今朝の天気もすこぶる良好♪
しかし…、明日の天気予報を携帯で見てみると、どうやら西の方から天気が崩れるため、明日の目的地である函館の天気は明らかによくないようだ。当初の予定では、朝にサロマ湖を出発し、夜までに釧路へ向かい、「まりも」で札幌へ、そして函館を目指すつもりだった。しかし、天気が悪いと分かっている函館へわざわざ向かうのも無駄な話だ。
さらに、明日の天気予報を調べてみると、全道的に天気は崩れ、唯一天気がいいのは、網走地方。そして、かろうじて曇りの釧路地方。
そうとなれば、明日もこの近辺をウロウロする方がいい。急遽行程を再検討してみる。まずは、時刻表に載っているJR北海道案内センターへ電話をして、明日の釧路発「まりも」B寝台の空席状況を聞いてみると、12席程度空席があるらしい。電話では既に発券済みの本日分の寝台券は変更できないので、網走駅へ出てから変更することにする。10席以上あるならば、急に満席になることもあるまい。
「まりも」を明日に変更したので、まずは函館で予約していた明日の宿を携帯でキャンセルする。前日キャンセルはキャンセル料不要。次に、今日の宿を確保する必要があるが、網走駅で明日の「まりも」が確保できてから網走付近の宿を探すことにした。
旅先で予定をコロコロ変更できるのも、携帯のインターネット機能が発達したおかげだ!
すがすがしい青空が広がるサロマ湖
朝食前に、僕はお風呂へ。その間、奥さんは部屋にある望遠鏡でバードウォッチング。色々な鳥たちが優雅に歩いている様子が見える。
朝食は、昨夜の夕食と同じく「ブッフェレストラン ラ・メール」の朝食バイキング。朝からまたまたイクラ丼。その他にも、ししゃも・筋子・たらこ・味噌汁・豆腐・オニオンコロッケなど…、さまざまなメニューが並ぶ。普段は洋食中心の奥さんも、今日は海産物を中心とする和食にして満足。
和食がおいしい朝食バイキング
レストランを出たところにある、お遊びコーナーへ。ここでは卓球のほか、カーリング体験ができる。もちろん、タダ。食べ過ぎた朝食の後に、ちょっと運動。
無料で楽しめるカーリングと卓球
そして、ホテルの裏庭に出て、ちょっとまったり。
ホテルの裏庭はすぐサロマ湖
ホテル→ワッカ原生花園 【レンタサイクル】
10時になったので、まずはチェックアウト。
当初の計画では、午前中のバスで網走へ向かう予定だった。しかし、天気もよいし、明日以降の予定を変更したので、午前中はサロマ湖近辺をウロウロしてみることにする。
まずは、昨日も訪れた「ワッカ原生花園」に行ってみることにした。昨日と同じように歩いていってもいいのだが、ホテルでレンタサイクルもやっているらしい。きっとこんなホテルのことだからボッタクリ価格じゃないかと、恐る恐る聞いてみると、1日 500円と格安。こんなことならば、昨日も借りておけばよかった…。原生花園ネイチャーセンターまで歩いて行ってから500円でレンタサイクルを借りたので、結局同じ500円なのだから…。
フロントで荷物を預け、ホテルを出発。本当に天気がよい♪
ホタテ発祥の地の碑(らしい…)
昨日はネイチャーセンターからワッカの水方面へ向かったが、今日は反対方面へ行ってみる。ワッカの水方面への観光客は多いが、反対側は目玉になるスポットがないせいか、あまり人がいない。しかしながら、一方でオホーツク海が見渡せる場所も多い。
自転車で走るだけで気持ちがいい
青い空が広がる
オホーツク海が見渡せるサイクリングロード
2キロぐらい走ったところで、道路に「自転車はここで引き返せ」みたいなことが書いてあったので、折り返すことにする。
ワッカ原生花園→ホテル 【レンタサイクル】
ネイチャーセンターに戻り、ちょっとまったりした後、ホテルへ一旦戻る。ちょうどお昼ごはん時だったが、朝食をお腹いっぱい食べてしまったので、パス。デイタイム時間帯だけだが、「ラウンジ ソレイユ」はフリースペースとして開放されている。冷房も効いていて、北海道に関する旅行雑誌もあり、ソファに座って、休憩タイム♪
旅行雑誌も置いてある「ラウンジ ソレイユ」
再び、レンタサイクルで目指す先は「ところ遺跡の館」。ホテルを出発して、2分程度で到着。レンタサイクルで行くほどの距離でもなかった。
この地「常呂」は遺跡の宝庫であり、こういった遺跡を紹介する施設して、「ところ遺跡の館」ができたようだ。
入館料は、300円。展示スペースはこじんまり。僕たちがやってきたのに合わせて、係員のおじさんがビデオを上映してくれた。内容にしては、お値段はちょっと高めといった感じ。ちなみに、僕たちがいる間にはお客さんは誰も来なかった。
ここで勉強して、もっとも驚きだったことが一つあった。独自の文化や気候を持つ北海道では、本州でいうところの弥生・奈良・平安時代といった文化発展は存在せず、独自の続縄文・擦文時代という文化が発展し、その後アイヌ文化へつながっていったそうだ。歴史にはあまり興味がないのだが、教科書では一般的に書かれていないことだけに、少し興味を持ってしまった。もしかすると、教科書に書いてあるけど、忘れているだけかもしれないけど…。
「ところ遺跡の館」
「ところ遺跡の館」付近一帯は、遺跡公園になっており、うっそうと茂る森の中に、竪穴住居や遺跡が屋外展示されている。こちらは自由に入ることができ、無料。しかしながら、虫が多く、足早に散策する。ちょっとでも静止すると、蚊に噛まれてしまう。
くさむらがゴソゴソ、なにやらうごく気配が…。クマが出てきたかと思いきや、ちいさなリスだった。昨日のキツネに引き続き、サロマの自然の豊かさを感じる。
「ところ遺跡の森」入り口
屋外展示されている竪穴住居
リスを発見(小さくてわかりにくいけど…)
森の中をさらに進み、「ところ遺跡の森」のおじさんに教えてもらった「東京大学文学部常呂資料陳列館」へ行ってみる。外観はまるで信州にありそうな山小屋風ペンションといった感じ。まるで廃墟のような建物におそるおそる近づき、玄関のドアを開けてみる。
建物は基本的に無人のようで、玄関の受付台にあるスイッチで館内の照明を付けるセルフシステムらしい。また、帰る時は誰もいなければ、スイッチをオフにして帰らなければならない。展示の内容は、「ところ遺跡の館」とほぼ同じ内容だが、より専門的な感じだった。
廃墟のような「東京大学文学部常呂資料陳列館」
館内の照明スイッチがある受付台
サロマ湖栄浦(13:39)→網走(14:31) 【バス】網走バス
北海道の歴史文化の勉強を終え、ホテルへ戻り、預けていた荷物を受け取る。いよいよ、サロマ湖を離れる時間(とき)。再びサロマ湖を訪れる時は、これ以上よい天候に恵まれないのでは?と思うほど、2日間共にいい天気だった。
ホテルの近くのバス停「サロマ湖栄浦」まで歩き、13:39発の網走バスターミナル行のバスに乗車する。ガラガラの涼しいバス車内でうたた寝。とっても気持ちのよい時間だ…。そして、14:31に網走駅前に到着。
網走駅
まずは、網走駅のみどりの窓口で釧路発「まりも」のB寝台券を明日分に変更。次は、今日の宿探しだ。待合室に座り、携帯電話を使って、「楽天トラベル」のWebサイトで空室検索をしてみる。あいにく網走市内の宿はよいホテルが見つからない。仕方なく、網走から特急で1時間弱の北見で探してみる。そうすると、安いホテルでも空室が数軒あるようだ。
その中で選んだ宿は、「天然温泉 常呂川(ところがわ)の湯 ドーミーイン北見」。1泊食事なし セミダブルで6600円/室。ドーミーインにしては安いと思ったら、室数限定で9時までにチェックアウトしなければいけないプランだったが、朝はそれほどゆっくりしないので問題ない。
これで旅の行程変更手配はすべて完了。本当に、携帯ネットができる世の中は便利だ!
北見へ向かう特急列車まで2時間ほどあったので、網走の街を散策してみる。商店街に並ぶ店をぶらぶら♪
網走の街をゆっくりと歩くのは、大学時代に訪れた時以来かもしれない。あれから10年弱経っているが、雰囲気は当時のままだった。北海道の東の果て、網走。刑務所のイメージのせいか極寒地というイメージもあるが、それとは対照的にカンカン照りのお日様のせいで、暑くて死にそう…。
あまりに暑かったので、ショッピングセンターの1Fにある「ロッテリア」でカキ氷。ここ数日の天気のよさのせいか、腕と顔は真っ黒、足もサンダルの跡がくっきり。これじゃあ、まるで沖縄に行ってきたと思われそうだ。
ロッテリアでマンゴーのシェイク&カキ氷
網走(17:18)→北見(18:07) 【特急】オホーツク8号
網走17:18発の「特急 オホーツク8号」で北見を目指す。自由席だったが、ガラガラ。北見までは約50分程度。窓から差し込む夕日がとってもキレイだった。
通過したことはあったが、初めて訪れる北見。厳密にいえば、駅が初めてであって、北見市ははじめてではない。というのも、今朝出発したホテルは北見市に位置するからだ。
網走地方のビジネス街といったイメージを持つ北見だが、やはり駅前には銀行や会社が多かった。ミニミニ都市といった感じで網走より開けている感がある。
北見駅
今宵の宿である「天然温泉 常呂川(ところがわ)の湯 ドーミーイン北見」は駅から徒歩10分弱。黄色いカラーが売りのスーパーホテルの横に立つ、とってもキレイなホテル。
室内はさすがドーミーイン品質。シックなデザインで固められている。ベットは、何かといいホテルに入ってるシモンズ社製ベット。テレビはもちろん液晶だ。ちょっと変わった部屋の造りとしては、トイレとバスは一緒だが、手洗いが別になっているところ。
ベットは確かに寝心地がよかった
テレビは液晶タイプ
もちろん冷蔵庫も完備
ちょっとおしゃれなスリッパ
さらに、特筆すべきポイントは、大浴場を完備していること。2Fには男女大浴場があり、露天風呂もある。男性露天風呂は外がまったく見えない、なんちゃって露天風呂だったものの、なかなか心地がよかった。
ちなみに、女性に対して安心できるサービスを提供できるように、女性大浴場入り口には番号式のセキュリティが設置されており、チェックイン時に渡された番号で入ることができる。
コインランドリーも完備している。乾燥機は有料だが、洗濯機(洗剤付)は無料。さらに、女性への配慮もあり、洗濯物が盗まれないように、カギの貸し出しを行っている。また、奥さんの話によると、女性大浴場内にもコインラントリーがあるそうだ。
北見といえば、「塩やきそば」が有名らしい。旅はやはり土地のモノを食べなければならない!ということで、夕食を求めてさっそく街歩き。
しかし…、ホテルのすぐ近くは歓楽街が多く、塩やきそばが食べれそうな店は見つからない。というより、居酒屋中心で普通の飲食店ですらうまく見つけることができず、途方に暮れる。
駅前なら何かあるだろうと駅へ向かってみるが、店はどんどん閉まっていき、駅前にあるショッピングセンターの飲食店も閉店してしまった模様。そこで、救世主に現れたのが、ファミレス「ヴィクトリア」。関西でいうところのビックボーイチェーンだ。
ちょうど野菜不足だったので、サラダバーのあるファミレスも悪くはない。奥さんはチーズハンバーグ、僕はカレーハンバーグを注文。もちろん、サラダバーも…。野菜をたっふり食べて、外へ出ると、日中の暑さがウソのように外は寒かった。
駅の近くにあるファミレス「ヴィクリトア」
ホテルへ戻り、行程変更をして白紙に戻ってしまった明日の計画を立ててみる。そうすると、なかなか面白いプランができた。明日の旅にワクワクしながら、フカフカのベットで眠りについた。
ドーミーイン北見(2025年1月6日リニューアルオープン)
(090-0044 北海道北見市北4条西2?7番?1)男女サウナに話題のオートロウリュを設置!快適にお過ごしいただく客室は全客室にスマートTVを設置し、お気に入りの動画配信サービス、館内混雑状況をご覧頂けます!