天気は良好のようだ。
6時半過ぎに起床。そして、ホテルの朝食会場へ。本来は1階の居酒屋が朝食会場らしいが、今日は2階が会場との案内があった。会場へ行ってみると、宴会場というよりは会議室のような部屋に机とイスが並んでいる。
朝食のメニューは、和食が中心のバイキング。ごはん・味噌汁・焼き魚・サラダ・野菜炒め・パスタなど、ほどほどの品数が揃っている。九州らしいところでは、明太子や冷汁もある。とびっきりの豪華さはないが、どれも手作り感があり、おいしい。
和食が中心の朝食
8時前にホテルを出発。宮崎駅へ向かって、歩く。今日は陽射しもあり、暖かそうだ。
宮崎第一ホテル
ホテルから駅へ向かう道
15分ほどで宮崎駅に到着。駅の横には、飲食店やホテルが入った大きなビルが建っている。
宮崎駅
駅の横にある複合ビル
宮崎(8:19)→鵜戸神宮入口(9:46) 【バス】宮崎交通
今日は、日南海岸をバスでめぐる旅。
そんな旅のお供に用意したのは、宮崎交通が発売する「1日乗り放題乗車券」(1800円)。宮崎駅から鵜戸神宮を往復するだけでも、約3000円弱かかるので、かなりお得なキップだ。
さらに便利なことに、全国のコンビニでも購入することができる。今回は、自宅近くのセブンイレブンで事前に購入しておいた。ちなみに、コンビニで購入するとクレジットカードも使えるので、ポイント(マイル)が貯まって、さらおトク!
乗り放題乗車券を片手に、宮崎駅8:19発の飫肥(おび)行きのバスに乗車する。陽射しが暖かく、海を眺めながら、ウトウト。約1時間半ほどで、本日一番目の目的地「鵜戸神宮」の最寄バス停「鵜戸神宮入口」に到着(9:46着)。
日南海岸を眺めながらのバス旅
鵜戸神宮入口で降り、バスを見送る
鵜戸神宮入口バス停
鵜戸神宮入口バス停付近には民家がポツポツあるだけで、何もない。鵜戸神宮はバス停から離れたところにある。バス停の背後にあった看板にしたがって、海の眺めのいい道を歩く。
バス停の背後に看板がある
海の眺めのいい道を歩く
「鵜戸神宮入口」のバス停から10分ほど歩くと、土産物屋や駐車場がある鵜戸神宮の本当の入口に到着。しかし、本殿はここからさらに先にある。ちなみに、2つのコースがあり、今回は山道を選んだが、トンネルを抜けて、楽をするコースもある。
ここが本当の鵜戸神宮の入口?
熊野古道を連想させる階段
さらに山道を歩くこと10分、目の前には真っ赤な門と真っ青な海が広がってくる。このコントラストが何ともいい!
真っ赤な門
真っ青な海
海沿いに進んでいくと、本殿が中にある洞窟が見えてくる。
この神社の特徴は、本殿が洞窟の中にあるのだ。洞窟の中を入ると、立派な真っ赤な社殿が登場。もちろん、お参りをしておく。ちなみに、ここは安産の神様なんだとか。
本殿のある洞窟
洞窟の中にある立派な社殿
ガイドブックにも掲載されている定番の体験、運玉を投げてみる。5個100円で販売されている小さな玉を、男性は左手、女性は右手で投げる。眼下の岩にあるワッカの中に入ると、願いが叶うのだとか…。
5個の運玉を2人で分けて投げてみたが、僕も奥さんも一応ワッカの中をかすることができた。周りの人たちの話を聞いていると、かするだけでもいいんだとか…(真実は定かではなく、外れた場合の気休め的な話かも?)。
5個100円で販売されている運玉
眼下のワッカをめがけて投げる
ご利益がありそうなので、撫でておいた♪
ちょっと風邪気味で調子が悪いので、おちち湯という名の生姜湯(1杯100円)を飲んで、体を温める。
おちち湯(1杯100円)
予想よりも鵜戸神宮の観光が終わったので、飫肥へ直行せず、少し宮崎方面へ逆戻りをして、サンメッセ日南へ行ってみることにする。
そうなれば、急いでバス停に戻らなければならない。行きは熊野古道のような山道を歩いたが、帰りはトンネルを使った近道を駆け足でバス停へ。
トンネルを使った近道ルート
鵜戸神宮入口(11:01)→サンメッセ日南(11:05) 【バス】宮崎交通
鵜戸神宮入口11:01発のバスに乗る。歩けばかなり時間がかかりそうだが、バスならば4分ほどで、サンメッセ日南に到着。
バス停「サンメッセ日南」
宮崎のガイドブックに必ず出てくるのが、インパクトのあるモアイ像。このモアイ像こそ、このサンメッセ日南にあるのだ。飫肥での観光時間を考えると、ここで取れる時間は1時間半弱。
あまり時間がないにもかかわらず、バス停から入場ゲートまでは、上り坂をテクテク歩かなければいけない。約10分ほど登っていくと、ようやく駐車場のゲートにたどりつく。クルマで来た客も徒歩客も、このゲートで入場料(1人700円)を払う。
バス停からこの坂道を登っていく
入場料を払う駐車場ゲート
入場すると、まずそのまんま東こと東国原元宮崎県知事のモアイ像に出迎えられる。いまや、東京の人になってしまったが…。
東国原モアイ像
「サンメッセ日南」を一言でいえば、なだらかな丘に芝生が広がる公園だ。なだらかといいつつも、そこそこ急な坂もあり、レンタルカートを借りることもできる。本当は借りてみたかったが、カート待ちの行列ができており、時間がないこともあって断念。
なだらかの丘にある「サンメッセ日南」
園内には、レストラン・ミニ牧場・展望台・ブランコなど色々あるが、何といっても名物はモアイ像。このモアイ像は、本家であるイースター島の長老から許可を得た完全復刻版なんだとか…。
海を背景に建つモアイ像
間近でみると、かなり迫力がある
ハァハァと息を切らしながら、坂道を登り、頂上に近いセンタープラザへ。ここには、レストランのほか、昆虫のミニ博物館がある。あいにく昆虫にはあまり興味がないので、さらっとだけ見る。
昆虫の展示室を出て、目についたのが「西田天香資料館」。宮崎の偉人に関する紹介かと思いきや、「長浜」とか「一燈園」とか聞きなれたフレーズ。「一燈園」といえば、今日の山科にある私立高校。まさかその「一燈園」ではないだろうと思ったが、どうやらその「一燈園」らしい。
展示の内容を要約すると、長浜に生まれた宗教家「西田天香」の子孫が、天香の思想を表し、建設したのが、このサンメッセ日南のようだ。まさかこんな遠く離れたところに、関西にゆかりのある施設があるとは思わなかった。
センタープラザからの眺めは最高だ♪
レンタルカートを使えば、この坂道もへっちゃら?
何を意味しているのだろうか?
天気が良く、坂道を登り、少し暑くなったので、マンゴーソフト(300円)を奥さんと二人で食べる。
天気もいいので、サンメッセ日南でもう少しゆっくりしていきたいところだが、次なる目的地「飫肥」を目指すため、後ろ髪をひかれつつ、バス停へ駆け足で戻る。
マンゴーソフト(300円)
サンメッセ日南(12:27)→飫肥城下町(13:08) 【バス】宮崎交通
サンメッセ日南12:27発の飫肥行きのバスにのり、週手カーンの一つ手前の飫肥城下町で下車(13:08着)。ちなみに、終点のバス停もほとんど見える距離にあった。
飫肥城下町バス停
今回やってきた飫肥(おび)という街。宮崎の有名な観光名所である鵜戸神宮やサンメッセ日南は知っていたものの、飫肥の読み方はもちろん、そういう地名があることも知らなかった。
その知らなかった飫肥を知ったきっかけは、毎日放送で放映されている「ロケみつ」のいまや看板コーナーである「稲垣早希のブログ旅」だ。
実は「ロケみつ」の前身である「なまみつ」時代だが、このブログ旅の発端となった「関西横断ブログ旅」の第一回放送を偶然見ていたのだ。はじめは、コスプレをした変な女の子が変な番組をしてると思ってみていたのだが、どうやらサイコロの目で旅が左右されてしまうという気になる内容。そして、いつしか毎週見るようになっていた。
そんな早希ちゃんが「西日本縦断ブログ旅」で訪れた街の一つがこの飫肥だ。鵜戸神宮と飫肥が近いことを知り、今回の旅に組み入れたのだ。
今回は早希ちゃんと同じく、「飫肥城下町 食べあるき・町あるきマップ」を購入。7つの観光施設+5箇所での食べ歩きが楽しめて、1000円。さらに、JR券を提示すると、100円引きの900円になる。
バス停の数百メートル離れたところにある「商家資料館」でマップを購入。このマップがあれば、ここの入館料も不要だ。
「商家資料館」はまさしく、商家をそのまま展示した施設。全国各地にあるありがちな施設といったところなので、さっとだけ見て退散。色々と旅をしていると、こういう展示をよく目にするせいか、どの施設も同じに見えてくる。最近でいうと、滋賀県の近江八幡で見たような・・・。それぞれの特色や特徴がもっと見える展示にしたらいいのになと思う。
商家資料館
時刻は13時を過ぎ。昼食は食べ歩きで済ませるつもりだったので、お腹はペコペコ。
そんなわけで、商家資料館の近くにある「おびの茶屋」で1軒目の食べ歩き。この店の目玉は、飫肥名物「厚焼き玉子」だ。厚焼き玉子といっても、卵焼きとは少し違って、ツルツルプルンプルン。どちらかといえば、プリンに近いデザートのような卵焼き。あの早希ちゃんもテレビで食べていて、おいしそうだと思っていたのだ。
チケットと引き換えに出てきた卵焼きは、とってもカワイイサイズ。スペースは狭いが、店内で食べることもできる。テレビで見ていたイメージから熱々を想像していたが、出てきた卵焼きは冷やされていた。味は、かなり甘さ控えめのプリンといったところ。期待が膨らみすぎていたせいか、やや期待はずれな感はあったが、おいしかった。
厚焼処「おびの茶屋」
カワイイサイズの厚焼き玉子
おびの茶屋で食べた厚焼き玉子では、とてもお腹が満たせなかったので、すぐ近くの菓子工房「わかば」で2枚目の食べ歩きチケットを使う。
ここの店でもらえるのは「日向夏マドレーヌ」。お行儀は悪いが、早速道ばたで食べてみる。おいしいことはおいしいけど、普通においしいマドレーヌ。おまけに、よく考えてみると、1枚分のチケット代金(100円)相当の品物っぽいので、あまりお得感がない。
日向夏マドレーヌ
お腹も少し満たされたので、「わかば」の隣にある「旧高橋源次郎家」へ。飫肥の実業家である高橋源次郎の家のようだが、これも全国各地によくある感じの施設なので、さらっと見学。
「旧高橋源次郎家」
こういうお風呂を見たりするのが面白い
3枚目の食べ歩きチケットは、旧高橋源次郎家の道路を挟んで斜め前にある、おび名物手づくり天ぷらの「こだま屋」で使う。
魚と天ぷらで練った揚げ物は、揚げたてアツアツでかなりの絶品。ほのかに甘い。スペースは小さいが、店内に食べるところもあり、お茶のセルフサービスもある。
おび名物手づくり天ぷらの「こだま屋」
揚げたてアツアツのおび天
※[後日談]
旅を終えてから分かったのだが、「おびの茶屋」と「こだま屋」は早希ちゃんも訪れた店だったようだ。
おび天に大満足して、次に向かうのは「旧山本猪平家」。飫肥の豪商山本猪平の旧家らしい。豪商とあってだけ、なんだかお金持ちそうな感じ。
「旧山本猪平家」
なんだかお金持ちそうな感じ
そして、最後は飫肥城跡へ。城跡というだけあって、お城自体はないが、豫章館・歴史資料館・松尾の丸などの見所がある。食べ歩きチケットが2枚残っている上に、時間がないので、かなり高速モードで見学。(本音をいえば、歴史にあんまり興味が・・・以下省略)
豫章館
華やかさはないが、気にいった豫章館の庭
4枚目の食べ歩きチケットは、飫肥城近くにある「元祖おび天本舗」。先ほどの「こだま屋」のようなアツアツの天ぷらを期待して受け取ったのは、ビニール袋に入った冷やされた天ぷら。やはりアツアツに勝るものはない。オススメは「こだま屋」だ。
「元祖おび天本舗」
ビニール袋に入ったヒヤヒヤのおび天
まだ食べ歩きチケットが1枚残っている。最後に選んだ店は「ギャラリーこだま」の串団子。小ぶりな団子だが、焼きたてを食べさせてもらえるので、とっても美味。
「ギャラリーこだま」
食べ歩き最後のメニューは串団子
TV番組で偶然知った飫肥の街だったが、観光を終えての感想を一言でいえば、「うまく街おこしをしてるな!」と感じた。
僕の歴史的もしくは文化的な知識が不足しているため、あまり価値を分かっていない一面もあるが、観光資源としては、それほど目玉になるようなものはない。しかし、街を歩いていると、「食べあるき・町あるきMAP」を片手に歩いている観光客が少なくない。
食べ歩きのチケットは5枚綴りで1枚あたり100円弱。実際に出てくる品も値段相応のもので、とびっきりのお得感があるわけではない。でも、ついつい買ってしまうのが、観光客の習性というもの。ただ、正規で購入するよりも少量を楽しめるメリットもあり、その点ではなかなかよいかもしれない。
メインストリートの本町商人通り
列車の時刻も迫ってきたので、ぼちぼち飫肥駅へ向かうことにする。駅から最も遠い城跡からでも、歩いて10〜15分程度だ。
飫肥駅
少しずつ食べ歩きはしたものの、もう少しお腹に何か入れたかったので、駅前にあるテイクアウト可能なミニ食堂でアイスクリーム(130円)を購入。そういえば、この店も早希ちゃんが訪れた店で、西日本ブログ旅を与論島でゴールした後にも、お礼にも訪れた店のような気がする。
「なかつや」
高知のアイスクリンのようなさっぱり味(130円)
※[後日談]
家に帰ってから調べたところ、やっぱり早希ちゃんが訪れた店でした。
飫肥(16:13)→宮崎(17:14) 【特急】海幸山幸
今日は前日と同じ宮崎第一ホテルに連泊なので、宮崎駅へ戻らなければならない。せっかく、宮崎交通の「1日乗り放題乗車券」を持っているのだから、バスで戻れば、追加料金が不要なのだが、ここはあえてJRで戻るのだ。
その理由は、日南線を走る特急観光列車「海幸山幸」に乗車するため。2両編成の小振りな「海幸山幸」は、神話の山幸彦と海幸彦を元につけられた名前のようで、側面はウッド調の変わった車両だ。
正面は白いデザインの「海幸山幸」
側面をみると、まさしく木でできた列車!
2両編成のため、そもそも座席が少ない。その上、自由席の席数はもっと少ない。そこで、「JR九州列車予約サービス」で、出発前に指定席を予約しておいた。この予約サービスはなかなか便利で、シートマップから好きなシートを選べるほか、ネットからの予約しておけば、JR西日本のみどりの券売機でもキップを受け取ることができる。ちなみに、飫肥から宮崎までで、乗車券(910円)+特急券(1000円)とちょっと値は張る。
16:13に飫肥駅を出発。女性の車掌さんが乗っており、車窓案内をしてくれる。また、山幸彦と海幸彦の神話の紙芝居や運玉のくじ引き(当たりはアメ玉)のイベントのほか、帽子を貸してもらって海幸山幸の日付入りプレートと一緒に記念撮影ができたりと、車内では退屈することがない。
車内にはこんなインテリアも!
運玉のくじ引きの当たり賞品
日南海岸の車窓もキレイだ
約1時間ほどで宮崎に到着。たった1時間の乗車ではもったいない観光列車だった(17:14着)。
一旦ホテルへ戻り、ホテルのロビーに置いてあったフリーペーパーをみながら、今日の夕食処を奥さんと協議。
ガイドブックに掲載されている宮崎名物チキン南蛮の有名店「おぐら本店」、もしくは、居酒屋で宮崎名物を満喫、そのどちらかプランで決定。ひとまず、おぐら本店へ行ってみるが、あいにく待ち客が出ているようだ。ということで、自動的に居酒屋に決定。
フリーペーパーの数ある居酒屋の中から直感で選んだのは、アーケード街の中にある「宮崎風土 あっぱれ食堂」。
アーケード街にある「宮崎風土 あっぱれ食堂」
宮崎名物を満喫ということで、「日向鶏もも炭火焼」(780円)、「冷汁」(500円)、「チキン南蛮」(680円)を注文。さらに、変わったところで、「メヒカリ唐揚げ」(780円)や「手羽煮込みうどん」(680円)も注文。
あえていうならば、冷汁はホテルの朝食バイキングに軍配があがる。ある意味、ホテルの朝食のレベルが高いのかもしれない。また、チキン南蛮もおいしいのだが、関西で食べるものと大きく変わらない。その点では、専門店の味も一度試してみたいところだ。
「日向鶏もも炭火焼」(780円)
「冷汁」(500円)
「チキン南蛮」(680円)
「メヒカリ唐揚げ」(780円)
「手羽煮込みうどん」(680円)
料理はどれも全般的においしかったが、注文してから料理が出てくるまでの時間が長すぎる。接客サービス面が残念。ちなみに、お会計は2人で4420円だった。
食後は、近くのスタバへ。ちょっと贅沢に、コーヒーとチョコレートチャンクスコーンでカフェタイム。大阪のスタバと違って、店内はゆったり。Wi-Fiも使え、スマホもサクサク。
ソファに身を委ねながら、閉店ギリギリまでほっこりして、ホテルへ戻った。
スタバで食後のカフェタイム♪
【宮崎第一ホテル】男性大浴場・サウナ/女性専用岩盤浴のある宿
(880-0805 宮崎県宮崎市橘通東5?4?14)★全館リニューアルしました★男性専用大浴場では生ビール、ハイボールをはじめ宮崎の地酒などの試飲が楽しめて大好評♪ビジネスマンの方へはお仕事に集中できるミュージックラウンジもご用意しています。