夜行高速バスで行く呉・音戸弾丸旅行記

★★★新着公開(2015/5/28掲載)★★★
仕事で何かとストレスの溜まる日々。ストレス解消には、やはり旅が特効薬だ。娘は無事に1歳ちょっとになったものの、まだまだ落ち着かない日々が続く。そんな中、奥さんに何とか24時間の時間をもらい、夜行高速バスで広島の呉を訪れた、夜行バス車中泊の弾丸旅行記。

  
1日目 (2015年02月06日)
[プロローグ1] 制限時間は24時間! シンデレラ旅行

最近、何かと仕事で疲れとストレスが溜り気味。そんなわけで、金曜日に有休を取り、三連休にした週末の話である。

金曜の朝、奥さんに「旅に出たい!」と交渉してみる。娘は無事に1歳を迎えたものの、何の理由もなく、一日中泣きわめくことも多く、なかなか落ち着かない日々。奥さんに嫌味を言われつつも、何とか明日一日の時間をめでたくゲットすることができた。

一日といっても、日帰りだとあまりにも旅の射程範囲が狭くなるので、今夜遅くの夜行で旅に出ることにする。つまり、与えられた時間は24時間、シンデレラ旅行だ。

以前から気になっていたのは、島根にある「足立美術館」。日本庭園の美しい光景をガイドブックやパンフレットで目にしており、以前から気になっていた。特に、雪の季節となれば、雪化粧した庭園が見られるかもしれない。

しかしながら、今日は金曜日。週末の金曜日発の夜行バスは満席がツキモノ。ましてや、出発日当日となれば、ますます満席の可能性は高い。ネットで空席状況を調べてみると、京都と大阪から出ている松江行きは、残席ゼロ。神戸発は空席があるが、出発時刻が遅く、到着時刻も朝早い。つまり、睡眠時間がかなり短くなる。最近、仕事が忙しいこともあるが、何か疲れやすいので、ハードな旅はゴメンだ。(と言いながらも、夜行バスを使っている時点でハードだが・・・)

[プロローグ2] 空席があるところが、今回の行き先?

いくつかの方面の空席状況を調査していて見つけたのが、「呉ドリーム大阪号」。大阪駅を22:30に出発し、翌朝7時過ぎに広島県の呉駅前に到着する、中国JRバスが運行する夜行バスだ。広島駅行きと比較して、マイナーな路線だけに人気がないのか、空席もまだまだ残っている模様。

というわけで、「高速バスネット」で早速予約する。正規運賃は5650円だが、ネット割引が適用されたため、5430円也。クレジットカードで決済する。予約が完了すると、自動的に座席が割り当てられる。

いまいち気にいらない席だったので、変更できるかと色々調べると、予約の変更でシートマップから好きな席が選択できることを発見。今回の車両は3列シート車だが、最後列10番だけは4列シート。おそらく最後列は人気がないだろうと見込み、後ろにグイっとシートを倒せそうな9列目の窓側を指定した。

次に、復路である。呉から大阪へ向かう昼行便は1便しかなく、時間も全く合わない。ということで、便数の多い広島〜大阪便を予約する。今回予約したのは、土曜日の16:45に広島駅を出発する大阪駅行き「山陽道昼特急広島8号」。つまり、朝の7時に到着してから約10時間弱の観光ができる。正規運賃は5150円だが、ネット割引で4950円也。

こちらの車両は2階建てのダブルデッカー車。2階席の前方列が割り当てられていたが、こちらも後ろから2列目の11番窓側へ変更。ちなみに、最後列(12番)は往路と違い、3列シート。3列シート かつ 後ろに誰もいないので、ぐいっとリクライニングできてよさそうだが、後ろに車体の壁があるため、めいいっぱい倒れないのだ。そんなわけで、あえて最後列にせずに、その1つ前の列にしておく。ちなみに、シートマップを見ていても、ガラガラのようなので、後ろに誰も来ない可能性が高そうだ。

そんなわけで、一昨年の高知旅行に引き続き、当日の朝に旅行が決まり、予約が完了。さらに、今晩出て、明日の晩には帰ってくるという弾丸旅行を迎えた。

毎日通っている大阪駅なのに・・・

午前中に旅行の予約を済ませた後、家族サービスということで、奥さんと娘の三人で、近所のイオンモールへお出かけ。お店をブラブラしたり、フードコートでランチをしたりして、夕方に家に戻る。

そして、風呂に入り、夕食を食べ、急いで旅支度をすませる。1泊といっても、車中泊なので、実質日帰りのようなもの。京都へちょっとお出かけする時とあまり変わらない荷物で家を出発し、高速バスが出る大阪駅へ向かう。

金曜の夜の大阪駅。一週間働いて疲れ果てたサラリーマン、はたまた、飲み会帰りのサラリーマンで溢れている。今日一日はまったり過ごし、これから旅に出るワクワクしている身からすると、別次元に住む人たちに見える。そして、いつもは少しでも早く家にたどりつきたいと思っている大阪駅も、今の気分でお店やお土産物屋さんをウロウロすると、いつもとは全く違う場所にいるようだ。そして、普段目につかないような発見もちょくちょくあるものだ。

もしかすると、あの疲れているように見えるサラリーマンは、いつもの自分の姿なのかもしれない・・・。

「呉ドリーム大阪号」で大阪から呉へ・・・

大阪駅JR高速BT(22:30)→呉(翌朝7:00頃) 【バス】「呉ドリーム大阪1号」

駅構内のトイレで用を済ませ、キオスクでペットボトルのお茶を購入しておく。バスにトイレは付いてるいるものの、何かと暗くて静まり返った車内ではトイレに行きにくいので、利尿作用の少ないノンカフェインのお茶にしておく。

乗り場は数年前にキレイに整備された、北側にある「大阪駅JR高速バスターミナル」。駅と直結しており、中央口の改札から直結だ。ただ、屋外にあるので、ちょっと寒い。そんなわけで、ギリギリの時間まで屋内で時間を潰す。

大阪駅高速バスターミナル22:30発の「呉ドリーム大阪1号」は、少しだけ遅れて到着。始発はUSJのため、USJから大阪駅へ向かう間に混雑があったのだろう。出発30分前からスマホ画面に表示されるWeb乗車票を運転手さんに見せて、車内に乗り込む。

シートは3列独立タイプ。リクライニングはもちろん、フットレストとレッグレストも装備。スリッパはないが、毛布は備え付けられている。

席の埋まり具合も比較的すいており、10名少し程度。最後列が空いていることを期待していたが、4人グループの女子高生(大学生?)が座っている。最後列なだけに、4列シートで敬遠されるかと思いきや、4人グループにはちょうどいいのだ。ちなみに、USJ帰りの若い女の子グループだったので、夜な夜な騒がないかを懸念していたが、疲れてたのか、大阪駅出発時点で睡眠モード。とっても模範的な若者グループだった。

冬の夜行バスは通路側がオススメ?

バスは大阪駅を出発。安眠できるように、カーテンはすでに閉められており、どこを走っているかさっぱり分からない。少し走り、なんばの湊町バスターミナルで数名ほど乗客を乗せ、再び出発。

後ろの女の子は寝ていたようなので、特に声を掛けず、そっーと座席をリクライニングする。ただ、100%リクライニングさせるのは、やはり後ろに誰かいるとやりにくいので、50%ぐらいにしておく。実際のところ、100%リクライニングすると、寝れないタイプでもあるが・・・。

そして、しばらくは起きていたものの、夢の中へ。三宮駅でも乗客を拾うために停車したが、夢うつつだった。

途中、車内放送で目覚める。三木サービスエリアでの停車休憩だ。他の場所でも運転手さんの仮眠や休憩停車はあるが、乗客が下車できるのは、ここだけである。ただ、夢うつつだったので、僕は下車しなかった。

その後、寒くて幾度が目が覚める。窓側はカーテンでみっちりと塞がれているものの、外気で窓が冷やされ、冷気が少し入ってくる。毛布に加えて、コートで寒さをしのぐ。冬に関しては、窓側よりも通路側の方がよいかもしれない。

ただ、暖房も入っており、再び眠りについた・・・。

三列独立シート

三列独立シート


[旅行記に出てくる地域近辺の宿かも?]