この話は、旅行出発の1週間前、いや、5日前の話である。
7月の北海道旅行を終えてから、はや2ヶ月。今年の夏は、仕事でちょっと疲れていたのか、ほとんど家でゴロゴロ。おまけに、家の用事で9月のシルバーウィークもほとんど家にこもっていた。
う〜ん、どっかに行きたい〜。ちょっと涼しくなってきたので、たまには温泉でもと考えるが、近場に足を延ばせる18きっぷも発売期間外。「鉄道の日記念きっぷ」という18きっぷっぽいものも出ているが、3枚1組という何かと使いにくい発売方式。
そして、思い出すのは昨年同時期にいった「ココガーデンリゾートオキナワ長期滞在旅行」、そして、一昨年の「南西楽園ヴィラハピラパナに泊まる小浜島旅行」。
やっぱり、南が恋しくなるのだ。
南の島といえば、沖縄本島・与論島・久米島・宮古島・石垣島…。ターゲットとなる次の三連休までは、すでに10日を切っている。つまり、IITやIT5といった航空運賃を適用するパックは既に売り止め。そうなると、直行便でいけない島は割高になる。つまり、残る島は関西からの直行便がある沖縄本島と石垣島だけ。
沖縄本島は昨年も訪れたので、ちょっと飽き気味。となれば、石垣島しかない。そんなわけで、何かと経営が問題視されているJALのウェブサイトで空席照会。
そうすると、、驚いたことに三連休初日(10日)の神戸→石垣便に空席を発見。さらに、復路は三連休最終日翌日(13日)の石垣→関空便にも空席があった。
そんなわけで、いつものごとく、クレジットカードで貯めたマイルを利用して、JALの「おとも de マイル」運賃で購入。2人往復で10000マイル+25000円。ちなみに、大阪・神戸〜石垣の正規往復運賃は、1人84000円。つまり、2人で168000円。一般的に正規運賃で乗っている人は少ないとはいえ、直前に決めた割りには、破格の割引運賃なのだ。
当初の予定では、今までじっくり回ったことがない石垣島を中心にして、一度泊まってみたかった小浜島の「はいむるぶし」に1泊か2泊しようと考えていた。
しかし…、三連休をナメていた・・・。
ほとんどのホテルが満室状態。そんな中、1泊目は「ハイパーホテル石垣島」をかろうじて予約。料金も1泊朝食付 7240円/室(2人)とリーズナブル。
次に2泊目と3泊目は色々と悩んだ末、一度行ってみたかった西表島で宿を探してみる。一度泊まってみたかった「南西楽園 西表サンクチュアリーリゾート ニラカナイ」は目が飛びでるような法外な金額(ただし、個人的所感)なので除外。
価格帯が高い西表島にしては、比較的まだリーズナブルな「エコヴィレッジ西表」を連泊で予約した。ちなみに、1泊2食付 11000円/人とちょっと値が張るので、予約した後も、「こんな贅沢していいのかなぁ〜」とちょっと罪悪感。
「旅行以外に趣味もないし、仕事もがんばってるし、いいよね〜」と自分はもちろん、夫婦そろって言い聞かせてみる。
こうして、気がつけば、5日後に出発日を迎えていた。
7時ぐらいに起きて、ちょっとゆっくりめの出発。JR、ポートライナーと乗り継ぎ、神戸空港に到着。
ウキウキなはずの初日なのだが、心はどんより〜。なぜなら、天気予報によれば、石垣島や西表島がある八重山諸島の天気はずっと雨。今年は「北海道フリーきっぷで巡る北海道旅行(2009年夏)」に引き続き、何かと天気に恵まれていない。何か悪いことしたっけな…?
こじんまりとした神戸空港
自動チェックイン機で手続きを済ませる。「おとも de マイル」運賃は、Webチェックインができない運賃だ。事前座席指定枠は埋まっていたので、自動チェックイン機で座席を選ぶ。羽根の上だけど、窓寄りの並び2席をゲット。
荷物を預けて、展望デッキへ上がる。腹の立つことに、天気が悪い沖縄に反して、神戸はびっくりするような晴天。とっても気持ちいい〜。
その気持ちよさゆえに、つい出てしまった一言、「もうこれで満足したし、帰ろうかぁ〜?」。
ウッドデッキが気持ちいい展望デッキ
六甲山の眺めもバッチリ!
飛行機も間近で見ることができる
飛行機の出発時刻は11:25なので、お昼は飛行機の上になる。乗る前にご飯を食べてもいいかなと思ったけど、それほどよさそうなお店もなかったので、1階のファミリーマートで、僕は「五目ごはん弁当」、奥さんは「パン」を調達しておく。
コンビニの前のバス乗り場の時刻表をふと見てみると、四国方面へのバスが1時間に1本程度の割合で出ている。これまで関空や伊丹に足を延ばしていた、四国や淡路の人たちの空港でもあるんだなと改めて実感。そう考えると、神戸空港からのJAL撤退は残念なところ。JALの隙間を埋めるためにも、スカイマークなどの新興航空会社に頑張ってほしいものだ。
神戸空港(11:25)→石垣空港(13:55) 【飛行機】日本トランスオーシャン航空 JTA145便
11:25発 日本トランスオーシャン航空 JTA145便に搭乗する。機材は、ボーイング社 B737-300。3列+3列のこじんまりとした機体だ。
石垣へ向かうJTA145便
機内に入ると、沖縄っぽい音楽が流れていて、いい感じ。機内誌には、通常のJAL機内誌に加えて、コーラルウェイというJTA機内誌も置いてある。飛行機が離陸して、安定飛行状態になるやいなや、コンビニで買った弁当とパンでランチタイム。3列シートだけど、隣には誰も座ってこなかったので、ゆったり〜。
音楽を聴いたり、窓の景色を眺めてたり、ウトウトしているうちに、石垣空港に到着(13:55着)。
ローカルムード漂う石垣空港はタラップで飛行機から降り、歩く方が早い距離をバスでターミナルビルまで運んでくれる。歩けば、1分もかからない距離だが、おそらく安全のために滑走路を歩かせないようにしているようだ。
石垣に到着したJTA145便
石垣空港(14:30)→バスターミナル(14:50) 【バス】東運輸バス(200円)
かろうじて雨は降っていないけど、やっぱり曇り空。最近の天気予報は、なかなか当ててくるので、侮れない。空港からホテルのある市街地まではバスに乗る。バスは、乗車する時に下車するバス停を申告して料金を払う方式。終点のバスターミナルまでの運賃200円を払う。
バスは満席で立ちっぱなし。異常なほどのノロノロ安全運転で走り、20分ほどで終点バスターミナルに到着。
今日は、特に観光地めぐりするわけでなく、ぶらぶら市街地観光。まずは、予約しておいた「ハイパーホテル石垣島」へ。バスターミナルから歩いて10分弱だ。
ハイパーホテル石垣島の外観
今回は、宿泊予約サイト「じゃらん」で、1泊朝食付ファミリールーム 7240円/室で予約。連休初日にしては、リーズナブルなお値段だ。
部屋は、2Fの海と反対側。眺めは前のマンションが見えるだけで、すこぶる景観は悪い。ダブルペットにロフトのついた部屋でどちらかといえば、ファミリー向き。小さなテレビやエアコンはあるが、冷蔵庫は完備されていない。
ダブルベットの上にロフトベットがある
ベットと壁の間の狭い空間だが、デスクもある
テレビはかなりかわいい大きさ
風呂はごくごく一般的なトイレとユニットバス。シャンプーはリンスインタイプだ。
ごくごく一般的なユニットバス
ちょっと気になったのは、清掃の不十分さ。ペットの済には、かなり目立つホコリやお菓子のクズが残っていた。
そして、最も気になったのは、『ベットをご利用の祭は頭上にご注意願います』と書かれたラベル。ちょっと国語が苦手だったのかな?
奥さんとおなかを抱えて笑ったラベル
部屋で少し休憩した後、市街地へ。小笠原近海にある台風のせいか、かなり風が強くて、髪の毛が逆立つ。離島桟橋をブラブラしたり、石垣一の繁華街「あやぱにモール」のお土産物屋さんをブラブラ。
奥の一帯が離島桟橋
離島桟橋の正面にある土産物屋さん
あやぱにモールの入口
おやつタイムに選んだお店は、あやぱにモールの中にある石垣市公設市場2Fの喫茶店「しまちゃや」。
ガラガラの店内
お冷は琉球ガラスで登場、とってもキレイ
店のオススメメニューっぽい「石垣島ぜんざい」(400円)を注文する。写真によると、金時豆・押麦・青豆・うこん餅・紅芋餅・クロレラ餅が黒糖氷ぜんざいの上にトッピングされている。
名物「石垣島ぜんざい」イメージ写真
そして、やってきた「石垣島ぜんざい」。
持ってきてくれたおばさん曰く、「中にいっぱい豆とか餅とか入っているからね〜」と…。とはいえ、あまりにも看板の写真と比べると、実物はしょぼい。なんだか「騙されたかなあ〜?」と氷をかき分けていくと、トッピングの豆や餅が次々と出てくる。
食べ終わった頃には、体は冷え切り、おなかもいっぱい。むしろ、写真よりもトッピングが多かった。
一見すると、トッピングが少なそうに見えるけど…
食後は、近くのマックスバリューまでお散歩♪
何かいいものないかなぁ〜とのぞいてみたけど、チェーン店だけあって、本州とあんまり売っているものが変わらない。
帰り道は雨足が強くなり、ちょっと濡れながら歩く。だけど、気候が暖かいせいか、多少濡れても気にならない。
マックスバリューまでお散歩♪
石垣の夜は、やっぱり琉球居酒屋に限るべし。
「南西楽園ヴィラハピラパナに泊まる小浜島旅行記」の1日目に訪れた「でぃんさぐー」がとてもおいしかったので、今回もその店に決定!
ところが…、なんだか開店している気配なし。今日が定休日なのか、それとも、潰れてしまったのか…?
真相は闇の中だが、夫婦そろって、ガクッ(T_T)
仕方なく、代わりの居酒屋を探してみるが、なんだかしっくりする店も見当たらず…。途方に暮れていたところで、空港からバスでやってきた時に、ハイパーホテル石垣島の近くで見た居酒屋を思い出す。市街地の一番賑やかな場所から少し離れたところにあるが、「何事もチャレンジ!」ということで、その店に足を踏み入れてみた。
その店の名は、「はなんまや」。
居酒屋「はなんまや」
店に一歩踏み入れると、結構奥行きがあり、広い。店内は比較的空いていたので、座敷の席を陣取る。店の客層のは、8割が地元の人っぽく、アウェイ感いっぱいの雰囲気。
注文するため、「すみません〜」とお店の人を呼んでみるも、気づいてもらえず…。困っていると、客の見知らぬおっちゃんが店の人を呼んでくれた。なんか優しいなぁ〜
ちなみに、この店ではテーブルに陶器の呼び鈴が置いてあり、これを鳴らして店員さんを呼ぶらしい。
各テーブルには、陶器の呼び鈴が置いてある
まずは、ビールとオレンジジュースで乾杯♪
ビールとオレンジジュースで乾杯♪
そして、どんどん注文。まずは、海鮮サラダ(850円)。以前行った「てぃんさぐー」でも、とってもおいしかったので、注文したが、これが大正解。
タコ、エビ、タイ、マグロ、その他名前不明の刺身がグリーンサラダの上にてんこもり。値段はちょっと高めだけど、内容に大満足。
ボリュームたっぷりの「海鮮サラダ」(850円)
そして、「支那そばちゃんぷる」(480円)と「ぐるくんのから揚げ」(500円)も注文。奥さんは、おいしい料理にご機嫌さんで、一品一品を写真でパシャリ!
「支那そばちゃんぷる」(480円)
「ぐるくんのから揚げ」(500円)
ビールを飲み干してしまったので、追加で八重泉(1合)を注文。沖縄らしいカラカラに入って登場する。水割りセットも付いていて、580円。リーズナブルに酔える。
カラカラに入った「八重泉」
その後、ヒラヤーチ、軟骨から揚げ、タコのから揚げを注文。お会計は、2人でいっぱい食べて、4500円。思ったよりだいぶん安かった。よく考えてみれば、付け出しがなかったのも安さの秘密かも?
地元の人でさらに盛り上がった店を出て、ほろ酔い気分で歩いて3分のホテルへ戻った。
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