グルメとアートを楽しむ冬の金沢旅行記

2012年も残りわずか。18きっぷを片手に、冬の金沢へ旅に出た。最近メディアでよく目にする「金沢二十一世紀美術館」でアートに触れ、金沢の台所「近江町市場」で金沢グルメを満喫した、1泊2日のミニ旅日記。

  
2日目 (2012年12月22日)
期待が大きすぎた朝食バイキング

今日の天気はいまいちのようだ。

天気もよくないので、ゆっくりと起きる。以前、名古屋の栄で同じエコノグループに宿泊した時の朝食がよかったので、楽しみにして、1Fフロント前にある朝食コーナーへ向かう。

朝食は、パン・ごはん・味噌汁・ソーセージ・スクランブルエッグなどの軽めのセルフバイキング形式。回転がいいので、座れないということはないが、席はほぼ満席状態。期待していた朝食は、予想に反していまいちだった。

栄と比較すると、品数も少なく、補充が遅いせいで品切れ気味。パンもそれほどおいしいものではない。まぁ、値段を考えれば、十分なのだが、事前の期待が大きすぎた。

朝食バイキング(値段を考えれば十分だが…)

朝食バイキング(値段を考えれば十分だが…)

今、注目を浴びている「金沢21世紀美術館」

10時前にホテルを出発。歩くこと十数分で「金沢21世紀美術館」に到着する。

ホテルエコノ金沢片町

ホテルエコノ金沢片町

最近、新聞やガイドブックなど色々なメディアで目にする「金沢21世紀美術館」。現代美術を中心に展示する美術館だ。市民に開かれた美術館を目指し、公園のように簡単に立ち寄れるよう、有料ゾーンだけでなく、無料ゾーンが設けられている。

そんな話題の美術館に以前から興味があり、今回の金沢旅行のきっかけの一つにもなった。

金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館

まずは屋外にある展示をぐるっと見てまわる。このゾーンは無料だ。いくつかの展示があるのだが、芸術には明るくなく、さっぱり・・・

直島でも似たような作品を見たような・・・

直島でも似たような作品を見たような・・・

芸術はよくわからん!

芸術はよくわからん!

ス・ドホのパーフェクトホーム

常設展示作品は屋内外含めて少なく、ほとんどが企画展だ。現在開催中の企画展は「ス・ドホ パーフェクトホーム」「ソンエリュミエール、そして叡智」「Aloha Amigo! フェデリコ・エレロ×関口和之」の三つだ。

全部見てもいいが、あまり芸術が分かるわけでもないので、その中から「ス・ドホ / パーフェクトホーム」の観覧券を購入する。本来、観覧料は1000円だが、ホテルのロビーにあった割引券を提示したので、800円だった。ちなみに、すべての企画展の共通観覧券は1700円(割引券を利用しない一般料金)だ。

「ス・ドホ」とは、韓国の芸術家の名前。芸術的な観点からはうまく説明できないものの、あえて説明すれば、ストッキングのような薄い半透明の布地を使い、ス・ドホが小さい頃に過ごした住まいを形にし、それを通じて、様々なメッセージを表現した作品が並ぶ。

繊細な素材を使った作品であるため、A4サイズ(ぐらい?)以上の大きさのカバンは持ち込めず、無料コインロッカーに預ける必要がある。また、展示を観覧する際も、作品に傷をつけないように、係員の人が常に目を光らせていた。

写真撮影はNGだ。そこで、思い出したのだが、先日訪れたシカゴの美術館は写真撮影OKだった。シカゴの美術館が特殊なのだろうか? それとも、日本とアメリカの違いなのだろうか?

レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」

常設展示作品は少ないといえど、ガイドブックにも出てくる定番作品がある。それは、レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」だ。

本当のプールではなく、水面を境に、地上と水中の両方からお互いを眺めることができるという面白い作品だ。地上から見る場合は無料、水中から見る場合は何らかの企画展の観覧券を購入する必要がある。また、この作品に限り、企画展エリア(有料ゾーン)であっても、写真撮影がOKだ。

地上から見た「スイミング・プール」

地上から見た「スイミング・プール」

水中から見た「スイミング・プール」

水中から見た「スイミング・プール」

「金沢21世紀美術館」を訪れてみて・・・

「金沢21世紀美術館」の訪れた感想だが、いくつかある。

一つ目は、注目を浴びている割には小さな美術館であったことだ。もっとたくさんの展示があるのかと思いきや、それほど多くなかった。企画展の割合を高くすることで、都度展示内容が変わり飽きさせないことで、リピーターを増やしているのかもしれない。テーマパークの集客と同じ原理だ。

二つ目は、芸術のことはよく分からないが、すごく印象に残ったことだ。ス・ドホの作品は、言葉でうまくいえないが、すごくインパクトがあり、頭にこびりついた感じがした。奥さんも同じ見解で、ケチらずに、他の企画展も観覧した方がよかったかなと思った。

おすすめ!「赤玉本店」で日替わりランチ♪

金沢観光もこれで終わり、後は帰るだけだ。

電車に乗る前に腹ごしらえということで、ランチスポット探し。色々と探しまわって決めた店は、片町のスクランブル交差点にある「赤玉本店」。

片町にある「赤玉本店」

片町にある「赤玉本店」

おでんが看板メニューのようだが、店の入口看板に書いてあった「日替わりランチ(かき揚げ)」(750円)を注文。

さくっと揚がった、エビや枝豆など具だくさんのかき揚げが二枚も登場。こばんはちょっと変わった茶飯。ちょこっと添えられたアボガトと豆腐のチーズ和えもおいしい。こんなにボリュームがあるのに、セルフだがコーヒーのサービスもある。

「日替わりランチ(かき揚げ)」(750円)

「日替わりランチ(かき揚げ)」(750円)

おいしいランチに大満足し、金沢駅を目指す。もちろん、たっぷり食べたので、バスではなく、徒歩だ。せっかくなので、繁華街ではなく、細い道が入り組んだ長町武家屋敷跡を通って、駅を目指す。

長町武家屋敷跡

長町武家屋敷跡

駅に近付くにつれて、雨足が強くなり、少し濡れながら、金沢駅に到着する。

金沢駅

金沢駅

18きっぷを片手に関西を目指す苦行

金沢(14:00)→福井(15:30) 【普通】
福井(15:45)→敦賀(16:37) 【普通】
敦賀(17:00)→近江塩津(17:16) 【普通】
近江塩津(17:31)→草津(18:50) 【新快速】
草津→京都 【新快速】

後は18きっぷを片手に帰るだけ。関西までの道のりは長く、修行(苦行?)のような旅だ。

福井・敦賀・近江塩津・長浜と乗り継ぎ、関西を目指す。もうすぐクリスマス。ということで、草津で途中下車をし、駅前のホテルボストンプラザ草津で「クリスマスディナーバイキング」(3800円)を楽しみ、今回の旅を終えた。

ホテルボストンプラザ草津1Fの「リバティ」

ホテルボストンプラザ草津1Fの「リバティ」

前菜には滋賀の素材も並ぶ

前菜には滋賀の素材も並ぶ

大きなエビフライはオススメ!

大きなエビフライはオススメ!

ネットで評判のクラムチャウダー

ネットで評判のクラムチャウダー

手作り感があるデザートも充実

手作り感があるデザートも充実

(終わり)


[旅行記に出てくる地域近辺の宿かも?]