さんふらわあで行く大分弾丸フェリー旅行記

最近、テレビCMや新聞広告で目にするフェリーさんふらわあの「弾丸フェリーたび」。現地では宿に泊まらず、船中泊でとんぼ返りする格安の船旅プランだ。今回は、その弾丸フェリーと日豊観光バスが運行する「おおいた観光周遊バス」と組み合わせて、大分を旅した2泊3日の弾丸旅行記。

  
2日目 (2013年03月03日)
コンピニパンで朝ごはん

6時過ぎ、トイレに行きたくなり、目覚める。

先週はよっぽど仕事などで疲れていたのか、昨晩21時過ぎには寝ていたようだ。普段は日付が変わる頃に寝るのだが、こんな早い時間に寝るのはかなり珍しい。昨晩、パルーンアートのイベントをやっていたようだが、それを見れなかったのは残念。

順調に航海中だ♪

順調に航海中だ♪

顔を洗い、ハミガキを済ませる。朝食は、乗船前にコンビニで買っておいたパンをラウンジで食べる。昨晩は人でいっぱいのラウンジも朝はガラガラ。

ラウンジにはテレビもある

ラウンジにはテレビもある

朝食はコンビニパン

朝食はコンビニパン

朝はガラガラのラウンジ!

朝はガラガラのラウンジ!

ラウンジの片隅にはキッズコーナーがある。また、接続人数に制限があるようだが、ラウンジ付近はWi-Fiサービスも提供されており、無料で利用できる。実際に使ってみたが、ドコモの船舶もしくは携帯網を使っているせいか、サクサクというわけではないが、アンテナが1〜2本の3G接続よりは快適だった。

キッズコーナー

キッズコーナー

食後、デッキに出てみると、ちょうど朝日が顔を覗かせていた。

船から見る朝焼け

船から見る朝焼け

この雰囲気が好きだ♪

この雰囲気が好きだ♪

「おおいた観光周遊バス」へのギリギリの乗り継ぎ

一旦ベッドに戻り、ゴロゴロしていると、下船に向けた事前案内のアナウンスが流れる。

航路上、特に天候が悪いということもなく、むしろ船にいることを忘れさせられるぐらいに揺れなかったが、定刻よりも10分遅れの7:55に別府観光港へ到着。

別府観光港

別府観光港

別府に到着した「さんふらわあこばると」

別府に到着した「さんふらわあこばると」

事前に予約しておいた「おおいた観光周遊バス」の出発時刻は8時ちょうどだ。つまり、時間はギリギリ。急いで下船しようと思うものの、お年寄りや子供が多く、歩行速度はスローモード。そして、ようやくターミナルの入口玄関にたどり着くと、僕たちの名前を呼ぶ運転手さんを発見。

バスは玄関の前に横付けされており、バスが発車したのは8:02。大分駅や大分港から乗ってきたお客さんもおり、ちょっと待たせたようで申し訳ない限り・・・。

なんとかバスに乗り込めた!

なんとかバスに乗り込めた!

日豊観光バスの「おおいた観光周遊バス」

別府観光港(8:02)→双葉の里(9:10頃) 【バス】おおいた観光周遊バス Cコース

僕たちを乗せた「おおいた観光周遊バス」は、別府観光港を出発した後、交通ターミナル・北浜・杉乃井ホテルで数名を乗せる。グループ同士が相席にならない程度に埋まっており、なかなか盛況のようだ。

この後、由布院駅も乗車ポイントとなっているが、今日は予約が入っていないということで、由布院駅に立ち寄らず、今日の目的地がある大分県北部地域へ直行するため、高速に入る。

「おおいた観光周遊バス」は金土日の曜日限定運行となっており、曜日ごとにコースが異なる。今回の日曜出発は、Cコース「姫島七不思議めぐりと懐かしき昭和の町」だ。料金は姫島へのフェリー代金(1100円)込みで4000円。さらにお得なことに、さんふらわあ利用割引で3000円となる。

特別立ち寄りスポット「双葉の里」

本来ならば、次の目的地である豊後高田に直行だが、今回は由布院駅を通過して時間に余裕があるため、特別コースということで、宇佐市にある「双葉の里」へ立ち寄る。

何の前情報もなくやってきた「双葉の里」は、簡単にいえば、道の駅だ。昭和の大横綱双葉山の生家の横にあり、ミニ資料館と売店がある。

双葉の里

双葉の里

双葉山の生家(らしい・・・)

双葉山の生家(らしい・・・)

今回お世話になるバス

今回お世話になるバス

相撲にはまったく興味がないので、なんともいえないところだが、相撲取りの大きな手形があったりと、それなりに面白い。

双葉山の大きな手形

双葉山の大きな手形

横の売店では、スタッフの方が唐辛子茶でもてなしてくれ、テーブルの上に置かれたお菓子やお漬物をどんどん進めてくれる。

ちなみに、今回のバスツアーの乗客は、おそらく僕たち夫婦が最年少。かなりお歳を召した方が多く、なんだか老人会の午後のひとときといったほのぼのとした時間が流れる。

昭和の香りがいっぱい「昭和ロマン館」

双葉の里(9:30頃)→豊後高田昭和の町(9:50頃) 【バス】おおいた観光周遊バス Cコース

双葉の里を出発したバスは20分ほど走り、豊後高田の「昭和の町」へ。

実は、これまで全くノーマークどころか、観光地としての存在を知らなかった豊後高田。ネットで調べたところによると、2001年頃からシャッター通りとなった昔ながらの雰囲気が残る商店街を活性化させようと、町おこしの一環として始まったもののようだ。

観光バスを降りて、早速出迎えてくれるのが、ボンネットバス。どうやら無料で乗車できるようだが、観光バスの宿命、ここでの滞在時間はたったの1時間少し。昭和ロマン館や商店街もゆっくり見てみたいので、パスすることにする。SLにしても、ボンネットバスにしても、外から見るといいのだが、こういうのは乗ってしまうと・・・(以下、省略)

今も動くボンネットバス

今も動くボンネットバス

観光バスの他のお客さんは、ほぼ全員がボンネットバスに吸い込まれていくなか、僕たちは昭和ロマン館へ。そして、「駄菓子の夢博物館」と「昭和の夢町三丁目館」の共通入館券(600円)を購入し、まずは「駄菓子の夢博物館」へ。

駄菓子の夢博物館

駄菓子の夢博物館

博物館の中には、僕たちの世代よりももう少し古い世代のオモチャが山のように展示されている。展示されている量は圧巻されるものがあり、むしろ「九州のこんな田舎町に、こんなすごい展示があるとは!」というのが正直な感想。

アトムや鉄人28号など、昭和四十年代かな?

アトムや鉄人28号など、昭和四十年代かな?

懐かしいポストもある

懐かしいポストもある

映画「三丁目の夕日」の世界だ!

映画「三丁目の夕日」の世界だ!

どこから集めてきたのか、すごい数のおもちゃ!

どこから集めてきたのか、すごい数のおもちゃ!

ザ・昭和のおうち

ザ・昭和のおうち

子供の頃に遊んだゲームウオッチ!懐かしすぎる!

子供の頃に遊んだゲームウオッチ!懐かしすぎる!

やたら威張っているペコちゃん、こわい!

やたら威張っているペコちゃん、こわい!

隠れた名博物館

隠れた名博物館

次は「昭和の夢町三丁目館」へ。館内には昭和の家が再現されており、空の色が朝・昼・晩と変化していく。僕たちの世代よりももう少し古いので、40〜50歳代の人が訪れるとたまらないものなのかもしれない。

昭和の夢町三丁目館

昭和の夢町三丁目館

夕暮れの昭和の家

夕暮れの昭和の家

ザ・昭和の家(僕たちよりもちょっと古い世代?)

ザ・昭和の家(僕たちよりもちょっと古い世代?)

昔、小学校の校庭にこんな土管あったなぁ…

昔、小学校の校庭にこんな土管あったなぁ…

これも家にあった野球ゲーム!

これも家にあった野球ゲーム!

豊後高田 昭和の町「新町通り商店街」

予想以上に見ごたえある昭和ロマン館で時間を使い果たしたので、急いでメインとなる「昭和の町」と称する商店街へ。

バスガイドさんによると、商店街のお店には「一店一宝」ということで、そのお店ご自慢の昭和の品がショーウィンドーなどに展示されているそうだ。

豊後高田昭和の町「新町通り商店街」

豊後高田昭和の町「新町通り商店街」

ショーウィンドーに飾られた「一店一宝」?

ショーウィンドーに飾られた「一店一宝」?

昭和の香りがする食堂

昭和の香りがする食堂

小学校時代を思い出す給食皿

小学校時代を思い出す給食皿

各店の店頭には、道の駅のような感じで、お菓子や野菜のミニ販売スペースがある。そんな中、さつまいもが安く売られているのを発見。そこそこの大きさのさつまいもが3本で100円。迷わず購入すると、店のおばさんがさらに1本おまけしてくれる。

そして、ふと横をみると、ナント大きな椎茸が6本で100円。「これも買います」というと、店先の原木を指差して、「2〜3本好きなやつをとってもいいですよ」と…。これもおまけなのだ。最近の椎茸といえば、中国産が多い。そんな中、国産のしいたけをこんな安い値段で買えるなんて、嬉しい限りだ。

店先にある椎茸の原木

店先にある椎茸の原木

お得な買い物に大満足して歩いていると、腕章をつけたおばさんに声を掛けられる。どうやら、観光客向けに街頭アンケートを実施しているようだ。時間がないので、パスといきたいところだが、思わずめぐり合えた観光地の助けになればと、協力することに・・・。

住所や交通手段などを口頭で答えるだが、これが結構長い。時間が気になりつつも答え終わると、最後にお礼として、ボンネットバスのペーパークラフトをもらえて大満足。

※後日談
家に帰った後、喜んでもらったペーパークラフトを組み立ててみようとしたのだが、なんともうまくいかない。説明書もなく、奥さんと悪戦苦闘した末、結局完成は断念してしまった・・・。
一方、さつまいもはレンジで焼いて食べてみたが、びっくりするほどの甘さ。まるで、砂糖を練りこんだスイートポテトを食べているかのようだった!

今度は訪れる時は路線バスで・・・

商店街を歩いていると、お店の人がいろいろと試食を薦めてくれる。ちょくちょくつまみながら、でも時間がないので、やや早足で歩く。

肉のかなおかで、バスガイドさんオススメの「おからコロッケ(1個52円)」を買う。お昼前なので、奥さんと2人で1個にしたが、おからの甘さが感じられて、そこそこおいしかった。

肉のかなおかの「おからコロッケ」

肉のかなおかの「おからコロッケ」

その後も街並みをブラブラとするが、残念ながら時間切れ。やはり約1時間で全部を見て回るのは厳しい。これがバスツアーのデメリットでもある。

昔のガソリンスタンド?

昔のガソリンスタンド?

旧共同野村銀行

旧共同野村銀行

ほっこりできる街だ♪

ほっこりできる街だ♪

昭和ロマン館で購入した共通入館券で、商店街の外れにある「宝来開運館」も見学できたようだが、断念して、バスが待つ駐車場へ戻る。

そして、バスに乗り込み、後ろ髪を引かれながら、昭和の町を後にする。今度訪れる時は、バスツアーではなく、路線バスでゆっくりと訪れたい街だ。

姫島の玄関口「伊美港」へ

豊後高田昭和の町(11:00頃)→伊美港(11:35頃) 【バス】おおいた観光周遊バス Cコース

豊後高田を出たバスは、景色のよい海岸沿いの道路を走り、次なる目的地「姫島」へ渡るフェリーが出る伊美港へ。

景色のよい道をバスは走る

景色のよい道をバスは走る

姫島行きフェリーの出る伊美港

姫島行きフェリーの出る伊美港

フェリーターミナル(伊美港)はこじんまりとしており、切符売り場・売店・トイレ・数席のイスがあるだけ。フェリーの出航時刻まで時間があるので、海を見ながら、ぼっーとする。天気もよく、とっても静かな場所だ。

ボーディングブリッジもこじんまり

ボーディングブリッジもこじんまり

姫島はすぐそこに見えている

姫島はすぐそこに見えている

これから向かう姫島は国東半島の先から約6キロ離れた海上にあり、人口は2000人程度の小さな島だ。島内には車えび養殖場があり、車えびを島の名産として一押ししているようだ。

伊美港から姫島までは、フェリーで約20分。乗船料金は片道550円。しかし、乗船料金は、今回のバスツアー代金に含まれている。乗り込むフェリーも、クルマが乗せられるとはいえ、とってもコンパクトなサイズだ。

小振りな姫島行きフェリー

小振りな姫島行きフェリー

姫島村営フェリーで姫島へ

伊美港(12:10)→姫島港(12:30) 【フェリー】姫島村営フェリー

フェリーは定刻12:10に伊美港を出港し、姫島を目指す。船内にはイス席と座敷席の両方があり、バスツアーの乗客も乗っているせいか、そこそこ盛況だ。

デッキにも出れるようになっていて、どんどん近付いてくる姫島をカメラに収めておく。そして、約20分ほどのプチ航海で姫島港へ到着。

姫島が近付いてくる

姫島が近付いてくる

姫島港

姫島港

フェリーを降り、再びバスに乗車。ちなみに、別府から乗ってきたバスもフェリーに同乗していたので、島内も同じバスでの観光となる。

港からは女性のボランティアガイドさんが乗車。とってもスマートな方で、ママさんバレーでもやっていそうな雰囲気。はじめは標準語でのガイドだったが、いろいろおしゃべりしているうちに、やっぱり方言がポツリポツリでてくる。その方言の訛り方やフレーズが半端なく田舎っぽくて、失礼と思いつつも、ついつい噴出してしまう。

さらに、必死に標準語に戻そうとしているところも、またおかしくて・・・。でも、一方で地域に根付いているというか、しっかりとしたその土地のモノ(=方言)があるんだなぁと、しみじみ感じさせられる。この際、いっそのこと、オール方言でガイドも面白いんじゃないだろうか?

豪華!姫島名物 車えびの定食でランチ♪

時刻は、すでに12時半過ぎ、お腹がグッーとなる。ということで、姫島へ到着するやいなや、観光ではなく、まずは昼食タイム。

バスが向かった先は「もりえい」という、ポツンと建つ一軒家の食事処。周りは公団住宅と田んぼで、とても大型観光バスが入ってくるとは思えないロケーション。実際に、狭い道なので、運転手さんがちょっと大変そうだった。

まるで民家のような「もりえい」

まるで民家のような「もりえい」

聞くところによると、お店は当番制で毎回変わるそうで、今日は「もりえい」の担当日ということだ。昼食代金はバスツアー代に含まれておらず、別料金のオプション。さらに、オプションも少しお高めの「姫島の車えび定食(2000円)」だ。

電話での事前予約申し込み時に、他では食事を取れるような店がないとのことだったので、今回はケチらずに予約しておいた。もちろん昼食オプションの予約が必須というわけではなく、予約しない場合は、出発前にお弁当などを用意して乗り込めばいい。今回も数名は申し込んでいなかったようで、バスの中(もしくは店内の別部屋?)で食べているお客さんもいたようだ。

お店に入り、これまた民家のような階段で2階へ昇ると、少し広めの和室があり、すでに料理が並べられている。ちょっと狭いが、グループごとでテーブルを分けてくれているので、他のお客さんに気兼ねせず、食事を楽しめる。

内容は、さすがに2000円とあり、豪華だ。ごはん・茶碗蒸し・小鉢(ひじき)・エビフライ(2尾)・焼きエビ・お味噌汁などが並ぶ。エビフライが冷めていたのが少し残念だが、茶碗蒸しはまだ温かく、ごはんや味噌汁は熱いのを持ってきてくれる。

姫島の車えび定食

姫島の車えび定食

「これはなんだろ?」と思って開けたお椀の中には、生の車えびが・・・。さらに驚いたことに、奥さんのエビちゃんは、なんとお椀から飛び出して、横のさしみ醤油の皿へダイブ!

フタをして閉じ込めても、フタがピクピクと動いている。活きがいいが、なんだか怖い・・・。

ちらっと聞こえた話によると、車えびの旬はちょうど終わりかけの時期らしく、僕のエビは既に死亡状態。周りをみても、1テーブルに1頭が暴れているか暴れていないか程度だった。ただ、冷凍モノではなく、直前までは生簀で泳いでいたものらしく、かなり新鮮なもののようだ。

車えびの活け造り

車えびの活け造り

食し方は、頭をグイっと引きちぎり、殻をむいていく。奥さんの分は元気がいいので、店員さんにやってもらう。

頭と殻を取って、口にしてみると、とってもプリプリで、さらに甘みがある。もっと食べたいところだが、1尾しかないのが残念。ちなみに、頭の部分はお店の人に一旦回収され、唐揚げになって再び登場する。

車えびの頭の唐揚げ

車えびの頭の唐揚げ

食後のデザートは、アイスクリーム。普通のバニラ味だったが、贅沢をいえば、大分名物のかぼすなどのアイスがよかったな・・・。総合的に見ると、2000円は少しお高めだったけど、店員さんも味もボリュームもよく、大満足で店を後にした。

デザートのバニラアイス

デザートのバニラアイス

なんだかゆるい感じの「姫島七不思議めぐり」

車えびでお腹がいっぱいになった後は、今回のツアー名のとおり、「姫島七不思議めぐり」。この姫島には、7つの不思議な伝説があり、各名所をバスで周っていくのだ。

まずは、車窓から2連発ということで、「逆柳」と「かねつけ石」を見学。車窓からなので一瞬しかみれないのと、いまいち何が不思議なのかよくわからず、正直な感想としては「ん〜・・・」といったところ。

七不思議の一つ「逆柳」

七不思議の一つ「逆柳」

次の七不思議「拍子水」では下車見学。お姫様がおはぐろをつけたあと、口でゆすごうと手拍子を打って祈ったら水が湧き出したという伝説が残っているらしい。が・・・、その名所を現代でみると、単に温泉が湧き出ているだけということになる。ん〜、不思議といわれても・・・。

ちなみに、この温泉は飲むと健康によいらしく、化粧水としても使えるんだとか…。ということで、奥さんが口に含んでみたが、鉄分が濃い温泉のようで、かなりまずく、吐き出していた。

温泉が湧き出る「拍子水」

温泉が湧き出る「拍子水」

そして、次は「阿弥陀牡蠣」の伝説が残る洞窟の上にある姫島灯台へ。天気もよく、海の眺めが最高だ。なんとなくだが、今まで来たことのあるような感じ。そぅ、長崎の伊王島灯台と似ているような気がした。

姫島灯台

姫島灯台

海の眺めがとってもキレイだ!

海の眺めがとってもキレイだ!

灯台を出発した後は、残り2つの七不思議(正直ほとんど覚えていない)や車えびの養殖場を車窓に見て、港へ戻ってきたと思いきや、港までは行かず、港のすぐ手前でバスは停車。

出発時にもらったパンフレットに「海産物ショッピング」と記載されていたので、どんなに大きなショッピングセンターに立ち寄るのかと思いきや、とってもこじんまりした商店の前に。そして、ボランティアガイドの女性は、お土産物屋さんの店員に・・・。

つまり、ボランティアガイドを引き受ける代わりに、自分のお店に立ち寄ってもらうというシステムのようだ。昼食処と同じく、ボランティアガイドも当番制で回しているとのことだったので、毎回立ち寄るお店も変わるのだろう。

ちょっと商売っ気のあるシステムだが、結果的には、観光客も、バス会社も、島の人たちもハッピーになれる良いモデル例だなと感じた。

港を前にして、バスは停車・・・

港を前にして、バスは停車・・・

お土産物屋さんと港は、目の前で歩いても4〜5分程度。ということで、土産物屋さん前で解散後、港で集合ということになる。狭い土産物屋さんの店内は、ツアーのおばちゃん軍団で身動きが取れない状態だったので、何も買わずに、一足先に港でまったりとする。

再び、姫島港へ

再び、姫島港へ

地元の人でもあまり訪れない姫島

姫島港(15:20)→伊美港(15:40) 【フェリー】姫島村営フェリー
伊美港→別府観光港(17:50)【バス】おおいた観光周遊バス Cコース

姫島15:20発のフェリーに乗船し、伊美へ。昨晩は船中泊でよほど疲れていたのか、夫婦そろって爆睡。伊美に到着しても寝ていたので、見知らぬおばさんに起こしてもらった。

バスガイドさんの話によると、金・土・日に運行している「おおいた観光周遊バスツアー」は、4月からコースが変わる予定らしい。ただ、日曜出発の姫島コースは人気コースなので、存続する可能性が高いらしい。ちなみに、今回訪れた豊後高田はともかく、姫島はガイドブックにもほとんど掲載されておらず、地元大分の人でもあまり訪れることがないのだとか…。確かに今回の参加者を見ても、7割程度(推測)が地元の人だったようだ。

姫島の感想だが、正直なところ、七不思議も微妙なところで、観光資源には乏しい。しかし、車えびでグルメを楽しみ、そして、のんびりとした島で過ごすだけでも、ちょっとしたリフレッシュをはかれるかもしれない。

今日の観光スポットはすべてまわり終えたので、後は大阪へ向かうフェリーが出航する別府観光港を目指すのみ。由布院での下車客がいないため、予定の18時よりも大幅に早着するかなと思いきや、結局は10分だけ早着の17:50に別府観光港へ到着。

別府観光港へ帰還

別府観光港へ帰還

リベンジ! さんふらわあの夕食バイキング

別府港(18:45)→大阪南港ATC(翌朝6:35) 【フェリー】さんふらわあ こばると

1階の乗船窓口で手続きを済ませ、隣のお土産物屋さんを軽くのぞく。とても広々としたターミナルだが、あまりひと気がない。昔はもっと便も多く、にぎわっていたのだろうか?

既に乗船は開始されており、今朝大阪からやってきた僕たちを降ろした「さんふらわあ こばると」に再び乗船する。

往復でお世話になった「さんふらわあ こばると」

往復でお世話になった「さんふらわあ こばると」

復路も往路と同じツーリストベッド(2等寝台)。船内案内所でベット番号を指定してもらう。往路とは異なる部屋だが、同じく12人部屋の奥の左右下段ベットだ。復路も上段ベットは誰もこないようだ。

既に大浴場もオープンしているようなので、出航前だが、混まないうちに入浴を済ませる。奥さんの方はガラガラだったらしいけど、僕の方はそこそこ混んでいた。

風呂からあがると、ちょうど出航時刻。長風呂の奥さんは放っておき、一人でデッキに出る。船は18:45に別府観光港を離れ、大阪へ向けて出航。別府の街を見送る。

別府観光港を出航する

別府観光港を出航する

今回の大分での滞在は、たったの約10時間程度だったが、十分に満喫することができた。そして、最後の旅のシメは、往路はなぜか間違った案内をされて食べれなかった、船内での夕食バイキングだ。

レストラン入口の券売機で食券(1500円)を購入し、店員さんに渡す。そして、早速料理が並んでいるコーナーへ。海鮮ちらし・酢豚・串カツ・海鮮マリネ・おでん・刺身・地鶏の炭火焼・点心・カレー・ペンネ・焼きそばなどなど、並んでいる料理も船の上にしてはなかなか充実している。

充実のメニューラインナップ

充実のメニューラインナップ

定番のカレー

定番のカレー

さんふらわあ名物(らしい)おでん

さんふらわあ名物(らしい)おでん

サラダに、はまぐりのお吸い物!

サラダに、はまぐりのお吸い物!

加えて、冷凍モノであることは間違いないが、デザートも充実しており、ひな祭りにちなんだケーキやさくら餅もある。

デザートも充実している

デザートも充実している

旅の最後の夜となれば、ビールをグィっといきたいところ。そんなわけで、レストランの片隅にある、セルフの生ビール販売機を見てみると、お値段は500円。さらに、器がプラコップなところがいただけない。

「飲むのはやめておこうかな・・・」と思っていると、近くのテーブルのサラリーマンが缶ビールを飲んでいる姿を発見。「持ち込みをしていいのか!?」と思いきや、よくみると、レストランの片隅に(というか堂々と)、ビールの自販機が設置されているのだ。

そんなわけで、200円のクリアアサヒ(500ミリリットル)を購入。コンビニと変わらないか、むしろ安いかもしれない。ビジネス用途での利用も多い航路だけに、こういったリーズナブルに旅ができる取り組みをしているだろう。食事のときに何だが、一部のトイレにはウォシレットも完備されており「フェリーさんふらわあ」の様々な努力が垣間見える。、

お買い得なクリアアサヒ(200円)

お買い得なクリアアサヒ(200円)

お味の方も抜群にいいとはいえないが、船内であることを考えれば、十分な合格点。かなり満足しつつ、閉店間際の20時半前まで、ソファに座ってまったりとした。

ソファ席で閉店間際までまったり♪

ソファ席で閉店間際までまったり♪

食後はラウンジで本を読んだり、スマホをいじったりしながら、まったり。来島大橋の灯りが遠くに見えてくる23時頃、ベットに戻り、眠りについた。


[旅行記に出てくる地域近辺の宿かも?]