今日の天気もよさそうだ。ここ最近、天気に恵まれない旅行が多かったが、今回はなかなかいい感じだ。
7時過ぎにホテルの朝食会場へ。昨日と同じく、会議室のような部屋が会場だ。メニューは昨日と若干変わっているものの、ほぼ同じラインナップ。
昨日とほぼ同じメニュー
今日の午前中は、昨日時間がなくて行けなかった青島へ、そして午後は今宵の宿「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」へ早めにチェックインすることにする。
昨日と同じ時刻にホテルを出発し、歩いて宮崎駅を目指す。
宮崎第一ホテルをチェックアウト
歩いて宮崎駅を目指す
宮崎(8:19)→堀切峠(9:17) 【バス】宮崎交通
今日もバス旅だ。そんなバス旅のお供は、宮崎交通の「ワンコインパス」(500円)だ。昨日のように鵜戸神宮や飫肥まで足をのばすならば「1日乗り放題乗車券」の方がいいが、宮崎市内近郊だけならば、「ワンコインパス」がオススメ。「ワンコインパス」も「1日乗り放題乗車券」と同様、コンビニで購入することができるので、昨夜ローソンで買っておいた。
昨日と同じく、宮崎8:19発の飫肥行きのバスに乗車する。
宮崎駅
バス乗り場
そして、1時間弱乗車し、目の前に海が開ける堀切峠で下車(9:17着)。
堀切峠のバス停
バス停の反対を振り向くと海が広がる
堀切峠→道の駅フェニックス 【徒歩】
ガイドブックでは定番の観光スポット「堀切峠」。峠という名前から、どんなに山深いところかと思いきや、それほど標高も高くなく、海も開けていて、峠という感じがしない。
眺めはいいが、バス停とベンチ以外は何もない。そんな何もないところで降りてどうするのか?といえば、まったり海を眺めるのではなく、隣のバス停「道の駅フェニックス」まで歩くのだ。
当初計画していたときに、堀切峠と道の駅フェニックスの両方を周りたいものの、バスの本数が少なく、なかなかプランがうまくまとまらなかった。そんな時に気づいたのだ。堀切峠と道の駅フェニックスは約1キロ程度、つまり、歩いても15分程度でいけるはずなのだ。
ただ、峠というからには「歩道のない山道を歩くのだろうか?」と心配していたが、杞憂だった。キレイな歩道がバッチリ整備されており、さらに海の眺めがとてもよい。
道の駅フェニックスまで整備された歩道が続く
これぞ、鬼の洗濯岩
天気もよく、海の眺めのいい道をてくてく歩く。そして、約20分弱で「道の駅フェニックス」へ到着。
看板が見えたら、もうすぐだ!
道の駅フェニックス
堀切峠(10:07)→青島(10:15) 【バス】宮崎交通
道の駅フェニックスには、トイレ・レストラン・売店が揃っており、人の出入りも非常に多い。売店には土産物はもちろん、野菜やくだものも販売されていて、見てるだけで楽しい。
また、道路を挟んだ展望台からは、見事な鬼の洗濯板を眺めることができる。
展望台からの眺めは最高だ!
海岸線沿いに鬼の洗濯板が続く
バスの本数も少ないので、20分ほどの滞在で、道の駅フェニックス10:07発の宮崎駅行きのバスに乗車。
道の駅フェニックスバス停
ところで、昨日と今日と、バスの車窓を眺めていて気づいたのだが、鬼の洗濯板がキレイに見えるかどうかは、潮の満ち引きも関係しているような気がする。やはり干潮時の方が見える面積が多いだろう。(きちんと調べたわけではないが・・・)
そして、道の駅から10分弱乗車した後、次なる目的地である青島で下車。
青島バス停
天気もよく、ポカポカ陽気。沖縄とまでは言わないが、南国ムードが漂う。
パス停から青島へ渡る橋までは徒歩5分もかからない。その道中にはお土産物屋街が続くが、シャッターが閉まっている店も少なくない。宮崎がハネムーンのメッカだった当時、きっとすごく栄えていたのだろう。
歩道橋から青島駅方面を望む
お土産物屋さん通り
土産物屋通りを抜けると、真っ青な海と空が開けてくる。本当にいい日に訪れたようで、白い砂浜と海のコントラストが最高だ。
土産物屋さん通りを抜けると・・・
白い砂浜が広がる
青島というからには、やはり島のようで、橋を渡って島へ向かう。
島へは、オート三輪っぽい(タイのトゥクトゥクというらしい)のがピストン輸送をしている。どうやら無料のようだ(が、ちょっとした募金箱もあったような・・・)。それほどの距離でないし、とっても気持ちいいので、僕たちは歩く。
青島へ架かる橋
この向こうが青島
鬼の洗濯板を間近で見れる
青島は周囲1キロ程度のとっても小さな島。島の中には青島神社があり、お参りをしておく。
きちんと鳥居もある
青島神社
せっかくなので、島をぐるっと一周。目の前に灯台と洗濯板が広がる眺めのいいスポットで腰をかけて、しばしほっこりタイム♪
目の前には一面洗濯岩
ほっこりしながら、ガイドブックを見ていると、何やらおいしそうな写真が・・・。それは、「港あおしま食堂」の海鮮丼だ。青島漁港の近くにある漁連直営の食堂らしい。青島からは少し距離があるようだが、歩いて目指すことにする。
渡ってきた橋を戻り、「青島亜熱帯植物園」を通り抜けていく。この植物園の入園料は無料。ただ、温室だけは有料だ。
キレイな花が並ぶ植物園というよりは、亜熱帯というだけあって、南国っぽい木々が並ぶ植物園。どちらかといえば、地味。時間もないので、早足で通り抜けていく。
「青島亜熱帯植物園」の入口
華やかさはない植物園だ
入園無料だが、温室だけは有料
沖縄っぽい雰囲気だ♪
海岸沿いを歩き、青島から約20分弱で「港あおしま食堂」に到着。
食堂の入口とは思えないような階段を登って、2階へ。とても海の眺めのよい大きな部屋に、テーブル席と座敷席が並ぶ。ちょうど1卓だけ座敷席に空きがあり、待ち時間なく席に着く。僕たちの後にやってきたグループは待ちになっていた。
海岸沿いを歩く
「港あおしま食堂」
漁協直営の食堂とあって、やはりメニューは海鮮モノばかり。僕は「海鮮ちらし丼」(1300円)を注文。天ぷら好きの奥さんは「浜のかき揚げ丼」(1300円)と迷った挙句、結局は僕と同じちらし丼を注文。
しばし待って登場した「海鮮ちらし丼」(1300円)はとっても豪華。丼の他に、茶碗蒸し・味噌汁・魚の天ぷらのあんかけなど、品数も多い。メインの丼には、甘えび・はまち・かつお・イカ・貝など、10種類以上の魚介がぎっしりてんこもり。今まで食べた海鮮丼の中では、最もコストパフォーマンスがよく、食べ応えがあった。
「海鮮ちらし丼」(1300円)
10種類以上の魚介がのっていて、かなりオススメ♪
ガイドブックに掲載されている店の中には、予想より期待ハズレな店も少なくないが、ここはかなりのアタリな店だった。
折生迫(12:43)→宮崎(13:36) 【バス】宮崎交通
宮崎(13:45)→シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート(14:08) 【バス】宮崎交通
お腹も満たされたので、いよいよ今宵のホテルがあるシーガイアを目指すことにする。
バスの時刻表を見ると、ちょうど宮崎駅行のバスの時刻まで、あとわずか。さらに、スマホの地図を調べてみると、青島のバス停を目指すよりも、折生迫というバス停の方が近そうだ。そんなわけで、息を切らしながら、猛ダッシュでバス停まで走る。
折生迫バス停(なんて読むんだろ?)
何とかバスに間に合い、折生迫12:43発のバスで宮崎駅へ。そして、宮崎駅13:45発のバスで今宵の宿であるシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートへ。ちなみに、宮崎駅〜ホテル間のバス代は500円だが、ここもワンコインパスのエリア内。とってもお得だ。
宮崎駅のシーガイア行きバス停
そして、フェニックスシーガイアリゾート内の高層リゾートホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」に到着。バスはホテルの玄関の目の前に着く。
「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」
今回は『ゆこゆこネット』を経由して、アーリーチェックイン・レイトチェックアウト・ウェルカムドリンク・大浴場「月読」滞在中無料などの特典付で、1泊2食付12800円/人で予約。1日3組限定のプランとあって、他プランと比べて、かなりお得だった。
フロントでチェックイン手続きを済ませる。さすがシェラトンとあってか、かなり丁寧な接客。年会費や入会金不要のホテル会員プログラム「スターウッドプリファードゲスト」の入会を勧められたので、入会したところ、ペットボトルのミネラルウオーターを1人1本サービスしてもらえた。
そして、案内された部屋は26階のオーシャンスーペリアツイン。このホテルは全室オーシャンビューなので、もちろんこの部屋も海が丸見えだ。あいにく、午前中はあんなに良かった天気だが、やや曇り気味なのが残念。
全室オーシャンビューだ
眼下には旧オーシャンドームや松泉宮(大浴場)も!
さすがはシェラトンとあって、部屋もお風呂も広い。風呂はシャワーブースとバスがセパレート。アメニティ類も充実している。ベットはツインだが、1つのベットの大きさが昨日宿泊した宮崎第一ホテルの2人で寝たベットよりも間違いなく広い。昨日は貧乏旅、今日は金持ち旅♪
お茶や紅茶のティーバックのほか、コーヒーも無料。お茶も名の知れぬメーカーではなく、さすがはシェトラン、ペットボトルでおなじみの伊右衛門だ!
広々とした洗面台
お風呂も広々
シャワーブースは独立
すべてシェラトンのロゴ入り
充実したアメニティ
ソープもなんだかよさそう♪
トイレはもちろんウォシュレット
ベットは広々&フカフカ
ミニソファとテーブル
液晶テレビ
お茶のティーバックは伊右衛門!
部屋で少し休憩した後、館内をお散歩。ロビーは、10フロアぐらいの高さがあるのだろうか、かなり高い吹き抜け天井となっており、太陽の自然光が取り入れられている。価格から考えると、かなり立派にホテルに感じられ、バブル時代の勢いを感じることができる。
ロビーは吹き抜けになっている
1Fのカフェな南国っぽく木々で囲われている
ロビーでまったりした後は、ホテルの敷地内をお散歩。敷地内には、ガーデンプール(冬期は休業)のほか、日本庭園がある。日本庭園があるのは、以前シーガイアでサミット(外相会談?)が開催されたからかもしれない。これもまたバブルの爪痕を感じさせる。
日本庭園
ガーデンプール
ホテルの敷地を出て、周辺をぶらぶらしてみる。フェニックスシーガイアリゾートは、シェラトンをはじめとする4つのホテル・ゴルフ場・ビーチ・テニスコート・フローランテ宮崎(植物園)・動物園があり、広大な敷地から成り立つ。徒歩で端から端まではなかなか厳しく、園内には無料シャトルバスが運行している。
今日はあまり足を延ばすのもしんどいので、周辺をブラブラと散策程度。道もきちんと整備されており、散歩にはもってこいだ。
緑がいっぱいだ
道も舗装されている
ノッポのホテルは目立つ
そして、今から10年近く前に訪れた「オーシャンドーム」へ。屋内に波があるプールというフレコミで注目を集めたが、2007年に閉館されてしまった。
このオーシャンドームだけでなく、シーガイアリゾート全体がバブル自体のテーマパークブームで生まれた。しかしながら、バブル崩壊やテーマパークブームの没落と共に、身売りが繰り返され、現在に至るのだ。今回宿泊したホテルも、もともとは「ホテル・オーシャン45」という名でシェラトンは無縁のホテルだったのだ。
オーシャンドームの建物は、取り壊しも、活用もされずに残っている。入口玄関にはチケット売り場の後があり、料金表も残っている。それが余計に物寂しさを感じる。そして、玄関前にあるバス停の跡はまさしく記憶があった。約10年前、プールで泳ぎ疲れた後、宮崎港へ向かうバスを待っていたバス停なのだ。
このバス停からホテル・オーシャン45(現 シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート)を眺めて、「いつか泊まってみたいなぁ〜」と思ったものだが、今日その夢が叶ったのだ。
廃墟になっている「オーシャンドーム」
たしか、お土産物屋さんだったような・・・
一旦部屋に戻り、大浴場「松泉宮」へ。今回は、2つある大浴場のうちの一つ「月読」の温泉手形(フリーパス)が付いている。手形が付いたプランでなければ、宿泊客でも有料だ。
浴槽は大浴場のほかに、露天風呂があり、その名のとおり、松林を眺めながら入ることができる。奥さんとの待ち合わせ用として、ちょっとした休憩スペースはあったが、十数名ぐらいしか入れない部屋だったので、ちょっと困った。
夕食は1Fにあるブッフェレストラン「パインテラス」へ。窓越しに庭園を見られるレストランで、ブッフェの割には大人の雰囲気がある。
パインテラスへ向かう通路
ブッフェレストラン「パインテラス」
前菜はもちろん、ピザ・天ぷら・ローストビーフ・サラダ・豚の角煮・エビマヨなど、和洋中の様々なメニューが並ぶ。また、デザートメニューも豊富で、冷凍モノではなく、ホテルメイドと思われるケーキが並び、奥さんも大満足。
和洋中なんでも揃っている
サラダ
奥さんのお皿はケーキに天ぷら!?
ローストビーフ
デザートメニューも充実!
今回は宿泊プランの夕食券利用だったが、正規料金は3500円。このランクのホテルであることや料理のクオリティを考えると、かなり割安感のある価格だと感じた。
食後はロビーのソファでまったり。外資系のホテルの傾向だろうか、パブリックスペースにまったりとできるスペースが多い。
1Fのカフェ(夜はバー)ではピアノコンサートが開催されている。カフェで聴くとカバーチャージが必要だが、ロビーで聞く分にはタダ。ロビーのイルミネーションもなかなかのもので、かすかに聞こえるコンサートの音色をバックに、奥さんとまったりタイム♪
ロビーのイルミネーションはなかなか見ごたえがある
コンサートが開催されているカクテルバー「パシフィカ」
なんだか沖縄のホテルに来たような感覚を感じながら、南国宮崎でのゆったりとした時間を堪能。そして、温泉手形でもう一風呂浴びた後、眠りについた。
沖縄のホテルに来たような感覚だ
フェニックス・シーガイア・オーシャン・タワー
(880-8545 宮崎県宮崎市山崎町浜山)雄大な太平洋から昇る朝日、宮崎の明るい日差しが映し出す色鮮やかな海と空の青と松林の緑。満月の夜に現れる幻想的な月の道など、シーガイアならではのダイナミックなロケーションを独り占めいただけます。