「北海道フリーパス」で巡るグリーン車旅行記

北は豊富、西は洞爺、南はえりも岬、東は納沙布岬…。北海道フリーパス(2人用)を片手にグリーン車とB寝台車を駆使して、奥さんと夏の北海道を駆け巡った、8泊9日の旅行記!
※本旅行記は2006年の記録です。最新の北海道旅行記『2008年夏「北海道フリーパス」で巡る北海道旅行記』もごらんください!

  
8日目 (2006年09月01日)
ホテルをチェックアウト

今日は北海道最終日。今夜、小樽を出るフェリーで帰らなくてはいけない。ちょっとブルー(T_T

朝食は付いていないので、ホテル前のセイコマートでおにぎりを買う。そして、湖畔のベンチに座って、豪華なホテルのレストランを横目に朝食。そして、チェックアウト。とはいっても、相部屋プランはカギもないので、フロントもフリーパス。昼過ぎまでは周辺を観光する予定なので、荷物を預かってもらう。もちろん、無料。

今回は結局相部屋ではなかったので、かなり良かった。来年も同じプランがあれば、利用しているかもしれない。ただ、やっぱり部屋にカギがかからないというのは、心なしか不安なものがあった。あと、建物全体が老朽化しているのもあり、仮に普通の部屋であったとしても、正規料金で宿泊するのは少し考えてしまうかもしれない。

お世話になった「洞爺観光ホテル」

お世話になった「洞爺観光ホテル」

遠くには羊蹄山も見える

遠くには羊蹄山も見える

「西山火口散策路」までウォーキング

洞爺湖温泉(ホテル)→西山火口散策路 【徒歩】
西山火口散策路→洞爺湖温泉(ホテル) 【徒歩】

午前中は「西山火口散策路」へ行くことにする。ホテル近くのバスターミナルからもバスが出ていて、2〜3分で行くこともできるが、運動がてら歩いていくことにする。舗装された道だが、上り坂なのでちょっとしんどい。

こんな道を歩く

こんな道を歩く

上り坂の途中で見えた洞爺湖

上り坂の途中で見えた洞爺湖

30分弱かけてたどり着いた「西山火口散策路」は想像を絶するものだった。ここも昨日の金毘羅火口散策路と同じく、2000年の有珠山噴火の爪痕を保存している。以前は上り坂だった道が、火山活動による隆起で下り坂になり、池になってしまった様子は自然の脅威を感じる。

上り坂が隆起で下り坂になってしまった

上り坂が隆起で下り坂になってしまった

池になってしまっている

池になってしまっている

クルマが入れるのはここにある駐車場までで、ここから先は歩行者専用の散策路。一番奥までいくと、往復30分。クルマで来ていた人の中には、歩くのがイヤなのか、ここで引き返す人も少なくなさそうだった。そもそも、ここまで歩いてきた僕達には全くたいした距離ではない。

この散策路も本当に自然の驚異を感じるものばかり。土砂で埋もれた標識や木々。車道も地面の隆起でぐちゃぐちゃ。

土砂で埋もれた標識

土砂で埋もれた標識

車道も隆起でぐちゃぐちゃに…

車道も隆起でぐちゃぐちゃに…

散策路を一番奥まで行くと、まだ小さいながらも活動しているのか、モクモクと煙が吹き立っている。ここから見る噴火湾側の眺めも抜群だ!

整備された散策路

整備された散策路

モクモクとケムリが吹き立っている

モクモクとケムリが吹き立っている

散策路の戻っていると、お土産物屋さんが並んでいて、奥さんの目がキラリ!

奥さんが目に付けたのは、1個150円のくりあじかぼちゃ。大阪の市価と比べると安いらしく、この旅もあとわずか。今日の夜のフェリーに乗るだけ。そんなわけで、勢いで買ってしまう。こうして、3キロのカボチャを抱えながら、半時間歩いて、洞爺湖温泉へ戻る。

火山博物館よりやっぱり実物の方が…

次に訪れたのは「洞爺湖町立火山博物館」。今から約7年前の1999年に訪れたことがあったが、その時にとても興味深い展示が多かった記憶があったほか、奥さんは初めてだったので、再び訪れてみた。入場料は600円。

感想は思っていたよりもガッカリ。建物の老朽化もさることながら、ついさっきまで実際に土砂に埋もれた標識など、自然の恐ろしさを実物で見てきた。その肥えた目では、屋内展示は物足りないものがある。ちなみに、以前訪れた時は、西山散策路のような実物展示は無かったのだ。

洞爺湖町立火山博物館

洞爺湖町立火山博物館

博物館屋上からの景色

博物館屋上からの景色

お昼ごはんは「望羊蹄」のパフェ

洞爺湖のホテル街に、一軒のカントリー調のすごく感じのいい店を発見。

お店の名前は「望羊蹄」(http://www3.ocn.ne.jp/~boyotei/)。ちょうどお昼時だったので、入ってみる。お手軽な1000円弱ぐらいのメニューでも頼もうかなとメニューを見ると…

「めちゃくちゃ高いやん!」

ハンバークステーキセット(2000円)、ポークチャップ(1700円)、たかがカレーライスですら、1200円。周りを見回して、食べている人を見てみるが、量も決して多くはない。いや、むしろ普通より少ないかもしれない。この心の動揺を店員さんに悟られないように、夫婦で気持ちの昂ぶりを押し隠すが、うろたえるばかり…。

メニューの隅々を見て、一番安そうなものを探す。そして、出した結論は・・・。

「フルーツパフェ(700円)を2つください」。

隣の人の1300円のすっごく小さいドリアを見て、「きっとプルーツパフェも小さいで」と話しながら、悲しい気分になる。そして、登場したフルーツパフェは???

写真では分かりにくいが、かなりデカイ

写真では分かりにくいが、かなりデカイ

大当たり! 生クリームたっぷり、フルーツはメロン・スイカ・バナナ・モモ・さくらんぼ・みかん…とてんこもり。奥さんの評価では、コーンフレークで底上げしていないところもgoodらしい。ちなみに、けっこうデカイので、周りのお客さんからも注目の的に…。

ちょっと変なお昼ご飯になったけど、大満足。3食ケーキでOKな奥さんはもっと満足

小樽へ

洞爺湖温泉バスターミナル(14:32)→洞爺(14:51) 【バス】道南バス
洞爺(15:12)→札幌(16:58) 【特急】北斗11号(グリーン車)
札幌(17:14)→小樽(17:48) 【快速】エアポート165号(uシート指定席)

名残惜しみつつ、洞爺湖を去る。バスで洞爺駅へ出て、今回の旅最後のグリーン車で札幌へ。

洞爺駅

洞爺駅

最後のグリーン車はハイデッカー車

最後のグリーン車はハイデッカー車

北海道フリーパスで乗車する最後の列車、快速「エアポート」に札幌で乗り換え、小樽へ。7日間お世話になった北海道フリーパスを眺め、フェリーで小樽へ降り立った時からの出来事を思い返していた。

小樽駅

小樽駅

小樽運河食堂「浅草橋ビアホール」でディナーバイキング

駅前のスーパー(長崎屋)に立ち寄る。北海道限定のマジックスパイスのスープカレーの素を探すためだ。しかし、残念ながら見つからず…。

夕食は、駅から10分ほど歩いたところにある、小樽運河食堂「浅草橋ビアホール」(http://www.otaun-shokudo.com/)のディナーバイキング。以前にバイキングではなく、単品でジンギスカンを食べたことがあった。その時の印象が良かったので、今度はバイキングに挑戦することにした。

ところが、はりきって行ったのに、今日は20時まで貸切だとか…。とりあえず予約だけ済ませて、待ち時間は小樽運河などの周辺散策。

夜の小樽運河

夜の小樽運河

いよいよディナーバイキング。ディナーは、2190円。今回はクレジットカードに付いている特典を使って、2割引。

寿司、焼肉、ジンギスカン、カレー、揚げ物などが並ぶ。北海道ということで期待していったが、関西にもある「すたみな太郎」「バイキング○○」チェーンのような感じ。お寿司は、他の100円回転寿司と比較すると少しレベルは高め、ジンギスカンは微妙。その他のラインナップは、「北海道に来てまで…」といったところ。

次はもう行かないかな・・・。近所にあれば、たまに行ってもいいかなとは思うけど・・・。

小樽運河食堂「浅草橋ビアホール」

小樽運河食堂「浅草橋ビアホール」

新日本海フェリーで小樽を離れる

小樽FT(23:30)→舞鶴FT(翌朝21:00) 【新日本海フェリー はまなす】

いよいよ、北海道を離れなければならない。食後の運動がてらに、歩いて小樽フェリーターミナルへ向かう。途中のセイコマートで明日の朝食と昼食を買っておく。

小樽フェリーターミナル

小樽フェリーターミナル

23:30発の新日本海フェリー「はまなす」で北海道を離れる。帰りも2等だ。北海道で駆け巡った1週間は、まるで1ヶ月のように長く感じた時間だった。旅から現実の世界へ戻る寂しさを感じながら、小樽の夜景を見送った。

「はまなす」から小樽の夜景を見送る

「はまなす」から小樽の夜景を見送る


[旅行記に出てくる地域近辺の宿かも?]