今日も天候良好♪ 朝食会場のレストランからは、瀬戸大橋、さらには本州(岡山県)側まで見渡すことができる。
朝食は和洋折衷バイキング。数種類のパン、もずく、コロッケ、干物、サラダなどが並ぶ。地域の特産品としては、夕食にも出ていたうどんや「ままかり」も並び、豪華だ。そして、一番印象が残ったのが「焼うどん」。おいしい讃岐うどんで作っているからなのか、とても美味。
朝食バイキング
レストランから瀬戸大橋を望む
朝食時もロビーには飲み物のセルフコーナーが設けられ、食後のコーヒーや紅茶をゆっくりと楽しんだ。
ロビーで楽しむ食後のひととき♪
休暇村(9:30頃)→JR高松駅前(9:55頃) 【バス】無料送迎バス
高松(10:03)→板東(11:30) 【JR普通】
9:30発の高松駅送迎バスに乗るため、チェックアウト。今回は「じゃらん」のポイント割引を使って予約していたが、その情報がうまく伝わっていなかったのか、ポイント割引前の正規料金を請求されたため、ちょっとチェックアウトに時間がかかってしまった。
今日の宿泊地は「徳島市」。「徳島」は今まで素通りこそしたことはあったが、一度も宿泊したことがない。今日は、高松から徳島までJRで移動するが、途中の板東で寄り道をする。板東は、2006年6月に公開された映画「バルトの楽園」の舞台になった場所であり、ロケ村がある。今回は、以前から行きたかったロケ村を訪れる予定だ。
高松から徳島へ向かうJR高徳線の列車の本数は非常に少ない。次の列車の発車時刻は10:03。休暇村へ来る時は高松駅から30分程度かかったので、9:30に出発した送迎バスが高松駅に到着するのは10時前後。つまり、ギリギリ乗れるかどうかだ…。
しかし、そんな心配は杞憂に終わり、送迎バスは9:55頃に到着。無事に高松10:03発のJR高徳線 普通列車に乗り継ぐことができた。そして、ディーゼルカーのうなる音を子守歌に爆睡モードへ…
高松10:03発のJR高徳線ディゼルカー
板東(11:44)→ロケ村(11:50頃) 【バス】無料周遊バス
板東駅は、対面2ホームの無人駅。駅からロケ地までは歩く予定だったが、無料送迎バスの看板があったので、迷わずバスを選択。バスが出発するまでの時間、寒風をしのぐため、駅の待合室で待つ。
板東駅ホーム
板東駅正面と無料送迎バス
無料送迎バスは土日祝のみ
バスの乗客は、僕たち夫婦以外に1人旅の女の子のみ。10分程度でロケ村バス停に到着。ロケ村はバス停からさらに5分程度歩いたところにある。
バス停からロケ村までの道
入村料は、大人500円。昨日、四国村でも使った四国で得するパスポートを提示したので、50円割引の450円になった。ロケ村を大きな荷物を持って歩くのは大変だったが、無料で預かってもらえるということなので、お願いする。
「バルトの楽園」ロケ村入口
徳島名産すだちに顔があるロケ村キャラクター
「バルトの楽園」のメイン舞台は、むかし板東に実在していた「板東俘虜収容所」。このロケ村はまさしくその収容所を再現しているのだ。松平健が演じる収容所長がドイツ人俘虜(捕虜みたいなもの)に対して、人道的な扱いをしたという実話をベースにしたフィクション映画だ。
当時の収容所入口を再現
ロケ村を自由に回ることもできるが、せっかくやってきたので、ガイドさんに案内してもらうことにする。料金は入村料に含まれている。収容所らしく、軍服でコスプレしたおじさんに所内をゆっくりと案内してもらう。何人かのガイドさんがいるようで、タイミングが良かったのか、僕たち夫婦だけで案内してもらうことになった。
ガイドさんの話によると、建物はカメラの収まりがいいように、実際よりは小さく建てられているのだとか。また、奥行きをできるだけ映像に反映させるため、奥の建物は小さめするなど、視覚的効果も用いられているとのこと。収容所がいかに人道的であったかを示すがごとく、居酒屋や銭湯といった娯楽施設もあったようだ。
ある程度のプライベートが確保されていた居室
収容所内の居酒屋
ガイドの最後に、普段は入ることのできない所長室で、マツケンも座ったというイスに座らせてもらって、写真を撮ってもらった。おまけに、ガイドさんのまかない?の鳴門金時焼き芋1個をもらい、夫婦で半分に分けて食べた。この旅で色々とお菓子のつまみ食いもしたが、ダントツでおいしかったのが、この鳴門金時だった。さすが、本場モノ!
大満足で後にしたロケ村だが、ガイドさんの話によると、2008年3月を以って、廃止されてしまうのだとか…。確かに、村内は閑散としていた。映画公開からだいぶん時が経っている影響もあるようだ。しかし、これを求めて板東を訪れる観光客も少なくないだろう。ドイツ人との心温まる交流を伝えていくために、是非残したいと語るガイドさんを見ていると、応援したい気分になった。市や県に存続の請願書も出しているそうなので、このまま残されることを願いたい。
ロケ村(13:30頃)→鳴門市ドイツ館(13:45頃) 【徒歩】
次の目的地は「鳴門市ドイツ館」。ドイツ人俘虜を収容所した歴史的経緯もあり、鳴門市はドイツのリューネブルク市と姉妹都市盟約を結んでいる。ドイツ館まで向かう無料周遊バスは本数が少なく、時間が合わなかったので、歩いて向かうことにする。徒歩15分ほどで「鳴門市ドイツ館」へ到着。
ドイツ館へ入館する前に、併設されている道の駅にある小さなカフェで少し遅い昼食。10人も入れば、満員になるような小さなお店。奥さんは、焼き豚、レタス、ピクルスなどが挟まれた「へーグルサンド」(450円)。僕は、大きなソーセージが挟まれた「ホットドッグ」(525円)を注文する。休暇村の朝食バイキングでたくさん食べていたので、これぐらいの量がちょうどいい。
食後のデザートに、道の駅で買ったよもぎもち(2個120円)。ドイツ館の前にあるベンチに座って、スイーツタイム。さつまいもが餡と生地に練りこまれているようで、とてもおいしかった。
道の駅「第九の里」
「へーグルサンド」(450円)
「ホットドッグ」(525円)
さつまいもが入ったよもぎもち
お腹を満たしたところで、いよいよドイツ館へ入館。通常400円の入館料だが、四国で得するパスポートを提示したので、80円割引の320円になった。パスポートの大活躍だ。
ドイツ館は、ロケ村で見てきたことを補完するような展示だった。ロケ村とドイツ館の両方を見ることによって、より理解が深まる。しかし、「百聞は一見にしかず」、当時を再現したロケ村を見るほうが興味や関心が一段と増す。そういった意味では、是非ロケ村の存続を願いたいところだ。
鳴門市ドイツ館
鳴門市ドイツ館(15:45頃)→板東俘虜収容所跡(15:55頃) 【徒歩】
板東俘虜収容所跡(15:55頃)→霊山寺(16:10頃) 【徒歩】
霊山寺(16:15頃)→板東(16:30頃) 【徒歩】
板東(17:07)→徳島(17:36) 【JR普通】
ロケ村から駅へ向かう無料周遊バスの時刻表を見たところ、既に最終便が出てしまったようだったので、駅まで歩くことにする。
駅へ向かう道を歩いていると、「板東俘虜収容所跡」の看板があったので、立ち寄ってみる。実際に収容所があったのは、ロケ地のある場所ではなく、少し離れた場所にあるのだ。収容所跡は跡かたも無く、現在は公園になっている。
板東俘虜収容所「跡」
さらに、駅に向かって歩くと、四国八十八ヶ所第1番札所「霊山寺」。四国を旅すると、必ず一度や二度出くわすのが、四国八十八ヶ所のお寺。その第一番目の寺がこの「霊山寺」だ。幾度も寺の名前を聞いたことはあったが、訪れるのは初めて。第一番札所だからといって、何も特別なものはない。しかし、心なしかお遍路セットを販売するお店が少し多いように思えた。
四国八十八ヶ所第1番札所「霊山寺」
一休さんのパクリ?
駅へ戻り、徳島駅の列車を待つ。本数が非常に少なく、30分ほど待って、17:07発の普通列車で徳島へ移動した(17:36徳島着)。
徳島駅→ホテル 【徒歩】
今夜の宿は、阿波踊り会館のすぐそばにある「東横イン 徳島駅眉山口」。
寒風が吹き荒れるなか、駅から10分程度歩く。そして、チェックイン。東横インは全員が女性スタッフで対応することで有名である。もちろん各ホテルの支配人も女性だ。このホテルはオープンしてまだ3年程度のようで、非常にキレイ。
事前にホームページで調べていたところ、東横インは宿泊代金の支払にギフト券やビール券を利用することができる。使い道に困っていたビール券が家にあったので、ビール券で支払ってみた。ちなみに、350ml×2缶のビール券は475円として利用できた。
フロント前のロビーには、コーヒーマシンが設置されており、無料でウェルカムドリンクサービスを受けることもできる。また、近所にあるサンクスの100円割引券(300円以上の支払に限る)もオトクだ。
先着30名食で夕食にカレーライスのサービスがされているが、夕食は徳島ラーメンに決め込んでいたので、今回はパス。しかし、人気はあるようで、18:30頃にチェックインした人は残念ながら、食券がもらえなかったようだ。
部屋は非常に清潔感があり、フりーの冷蔵庫やクシも完備。なにかとクシが用意されていないホテルも少なくなく、たまに困ることがある。スリッパは使い捨てではなく、ウォッシャブルタイプ。しかし、裏が真っ黒になっており、本当にウォッシュしているのか、ナゾだ…。
東横イン 徳島駅眉山口
清潔感のある室内
数年前、京都駅ビルに入っていた徳島ラーメンのお店で食べて、そのおいしさに感動した。それで、徳島を訪れた時は是非徳島ラーメンを食せねばと思っていた。
そんなわけで、徳島ラーメンで有名な「いのたに」に行ってみる。ホテルから徒歩で10分もかからない距離だ。地図を見ながら、お店があるはずの場所に行ってみるが、なかなか見つからない。ふとシャッターの閉まった店をみてみると、それがまさしく「いのたに」。なんと、17時閉店らしく、すでに閉まっていた。
仕方なく、徳島ラーメンマップを片手に街中を探し歩くが、すでに廃業した店、定休日の店ばかり…。ようやく見つけて入った店が「阿波屋」。普通の中華そば(徳島ラーメン)もあったが、オススメの「阿波屋そば」(700円)にしてみる。
徳島ラーメンの特徴は、こってりとしたしょうゆ味の濃いスープに背脂が浮いており、店によっては玉子を添える。この店オリジナルという「阿波屋そば」の特徴は、1/3を食べ終えたところで、別に付いてくるすだちを絞って食べる。そうすることで、こってりとしたラーメンが酸味が少し効いたさっぱりとした味に変化し、2つの味を楽しむことができるというのだ。豚肉と半熟タマゴがのっていておいしいが、値段の割りに量も少なく、感動的な味ではなかった。
中華そば専門店「阿波屋」
食後はおやつ探し。徳島駅の地下にあるお菓子屋さんでお徳用パックを発見。1つ100円相当のお菓子が6個入って、300円。りんごのケーキや鳴門金時のまんじゅうなど、そこそこおいしかった。
風がどんどんと強くなってきた。翌日の天気を心配しながら、眠りについた…。
東横INN徳島駅眉山口
(770-0905 徳島県徳島市東大工町2?7)JR徳島駅から徒歩9分の好立地。眉山や阿波踊り会館が徒歩圏内で、繁華街もすぐそこ。徳島の観光の拠点にとても便利