出雲市駅(6:58)→仁万(8:01) 【JR普通】
昨晩、三ノ宮駅を出発した「ポート・レイク号」。順調に進み、目覚めるとバスはJR松江駅で一部の客を降ろし、出発したところだった。途中で二度ほど起きたとはいえ、かなり熟睡。そして、二度寝をして再び目が覚めた時には、終点のJR出雲市駅に定刻到着(5:50)。
出雲市駅に到着した「ポート・レイク号」
外は大雨。さらには、雷のサービス付き。駅前にあるコンビニへ行くにも、ずぶ濡れになりそうだったので、駅構内にあるコンビニ「ハートイン」で朝ご飯を購入。
今日の目的地は、世界遺産に指定された「石見銀山」に加え、ドラマ「砂時計」のロケ地の一つである大森の街並みである。まずは、出雲市(6:58発)からJRの普通列車で仁万へ移動する(8:01着)。今日は平日。地元の高校生で車内は大賑わいだ。
JRの駅名は「仁万」。一方、町の名前は「仁摩」町となっている。バスの待ち合わせ時間が30分ほどあるので、駅前をブラブラしようとしたが、あいにくの雨。仕方なく、駅の待合室で時間を潰す。
仁万(8:30)→大森代官所跡(8:47) 【石見バス】
大森代官所跡(8:52)→龍源寺間歩(8:58) 【石見バス】シャトルバス
仁万 8:30発の石見バスで大森(代官所跡)へ。大森は、石見銀山と共に歩んできた集落であり、古い町並みも健在だ。銀山とは切っても切れない関係。
一般的に「石見銀山」と呼ばれているが、あくまで一帯の銀山全体を指す総称だ。その「石見銀山」と呼ばれる観光資源の中で最も有名なスポットが「龍源寺間歩(まぶ)」。間歩とは、坑道のこと。数多くある間歩の中で一般公開されているものが、今回訪れる「龍源寺間歩(まぶ)」だ。しかし、未公開のものも含めれば、相当数の間歩があるのだとか…。
龍源寺間歩の駐車場は狭いため、代官所跡から龍源寺間歩へのアプローチは、有料シャトルバス(200円)が運行されている。徒歩でも30分程度だが、今回は雨が降っていたので、有料シャトルバスに乗り、龍源寺間歩へ移動する。
龍源寺間歩入口で入坑料400円を支払い、坑内へ入る。
率直な感想をいえば、単なる洞窟のような、鍾乳洞のような…。世界遺産というブランドイメージがあるため、過度の期待をしていたところもあるが、少し期待はずれ…。入坑料の価値もあるかというと、微妙なところ。今後、別の間歩の一般公開も検討されているということなので、それに期待したいところだ。
龍源寺間歩バス停
龍源寺間歩入口
岩がごつごつとした坑内
出口付近は整備された上り坂が続く
龍源寺間歩→五百羅漢 【徒歩】
シャトルバスで5分少しだった道を、てくてくゆっくり歩きながら引き返す。
次の観光スポットは「五百羅漢」。仁万から大森まで乗ってきたバスの運転手さんに薦められたのだ。拝観料は500円也。金を取るぐらいだけだからどれだけのモノかと思いきや、祠の中に数知れずのお地蔵さんが並んでいるだけだった。確かに色々な顔のお地蔵さんが並んでいて、見るに圧巻されるものがあるが、500円と釣り合うかといえば…。
正面の祠の中に多数のお地蔵さんが並ぶ
いよいよ、「砂時計」のロケ地の一つ、大森の町並みめぐり。過去には銀山で栄えた町は、今でも古い佇まいを残し、それを観光のウリとしている。
あちらこちらにドラマで見覚えのあるシーンが多数出てくる。この大森の町並みは、ドラマでは江田という架空の町として登場し、主人公達の幼少時代の想い出が詰まった、とても重要な土地である。事前にネットでロケスポットを調べておいたので、比較的簡単に色んなロケ地を発見できた。
町歩きをしていると、「砂時計」ファンと思われる一人旅の若い女の子がロケスポットで写真を撮り、えらく感傷にひたっていた。
なんとなく懐かしい町並みだ
このアングルもドラマで度々出てきた(観世音寺)
この橋も出てきたような???
大悟が杏におもちゃを渡した場所(西性寺)
大悟の家である「北村商店」(実際は別の名前の雑貨店)
「北村商店」横の橋もおなじみスポット
ロケ地めぐりで歩きまくったので、お腹はペコペコ。古い町並みの中にもお洒落なお店が何軒かあり、迷った末、大森代官所跡バス停のそばにある、お食事処「おおもり」に入ってみる。
この地方は、「出雲そば」に代表するように、そばが名物だ。そこで、チョイスしたメニューは、店のおばさんもオススメの「代官そば」(990円)。ミニ温そばに加えて、割り子そばが2皿。薬味として、梅干、山菜、山芋、天ぷらが付く。もちろん、そば湯付き。ここのソバはつなぎが少ないようで、すごくソバが濃くて、食感はザラザラ。そして、非常に美味。この旅で何回かソバを食したが、この店がダントツでおいしかった。
お食事処「おおもり」
代官そば(990円)
大森代官所跡(13:12)→仁万(13:27) 【石見バス】
仁万(13:52)→出雲市(14:49) 【JR普通】
出雲市(14:59)→川跡(15:08) 【一畑電車】
川跡(15:08)→出雲大社前(15:21) 【一畑電車】
食事の後、すぐ近くの「石見銀山博物館」へ。しかし、あいにく今日は休館。明日からの世界遺産登録記念に向けた展示の内覧会が開催されているようで、関係者のみの公開だった模様。非常に残念だ。ガックリしながら、バスで再び仁万へ戻った。
仁万駅
そして、再び普通電車で仁万(13:52発)から出雲市(14:49着)に戻る。今日のホテルは出雲市駅前だが、チェックインには早すぎるので、出雲大社へ向かうことにする。
出雲市駅から出雲大社へは、一畑電車とバスの2ルートがあるが、今回は一畑電車ルートをチョイスする。乗換時間が10分しかないにも関わらず、JRの改札口から一畑電鉄乗り場までは少し距離があり、小走りに乗換え。
一畑電車「出雲市駅」にて
ローカルムード漂う電車にガタゴト揺られること10分。川跡で出雲大社前行きに乗換え、出雲大社前に到着。出雲大社駅前といっても、出雲大社の鳥居まで歩いて5分。さらに、出雲大社の敷地は広大なので、本殿に着くまではさらなる道をテクテクと歩く必要がある。
駅から鳥居までの道
出雲大社の鳥居
八百万の神々が集う「出雲大社」。何かしら荘厳な雰囲気を感じる。就職する直前の冬休みに、「ムーンライト八重垣」で早朝に出雲市駅へ到着し、出雲大社へ訪れたことがあった。その時もモヤっとした霧が山にかかっていて、すごく荘厳な感じがした。そして、今回も山に霧がかかり、何ともいえない神秘的な雰囲気に出迎えられた。
山にかかる霧が神秘さを感じさせる
ここ最近のガイドブックでは、出雲近辺のあらゆる観光地が「ご縁スポット」として紹介される。そのうちの一つが、出雲大社にある「日本一の大しめ縄」。ドラマ「砂時計」でも杏と大悟がしめ縄に硬貨を突き刺すシーンが出てくる。ちなみに、しめ縄に硬貨が突き刺さると、良縁に恵まれるだとか…。
結婚してしまった身としては関係ない話だが、やはり話のネタに挑戦。奥さんは何度やってもダメでとうとう諦めたが、僕は4回目ぐらいで見事にぐさりと突き刺さった。ちなみに、出雲大社にはいくつかしめ縄があるが、ご縁があるのは、本殿から少し離れたところにある神楽殿なので、注意が必要!
ご縁スポットの一つ「大しめ縄」
出雲大社→大社駅跡 【徒歩】
出雲大社でロケ地めぐりを終えた後は、出雲大社から約15分ほど歩いたところにある、旧大社線の大社駅跡へ。旧大社線は、国鉄時代から民営化されたJRへ引き継がれ、1990年まで出雲市と大社を結んでいた。
駅舎は当時のまま残され、改札口やホームもそのままだ。待合室では、地元のおばあさんが井戸端会議をしていた。
旧大社線 大社駅
ホームや線路も残っている
駅名板も健在だ!
駅通り→出雲市駅 【一畑バス】
早朝から世界遺産&ロケ地めぐりを十分に楽しみ、大満足。あとはホテルへ向かうだけ。行きは電車だったので、帰りは旧大社駅そばにある、「駅通り」バス停から一畑バスで出雲市駅へ戻る。
今宵のホテルは「スーパーホテル出雲市駅前」。JR出雲市駅と隣接しており、改札口から徒歩30秒の便利な立地。フロントでチェックインするが、宿泊料金は自動支払い機での精算となる。部屋のカギは自動支払機から出てくるレシートに書かれた暗証番号だ。
部屋は、ごくごく一般的なスーパーホテルチェーン系列仕様。選べる枕が1Fフロント横からに備え付けられており、パジャマも同様にフロント横から持って行く。ホテルのすぐ近くには、スーパー銭湯「ランプの湯」があり、割引入浴券がフロントで発売されている。
そして、お楽しみの晩御飯。いつもならば、駅前をブラブラと歩き、土地の名物を探すところ。しかし、あいにくの大雨。歩きまわることが億劫になり、駅前のポプラのコンビニ弁当を部屋でゆったりと楽しむことにした。
明日は晴れて欲しいところだが、天気予報によると、四国付近を通過する台風で雨の予報だった・・・。
スーパーホテル出雲駅前
(693-0008 島根県出雲市駅南町1-3-3)◆JR出雲市駅徒歩0分の好立地 ◆大好評ウェルカムバー無料!アルコールやノンアルコール・ソフトドリンクが飲み放題(17時?19時) ◆地産地消のビュッフェ無料(6:30?9:00)◆提携平面駐車場完備(有料)◆