窓を見ると、今日も青い空と青い海。絶好の旅行日和だ。そして、朝からうさぎがピョンピョン♪跳ねている。
今日も天気は良好♪
まずは、朝風呂で体を温めて、テンションを上げる。こんなに天気がいいと、今日家に帰ってしまうのがもったいなく感じてしまう。せっかくならば、しまなみ海道もウロウロしてみたいし、久しぶりに宮島へ行ってみたい。
そんなわけで、家族会議(といっても、2人だけ)。その結果、急遽もう1泊することに決定する。
ここで便利なのが携帯電話。早速、「じゃらん」にアクセスして宿探し。この近辺で安い地域といえば、福山か広島近辺。広島だと、今日の移動に伴う交通費がかかるので、福山で探してみる。
そして、安い順にソートして一番上にでてきた、「ホテルエリアワン福山」に決定。1泊朝食付 2人で5000円と格安。おまけに、以前宿泊したことがあるホテルなので安心だ。
こうして、1泊2日のはずの旅は、2泊3日になってしまった…。
7時半過ぎ、朝食会場の1Fレストランへ。夕食会場と同じレストランだ。
朝のメニューも海の幸が充実。オープンキッチンコーナーでは、アジ・鮭・かます・子持ちししゃもなど、焼きたての魚を好きなだけ取れる。
そして、その隣では、サンドイッチ・ホットサンド・おにぎりを目の前で作ってくれる。ちなみに、おにぎりとホットサンドはおいしいけど、サンドイッチはちょっと微妙だった…。
サラダ・いかそうめん・がんもどき・クロワッサン・コロッケ・肉団子などなど、他にも和洋の豊富なメニューが揃っている。
クロワッサンから干物まで和洋が揃う
オススメは、干物とおにぎり
お腹も満たされたので、朝からうさぎに遊んでもらわねば!
フロントで「うさぎのごはんあげ放題券」を見せ、「うさぎのごはん」を追加で2袋もらう。そして、玄関を出ると、早速うさぎ達が駆け寄ってくる。そして、エサを手に乗せて出すやいなや・・・、恐ろしい食べっぷり。
どうやら人間と同じく、朝はうさぎもお腹がペコペコらしい。すさまじい食べっぷりで一瞬にして、2袋のエサはなくなってしまった。そんなわけで、追加で4袋のエサをフロントへもらいにいく。
エサにたかってくるうさぎ達
ガリガリ、モグモグ、食べるのに必死!
もっとエサくれぇ〜!
フロント前のうさぎ達のお腹も満たされたようなので、島内に散らばるうさぎ達に朝ごはんを配るため、周辺をブラブラする。今日も海がとってもキレイだ。
青い海と青い空
大久野島神社
うさぎがいなさそうな散策路でも、ふいに顔を出してくるので、ちょっとビックリ!
散策路の木道
透明度が高く、底が見えるキレイさ
散策路の途中にある灯台
道端からひょっこり顔を出すうさぎ
散歩から戻ると、チェックアウトの10時まであとわずか。急いで荷物を片付け、フロントでチェックアウト。そして、最後に「うさぎのごはん」をまたまた追加で2袋もらっておく。
港までマイクロバスも出ているが、天気もいいので、うさぎにエサをやりながら歩くことにする。
海がキラキラしている
整備された海沿いの遊歩道
帰りはお世話にならなかったマイクロバス
大久野島(10:42)→盛港(10:55) 【フェリー】大三島フェリー
さてさて、これから向かう先は広島県の忠海港ではなく、反対方向の愛媛県にある大三島・盛港だ。
旅行出発前に軽く下調べしたところでは、大久野島から盛港まではフェリーで10分もかからないことは分かっていた。さらに、盛港から多々羅大橋の近くの道の駅までは5キロ程度。十分に歩ける距離だ。道の駅からは、高速バスで福山に出るか、場合によっては瀬戸田まで歩けばいい。
そんな適当な旅のイメージは膨らませていたのだが、1泊2日では無理だと諦めていたのだ。しかし、2泊3日に変更した今、そんな行程もバッチリ可能。そこで、チェックアウト前にフロントで時刻表を借りて、軽くフェリーの時刻を調べておいた。
盛港から道の駅、道の駅から瀬戸田までは、本当にいくとは考えていなかったので、ネット上の地図で親指と人差し指を広げて適当に計ったレベル。
「本当に大丈夫かなぁ〜?」と、ちょっとドキドキしつつも、奥さんに不安を悟られぬように、10:42発の盛港行のフェリーに乗船する。
忠海に向かう休暇村の小型船に乗るはずが…
大三島・盛港へ向かうフェリー
愛くるしいうさぎ達に後ろ髪をひかれながら、大久野島を離れたが、10分少しであっけなく大三島・盛港へ到着。
大久野島が遠くなっていく
10分ちょっとで大三島・盛港へ到着
盛港(11:00)→多々羅しまなみ公園(12:10) 【徒歩】
上陸した盛港は、待合室と民家がある程度でお店が見当たらない。特に見るものもなく、早速歩き始める。
しばらく歩いて見つけた看板で、多々羅しまなみ公園まで4.8キロであることが分かる。4.8キロならば、休憩時間も入れて、だいたい1時間前後。十分に予想の範囲内だ。
多々羅しまなみ公園まで4.8キロの看板
海岸に沿って、歩道のある道をてくてく歩く。天気がよく、12月末とは思えない暖かさ、とっても気持ちがいい。
何もない道だが、歩道があるので歩きやすい
瀬戸内の真っ青な海!
1キロ弱歩いたところの休憩所でしばしほっこりタイム。ここまで来ると、遠くに多々羅大橋が見えてくる。そして、残り3.9キロの看板を見ながら、再び出発。
1キロほど歩くと休憩所があった
遠くに多々羅大橋が見える
残りあと3.9キロ!
橋はどんどん近くなり、橋の下をくぐると、ようやく「道の駅 多々羅しまなみ公園」に到着。盛港を出発してから、1時間15分だった。
もう橋は目の前
1時間15分かけて、多々羅しまなみ公園に到着!
『しまなみ海道サイクリング旅行記 後編(瀬戸田〜今治)』でも訪れた「道の駅 多々羅しまなみ公園」。
前回は瀬戸田からサイクリングでのアプローチだったが、今回はちょっと違う方向から徒歩でのアプローチだけに、到着した感激は大きい。
まずは、多々羅大橋を見ながら、ベンチでほっこり休憩〜。天気もいいし、暖かくてほっこりする。
道の駅から見た「多々羅大橋」
30分ほど休憩した後は、お昼ご飯。「道の駅」の中にレストランがあるが、お値段はちょっと高め。朝からいっぱい歩いたとはいえ、朝食バイキングでたっぷり食べたので、お昼はテイクアウトコーナーで軽く済ませる。
道の駅のテイクアウトコーナー
僕は牛丼(500円)を注文。サラダ付きが嬉しいところ。奥さんはお腹がいっぱいらしく、タコの唐揚げ(300円)を二人で半分こ。屋外のテーブルで食べるが、日差しが強く、全然寒くない。
屋外の飲食スペースで食べる
牛丼(500円)とタコの唐揚げ(300円)
食後は、売店の売れ筋ナンバー1という「芋けんぴ」(390円)を買って、海と橋が見えるベンチに座って、またまたほっこりタイム〜。穏やかな時間だ・・・。
海岸沿いのベンチ
おやつを食べながらのほっこりタイム〜
多々羅しまなみ公園(14:05)→瀬戸田PA(15:05) 【徒歩】
気が付けば、14時過ぎ。2時間もゆっくりしてしまった。
大三島BS(バスストップ)から一気に福山へ高速バスで出る手もあるが、あいにくBSがどこにあるかが分からない。それならば、手っ取り早く「瀬戸田まで歩いちゃえ!」という結論に至った。
休暇村のフロントで見せてもらった時刻表では、瀬戸田から三原へは高速船が頻発していて、多少遅い時間でも大丈夫。そう考えれば、日が暮れるまで、もしくは、20時頃までに瀬戸田へ着ければ、今宵の宿がある福山へたどり着けるだろう。
こんな楽天的思考でまたまたウォーキングを再開する。
道の駅のすぐ近くに多々羅大橋への入口がある
橋というのは、歩行者に優しくない。しまなみのどの橋にも言えることだが、必ず標高が高いところに架かっている。つまり、その高さまで歩いていかなければならないのだ。
坂道をヒィーヒィーいいながら、登っていく。橋はとっても近くに見えているのに、なかなか橋にたどり着くことができない…。
橋は近くに見えるのになかなか近づかない
歩行者用通路を登っていく
道の駅を出発してから15分、ようやく橋の上までたどりつく。多々羅大橋は、大三島と生口島を結ぶ全長1480メートルの斜張橋。
橋を渡るだけでも、1.5キロあるわけで、端から端まで渡りきるのに、約20分程度かかる。ビュンビュン飛ばしていく車を脇に、カメのようにゆっくりと歩いて渡る。これもまた、しまなみ海道を全身で感じることができる贅沢な旅かもしれない。
ようやく橋の上に到着
橋の上から眺める瀬戸の島々は絶景だ!
橋の鉄塔部分には、「多々羅鳴き龍」と書かれた看板がある。鉄塔の真下で手を叩くと、鉄塔の二股になった部分で音が共鳴して、やまびこのように響くのだ。
「多々羅鳴き龍」
鉄塔の二股部分で音が共鳴するらしい
橋を渡り終え、一時的にお邪魔していた愛媛県から再び広島県に戻ってくる。ちなみに、多々羅大橋の歩行者は、自転車100円、歩行者無料だ。
再び広島県へ戻ってくる
歩行者の通行料は無料だ
橋を渡り終え、瀬戸田へ向かおうとしたが、ふと見つけた看板が気になる。その看板とは、「瀬戸田PA(パーキングエリア)」への道順案内。ここ瀬戸田PAは、車で高速道路を走っていなくても、徒歩で入ることができるのだ。
瀬戸田PAへの案内看板
PAは、上り線と下り線それぞれにある。少し手前(700メートル)に上りPAと下りPAの分かれ道がある。「どっちに行こうかなぁ〜?」と迷った挙句、海側の下り線側へ行くことにする。
橋から瀬戸田PAへ向かう道
下り線PAへの入口
この選択が失敗だった…。瀬戸田パーキングエリア(下り線)にあったのは、トイレと自動販売機だけ…。いわゆる、簡素型のパーキングエリア。
そして、道路を挟んだ反対側の上り線には、オレンジ色の鮮やかな建物に「みかんソフトクリーム」と楽しげな旗がなびいている。土産物屋やフードコートがありそうな感じ。
橋を渡ったところから1キロ弱。既に6キロ近く歩いているので、ちょっと疲れ気味。分岐点となったポイントまで700メートル折り返して、またまた700メートルも歩く気にはなれず…。がっくりしながら、トイレで用だけを済ませるのだった…。
トイレと自販機だけの下り線パーキングエリア
景色だけはいい
道路を挟んで向こうにある上り線はとっても楽しそう…
福山〜今治を結ぶ高速バスのバス停もある
瀬戸田PA(15:15)→瀬戸田港(16:40) 【徒歩】
パーキングエリアから高速バスに乗ってしまえば、今宵の宿がある福山まで一直線。しかし、ここでバスに乗ってしまっても面白くない。おまけに、バス代は片道1500円とちょっとお高め。
こうとなれば、やっぱり歩くしかない。そんなわけで、またまた歩き出すが、瀬戸田港にある耕三寺まで5.6キロという看板を見て、ちょっとゲッソリ。
耕三寺まで5.6キロの看板
みかん畑と海に挟まれた道をてくてくと歩く。鮮やかなオレンジ色をしたみかんがとってもおいしそう〜。
そんなみかんを見ながら思い出す昔話。大学時代に友人と因島にある村上水軍城を訪れた時のこと、今回と同じようにみかん畑の横を歩いていた。歩きながら、友達と「みかん、おいしそうやなぁ〜」と話をしていると、見知らぬおばあさんに声を掛けられる。
そして、おばあさん曰く、「みかん、持っていきなさい!」と…。遠慮していると、「こらっ!はよきなさい」と何故か怒られる始末。そして、みかん畑をすたこら歩いていくおばあさんに付いて行こうとするが、この時に初めて知ったこと。それは、みかん畑はかなりの急斜面だということ。それなのに、腰が曲がったおばあさんは、平坦な道を歩くようにさっさと先へ行くので、付いていくのに必死…。
「何か袋はないのか?」と促されるように、スーパーの袋を出し、1人1袋をノルマにみかんをたっぷりと詰めてもらったのだ。おばあさんの話では、その年は豊作で値崩れを起こしていたので、廃棄しないといけないぐらいだったらしい。
おばあさんに礼を告げ、再び旅を続けたのだが、その後の道中でみかんが重かったのなんの…。おやつ代わりに少しずつ食べながら、家に着く頃までにだいぶん減らしたという、古い思い出だ。
さてさて、今回も「みかん、おいしそうやなぁ〜」と大声を出しながら歩いてみたが、そんなおばあさんに出会うことはなかった(^o^)。
みかん畑と海に挟まれた道をてくてく
瀬戸田港への道のりは長い。時折立ち止まり、休憩に芋けんぴをかじる。冬の日の入りは早いようで、既に日が傾きかけている。
まだまだ先が長い
すでに日が傾いてきた
さすがに日が傾いてくると、ちょっと焦ってくる。多少早歩きモードに切り替え、瀬戸田PAを出発してから約1時間半で瀬戸田港へ到着(16:40着)。
あと一息で瀬戸田の街だ!
瀬戸田港へ到着!
瀬戸田港(17:14)→尾道港(17:54) 【高速船】瀬戸内クルージング
当初計画では、瀬戸田港から三原へ出る予定だった。しかし、港の時刻表を見てみると、17:14発の尾道行き高速船があることが発覚。
休暇村のフロントで借りた時刻表には掲載されていなかったが、「瀬戸内クルージング」という会社が運航しているようだ。以前は「瀬戸田運航」という会社が運航していたが、運航会社が変わった模様。その関係で時刻表にも掲載されていなかったのかもしれない。
船の出港時刻まで、瀬戸田港の海岸沿いのベンチでほっこり〜。夕景がとってもキレイだ。
海岸沿いのベンチでほっこり〜♪
夕景がとってもキレイ
17:14発の尾道行き高速船に乗船。お値段は瀬戸田〜尾道で800円。ちなみに、やってきた船は、以前にも見覚えのある瀬戸田運航時代と同じ船体のようだ(たぶん、間違いはず!)。この船には自転車も積み込めるようで、途中寄港した港も含め、自転車が満員御礼状態。
今日はだいぶん歩いて疲れていたのか、船のエンジンを子守唄に夫婦そろって夢のなかへ…。尾道に到着した頃には、すっかり暗くなっていた(尾道港17:54着)。
瀬戸田港に接岸する尾道行き高速船
尾道に到着すると、すっかり暗くなっていた
尾道(17:54)→福山(18:57) 【普通】
尾道港から駅までは徒歩3分。駅前のショッピングセンターの中にある本屋で少し立ち読みをした後、JRで福山へ出る。ちなみに、尾道→福山は片道400円なので、青春18きっぷは使わない方が得だ。
当初、大阪近郊で導入されたICカード「ICOCA」だが、今ではこの区間でも利用できるので、とっても便利。
時刻は19時前。本来の予定ならば、今頃は家路についているところ。しかし、急遽もう1泊することになったわけだが、重大な問題があったのだ。
その問題とは、「靴下とパンツがない!」。
そんなわけで、店が閉まらないうちに、駅前をウロウロした後、無印良品で無事ゲットする。大問題も解決したので、今宵の宿である「ホテルエリアワン福山」にチェックイン。
「じゃらん」を経由して、1泊朝食付 2人で5000円で予約。かなり格安だ。以前にも宿泊したことがあるので、地図を見なくてもバッチリたどりつけた。
ちなみに、フロントの対応などは以前訪れた時の方が感じが良かったかな…?
福山でいつも困るのが食べるところ。
食べるところはいっぱいあるのだが、「この土地のモノ!」と決め手になるような店が見つけられていないのだ。ウロウロした末、決めた先は「なか卯」。予定外の1泊なので、節約しようということだ。実際のところ、心ひかれるものがなかったので、「何でもいいや!」というノリも否定できないが…。
僕は「牛とじうどんセット」(550円)、奥さんは「海鮮かき揚げ丼」(490円)。お味はやっぱり微妙だなぁ〜。以前からなぜか「なか卯」はいまいちというイメージがあったのに、敢えて選んでしまった自分に後悔。
ところで、僕と奥さんの中での牛丼屋格付けランキングは、「すき家」>「松屋」>「吉野家」>「なか卯」なのだ。このあたりは人によって好みが分かれるところみたいだけど…。
夕飯がいまいちだった腹いせに、中国地方に多いコンビニ「ポプラ」でお酒とカップデザートを買い込んで、部屋でプチ宴会。
今日は10キロ以上歩いたせいで、いつの間にやら夢の世界に吸い込まれていった…
ホテルエリアワン福山
(720-0066 広島県福山市三之丸町9?12)全室広めのシングルベッド仕様となっておりますので、観光・ビジネスの際ゆったりとくつろいで頂けます。朝食はパン屋さん直送の焼きたてパンが召し上がれます☆全室インターネット(無線LAN)完備