天気予報は見事的中、外を眺めれば、大雨。
ブルーな気分になりつつ、1Fロビー横にある朝食会場へ。いわゆるスーパーホテルと同じようなセルフサービスの軽食スタイル。
パン食、ごはん食両方のラインナップがあり、奥さんはパン派、僕はごはん派。おにぎりは極めて普通。地味においしかったのが、肉団子。パン派の奥さんの評論によると、見た目ほどにパンはおいしくないらしい。牛乳やバターといった乳製品に恵まれていないのか、沖縄で食べるパンは全般的に、いまいちなことが多い。
しかし、宿泊料金を考えれば、サラダやコーヒーもあって、なかなか満足のいく朝食だ。
マヨパン、紅イモパン、マンゴーパンなどあるけど、味は普通
意外においしかった肉団子
当初の予定では、黒島観光の後、西表島へ向かう予定だった。しかし、あいにくの雨なので、黒島はキャンセル。そんなわけで、朝食後はちょっと二日酔いの体を休めるため、部屋で休憩して、ゆっくり出発することにした。
そして、9時50分の話。11時チェックアウトだと思っていたのは、案内の見間違いであることに気づく。実は10時チェックアウトだったのだ。バタバタと出発の用意をして、大雨の中、チェックアウトする(T_T)。
大雨の中、チェックアウト
ホテルを追い出されて、とりあえずやってきた場所は、離島桟橋。小浜島・竹富島・西表島など、各離島への高速船が出ているターミナルだ。ひとまず、今宵の宿のある西表島へ向かう高速船を調べてみると、ちょうど出てしまったところだった。
石垣島と各離島を結ぶ船会社は3社あり、同一航路、同一運賃でしのぎを削っている。あるガイドブックに書いてあったフレーズが3社を的確に表している。紳士の「ヤエカン」(八重山観光フェリー)、硬派の「アンエイ」(安栄観光)、オレンジの「ドリカン」(石垣島ドリーム観光)。
スマートな感じの八重山観光フェリーに対して、硬派というか体育会系に雰囲気漂う安栄観光。そして、新規参入した石垣島ドリーム観光の3社だ。
紳士の「ヤエカン」(八重山観光フェリー)
オレンジの「ドリカン」(石垣島ドリーム観光)
以前、資料請求をした時に、たくさんの観光パンフレットに加えて、マスコットキャラクター「ドリカン君」のスタンプを押した手作り付箋を送付してくれた「石垣島ドリーム観光」。他の2社と比べて、後発組であるが故に、船が新しく、色々と工夫をしている。例えば、空気清浄機や液晶テレビの設置もその一つだ。何よりも、船内がキレイ。
今回は、そんな新鋭「石垣島ドリーム観光」を応援したいという気持ちもあり、11:45発のドリカンの乗船券を購入する。
出航まで1時間半ぐらいのあるので、外のベンチでぼっーと船を眺める。こんなまったり時間がまたいい。
外のベンチでまったり♪
石垣港(11:45)→大原港(12:20) 【高速船】石垣島ドリーム観光「ドリーム3」
11:45発の石垣島ドリーム観光「ドリーム3」に乗船。船内はガラガラ。結局、出航した時には、僕たち夫婦以外にサラリーマンのおじさん1人だけ。経営大丈夫かな?
西表島には大原港と上原港の2つの港があり、今回乗船したのは大原港行き。ちなみに、上原行は波や風の影響で欠航になることが多く、欠航時には大原から上原までの連絡バスが出るのだとか…。ちなみに、この日の上原行は欠航だった。
ガラガラの船内
液晶テレビや空気清浄機も完備
雨足が強くなる中、船はどんどんスピードを上げ、快走する。天気は悪いが、波はそれほど高くなく、大揺れでもない。
雨の中、快走!(竹富島も見える)
35分ほどで、無事西表島の玄関口の一つ「大原港」に到着(12:20着)。
大原港に到着した「ドリーム3」
ほとんど前知識もなくやってきた「西表島」。
島の玄関口になる港なのだから、きっと色々あるはずといった期待は見事に裏切られた。念願の上陸にも関わらず、これからどうしていいものやら…。観光案内所のようなものもなく、ましてや、港の周りには売店も食堂もない。
周りに何もない「大原港」
ぼっーとしているわけにもいかないので、、石垣島でもらった「仲間川マングローブクルーズ」のパンフレットを頼りに、乗り場を目指して歩いてみる。
10分も歩かないうちに、仲間川マングローブクルーズの切符売り場に到着する。
仲間川マングローブクルーズの切符売り場
お値段は1500円とちょっとお高めだけど、せっかくということで、マングローブクルーズに参加してみることにする。次の船の出発時刻は13時。
時は、お腹がぐぅ〜と鳴るお昼どき。切符売り場の周辺を見渡してみるが、レストランはおろか、コンビニもない。仕方なく、切符売り場に併設されている売店で甘辛かりんとうを買って、空腹を凌ぐ。
船は、切符売り場から坂道を2〜3分下った、川べりから出る。出発10分前というのに、船はほぼ満席状態。何とか窓側の席に座ることができたが、後から乗ってきた人達は、眺めがいまいちの中央通路寄りの席だ。
せっかくのクルーズだが、外は大雨。ビニールのシートが窓にかけられた状態で船は出発する。ガイド兼船長さんの案内で仲間川をどんどん上っていく。
クルーズは小振りな船だ
見所ポイントでは、船は一旦ストップしてガイドが入る。そして、両脇のビニールシートを前後の席のお客さんと協力して上にあげて、写真タイム。
雰囲気はまさしくジャングルクルーズだ!
マングローブを間近で見ることができる
30分少しで折り返し地点に到着し、ここで一旦船を降りて、「サキシマスオウノキ」という大木の観光タイム。
板根と呼ばれる、クネクネした板のような根っこが特徴の「サキシマスオウノキ」。ちなみに、樹齢は400年だとか…。気が遠くなるような時間を過ごしてきた木なのだ。
板根が特長の「サキシマスオウノキ」
10分ちょっとの見学タイムを終え、船に乗り込む。出発してから、およそ1時間ちょっとで元の場所へ戻ってきた。
仲間川に唯一架かる橋
仲間川遊覧船乗り場→エコヴィレッジ西表 【送迎車】ホテル無料送迎
船から降り、今宵の宿「エコヴィレッジ西表」に携帯から電話をして、送迎をお願いする。ちなみに、西表島は携帯がつながらないところも多いらしい。幸い、このあたりはソフトバンクもつながるようだ。
20分ぐらいでホテルのワゴン車が到着。西表島は予想以上に大きな島で、ホテルまでそこそこ距離があった。
そして、ホテルに到着!
「エコヴィレッジ西表」に到着
今回は「じゃらん」から1泊2食付 11000円/人 × 2泊で予約した。いつも泊まっているホテルからすると、ちょっと奮発したが、西表島は全体的にホテルの価格帯が高い傾向があり、これでもリーズナブルだ。
ホテルは15室しかない、こじんまりとしたリゾート。今回宿泊したのは、3タイプある部屋のうち、中間グレードとなる「ヴィラツインルーム」。部屋はバリ島の家具で統一されているらしく、天井にはシーリングファンが付いている。まるで、東南アジアのリゾートに来たような感じだ。
アジアンテーストな家具類
まるで東南アジアのリゾートのようだ
大きな鏡台、ちょっとカワイイサイズの液晶テレビ、冷蔵庫も完備している。冷蔵庫の中には、ペットボトルの水が無料で1人1本ずつ(連泊でも1本だけ)用意されている。あと、インスタントコーヒーもサービスとして付いている。
液晶テレビやケトルなども完備
部屋のベランダからは、すぐ近くに海が見える。天気がよければ、最高だろうなぁ〜。
ベランダから外をみると、すぐ海だ!
ベランダにもソファがある
バスとトイレはセパレートではなく、一体型だが、スペースはかなり広い。そして、このホテルの七不思議。歯ブラシ、ボティタオル、クシ、綿棒、脱脂綿まで揃っているのに、なぜかパジャマと浴衣がない。
事前に「じゃらん」のアメニティ情報で浴衣もパジャマも「×」になっていたので、「誤植かな?」「それとも、本当にないのかな?」と思っていたが、部屋中の至るところを探してもやっぱりなかった。
バリのホテルには、パジャマが付いていないのだろうか?
広々とした洗面台
充実したアメニティ(でも、パジャマはない…)
幸い、雨も小降りになったので、お散歩タイム♪
まずは、やっぱりビーチから。天気が悪いのがちょっと残念。晴れていれば、きっとここから素晴らしい眺めが望めるんだろうなぁ〜。
ホテルの目の前のビーチ
次はホテル内探検。だけど、あまりにもこじんまりしているので、5分もあれば、全部周りきれてしまう。
レストランのテラス席
カタツムリを発見(何年ぶりにみたんだろうか?)
リゾートっぽいプール(寒くて入れないけど…)
ホテルの中は飽きたので、ホテルの目の前の道をちょっとブラブラ歩いてみることにする。でも、本当に何もない道路。コンビニはおろか、民家もない。
上原と大原を結ぶ、ホテル前の道路
西表島温泉の入口までやってきたところで引き返す。夜に、温泉に入りにいこうと思っていたが、電灯がまったくないので、ちょっと無理そう…。それこそ、夜行性のハブにガブッといかれちゃいそうだ。距離はあまりないんだけど…。
西表島温泉の入口で引き返す
ホテルに戻って、フロント前のソファで休憩タイム。沖縄のガイドブックを見ながら、明日はどこに行こうか?」と思案。天気予報によれば、明日もいまいちな天気のようだ。
ガイドブックを読んでいると、フロントに見知らぬカップルがやってきて、明日のアクティビティに関する相談をしているようだ。話をこっそり盗み聞きすると、多少の雨だったら、カヤックなどを楽しむことができるらしい。
ところで、西表・石垣のガイドブックを見ると、最近やたらと増えたと感じる記事。それがまさしく「エコツアー」のたぐい。
「エコツアー」というフレーズをよく耳にはするが、意味はあまり深く考えたことがないものだ。「安いツアー?」、それとも、「環境に優しい公共交通機関を使った旅行?」と思ってしまう。まるで、このサイトのような旅行のことなのかと思いきや、そうではないらしい。
Wikipediaなどを見てみると、いろいろな解釈はあるようだが、「環境に配慮しながら、自然や文化に触れ合う旅行」を意味するらしい。
せっかく自然豊かな西表島に来たのだから、やっぱり自然に触れ合うエコツアーに参加したいところ。奥さんに「なんかやってみる?」と聞いてみると、「うん!」との返事。
そんなわけで、フロントに行って、色々と相談。エコヴィレッジでは、色々なツアーを開催しているようたが、フロントのおねえさん一押しの「ピナイサーラの滝 カヌー&トレッキング(半日ツアー)」に参加してみることにした。
お値段は、1人6000円。かなり高いんだけど、西表島にやってきてハイテンションになっているのか、「もうどうでもいいや!」気分。人数などの関係で参加できるか確認してもらい、ちょっとドキドキしたが、無事参加できることになった。
部屋でゆっくりした後、フロント横にあるレストランへ。宿泊予約サイトの口コミでも評判の夕食だ。
今日は、沖縄料理のコース。
本日のコースメニュー
まずは、前菜「冬瓜の煮物」。とってもお上品な味で美味。奥さんは昨夜に引き続き、料理の撮影会。今回は、食べたものを全部写真に撮るんだとか…。
前菜「冬瓜の煮物」
次に登場したのが、お造り。島で取れたタコとマグロらしい。まさしく、地産地消というやつだ。
お造り「島で取れたタコとマグロ」
そして、コラーゲンたっぷりそうな「テビチ」。お肉はトロトロ。奥さんは大好物なので、骨までしゃぶりついているので、「お行儀が悪い」とバシッ!
焼き物「テビチ」
コテコテのテビチの後は、あっさりとした「エビとアーサーの茶碗蒸し」。
変わり鉢「エビとアーサーの茶碗蒸し」
さっぱりとした後は、「島で取れた黒鯛・おくら・カボチャの天ぷら」。添えられた雪塩で頂く。
揚物「島で取れた黒鯛・おくら・カボチャの天ぷら」
最後は、にんにくが効いた「もずく酢」、ほんのりよもぎの香りがする「フーチバ雑炊」、沖縄らしい「肉味噌」。
「もずく酢」「フーチバ雑炊」「肉味噌」
お腹いっぱいなのに、さらにデザートと熱いお茶。
デザート「白玉だんごのアイスクリーム」
バイキングのようにいっぱい食べたわけでないけど、少しずつおいしいものを頂くと、満足感のせいか、お腹がいっぱいになった。
また、スタッフの人のお皿を下げるタイミングはもちろん、温かい料理を持ってこれるように、僕たちが食べている様子を見ながら、コックさんに指示してくれているようで、心配りにも満足できた。
食後は、レストランでほっこり〜。そうしていると、なにやら爽やかなおにいさんが登場。明日の「ピナイサーラの滝」ツアーのガイドさんが事前に挨拶に来てくれたのだ。明日の集合時間と準備しておくものを聞いておいた。
食後は、ホテル内をちょっとだけブラブラして、部屋に戻り、まったりタイム♪
フロント前の玄関
フロントのレストラン
ベランダからはライトアップされたプールが…
シーリングファンがある天井
天気はいまいちの一日だったけど、明日のツアーは楽しみだ〜♪
エコヴィレッジ西表
(907-1431 沖縄県八重山郡竹富町高那280-36)【大原港より車で20分】自然とアクティビティを楽しめる西表島へめんそーれ♪長期滞在の方も大歓迎!プライベートビーチとプールで遊んだ後は、アジアンテイストなお部屋でのんびり&島料理をご堪能ください