5月のある日の昼下がり。有給休暇を取得して、家で何気なく見ていたテレビドラマ。それがまさしくTBSドラマ「砂時計」だ。
原作は少女マンガ。幼馴染の女の子(杏)と男の子(大悟)がひっついたり、離れたりする典型的な昼ドラ。昼ドラにありがちなドロドロ系ではなく、どちらかいえば青春派ドラマ。小学生から20代後半まで3世代の役者が演じており、ストーリーを丁寧かつ繊細に映像にしたドラマに夫婦共々心を奪われてしまった…。
気がつけば、ビデオに録画して、会社から帰ってきてから夫婦そろって見るのが日課。そして、挙句の果てにDVDまで買ってしまう始末。こうなったら、ドラマのロケ地を訪ねるしかない。折りしも、ドラマの舞台となった大森地区ある「石見銀山」も世界遺産に登録されたばかり。
こうして、島根旅行当日を迎えた。
三ノ宮BT(23:30)→JR出雲市駅(5:50) 【中国JRバス】ポート・レイク号
夏休み恒例の大型旅行「北海道旅行」も控えていることもあり、今回は節約モード。そんなわけで、青春18きっぷも利用期間外のため、大阪からの往復アクセスは高速バス。中国JRバスが運行する夜行バス「ポート・レイク号」を利用すれば、三宮から出雲市は片道5000円。インターネット割引を活用すれば、2%引きの4900円となる。
ポツポツと雨が降るなか、JR三ノ宮駅前にある三ノ宮バスターミナルにたどり着く。次々と各方面への高速バスが出て行く。そして、乗車予定の中国JRバス「ポート・レイク号」が到着。
検札をする運転手さんに名前を告げると、ポイントカードをくれる。10回乗車すると、片道1回が無料になるスタンプカードだ。有効期限は1年間なので、よっぽど田舎が島根にあるなどの理由がないと貯めるのは難しそう…。
バスは3列独立シート。スリッパは常備されていなかったが、靴を脱いでくつろげるフットレスト完備。毛布も各席に用意されている。シートは厚みのある立派なものではないが、それなりに快適。リクライニング幅もそこそこ。少なくとも、青春18きっぷで利用できる「ムーンライト九州」と比較すれば、十分に合格点。トイレは車内中央階下にあるが、雰囲気的にちょっと行きにくい感じだった。
平日とあってか、5人程度の乗客を乗せただけで、定刻23:30に出発。次の停留所はJR松江駅。出発して早々に消灯され、眠りについた。
三ノ宮バスターミナル