早朝5:50、札幌到着。夫婦揃って睡眠不足(T_T
というのも、夜中の2時のことである。上段ベットから聞こえる不思議な轟音に目が覚める。列車の動き出す時の音かと思いきや、どうやら上段のおっさんのイビキ。おまけに、いつまで経ってもおさまらない。耳をふさいで、布団に潜っても、聞こえる〜、聞こえる〜。ホントにとてつもない轟音。
トイレに行ったり、上のベッドを突いてみたり、それでもおさまらない。そんなこんなで、1時間ほど格闘した末に、気づいていたら寝ていた。ちなみに、奥さんはそれでも寝れ
ず、車掌さんにお願いして、女性専用席に移動させてもらっていたらしい。それにしても、迷惑なおっさん。結婚しているのだろうか。結婚していたら、奥さんは大変だろうな〜。
札幌駅
朝食をセイコマートで調達。そのついでに、大通公園にも挨拶しておく。今回の旅では札幌は通過ポイントになっていて、ほとんど滞在時間がないが、やっぱり大通公園を訪れないと、北海道に来た気がしない。
大通公園
札幌(7:30)→洞爺(9:24) 【特急】北斗4号(グリーン車)
洞爺(9:32)→洞爺湖温泉(9:49) 【バス】道南バス
洞爺湖温泉(10:00)→昭和新山(10:15) 【バス】道南バス
札幌7:30発の特急「北斗4号」で洞爺へ。もちろん、グリーン車。昨日のイビキ親父による睡眠妨害を補うべく、熟睡。
特急「北斗4号」
洞爺湖は洞爺駅から離れたところにある。洞爺駅で洞爺湖温泉行の路線バスに乗り換える。そして、終点の洞爺湖温泉バスターミナルのコインロッカーに荷物を預けた後、さらに窓口で昭和新山までの往復割引乗車券を購入して、昭和新山行きのバスに乗り換える。
洞爺駅
天気は快晴。昭和新山のこげ茶色と青空のコントラストがとてもキレイ。
昭和新山
麓には三松さんの銅像もある
せっかくの天気なので、昭和新山の麓から出ている有珠山ロープウェイに乗ることにする。洞爺湖と昭和新山を空から一望することができ、ホントにキレイだ!
有珠山ロープウェイ
コンドラからの眺めはサイコー
100人以上乗れる大型ゴンドラ
そして、6分の空中散歩で山の上へ。ロープウェイ乗り場横の屋上展望台からの眺めはさらにキレイ。
展望台からの眺め
展望台から湖を一望できる
ロープウェイ乗り場から歩きやすく整備された遊歩道を10分ほど登り、有珠山火口原展望台へ。こちらの展望台からは洞爺湖は見えないが、噴火湾を一望することができる。火口散策登山道は、洞爺駅側まで続いているようだが、装備なしで入れるのは途中まで。一般の旅行客は途中でロープウェイで引き返さなくてはいけない。
有珠山火口原展望台
噴火湾も一望できる
ここから先はハイカー専用(一般客は立入禁止)
ロープウェイで麓に下りて、ロープウェイ乗り場にある火山ラーメンで、ごまみそラーメンを食べる。あまり期待はしていなかったが、予想以上に美味だった。
食後は火山村のすぐ近くにある「三松正夫記念館」へ。入館料は300円。三松正夫さんは、昭和新山が隆起する過程を記録、保存するため、 財産をはたいて有珠山の土地を買い取った人である。
夫婦揃って時間を忘れ、展示、そして三松さんの魅力に引き寄せられる。それほど大きな展示室ではないにも関わらず、バスの出発時間になってしまい、最後は流し読みになってしまったのが残念。ちなみに、現在この記念館を切り盛りしているのは、孫婿の三松さんらしい。
三松正夫記念館
昭和新山(14:25)→洞爺湖温泉(14:25) 【バス】道南バス
昭和新山14:25発のバスで洞爺湖温泉へ戻り、バスターミナルから徒歩5分ぐらいのところにある「金毘羅火山口散策路」へ立ち寄る。
「金毘羅火山口散策路」は、2000年に発生した有珠山噴火の爪痕をそのまま保存し、観光客や研究者に一般公開をしている。砂に埋もれたマンション、くちゃくちゃになった保養センター、どれも痛々しい。
金毘羅火山口散策路
くちゃくちゃになった保養センター
元々は浴場があった場所
砂に埋もれたマンション
今宵の宿は洞爺湖畔にある「洞爺観光ホテル」へ。少し年季の入った温泉にありがちなホテル。どちらかといえば、個人客よりは団体客を手厚くおもてなしている感がある。
今回宿泊するプランは「相部屋ライダープラン」。大広間に宿泊するプランで相部屋扱いになる。しかし、宿泊代金は1泊素泊まり、激安の2人3400円。1人あたり、1700円。貧乏旅に最高のプランだ。
フロントでチェックインして、案内された部屋は湖とは反対の国道側の大広間。今回はこのプランの宿泊者が少ないため、夫婦だけの専用ルーム。だけど、カギなし、トイレなし、鏡なし。付いているのは、布団、茶菓子、お茶のみ。大浴場や露天風呂は自由に利用することができる
ちなみに、、仲居さんが部屋まで荷物を運んで案内してくれたが、「せっかく宿泊するのに素泊まりで大広間なんてもったない」と連呼されてしまった・・・。
洞爺観光ホテル
洞爺湖
カギのない大広間
反対側からも一枚
夕食前に少し早いが、お風呂へ。1Fにあるパノラマ大浴場は広々で快適。洞窟風呂は「う〜ん、これが洞窟風呂か…」といった感じ。露天風呂(男性)は1Fにあるため、湖畔を散策する人から丸見えとまではいかないが、幾度か目が合ってしまって、落ち着かなかった。
素泊まりなので、夕食はホテルの外で探す。偶然通りかかった、ホテル近くの「松前屋」という店に入ってみる。家族でやっているようで、中学か高校生の女の子が水を持ってきてくれる。僕が注文したのは「ホタテカレー」(1000円)、奥さんは「ホタテ丼」(1000円)。
ホタテ丼はお造りのホタテが5つぐらい乗っているものを想像していたら、ホタテがたくさん入った玉子とじ丼だった。しかし、両方とも、おすすめメニューだけあって、大ヒット。小粒ながらも大量のホタテ。おまけに、ホタテの味噌汁付きのホタテづくし。
「松前屋」のホタテ丼&ホタテカレー(1000円)
食後は、湖畔で催される盆踊りを見に行く。盆踊りは8月いっぱいまで。つまり、今日が最終日。8月終わりの北海道の夜は寒いにも関わらず、この夏最後の盆踊りとあって、盛り上がっていた。
ラストには、夜店の余ったヨーヨーが無料で配られ、懐かしいヨーヨーに童心に返って遊んでしまった。
この夏最後の盆踊り
そして、洞爺湖の一日のラストを飾るロングラン花火。ロングラン花火は、4月末〜10月末の長期間の渡って開催される。花火打ち上げ船が各ホテルの前を順に移動して、数十発ずつの花火を打ち上げる。湖側の客室ならば、ホテルから花火も見えるが、打ち上げ船が移動していくので、すべての花火を見たいのならば、外へ出て湖畔の遊歩道で見るのがベストだ。
ちなみに、洞爺観光ホテルの前で打ち上げられた花火は心なしか少なかったような…。
花火鑑賞船も出ている(打ち上げ船とは別)
花火の後は、他のホテルに潜入をして、売店を冷やかし歩く。そして、ホテルの前にあるセイコマートでお酒とお菓子を買って、部屋に戻る。大広間でまさしく宴会!
お酒のせいか、それとも久しぶりに静止した床で寝られるからだろうか、気が付けば、夢の世界に引き込まれていた・・・
洞爺観光ホテル
(049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉33)2025年4月より、当ホテルからJR洞爺駅までのお送りのガソリン代金として、おひとり100円(税込)を頂戴させていただく事になりました。ご利用の際にはご留意ください。宜しくお願い致します。