芸術の春!?うどん食べ歩き香川旅行記

旅のテーマは様々。今回の旅のテーマは、「芸術とふれあう旅」。そして、目指した先は瀬戸内海らに浮かぶ芸術の島「犬島」と「直島」のはずだったが、思わぬハプニングが…。他にも、讃岐うどんやB級グルメを楽しむ気まぐれな2泊3日の旅行記。

  
1日目 (2010年03月27日)
[プロローグ1] 瀬戸内海に浮かぶ芸術の島「直島」

ずっと以前から気になっていた島、それは「直島」。

通信教育で有名なベネッセコーポレーションが瀬戸内海に浮かぶ島をまるごと美術館にしたらしく、とても人気があるという話はちらほらと聞いていた。しかし、なにぶん芸術の分からぬ性分なわけで、ずっと訪れていなかった。

春といえば、やっぱり青春18きっぷの旅。しかし、18きっぷでいけるところもそこそこ行き尽くしてネタが尽きた今日この頃。そんなときにふと思い出したのが、その「直島」だったのだ。

[プロローグ2] とても惹かれた一枚の写真「犬島の精錬所跡」

さっそく旅の計画にとりかかる。「直島」のホームページを見ていると、一枚の写真にとても惹かれてしまった。それが今回の一つ目の目的地となった「犬島アートプロジェクト」の精錬所跡だ。直島そのものではなく、同じく瀬戸内海に浮かぶ別の島。昔、銅を精錬した近代化作業遺産である精錬所跡を芸術にしてしまったのだ。

この精錬所見学は予約制になっていて、事前予約が必要で、1人1000円でガイドさんと一緒に回れるコースが用意されている。いくつかの希望日は既に満席となっていたが、何とか予約を確保する。

そんなわけで、1日目が犬島の精錬所を見た後、高松に宿泊。2日目も直島で芸術を愉しみ、高松に連泊。最終日はゆっくりと大阪へ戻るといった行程を立てた。

※犬島の精錬所跡見学は、2010年4月より予約不要の自由見学に変更になっています。

18きっぷで一路西へ

大阪(9:00)→播州赤穂(10:39) 【新快速】
播州赤穂(10:40)→西大寺(11:40) 【普通】

今日の天気は、快晴。

いつもの青春18きっぷの旅にしては少し遅く、8時過ぎに家を出発する。そして、新快速で一気に播州赤穂へ向かい、さらに赤穂線で犬島へのバスが出ている西大寺に到着する(西大寺11:40着)。

こじんまりとした「西大寺駅」

こじんまりとした「西大寺駅」

サンドイッチの常識を変える「マミー」

春だというのに、なんだか寒い。ちょうどお昼どきでお腹も「ぐぅ〜」と鳴った。駅前をキョロキョロとして、ランチスポットを探してみる。少ない飲食店の中で目に入ったのが、駅の本当の目の前にあるサンドイッチ専門店「マミー」。

サンドイッチというと、外で食べるには高くてお腹がいっぱいにならないというのが、うちの夫婦の共通認識。そんなわけで、気乗りがしなかったが、他にお店もなく、「背に腹は変えられぬ」といった理由でドアを開けた。

こじんまりとした店内には、イートインスペースもある。夫婦でやっているようで、のんびりとした雰囲気。メニューは、本当にサンドイッチonlyといった感じで、まさしくサンドイッチ専門店。あまりの種類の多さにかなり迷いつつ、僕は「ローストチキンベーコンサンド」(650円)、奥さんは「ローストチキンチーズサンド」(650円)を注文。

駅前にあるサンドイッチ専門店「マミー」

駅前にあるサンドイッチ専門店「マミー」

しばし待って出てきたサンドイッチに夫婦そろってビックリ。何層にもなったレタス、何よりもローストチキンのボリュームは半端ではない。さらに、玉子も挟まっている。トーストされたパンは薄めだが、思いっきり口を大きく開けないと食べることができない。

まさしくサンドイッチの常識を変えるサンドイッチ。後日ネットで調べてみたところ、空港などでよく見かけるザンドイッチ専門店「グルメ」の創業メンバーの一人が経営されているんだとか…(確かな情報か分からないけど…)。「グルメ」といえば、ぼったくりサンドイッチののイメージ。むしろ、「グルメ」のせいで「サンドイッチは高い!」というイメージができたとも言える。それと比較すれば、めちゃくちゃコストパフォーマンスがいい。

僕が注文した「ローストチキンベーコンサンド」

僕が注文した「ローストチキンベーコンサンド」

奥さんが注文した「ローストチキンチーズサンド」

奥さんが注文した「ローストチキンチーズサンド」

期待せずに入ったお店だけに、穴場の店を見つけた気分で嬉しくなる。ちなみに、食べている最中もテイクアウトの電話がひっきりなしに入り、車でお店を訪れる人も多かった。ネットを見てみると、地元とりわけ岡山近郊ではちょっとした有名店のようだ。

こんなところでも使える「ICOCA」

西大寺(12:50)→西宝伝(13:27) 【バス】両備バス

犬島へ渡る船が出ている宝伝港へ向かうバスは、マミーの目の前から出ている。バスの発車時刻が近づいてきたので、バス停付近で待っていると、同じ犬島を目指すと思われる人たちが集まってくる。年齢層は、若者から老人まで様々だ。

JR西大寺駅12:50発の両備バスは、ごくごく一般的な路線バスタイプの車両。岡山のこんなところで見かける「PiTaPaマーク」。「PiTaPa」といえば、関西圏私鉄のIC乗車カードだ。「PiTaPa」がいけるということは、「ICOCA」もいけるはずとタッチしてみたら、無事に反応した。

バスに揺られること、約40分ちょっと。宝伝港最寄の西宝伝で下車する。ここで乗客のほとんどは下車した。

宝伝港最寄りの「西宝伝」バス停

宝伝港最寄りの「西宝伝」バス停

犬島まで5分のプチ船旅

宝伝港(13:45)→犬島(13:50) 【定期船】

バス停から港はすぐ見えていて、歩いて3分もかからない。小さな船は既に停泊していて、乗り場では、おばちゃんが乗船券を立ち売りしている。ちなみに、犬島までは片道300円。

宝伝港

宝伝港

年季の入った船は、屋外にも小さなデッキがあるが、寒いので室内の席に座る。犬島まではたった5分の船旅だ。

犬島に到着した定期船

犬島に到着した定期船

犬島アートプロジェクト

犬島に上陸し、島をざっと見てみるが、極めてありがちな風情のある島といった感じ。そんな中で、一際目立つ建物がある。それが港のすぐそばにある「犬島アートプロジェクト」の受付棟。

この光景だけみれば、ありがちな島だけど…

この光景だけみれば、ありがちな島だけど…

犬島アートプロジェクトの受付棟

犬島アートプロジェクトの受付棟

アートプロジェクトの受付で予約時の名前を告げ、受付を済ませる。料金は1人1000円。入場券代わりにシールをもらう。ツアー中は、このシールを体の目立つ場所に貼っておくのだ。

見学ツアーの出発時刻は14:40。5分前までに戻ってこればいいということなので、コインリターン式ロッカー(無料)に荷物を預けて、島内をちょっとブラブラしてみる。

受付棟の横の海岸は整備されていて散歩に最適♪

受付棟の横の海岸は整備されていて散歩に最適♪

ここで犬島の紹介。岡山県に位置する周囲3.6キロメートルの小さな島。今後、犬島全体で予定されている「犬島アートプロジェクト」。「精錬所」はその第一期プロジェクトだとか…。近代化産業遺産である精錬所跡を活用し、建築家である三分一博志が美術館を造り上げたのだ。第二期以降の今後の展開も楽しみだ。

環境をつかったトリックを見せ付けられる建築

再び、受付棟に再集合し、注意事項が告げられる。アート内は、飲食や撮影が禁止されている箇所があるようだ。その後、簡単に三分一博志の説明を受け、2班に分かれて出発。各班に1名のガイドさんがつく。

受付棟から少し歩き、施錠された門を通り抜けると、いよいよ精錬所跡の煙突が見えてくる。芸術を理解できる感性は持ち合わせてないけど、これからどんなものを見れるのかと、ワクワクする。

サビ感で出ている精錬所の門

サビ感で出ている精錬所の門

まずは、屋内エリアへ。色々と旅行記に記したいところだが、ここから先は撮影禁止エリア。さらに、書いてしまうと、ネタバレしてしまう部分もあるので、是非現地を訪れて欲しいので、省略。

三分一博志さんの建築の非常に面白いところ、それは環境との共生を取り入れているところ。こういうと難しい表現になってしまうが、芸術が分からない素人からいうと、環境をつかったトリックを見せてくれる建築。これが面白い。

非常に残念なのは、今年4月からはガイドさん付きのツアーではなく、自由見学になってしまうこと。少人数かつガイドさんの説明があってこそ分かる建築なのだ。仮に、大混雑していて、ガイドさん無しで行ったとしたら、この建築の面白さが十分に理解できていなかったと思うのだ。

目の前に広がるホームページで惹かれた光景

屋内エリアは撮影禁止だけど、屋外エリアは撮影可。精錬所跡特有の雰囲気は見ていて飽きない。屋内エリア見学後、ぐるっと屋外エリアをガイドさんに付いて回り、そして解散。

その後は、屋外エリアのみだが自由に見学したり、併設のカフェでお茶を愉しむこともできる。

この風景をホームページで見て惹かれたのだ

この風景をホームページで見て惹かれたのだ

大きな煙突

大きな煙突

沖縄の城に少し似ている

沖縄の城に少し似ている

歴史の重厚さを感じる

歴史の重厚さを感じる

何の跡なんだろうか・・・?

何の跡なんだろうか・・・?

昼間は晴天だった天気もなんだかどんより〜。ちょっと肌寒くなってきたので、受付棟の中にあるカフェでティータイム。

体を温めたいので、ちょっと変わった「ホットジンジャー」(500円)。ビスケットのプチお菓子付きだ。畳の上でくつろぎつつ、海を眺める。

海を眺めながらのティータイム♪

海を眺めながらのティータイム♪

「ホットジンジャー」(500円)

「ホットジンジャー」(500円)

瀬戸大橋を渡って、高松へ

犬島(17:15)→宝伝港(17:20) 【定期船】
西宝伝(17:36)→西大寺(18:19) 【バス】両備バス
西大寺(18:36)→岡山(18:55) 【普通】
岡山(18:55)→高松(20:07) 【快速】マリンライナー57号

ずっーと寛いでいたいところだが、宝伝港から西大寺へ向かうバスは、1日たったの5本だけ。そんなわけで、17:15発の定期船で島を離れる。精錬所に続く第2期の作品がオープンしたあかつきには、是非再来したい島だ。

ここからは、バス・電車と乗り継ぎ、ひたすら目指すは高松。今回は芸術三昧の旅、そんなわけで、もう一つの芸術の島「直島」に近い高松のビジネスホテルを予約しておいたのだ。

岡山へ出て、マリンライナーで瀬戸大橋を渡り、高松へ。高松に着くころには、お腹はペコペコでぐぅ〜と鳴っていた(高松20:07着)。

瀬戸大橋を渡るマリンライナー

瀬戸大橋を渡るマリンライナー

ボリュームたっぷりで安い「うどん市場」

今宵の宿は、「ホテル川六(ビジネス館)エルステージ」だ。「じゃらん」から予約を行い、セミダブルという名のシングルで1室2名で6300円(素泊まり)。

高松の中心的存在である丸亀町商店街沿いにある小ぎれいなビジネスホテル。高松駅からは少し距離があり、歩いて15分程度だが、周りにはお店も多く、便利な立地だ。

テレビは液晶テレビだ!

テレビは液晶テレビだ!

こじんまりとしているが、清潔感がある

こじんまりとしているが、清潔感がある

バス・トイレはごくごく一般的なビジネスホテルサイズ

バス・トイレはごくごく一般的なビジネスホテルサイズ

お腹はペコペコ。高松といえば、やっぱり讃岐うどん。部屋に置いてあった「うどん屋マップ」を参考に選んだお店は、以前も行ったことがある商店街にある「うどん市場」。セルフスタイルのお店だ。

僕は「肉うどん(大)」(420円)+「ちくわ天」(90円)、奥さんは「ぶっかけうどん(中)」(190円)+「ちくわ天」(90円)を注文。僕が選んだ「肉うどん」は、大学時代の学食を思い出させるような異常なボリュームのお肉。「ぶっかけでいいねん」と言っていた奥さんも羨ましそうにみるので、お肉のおすそ分け。

ボリューム満点でそこそこおいしい、夜も遅くまでやっていて便利なオススメのお店だ。

僕の「肉うどん(大)」(420円)+「ちくわ天」(90円)

僕の「肉うどん(大)」(420円)+「ちくわ天」(90円)

奥さんの「ぶっかけうどん(中)」(190円)+「ちくわ天」(90円)

奥さんの「ぶっかけうどん(中)」(190円)+「ちくわ天」(90円)

食後はファミマでおやつを買って、ホテルへ戻った。明日の天気はなんだかいまいちのようだ…。さてさて、直島へ行く予定だったけど、どうすることやら…。

奥さんお気に入り!ファミマのオニ盛プリン

奥さんお気に入り!ファミマのオニ盛プリン

今宵の宿情報

ホテル川六エルステージ高松

(760-0041 香川県高松市百間町1-2)

2022年8月「新メインタワー」グランドオープン◆三越徒歩2分。サウナ◆男性露天風呂◆くつろぎスペースに高機能全身マッサージ機完備◆1階にセブンイレブン◆目の前で焼くオムレツが大好評


今回泊まった部屋:  セミダブル (素泊まり)
今回の宿泊費(1人あたり):  3000〜3499円 
じゃらん 評価: 4.4  (220件の口コミ)
楽天トラベル  評価: 4.4  (8374件の口コミ)
・Trips管理人 評価: 3.5  (管理人提供宿泊レポート)

総合評価 (Trips独自): 80 点   ※Trips独自評価基準について


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