天気予報によると、今日の天気はいまいちっぽい。確かに、ホテルの窓から空を見上げると、パッとしない天気だ。さらに、昨日は遅めのチェックインで疲れ気味。朝から直島へ向かうのも気力がいるので、直島は明日へ回して予定を変更する。
昨夜コンビニで買っておいたパンをかじり、今日の行き先を決めるべく、奥さんと一緒に作戦会議。
朝ごはんはコンビニパン
そして、選んだ行き先は「道の駅 滝宮」のいちご狩り。以前、「休暇村 五色台」の宿泊プランに付いていて訪れたことがあるのだが、いちごがとっても甘くておいしかったのだ。
そんなわけで、電話をしてみると…、
なんと、予約枠がいっぱい。既に本日分は受付を終了しているのだとか…。電話の向こうのおじさんの話によると、熟するいちごの数に限りがあるため、人数を制限しているらしい。
ガッカリ…。
これから直島に行くにしても、出遅れ感がある。作戦を練りなおしながら、とりあえずホテルをチェックアウト。そして、歩いて10分ほどの高松琴平鉄道(ことでん)瓦町駅を目指す。
ホテルをチェックアウト
商店街を歩いて、瓦町駅を目指す
瓦町駅の窓口で見つけた「1日フリーきっぷ(1000円)」。「これだっ!」ということで、早速購入。色々と考えた結果、今日は1日フリーきっぷを手にことでん沿線をブラブラしてみることにする。
ことでんの「1日フリーきっぷ(1000円)」
瓦町→琴電屋島 【普通】ことでん
琴電屋島(10:30)→屋島山上(10:40) 【バス】屋島山上シャトルバス
まず、目指す先は屋島。志度線に乗車し、瓦町から琴電屋島へ移動する。
志度線で琴電屋島へ
趣のある駅舎「琴電屋島駅」
駅から目指す先は、屋島山頂。以前は、駅の近くからケーブルカーが出ていたが、数年前に廃止されてしまった。
その代わりに、屋島山上シャトルバスが運行されている。おまけに、このバスがとってもお得。ナント、片道100円。ケーブルカーがなくなって残念だけど、100円で登れてしまうのはうれしい。
琴電屋島駅前にあるシャトルバスのバス停
立ち客もでるほどのバスは盛況なようで、少し遅れて出発。そして、たった10分で山上に到着。
ミニサイズの「屋島山上シャトルバス」
屋島といえば、那須与一で有名な古戦場跡だ。その山の上に似つかわしくない水族館がある。何が「新」なのか分からない「新屋島水族館」。
屋島へは幾度が訪れているが、水族館は一度も入ったことがなかったので、入館料1200円を払って入ってみる。
山の上の水族館「新屋島水族館」
11時からのイルカショーは、大盛況で立ち客でいっぱい。博士と助手が登場するストーリー仕立てのショー。なかなか完成度が高く、たくさん笑わせてもらう。
ただ、肝心のイルカの演技はそこそこかな…(白浜アドベンチャーワールドなどと比較すると…)。
イルカショー
そして、次はアシカショー。これもまた内容的にはそこそこかな…。最近、色々な水族館を見ているので、目が肥えてしまっているようだ。
アシカショー
館内の展示も内容的にはちょっと古い水族館という感じでまずまず。大阪の海遊館や沖縄の美ら海水族館などと比べると、入館料は安いものの、コストパフォーマンスは微妙なところだ。
「なんだかなぁ〜」と思いつつ、最後にイルカプールに行ってみると、小さな子連れの親子がボートに乗って、イルカと触れ合っていた。
その親子がボートから下りると、周りには誰もおらず、プールでイルカがグルグルと泳いでいるだけ。
「イルカと触れえるなんていいなぁ〜」「予約とかいるんだろうなぁ〜」「高いんだろうなぁ〜」なんて思いながら、目を看板にやると、「イルカふれあいプール 料金 550円」の文字が目に入る。
んっ?、たったの550円でイルカと触れ合えるのか!?
近くにいたおにいさんに聞いてみると、「すぐにいけますよ〜」という返事。そんなわけで、僕たち夫婦だけの貸切でプールに浮かぶアクリル製の透明ボートに乗船。
プールに浮かぶ透明のアクリルボートに乗船する
まずは、エサのアジをあげる。ガイドのおにいさんの話によると、イルカは歯が発達していないため、魚を飲み込むのだとか…。なので、魚をしっぽからあげると、しっぽが喉にひっかからないように、ひっくり返してから飲み込むと説明しながら、実演してくれる。
エサのアジを欲しがる姿がカワイイ!
手を叩くと、クルクルまわってくれる。そして、手を上下に上げ下げをすると、「キュッキュッ」と鳴いてくれる。そして、最後に握手でタッチ。
たったの10分ちょっとのふれあいだったけど、初めての体験だったので、夫婦そろって大興奮。気がつけば、プールの周りには、僕たちの羨ましそうに見るギャラリーでいっぱいだった。
ちなみに、沖縄のルネッサンスリゾートなどで似たようなプログラムがあるが、20分で4000円程度。それと比べると、たった550円と格安でイルカと触れ合うことができる、まさしく隠れスポットだ!
手を叩くと、クルクルと回る♪
こんな近くで愛くるしい姿を見せてくれる
大満足で水族館を後にして、展望台へ。展望台からは、瀬戸大橋はもちろん、男木島や女木島などの瀬戸内の島々、高松の街を見渡すことができる。
ベンチに座って、しばしホッコリタイム♪
高松駅前のシンボルタワーもバッチリ見える
瀬戸内の島々も見渡せる
屋島山上(13:50)→琴電屋島(13:58) 【バス】屋島山上シャトルバス
琴電屋島(14:03)→瓦町(14:19) 【普通】ことでん
瓦町(14:34)→滝宮(15:10) 【普通】ことでん
次の目的地は、金毘羅さん。
14時前なのに、昼ごはんはまだ。そこで、イチゴ狩りを断念した「道の駅 滝宮」に立ち寄り、うどんを食べていくことにする。滝宮のある綾川町は「うどん発祥の地」といわれているのだ。
13:50発のシャトルバスで琴電屋島に戻り、志度線で瓦町に出て、琴平線に乗り換える。そして、滝宮で一旦下車する(15:10着)。
滝宮駅(ことでんの駅舎はどこも個性的!)
滝宮を訪れたのは、今から5〜6年前。その時のかすかな記憶を頼りに、道の駅を目指して歩く。しかし、なぜか歩けど歩けど近づいている気がしない。
少し不安になって、携帯電話のGPS機能で調べてみると、どうも反対側に向かって歩いていることが発覚。回れ右をして、ちょっと遠回りして道の駅に到着。
この橋を渡れば、あと少し
道の駅では、野菜や土産物などが販売されており、ゆっくり見たいところだが、時間がないので、とりあえずは併設のうどん屋さんへ。
まもなくオーダーストップだったようで、店内は僕たち夫婦だけ。二人揃って、「ぶっかけちくわうどん」(500円)を注文。セルフのうどん屋さんと違い、注文してから持ってきてくれるので、うどんの上にのっている天ぷらがアツアツ&サクサクでとってもおいしい。うどんの方は、昨夜食べたうどん市場と大差を感じなかった。
道の駅併設のうどん屋さん
セルフではなく、フルサービス方式だ
アツアツ&サクサク天ぷらの「ぶっかけちくわうどん」(500円)
うどんだけでは、ちょっと物足りなかったので、フードコートで最近流行っている「スクリューポテト」(150円)を1つ買って、二人で半分こにする。
「スクリューポテト」(150円)
滝宮(16:10)→琴電琴平(16:30) 【普通】ことでん
再び、16:10発のことでんに乗りこみ、琴電琴平へ(16:30着)。
琴平駅に到着したカラフルな電車
金毘羅さんといえば、なが〜い階段。せっかく来たのだからと、登ることにする。とはいっても、運動前には腹ごしらえが必要。
そんなわけで、スタート地点にあるお店で、ちょっと珍しい「和三盆ソフトクリーム」(300円)を1つ買って、二人で半分こ。普通のソフトクリームと違って、上品な甘さでさっぱり。どんどん食べれる味だ。
ここがスタート地点だ!
上品な甘さの「和三盆ソフトクリーム」(300円)
麓から息を切らしながら、階段を登りはじめる。そして、20分弱で本宮へたどり着く。麓から本宮までの石段数は785段だ。
汗をかいた後の標高236メートルから眺める讃岐平野の眺望は最高だ。見た目に分かりやすい讃岐富士もくっきりみえている。
参道を彩る花もまたキレイだ!
本宮からの眺めは最高だ。
金毘羅さんには、本宮のさらに上に奥宮がある。僕の記憶では、以前訪れた時も奥宮まで行ったと思い込んでいた。そこで、たいした距離でないと思い、さらに階段を登り、奥宮を目指す(この記憶は大きな勘違いだったのだが・・・)。
しばらく坂道が続いたと思いきや、再び果てしなく続く階段が登場する。
しばらくは階段でなく、坂道なのでちょっと楽
しかし…、果てしない階段が再び現る
本宮から登ること、およそ25分、ようやく金毘羅宮の最高峰である奥宮に到着する。本宮から583段、麓から合算すると1368段の苦行だった。もうヘトヘト…。
いい加減は記憶では、以前も奥宮まで来た気分になっていたが、全く記憶のない場所だった…。
これだけ苦労して登ってきた奥宮だが、ひっそりと佇むこじんまりした建物があるだけ…。ベンチに腰掛け、本宮よりも眺めのいい景色を見ながら休憩。
ひっそりと佇む奥宮
本宮よりも標高が高いので、さらに眺めがいい
時刻は17時半過ぎ、日が暮れはじめてきた。山だけに夜道を歩くのは怖いので、15分ほど休憩した後、転がるように階段を下っていく。
早咲きの桜が暗闇のライトに灯されていて、とてもキレイだ。上りは1時間弱かかったが、下りは30分弱だった。山を下りると、賑やかだったお土産物屋街の店は閉まっていて、ひっそりとしていた。
早咲きの桜が石段を飾る
土産物屋街はひっそりとしていた
琴電琴平(19:13)→瓦町(20:08) 【普通】ことでん
駅まで戻ってくると、すっかり暗闇に包まれ、川沿いの風情あるライトアップがとてもキレイだった。運動をしてお腹が減ったので、コンビニを探してみるが、どうも見当たらない。
川のライトアップがキレイだ
高松築港行の発車時刻まで時間があったので、琴電琴平駅から少し離れたところにあるJR琴平駅のキヨスクで、名物の「かまど」を買う。5個入りで367円也。
琴電琴平19:13発の高松築港行きに乗る。僕たち以外に数人しか乗っていないガラカラの車内で、さっそく「かまど」を食べてみる。ぶっちゃけ、「ひよこ」と同じ味だった…。
2両編成の味のある電車だ
ぶっちゃけ「ひよこ」味の名物「かまど」
いつの間にか、気づくと夫婦そろってウトウト。そして、ふと目覚めると外は激しい雨。当初の予定では、栗林公園のライトアップを見に行く予定だったが、今年は桜の開花も若干遅いようなので、パスしてホテルの最寄り駅である瓦町で下車する。
雨の中、小走りで今宵の宿「スーパーホテル高松禁煙館」へ。ちょっと場所が分かりにくいが、走れば、駅から2〜3分でたどりつける距離だった。
おなじみのスーパーホテルチェーンだけあって、セブンイレブンといったコンビニと同じで全国どこでも同じ。それだけに部屋に入った時に、全国共通の画一的な設備やサービスにちょっと物足りなさを感じてしまう。奥さんも同感なようで、「なんだか物足りないなぁ〜」という気分だった。しかしながら、1泊朝食付4980円/室という低価格には勝てない。
うどん屋めぐりをしようと思ったが、昨日の宿でもらった「うどんマップ」をみると、時間が遅いだけに閉店している店も多いようだ。雨も降っていたので、すぐ近くにあった「CoCo壱番屋」のカレーで済ませた。
天気予報によると、明日は朝から晴れるようだ。今回は芸術の旅、シメは楽しみにしていた直島の地中美術館だ。ワクワクしながら、眠りについた。
天然温泉 牛若の湯 スーパーホテル高松禁煙館
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