天気予報によると、今日は雨のようだ。
しかし、フロント前の朝食会場の窓から外をのぞくと、そんな気配もなく、むしろ少し青空が見えているぐらいだ。
昨日は明治村に行くために慌てて食べた朝食だったが今日はのんびりと食べる。
朝食はセルフバイキング方式。コンビニと同じおにぎり、パン、サラダ、味噌汁、スクランブルエッグ、ソーセージ、コーヒーなどが並ぶ。名古屋らしいところとして、味噌汁は赤だし、マーガリンはあんマーガリンだ。
オムライスおにぎり(種類が豊富♪)
名古屋らしい「あんマーガリン」
栄(9:50頃)→名古屋(11:00) 【徒歩】
10時前にホテルを出発。今日の目的地は、一度行ってみたかった「なばなの里」。テレビCMでもおなじみだが、ずっと前からイルミネーションを見てみたかったのだ。
イルミネーションが見れるのは夜なので、そんなに急いでいくこともあるまい。ということで、ホテルから名古屋駅まで地下鉄に乗らず、歩いていくことにする。
2泊お世話になった「ホテルエコノ名古屋栄」
ホテルの目の前はテレビ塔
そういえば、今から約10年前にも同じホテルに宿泊して、名古屋駅まで歩いた。そして、今こうして歩いて、その時の記憶がよみがえってきた。
それは「思ったよりも遠かった」ことだ。
早く気づけばよかったと思いつつ、ホテルを出てから1時間ちょっと、11時にようやく名古屋駅に到着する。
休日のせいか、人も車も少ない
名古屋駅
名古屋(11:18)→JR長島(11:41) 【普通】
近鉄長島(11:50)→なばなの里(12:00頃) 【バス】三重交通
名古屋から「なばなの里」の最寄駅である長島へは、2つのルートがある。1つは近鉄、そしてもう1つがJR。利便性では近鉄が勝るが、運賃ではJRが70円ほど安く、320円。
今回は節約重視ということで、名古屋11:18発の四日市行きの普通電車に乗り込む。そして、およそ20分少しで長島に到着(11:41着)。
長島駅に到着した電車
降りたったJR長島駅は、ナント無人駅。
ちなみに、東海地区のTOICAエリアでは、SUICAが利用できる。ワンマン電車の下車時に運転手さんにキップを渡すのだが、僕たちは携帯に入ったSUICAで乗車したので、運転手さんにはSUICAであることを告げ、ホームに降りてからICカード出場機にタッチする。
ホームにあるICカード出場機
無人のJR長島駅
無人のJR長島駅に対して、近鉄長島駅は有人駅。目の前にあり、近鉄の踏み切りを渡ったところに、近鉄の駅舎がある。「なばなの里」へ向かうバスは、近鉄側のバス乗り場から出ている。
近鉄長島11:50発の「なばなの里」行きの三重交通直行バスに乗車。約10分ほどで「なばなの里」に到着する。
ちなみに、長島駅からのバスアクセスは冬季期間のみのようで、その他期間は桑名駅からのバスアクセスのようだ。
「なばなの里」に到着
入口ゲートで入園券を購入する。お値段は、なかなかぼったくり価格で2000円。ただ、園内で利用できるクーポン1000円分(500円券×2枚・つり銭不可)が付いているので、実質1000円だ。
さらに、午後2時までに入場すると、もれなく「ベコニア館入館券」(1000円相当)が付いている。
入場券はちょっとお高めの2000円
「なばなの里」といえば、やっぱり花のイメージ。しかし、入園ゲートを入って目にしたのは、しょぼい花がポツリポツリ。おまけに、雨がポツポツ。なんだかかなり印象が悪くなってきた。
ポツポツしかない花
まずは、園内をぐるっと一周してみる。園内にはレストランやカフェがいくつもある。ちなみに、一周しても、20分程度の広さでそれほど広くはない。
いろいろなレストランがある
花は咲いているが、あまり多くない
夜はきっとイルミネーションがキレイそう・・・
ぐるっと回ってみたが、イルミネーションがなければ、それほど目立ったものはなく、昼間だけで帰ってしまえば、がっかり観光地にエントリーできそう。さらに、再入園不可なので、夜のイルミネーションまでは、暇を潰すところもなく、かなり拷問ものだ。
入園時にもらったクーポンでお昼ご飯でも…といくつかのレストランを回ったが、どのレストランもお高めの価格設定。仕方なく、「テン・ツー・ファイブ」というパン屋さんでテイクアウト。
ちなみに、お値段はそこそこお求め安く、100〜200円程度。お味は極めて普通のパン屋さん。
だいたい150円前後のパンが多い
イルミネーション会場に行ってみるが、昼間にいってみると、何の変哲もないお花畑だ。キレイといえばキレイなのだが…。ハウステンボスで目が肥えてしまっているのだろうか?
さらには、次期イベントの準備をしているのか、花すら咲いていないエリアがある。
ライトのついてないトンネル
一面に広がるお花畑
次期イベントの準備中?
午後2時までの入場特典である「ベゴニアカーデン」へ。本来ならば、入館料が別途1000円必要となる。
ベゴニアガーデン
大きな温室の中に、ベゴニア(と思われる花)が咲き乱れている。ぶっちゃけ、花のことはよく分からないのだが、なかなか圧巻するものがある。
しかしながら・・・、やっぱり花にあまり興味がないせいか、どんどん眠くなってくる。昨日の疲れもあるのだろうか・・・?
大きな温室の中に咲き乱れる
こんなかわいいウサギ達も・・・
なかなか圧巻するものがある
そこそこすごかったものの、花にあまり興味がないせいか、仮に1000円を払う必要があるとすれば、パスだったかな・・・。
ベゴニアガーデンを出た後も、まだまだイルミネーションまでは時間がある。
そして、雨がポツポツと降り出してくる。お昼ごはんはパンだけで少なかったこと、クーポンが余っていること、何よりもやることがないので、食に走ることにする。
まずは、屋台で売っていた「あんかけたこ焼き」(500円)を買ってみる。揚げたこ焼きにあんかけがかけてあり、園内にしてはコストパフォーマンスはなかなかよい。1つだけ買って、奥さんと半分こして食べる。もちろん、クーポンで購入。
「あんかけたこ焼き」(500円)
それでも時間が余っている。さらに、クーポンも余っている。そんなわけで、園内中央にあるちょっとオシャレそうなカフェ「カフェ・ラ・テラス」へ。
「カフェ・ラ・テラス」
ドリンクメニューでも注文して時間を潰そうとしたが、ケーキがあるのを発見。奥さんはマロンケーキ、僕はショートケーキ(各420円)を注文。クーポンはおつりがでないので、500円券と現金で支払いをした。
ちなみに、ケーキは普通においしいが、きっと冷凍モノっぽい・・・。
奥さんが注文した「マロンケーキ」
僕が注文した「ショートケーキ」
何もやることがなく、園内をブラブラ。せめて再入園制度でもあれば、付近をブラブラすることができるのだが・・・。
待ちくたびれてきた頃、ようやく園内のライトが少しずつ点灯しはじめる。
少しずつ園内に灯りが点き始める
花のじゅうたんのようだ!
いよいよメインディッシュの国内最大級イルミネーション「冬華の競演」のはじまり。本日の点灯時刻は17:10。点灯前には会場へ入るための行列がどんどん伸びていく。僕たちもその列に加わる。
いよいよ点灯♪
まず迎えられるのは、全長200メートルの光のトンネル。ライトアップされたトンネルが200メートルであるのは当然のことながら、人の列はそれ以上だ。
人は多いものの、光のトンネルはなかなか幻想的でいい感じだ♪
いよいよ人、いや、光のトンネルへ
幻想的な「光のトンネル」
トンネルを抜けると、メインのイルネネーションだ。今年のテーマは「日本の四季」のようで、一本の木の春夏秋冬を煌びやかなライトで演出している。
春
夏
秋
冬
そして、最後は宝石のトンネルだ。
宝石のトンネル
昼間は「こんなところになんで人が来るんだろう?」と疑問にすら覚えたが、このイルミネーションを見て納得だ。確かに、このイルミネーションは、かなり見ごたえがあり、スゴイ。
ツアーやメディアで、「なばなの里」があれだけ取り上げられるのも納得できる。
メイン会場「日本の四季」以外の場所のイルミネーションもなかなかのものだ。園内の中心にドーンとある池には「光の大河」と銘打った水上イルミネーションが繰り広げられている。
水上イルミネーション「光の大河」
幻想的な光景だ
点灯時は大混雑だった光のトンネルだが、18時を過ぎると、すっかりガラガラ。点灯直後に行くよりも、むしろ少し遅らせていく方が利口かもしれない。
ガラガラの「光のトンネル」
なばなの里→近鉄長島【バス】三重交通
近鉄長島→桑名 【普通】近鉄電車
雨足がきつくなり、寒くなってきたので、そろそろ退散する。近鉄長島駅までバスで戻り、一つ隣の桑名へ。
近鉄長島駅
桑名で夕食を食べれそうなところを物色するが、特に見当たらず…。仕方なく、駅から徒歩5分のところにある大型ショッピングセンター「アピタ桑名店」の中にあるマクドで済ませる。
バリューセットを注文したが、奥さんがチョイスしたドリンクは、原価率が高いと噂のカフェオーレ(真実は定かではないが・・・)。
今日の夕食はマクドナルド
桑名(20:27)→亀山(21:08) 【区快】
亀山(21:14)→柘植(21:42) 【普通】
柘植(21:45)→草津(22:26) 【普通】
マクドでお腹を膨らませた後は、関西線と草津線を乗り継ぎ、家路についた。
さて、「なばなの里をリピートしたいか?」という質問があるとすれば、「ノー」かもしれない。確かにあれだけのクオリティなので、すさまじい集客力も納得できたものの、あの人混みはもちろん、なんだか人工的なイルミネーションは好みに合わないだけかもしれない。
個人的には、ハウステンボスの街並みのイルミネーションをゆったりと楽しむのが好きかもしれない。
(終わり)