえば、草の顔色が悪いといったところか・・・。
しかし、雄大な草原の中を歩くと、とても気持ちがいい。小高い山の上で、芝生の上に座り、しばしほっこりタイム。
広大な草原が広がる草千里
観光用の馬に乗ることもできる
草千里のレストハウスの横には、火山博物館がある。入館しようとも考えたが、洞爺湖などで同様の博物館に入館したことがあるので、今回はパス。
ちなみに、博物館入口には、火山入山規制の状況が掲示されている。風向きなどでガスが充満していると、規制がかかるらしい。
博物館入り口にある火山規制の掲示板
草千里(13:30)→阿蘇山西駅(14:00) 【徒歩】
次は火口見物だ。ロープウェイ乗り場のある阿蘇山西駅へバスで戻ってもいいが、それも面白くない。看板を見ていると、草千里からロープウェイ乗り場まで遊歩道があるようなので、歩いてみることにする。
遊歩道の案内看板
遊歩道は舗装されており、とても見晴しがいい。途中で遊歩道が途切れて、車やバスが走り抜ける車道を歩く区間も一部あるが、基本的には歩きやすい。おまけに、僕たちのように歩いている人はみかけないので、遊歩道は独り占めだ。
途中、モクモク煙が上がっている箇所があり、火事かと思いきや、野焼きをやっていた。
まっすぐに続く遊歩道
途中、一部区間だけ車道を歩かないといけない
野焼きで真っ黒になっている
バスで5分の道のりを30分かけて、ロープウェイ乗り場に到着。いまいちだった天気も少しよくなり、晴れ間が出てきた。
約30分歩いて、ロープウェイ乗り場に到着
ロープウェイの乗車券売り場にいくと、衝撃の事実が発覚!
ナント、火山ガスの影響で一部区域の立ち入りが禁止されており、火口が見れないんだとか…。ただ、風向き次第で解除される可能性もあるらしく、火口までいけないことを了承の上、乗車券を購入。往復1000円だが、SUNQパス提示で900円。
阿蘇山ロープウェイ
ロープウェイで上にあがると、A〜Dまである4つの区域のうち、D区域のみ規制が解除されていた。火口から離れており、バッチリみえるポジションではないのが残念だ。
眼下の阿蘇山西駅からロープウェイで上がってきた
ガスの濃度を知らせる掲示板
ここ先のA〜C区域は立入規制中
ロープウェイ山頂駅から火口を望む
D区域の展望台から火口を望む
少し寒くなってきたので、温かいドリンクを探しに、自販機へ。ちょっと珍しい「ほっとカルピス」を買って、戻ってくると、何やら放送が流れ、多くの人が一斉に同じ方向へ・・・。
ナント、ラッキーなことに、A〜C区域(B1除く)の立ち入り規制が解除されたのだ。いつ再び規制がかかるかわからないので、「ほっとカルピス」のフタも開けずに、一目散に僕たちも移動。
初めてみた「ほっとカルピス」
アナウンスが流れると、みんなが一斉に移動
やはり近くまで来ると、迫力が違う。そして、ガスというか、硫黄らしき臭いがプンプンする。火口といえば、なんとなく赤い池をイメージするが、火口をのぞいてみると、青白い、コバルトブルーの池がある。
やはり近づく方が迫力がある
底には青白い池が見える
一時は規制でどうなるかと思ったが、無事に火口を見れた。満足に浸りながら、ロープウェイで下る。
ロープウェイからの眺め
阿蘇山西駅(15:40)→阿蘇(16:05) 【バス】九州産交バス
コインロッカーから荷物を取り出す。バスを待っている間、売店で熊本名物の「いきなりだんご」(150円)を購入する。店員さんが冷凍のいきなりだんごを温めてくれる。紫いもの餡が入ったいきなりだんごは、とっても優しい味で美味。
いきなりだんご(150円)
阿蘇山西15:40発の内牧温泉行き九州産交バスに乗り込む。途中の草千里でもたくさんのお客様を乗せ、車内は補助席を使うほどの満員状態。そして、意外にも西洋系の外国人旅行客が目立つことにもビックリする。
くねくねとした山道をバスは下っていき、阿蘇駅前で下車する(15:07着)。
車窓からの眺めもよい
阿蘇駅に戻ってきた
阿蘇(16:54)→熊本交通センター(18:30) 【バス】九州産交バス「やまびこ号」
熊本行きのバスまで少し時間があるので、駅前にある「道の駅 阿蘇」へ。
観光案内所やお土産物屋さんが揃う、典型的な道の駅。なんだかおいしそうな草もちを発見。購入して、外のベンチで食べる。
道の駅「阿蘇」
草もち(2個入り200円)
熊本といえば、やっぱりくまモン
少し遅れてやってきた、阿蘇駅16:46発の熊本行き「やまびこ号」に乗車する。
「やまびこ」号は、大分と熊本を結ぶ九州産交の高速バス。予約は不要だが、先着順の定員制だ。始発バス停ではなく、途中のバス停となるので、満員で乗れないことも心配したが、杞憂に終わり、難なく座席を確保。
熊本行きの「やまびこ号」
途中のくまもと空港で多くの乗客を乗せ、約15分遅れで熊本交通センターに到着(18:30着)。
地方都市にありがちなパターン、それはJR駅と繁華街が離れていることだ。博多・宮崎・鹿児島、そして、熊本もまた然り。
熊本交通センターは、簡単にいえば、バスターミナル。アーケード街がある繁華街にほどちかく、観光名所である熊本城にも近い。一方、熊本駅からは少し離れており、路面電車での移動となる。
熊本交通センター
今宵の宿は、この熊本交通センターから歩いて数分、「三井ガーデンホテル熊本」。今回は、じゃらん限定プランで、1泊セミダブル朝食付 5400円/室(2人)で予約。三井ガーデンホテルのブランドを考えると、なかなかオトクなプランだ。
「三井ガーデンホテル熊本」
建物の外観もキレイだが、チェックインして、部屋に入り、かなりビックリ。
窓のブラインドはシェード、ベッドはサータ、そして、空気清浄機やミニソファが揃っていて、とってもオシャレ。アメニティ類も一通り揃っており、ハンドソープとリンスが独立しているのも、ポイントが高い。
シェードがオシャレな部屋
1台7万円で販売もしているサータのベッド
オシャレなミニソファ
空気清浄機も完備
ハンドソープとリンスは独立
シンプルなアメニティ
部屋でちょっと休憩した後、夕食を求めて、街へ繰り出す。やはり土地のモノを食べたい。どうせならば、昼に食べたタイピーエンを本格的な店で食べたい。
そんなわけで、ホテルのフロントでおいしい店を聞いてみると、「紅蘭亭」を紹介される。「紅蘭亭」はホテルから数分のアーケード街の中にある。
色々な店があるアーケード街
こんなところにもくまモン
「紅蘭亭」
タイピーエンの専門店というわけではなく、中華料理の店のようだ。少しだけ待ち時間があったが、すぐに席にありつける。注文したのは、もちろん「タイピーエン」(750円)。
そして、しばらく待って登場した、タイピーエン。お昼に食べたタイヒーエンは、白いトンコツスープだったが、この店は長崎チャンポンのスープと同じだ。一言ていえば、春雨チャンポン。
「タイピーエン」(750円)
食べ終わった感想を一言でいえば、ちょっと物足りない。春雨といえば、ダイエット料理だけあって、ヘルシーなわけだから、もっともな話だ。確かに、周りの人たちを見ていると、タイピーエンの他に、一品料理を注文している。
好みの問題と思うが、次回熊本を訪れたときは、熊本ラーメンを選択するだろう。
いまいちお腹がいっぱいにならず、昨日大分駅で見た「中津からあげ」が無性に食べたくなる。ここは大分でなく、熊本だけど、「中津からあげ売ってないかなぁ〜」と歩いていると、僕たちの声を神様が聞いていたかのように、中津からあげの店「ぶんごや」を発見。
まさかの「中津からあげ」の店を発見
モモは250円/100グラム、ムネは230円/100グラム、そして、ミックスは230円/100グラムらしい。夕食後だったので、ミックス150グラムを注文。注文してから揚げるそうで、5分ほど店の前で待つ。
そして、ライトアップされた熊本城をみながら、出来てのから揚げを食べ歩き。はじめて中津からあげを食べたが、ホントにおいしい♪
ライトアップされた熊本城
唐揚げを食べたにもかかわらず、ホテルへ戻る途中にゼブンイレブンでお酒とデザートを購入。部屋に戻り、プチ宴会をした後、眠りについた。
お部屋でプチ宴会♪
三井ガーデンホテル熊本
(860-0012 熊本県熊本市中央区紺屋今町1-20)2017年4月1日リニューアルオープン!サクラマチクマモト徒歩5分、JR熊本駅車で5分とアクセスも至便。熊本城へ徒歩10分と観光にも最適です。快適な空間、きめ細やかなサービスをご提供致します。