今日の天候はかなり良好。
ここのホテル、通常は朝食付きなのだが、日曜日は朝食が付いていない。それなのに、料金は同じ。
そういうわけで、朝食は昨夜に西友とファミマで買っておいたコンビニパンとオニギリ。今日の夕食はバイキングなので、これぐらいでちょうどいいかもしれない。
コンビニで買ったパンとおにぎり
9時前にチェックアウト。昨夜は雨で水浸しだったランタン会場も、すっかり水が引いていた。
ビジネス観光ホテル「いけだ」をチェックアウト
すっかり水が引いたランタン会場
今日の目的地「伊王島」へは長崎港から船に乗る。ホテルに荷物を預け、街歩きを楽しんだ後、もう一度ホテルへ戻ってきてもよかった。しかし、時間的に効率が悪いので、大きな荷物を抱えながら、街中をブラブラとしてみる。
まだシャッターが閉まっている商店街
長崎といえば、チンチン電車
早朝の中華街は誰もいない・・・
2月にもかかわらずポカポカ陽気。気持ちがいいので、さらに足を延ばして、オランダ坂へ。
風情ある石畳の「オランダ坂」
「東山手十三番館」でちょっと休憩
今度は、オランダ坂を下り、「長崎水辺の森公園」へ。「長崎水辺の森公園」芝生が広がる海岸沿いの公園。入園料もいらないのに、キレイな公園だ。ここでしばらくまったりとする。
海岸沿いに座って、しばしマッタリ♪
正面は夜景で有名な稲佐山
ホテルをチェックアウトしてからブラブラすること2時間、時刻は11時前。さるくを終え、今宵の宿がある伊王島への玄関口「長崎港ターミナル」に到着。
長崎港ターミナル
ターミナル内には、一度泊まって見たかった今宵の宿「やすらぎ伊王島」のチェックインカウンターがある。宿泊料金には長崎港〜伊王島往復の乗船料(往復1300円)が含まれていて、ここで名前を告げると、往復乗船券を受け取れる。
長崎港ターミナル内の「やすらぎ伊王島」カウンター
往復乗船券は宿泊料金に含まれている
長崎港(11:50)→伊王島(12:15) 【高速船】長崎汽船(コバルトクイーン2)
長崎港11:50発の「コバルトクイーン2」は双銅型タイプの高速船。長崎港から伊王島までは、長崎港のシンボルである女神大橋や巨大ドッグなど、港めぐりクルーズのようだ。
長崎港ターミナルに停泊する「コバルトクイーン2」
2階の先頭席を陣取る(正面に見えるのが女神大橋)
長崎港から約20分ほどで、伊王島へ到着。初めての島はなんだかワクワクしてしまう。
伊王島に上陸
目の前にはホテルの送迎バスがスタンバイしていたが、満杯のようなので、歩くことにする。といっても、港からホテルはすぐソコに見えていて、歩いても3分ぐらい。むしろ、バスに乗る方が面倒なぐらいだ。
港からホテルはすぐソコに見えている
こんな気持ちいい芝生を通ってホテルへ
ホテルの正面玄関
フロントに荷物を預けたついでに、「もしやアーリーチェックインできないかな?」と思って聞いてみるが、やはり無理らしい。朝はコンビニパン&おにぎりで小腹が空いていたので、フロントでもらったランチの特典割引チケットを片手に、フロント横にあるレストラン「うららか」へ。
フロント横のレストラン「うららか」
窓側の席に案内され、特典割引チケットで登場したのは「オリーブランチ」(特典価格500円)。コンソメスープ・揚げシュウマイ、パンに、メインのタジン鍋。タジン鍋は、たっぷりの野菜・肉・海鮮をオリーブで蒸したもので、とても500円とは思えないボリュームとクオリティ。
窓側の席からの海の眺めは最高!
ボリュームいっぱいのオリーブランチ(特典価格500円)
そして、「これでもか!」とばかりに、仕上げのマンゴシャーベット付き。夫婦そろって、とっても満足だけど、こんなに食べちゃうと、夕食のバイキングに差支えが・・・。
部屋に入れるチェックイン時刻までは時間があるので、腹ごなしを兼ねて、島をレンタサイクルで回ってみることにする。しかし、フロントで自転車を借りようとすると、なんとすべて出払ってしまったとのこと。トホホ・・・。
気を取り直し、作戦を練りなおし。港の前にあったカフェにもレンタサイクルがあったことをふと思い出す。そんなわけで、さっそく港へ。
あまり台数は多く残っていなかったが、無事にレンタルすることができた。しかし、前カゴがないコンパクト自転車なのには、ちょっとビックリ。お値段は、2時間300円で、とってもリーズナブル。
カゴなしのコンパクト自転車(2時間300円)
昨日までの雨模様から一転、ポカポカ陽気。コートを脱いで自転車にまたがる。
伊王島は地図で見ると、一つの島に見えるが、実は伊王島に寄り添うように、沖之島という小島と橋でつながっている。島と島はまるで小さな川のような海峡を挟んでいるだけなので、別の島であることを感じさせない。
港前のメインストリート!?
高速船が行き交う伊王島ターミナル
伊王島の南側に位置する沖之島一周からレンタサイクルスタート。港を出発して10分弱で到着したのが「沖之島教会」。石段を少し登ると、海を臨む長崎らしい教会が姿を現す。
石段を登っていくと・・・
立派な佇まいの「沖之島教会」
教会の中は、入口の一部分が開放されており、見学することができる。平戸の天主堂と同じく、なんともいえない厳かな雰囲気が漂う教会だ。教会から出てくると、目の前には青々とした穏やかな海。海に面するこの教会は、まるで長崎の海を温かく見守っているようにも感じられる。
教会が見守り続けている海
さらに自転車を進めると、5分ほどで建設中の橋が見えてくる。2011年開通を目指している「伊王島大橋」だ。今回は長崎港から高速船がやってきたが、来春には本土と橋が架かり、バスや車で伊王島を訪れることができるようになるのだ。
橋が開通すると、ほとんど車が走っていないこの島に、多くのバスやマイカーが押し寄せるだろう。プロローグでも書いたが、この島に何らかの魅力を感じていたのは、船でしか来れないことにあったかもしれない。しかし、橋ができることで、この島の魅力の一部が無くなるような気がしてならないのは残念だ。もちろん、地元の人にとっては、生活面で待望の橋なのかもしれないが…。
2011年開通予定の「伊王島大橋」
完成すると、対岸の長崎市香焼町と結ばれる
海の水が透き通っている
建設中の伊王島大橋に別れを告げ、さらに少し走ると、道路脇にベンチ併設の休憩スペースがあるので、そこでしばしの間、まったりタイム♪
遠くの方にうっすらと見えるのは、昨年訪れた軍艦島だろうか?
ベンチに座って休憩タイム♪
奥の方にうっすらと見えるのは軍艦島(っぽい?)
平坦な海沿いの道が続き、とっても気持ちいい
沖之島を一周して戻ってくると、ちょうど15時を過ぎていたので、一旦自転車を返却し、チェックインを済ませる。今回は「じゃらん」経由で予約。お部屋おまかせの1泊2食8980円のプランには、長崎港からの往復乗船券はもちろん、ビールやワインも飲み放題のディナーバイキングが付いている。
「やすらぎ伊王島」は、広大な敷地のなかに、ホテルやコテージが点在するリゾート施設だ。大きく本館と別館に分かれ、本館にはフロントやレストランがある棟を中心として、風薫るホテル・凪の音ホテル・コテージがある。
フロントやレストランがある棟
凪の音ホテル(右側の建物)
今回はお部屋おまかせプランだが、事前に「できればコテージにして欲しい」と希望を伝えておいた。嬉しいことに、フロント棟からワゴン車で案内された部屋は、希望どおりのコテージだった。
リゾート感を感じさせるコテージ
ソファもあるゆったりとした部屋
小型冷蔵庫も完備
液晶テレビに空気清浄機も完備
ベランダからは青い海♪
洗面台は2つ、ケンカにならなくていい(^_^)
天気予報によると、どうも明日は雨らしい…。そんなわけで、再び自転車を借りて、今度は島の北側、つまり本当の意味での"伊王島"サイクリング。
出払っていたホテルの自転車も戻ってきたようなので、今度はホテルでレンタルする。お値段は、宿泊者割引で2時間150円と格安。今度は、普通のカゴ付きシティサイクルだったが、あまり整備がされておらず、さっきのカゴ無し自転車とどっちが乗りやすいんだか…。
目指す先は、島の北端にある伊王島灯台。高台(というより山の上)にあるので、坂道がひたすら続く。ホテルから無料のミニ観光ツアーバスもあったが、やっぱりここは自分の足で行ってこそ、意味があるものだ。
灯台までは坂道が続く
しんどいけど、途中で見える景色に元気付けられる
途中、自転車を押して歩いたりして、約20分弱で展望台に到着。展望台からの眺めは最高だ。
ようやく、ゴール♪
展望台からの眺めは最高だ!
展望台から灯台まではすぐ
灯台の中は入れないが、併設される記念館は見学することができる。記念館では、係員のおじさんが色々と説明してくれ、スタンプを押した長崎さるくのハガキを記念にくれた。
伊王島灯台
併設された記念館
灯台からの眺めもとってもキレイ♪
帰りは下り坂、ホテルまでほとんどペダルをこぐことなく、到着。
敷地内にはハンモックもある
今回宿泊したコテージの玄関
いよいよ、お楽しみのディナーバイキング。
夕食会場は、別館の「海が見えるホテル」の宴会場。本館からピストン運行している送迎バスで移動する。
夕食のスタートは18時。会場の入口には、開場を待ち構える人でいっぱい。特に、お年寄りの大きな団体が入っているようで、とっても騒がしい。
いよいよオープン。順次席に案内されるが、席につけるまでちょっと時間がかかった。
夕食バイキング会場は宴会場だ
バイキング会場は、テーブルが並んだ大きな宴会場だ。今回案内されたのは、海が見える窓側のテーブル席。食べ放題であることはもちろんだが、生ビール・焼酎・ワイン・日本酒などもセルフで飲み放題。生ビールは、ジョッキを置くだけで自動的に注いでくれる自動サーバを使って、自分で注ぐ。
さて、料理はといえば、ちょっと期待しずきたせいか、「もう一息」というのが率直な感想。
天ぷらやお造りといった和食、長崎ならではのハトシやシューマイなどから、ピザやチーズフォンデュまで揃う充実ぶり。種類が多く、どれもおいしいのだが、「めちゃくちゃおいしくてたまらん!」というレベルではなかった。
天ぷら・ハトシ・パンなどなど、何でもアリ
パスタ・ピザ・チーズフォンデュなどの洋食も充実
また、今回は期間限定で「しゃぶしゃぶ」もあったが、こちらもそこそこおいしかった。
海が見える特等席にセットされたしゃぶしゃぶ鍋
お肉もそこそこおいしい
さてさて、僕たち夫婦は中高年というにはちょっと若い。一方、若者というにはちょっと歳を重ねている中途半端な年齢。
そんな立場から「最近の若い者は・・・」なんて小言を言うこともたまにはあるが、それに増して最近よく発してしまうのが「最近のじいさん、ばあさんは…」といった小言というか、あきれ混じりのため息だ。
料理を遠慮なく皿ごと救い上げたり、横から無理やり割り込んだり、まるで腹を空かした子供のように料理にがっついたり、周りを考えず大声で談笑したり、大量の食べ物を残したり…。言えばキリがない。本当にモラルがなく、飽きれるばかり…。団体様はお帰りが早く、静かになった後、お酒をチビチビのみながら、ようやくまったり♪
帰りは送迎バスを待つのも面倒だったので、酔い覚ましも兼ねて本館まで歩いて戻った。ちなみに、歩いても10分もかからなかった。
ディナーバイキングの会場がある別館
部屋に戻り、お風呂へ。浴場カウンターにタオルとバスタオルが用意されているので、館内着に着替えていけば、手ぶらで行けるのでとっても便利。しかし、もうすぐ3月といえど、まだまだ寒い。コテージからフロント棟まで行くのに、風邪をひきそうだ。
お風呂は、ヒノキ風の内湯に加えて、露天風呂もあり、そこそこ充実している。宿泊客以外にも日帰り客の利用が多いようだ。湯上りの休憩所も充実しており、特に海が見える寝ころび処「夢良庵」はオススメ。しかし、営業時間が22時までなのがちょっと残念。ちなみに、別の休憩所「なごみ」「かこみ」はもう少し遅くまで利用できる。
ところで、伊王島にはとっても愛らしい住人がいる。それは「たぬき」。フロント棟からコテージへの送迎車乗り場にはエサ欲しさに、たぬき達が集まってくる。それだけでなく、部屋のベランダにもひょっこりと顔を出してくれる。もちろん、エサが目当てみたいだが…。
送迎車乗り場に集まるたぬき達
そして、コテージのベランダにも・・・
部屋に戻り、24時間営業の売店で買った「いちご大福」(150円)でほっこりとした後、眠りについた。
イルミネーションがキレイだ♪
ちっちゃいけど、おいしい「イチゴ大福」(150円)
i+Land nagasaki (旧名称:長崎温泉やすらぎ伊王島)
(851-1201 長崎県長崎市伊王島町1丁目3277番地7)新しく生まれ変わったエンターテインメントリゾート♪
ライフスタイルに合わせて選べる客室やレストラン・天然温泉を満喫!