佐世保バスセンター(8:30)→長崎駅前(10:05) 【バス】西肥バス
昨日までの天気とうってかわって、晴天だ。
ホテルをチェックアウトし、佐世保駅前のバスセンターまで歩く。今日のメインは、長崎市内観光。佐世保から長崎への移動は、鉄道よりも快適な高速バスを利用することにする。
ホテルサンルート佐世保
バスセンターは佐世保駅前だ
佐世保バスセンター8:30発の佐世保行き高速バスに乗車。もちろん、このバスも長崎スマートカードで乗車できる。車内は、6割程度の埋まり具合、途中のバス停での乗降もあった。
高速を走り始めた頃には、ぐーすか…。夢の世界へ…。気が付けば、バスは長崎市内に入っていた。そして、長崎駅到着(10:05着)。
ハウステンボスへはここ数年幾度も訪れているが、長崎市内にやってくるのは、約9年ぶり。今から遡ること9年前、社会人に成りたての頃、初給料をもらった自分へのご褒美に、今無き、寝台特急「あかつき」で訪れたことを思い出す。
そぅ、この駅前の歩道橋の上で受けた携帯電話で、会社の同期にバーベキューに誘われ、翌日大阪へ戻り、今の旅の伴侶である奥さんと付き合うことになるきっかけとなった日なのだ。
あの時には、再びこの歩道橋に立つ時、奥さんと一緒に来ているなんて、露とも思わなかったものだ。もし、あのバーベキューの誘いを断り、もう一日長崎に滞在していたら…?
それでも、結果は同じだったのか? それとも、違う人生だったのか? 神のみぞ知る。
長崎駅前
長崎駅前(10:45頃)→ペンギン水族館前(11:15頃) 【バス】県営バス
今夜は長崎市内のホテルを予約しているので、夕方まで一日長崎市内観光だ。
観光案内所へ行き、「長崎観光サンキュウパスポート」(1000円)を購入する。9箇所の観光施設の中から好きな3施設へ入場できるのだ。まずは、ペンギン好きの奥さんの希望により、「長崎ペンギン水族館」を目指す。
観光案内所のおねえさんにバス乗り場を聞くが、なんだかそっけない対応。迷いつつ、駅からちょっと離れたバス停へ。「本当にここでいいのかな?」と不安になっていると、少し遅れてバスがやってきた。
バスのタイプは、極めて普通の路線バスタイプ。どんどん山を登り、トンネルをくぐり、気がつくと、バスは峠越えをしていた。車窓からは、眼下に海が広がっていた。
30分ほどで、「長崎ペンギン水族館」バス停に到着。ようやくたどり着いた水族館のバス停は、どちらかといえば、水族館があるとは思えない住宅街の中だった…。
長崎ペンギン水族館入口の門
奥さんが大好きなペンギン専門の水族館
館内はひたすらペンギン。何とかペンギンとか、何たらペンギンとか、色々なペンギンがいるが、基本的に大きさが違うだけにしか見えない…。
背筋ぴーん!
ちょうど昨年6月に生まれたキングペンギンの命名式に立ち会うことに…。名前は、6月に生まれたので、「ジュン」くんだとか…。名づけ親になった女の子が式典に参加して、大きなぬいぐるみをもらっていた。ところで、昨年6月に生まれたのに、1年弱も名前をもらえなかったジュン君、よくよく考えてみると、ちょっとかわいそう…。
昨年6月に生まれたキングペンギン「ジュン」君
餌付けされているペンギン君達をぼっーと眺めながら、しばし和む。気がつけば、ちびっこ達よりも、僕たち夫婦が一番長い間、ペンギンを眺めていたかもしれない…。
ペンギンにもどんくさい子、ずる賢い子が…
よちよち歩く姿がカワイイ!
ミニペンギン、サイズがとてもカワイイ!
昼食は、ペンギン水族館に併設しているフードコートで軽く済ませる。夜のバイキングに備えての対策だ。僕は肉うどん(399円)、奥さんはかき揚げうどん(399円)。天気がいいので、屋外のパラソルの下で食べる。とっても気持ちいい!
昼食は「かき揚げうどん」と「肉うどん」(共に399円)
水族館は海に面している
日見公園前→蛍茶屋 【バス】県営バス
蛍茶屋(13:15頃)→石橋(13:38頃) 【路面電車】長崎電気軌道
再びバスに乗り、グラバー園を目指す。蛍茶屋でバスを降り、路面電車に乗り換える。この路面電車は、どれだけ乗っても100円。おまけに、長崎スマートカードも利用できる。
そして、終点の石橋で下車。
路面電車の車窓から〜
終点の石橋電停
グラバー園へは幾度か訪れているが、以前ならば、大浦天主堂下電停で路面電車を降り、情緒ある坂道を登り、屋外エスカレーターで登るというアプローチしかなかった。
しかし、今回は今までと違うアプローチで入園する。そのアプローチとは、2002年に完成した「グラバースカイロード」だ。
石橋電停から歩いて3分もかからず、スカイロードのエレベーター乗り場にたどり着く。このエレベーターは少し変わっており、斜行エレベーターになっている。簡単にいえば、通常の上下に動くエレベーターではなく、山の斜面に沿うように上るエレベーターだ。
石橋電停近くの「グラバースカイロード」エレベーター乗り場
一言といえば、エレベーター型ケーブルカー?
ちなみに、このエレベーターは無料。周辺住民も利用しており、山の多い長崎ならではの生活に密着した交通手段の一つなのだ。
エレベーターを降りると、青々とした空と長崎らしい斜面に沿って建物が並ぶ絶景が広がっていた。
長崎特有の街並みが広がる
グラバー園は、トーマス・グラバー氏の邸宅をはじめとする洋館が立ち並び、庭園が広がる長崎の代表的な観光スポットだ。ここも長崎ペンギン水族館と同じく、「長崎観光サンキュウパスポート」の対象観光施設。長崎ペンギン水族館に引き続き、2施設目。この時点ですでにモトは取れた。
洋館が立ち並ぶ園内
長崎港を見渡せる
長崎の街には、洋館が似合う
ところで、園内をウロウロしていると、なにやらレトロなコスプレをしている人たちがいっぱい。どうやら、レトロ写真館では、30分500円で衣装を借りて、園内を回ることができるのだとか…。
うちの奥さん、「恥ずかしいかな〜」「でも、着てみたいなぁ〜」と、レトロ写真館の前をウロウロと迷いつつ、意をけっして、変身〜!
園内な絵になる風景が多く、あちこちでモデル気分の記念撮影。
変身!(後ろ姿だけど…)
大浦天主堂下→長崎駅前 【路面電車】長崎電気軌道
長崎駅(16:00)→にっしょうかん新館梅松鶴 【バス】ホテル送迎バス
ちょっと恥ずかしかったけど、満足気な奥さんをひっぱり、路面電車で長崎駅へ戻る。
長崎駅に降り立ち、正面に見える山のうえにあるホテルだ。今回宿泊する「にっしょうかん」グループは3つのホテルで構成される。ハイクラスの「にっしょうかん別館紅葉亭」、中堅クラスの「にっしょうかん新館梅松鶴」、リーズナブルな「にっしょうかん」。
今宵の宿は「にっしょうかん新館梅松鶴」。宿泊予約サイト「じゃらん」を利用して、長崎名物卓袱料理バイキングプラン(1泊2食 8900円/人)を予約しておいた。
長崎駅前16:00発の送迎バスに乗り、いざホテルへ。バスに乗ってビックリ、どんどん急な坂道を駆け上っていく。想像以上に急な坂に驚くばかり…。
途中、「にっしょうかん」に立ち寄った後、、終点の「にっしょうかん新館梅松鶴」に到着。送迎バスを降りると、出迎えを受け、フロントでチェックイン。ウェルカムドリンク券だけでなく、夕食後のドリンク券ももらう。
そして、部屋まで仲居さんに案内してもらい、部屋に入ってビックリ!
事前にホームページを見て、ある程度広い部屋であることは分かっていたが、想像以上だった。建物こそ新しくないが、2つのベットに広々とした和室。トイレ・バスセパレート。スイートルーム並みのクオリティだ。奮発して「にっしょうかん」からランクアップさせてよかったとしみじみ…。
部屋を入っていくと・・・
広々としたスペースにベットとくつろぎスペース
さらに、和室スペースも広々!
風呂・トイレ・洗面台はそれぞれセパレート
洗い場もあるバス
ウォシュレット付きのトイレ
部屋でくつろいでいると、ドアをノックする音が…。ナント、ホカホカのおしぼりを持って来てくれた。サービスはこれだけではない。部屋には、あらかじめ無料のミネラルウォーターが2本用意されている。
仲居さんが持ってきてくれたおしぼり
ミネラルウォーターは1人1本サービス
ミニサイズながら、お菓子のサービスも…
そして、部屋からの眺めのとってもgood。夜景が楽しみだ!
部屋からは長崎の街並みが…
フロントでもらったウェルカムドリンク券を手に、ロビー横にあるラウンジへ。長崎の街並みを眺めながら、しばしのティータイム。
ロビー横にあるラウンジ
ラウンジからも長崎の街並みを一望できる
ティータイム♪
ティータイムを終えた後はお風呂。広々とした内湯に加えて、長崎を一望できる露天風呂が特にオススメ。日が暮れ、少しずつ街の灯りが増えていく様子を眺め、ほっこり♪
日が暮れ、少しずつ街の灯りが増えていく
チェックインしてから、広い部屋に迎えられ、無料のドリンク、眺めのいい露天風呂と、既に大満足。だけど、まだまだ楽しみは続く。今回、最も楽しみにしていた「卓袱料理バイキング」!!
地下にある食事会場に向かう。レストランというよりは、宴会場がバイキング会場だ。
卓袱バイキング会場
卓袱料理は長崎の郷土料理。一体どんな料理かと事前に調べてみたが、どうやら他国との交流が盛んだった長崎の文化を象徴する料理のようで、和中蘭が入り混じる長崎独自の多国籍料理のようなものらしい。
上品な仲居さんがやってきて、簡単に卓袱料理の食し方を指南してくれる。初めに、お吸い物を食べ、最後はぜんざいで〆る。最初と最後の間は好きに食べてよい。これが卓袱料理の食し方だとか…。
その教えに習い、まずはお吸い物から…。
卓袱料理はお吸い物から始まる
メニューは、皿うどん、ちゃんぽんはもちろんのこと、定番料理としては、お刺身、海鮮サラダ、ローストビーフ、エビチリ、河豚から揚げ、角煮などなど…。そして、変わったモノとしては、長崎天麩羅、ハトシ、ヒカドなど、見たことも聞いたこともないような料理が並ぶ。
一つ一つの品は大変しっかりしており、とっても美味。おばんざい風に盛り付けられているので、冷めているモノも多かったが、それを跳ね除けるようなクオリティの高さだ。何よりも変わった食べ物が多く、飽きがこない。それゆえに、「もう一度食べたいバイキング」に勝手に認定!
とてもじゃないが、1泊2食8600円とは思えないレベルの高さ!
メニューはかなり豊富で全種類食べきれなかった
食事を食べ終わる頃には、すっかり日が暮れ、窓に目を見やると、素敵な夜景が広がっていた。
長崎100万ドルの夜景!
これだけでも満足なのに、さらに楽しみは続く…。今回の予約プランでは、夕食後の楽しみとして、男性はナイトドリンク1杯、女性は長崎甘味&ソフトドリンクのセットをラウンジで楽しめる券が付いていた。
お腹いっぱいのバイキングにビールも飲んだので、もうこれ以上はお酒は…という感じ。そこで、僕も長崎甘味&ソフトドリンクのセットにしてもらった。
そんなわけで、長崎の夜景を満喫しながら、奥さんとおやつタイム。長崎甘味は、ラウンジの一角にあるミニブッフェコーナーから好きなだけチョイスできる。あれだけ夕食をいっぱい食べたのに、奥さんのお腹は別腹らしい…。
ちなみに、長崎甘味は高級菓子という感じではなく、長崎の街角に売っている庶民的な長崎銘菓だった。
お菓子は別腹の奥さんのお皿
いつか一度泊まってみたかった、長崎の夜景が見られるホテル。部屋に戻り、ぼっーと夜景をしばらく眺める。寝るのがもったいないと思わせる夜景に後ろ髪をひかれながら、眠りについた。