桃取港(8:20)→佐田浜港(8:41) 【船】鳥羽市営船
部屋の窓から外を眺めるが、今日もどんより〜。ちょっと気分が萎える…。
部屋の窓から眺める海
トイレは部屋になく、共同トイレ。ちょっと臭いがぷ〜んとしていた。洗面台も廊下にあり、共同だ。僕たち以外に2〜3組が宿泊していたようで、すれ違ったときに挨拶をする。なんだかユースホステルっぽい感じ?
8:20発の船に乗りたかったので、朝食の時間を7:30でお願いしておいた。朝食も部屋食だ。ニコニコしたおばちゃんが朝食を持ってきてくれた。ホント、朝から働き者だ。メニューは、ごはん・玉子焼き・サラダ・味噌汁・梅干・漬物。う〜ん、せっかくの島旅なので、「朝から魚も食べたかったな」というのが正直なところ。でも、1泊2食付6500円では、贅沢もいえないね…。
まさに純・日本の朝ごはん!
朝食後、お会計を済ませ、チェックアウト。港まで送ってくれるということだったが、雨も止んでるし、せっかくなので、港まで島歩き♪
本当に静かな島だ・・・
桃取8:30発の鳥羽行き市営船は満員で出航。観光客もいるが、それ以上に鳥羽のスーパーや病院へ向かう地元の人たちでいっぱいだ。鳥羽駅に佐田浜港に着岸(8:41着)。
鳥羽バスセンター(8:46)→池の浦(8:52) 【バス】三重交通 伊勢・二見・鳥羽周遊バス(CANバス)
池の浦(10:18)→鳥羽バスセンター(10:24) 【バス】三重交通 伊勢・二見・鳥羽周遊バス(CANバス)
船を下船して、走って鳥羽バスターミナルへ移動。ギリギリセーフで鳥羽バスターミナル8:46発「伊勢・二見・鳥羽周遊バス(CANバス)」に乗車する。CANバスは、伊勢・二見・鳥羽の各観光地を30分〜1時間間隔で結ぶ周遊バスだ。このバスも当然のことながら、「まわりゃんせ」で乗車できる。そして、マコンデ美術館の最寄バス停となる「池の浦」で下車(8:52着)。
池の浦バス停
バス停から美術館までは、歩道のない道を3分ほど戻る。傘をさしながら、車にひかれないように歩く。開館時間である9時にはなっていなかったが、「開館中」の看板があったので、中に入る。ここも「まわりゃんせ」の提示で入館できる。ちなみに、通常入館料は1000円。
「マコンデ美術館」はアフリカ美術をテーマにした美術館。アフリカ美術といっても、イメージが湧きにくいものだが、一言でいえば、何とも怪しい雰囲気漂う作品ばかり…。「まわりゃんせ」が無ければ、1000円も出してわざわざ入っていないだろう。ちなみに、館内には他にお客さんはおらず、僕たち夫婦のみだった。
アフリカ美術をテーマにした「マコンデ美術館」
まず、館内に入ると、何とも不気味な顔で埋め尽くされた展示に圧倒される…。こわい…。
何とも不気味な顔がいっぱい
しかし、じっくり見ていくと、これがまた面白い。ぢに悩める像があったり、浣腸する医者の像があったりと、なんだか庶民的というか、なんというのか…。隠れたパラダイスといったところかな…。
こんな感じの展示がいっぱい
2Fにもまだまだ展示物はいっぱいある
なんだかよく分からなかったアフリカ美術だけど、隠れた面白スポットといった感じで、なかなか良かった。
1時間ほど見終え、池の浦10:18発のCANバスで再び、鳥羽バスセンターへ戻る(10:24着)。
鳥羽(10:33)→鵜方(10:56) 【特急】近鉄特急
鵜方→志摩スペイン村 【バス】三重交通
雨足が強くなってきたが、宿の関係もあり、予定どおり志摩スペイン村を目指すことにする。
鳥羽10:33発の近鉄特急で鵜方へ。ちなみに、近鉄特急の指定券は「まわりゃんせ」を窓口で提示すれば、無料発行してもらうことができる。以前は志摩スペイン村のアクセスは志摩磯部が玄関口だったが、いつからか鵜方に変わったようだ。鵜方へは、20分ほどで到着(10:56着)。
10:33発の賢島行の近鉄特急に乗車
鵜方から志摩スペイン村までは、三重交通のバスで10分程度。これもまた、「まわりゃんせ」を提示するだけで乗車できてしまう。お金を払うことがほとんどないので、ストレスフリー♪
極めつけは、志摩スペイン村のエントランス窓口で「まわりゃんせ」を提示。1日フリーパス(乗物乗り放題)に加えて、園内で利用できる1000円の飲食チケット(1人に付き1枚)までサービスで付いてくる。ちなみに、1日フリーパスのお値段は、4800円。本当に「まわりゃんせ」さまさま。
こんなにサービスがよい「まわりゃんせ」、何か裏があるのだろうか?
そもそも「まわりゃんせ」が登場した背景には、伊勢志摩地域における観光の衰退があったようだ。昔は近畿・中京圏近郊の観光地として脚光を浴びていた伊勢志摩地域。しかし、海外旅行の増加、テーマパークの登場などで過去に繁栄した伊勢志摩離れが起こっていった。熱海や宮崎なんかも、その例の一つだろう。
そこで、伊勢志摩地域の観光開発を進める近鉄がカンフル剤として投入したのが、「まわりゃんせ」。まずは、伊勢志摩まで足を運んで、入場してもらう。そして、その中で宿泊や食事でお金をドンドン落としてもらおうということだ。その成果あってか、旅行中はいたるところで「まわりゃんせ」を持った観光客を見かけた。
荷物をコインロッカーに預けて、早速スペイン村を楽しむ。ゴールデンウィークとは行っても、中日の平日であることに加え、雨が降っているせいで、園内はガラガラ。
ガラガラの園内
昼食前に、まずは前菜の乗り物ということで、「闘牛コースター マタドール」へ。真っ暗闇の中を猛スピードでコースターが駆け抜けるというアトラクション。ディズニーランドでいうところの、スペースマウンテンだ。スペースマウンテンとは違い、5分も待たないうちに、コースターに乗ることできた。あまり並ばなくていいのも、うれしい。
「闘牛コースター マタドール」
そろそろお昼どき。ランチスポットを探してウロウロする。だいたいこういったテーマパークは、お値段が高いのが相場。そんなテーマパークで昼食&夕食を食べてしまえば、そこそこのお値段になってしまう。
そんなことを考えていて、発見したのが、園内のマヨール広場にある「レストラン コメドル」のランチバイキング(1700円)。お昼にいっぱい食べておいて、夜は控え目にすればいい。そんなわけで、店内へ。
料金は前払い制。「まわりゃんせ」と引き換えにもらった、1000円分の飲食チケットを利用したので、1人1200円。
メニューは、カレー(キーマ・ビーフ)・パスタ(ボンゴレ・ツナ)・から揚げ・ソーセージドッグ・白身フライ・サラダ・ナン・ピザ・デザート・フリードリンクなど、そこそこ豊富だ。お味は、冷凍モノ系中心だったが、テーマパークということを考えれば、そこそこのコストパフォーマンス。ちなみに、オススメは貝たっぷりのボンゴレパスタがおいしかった。
「レストラン コメドル」のランチバイキング(1700円)
メニューは結構豊富だ!
お腹が満たされたので、次は芸術鑑賞。ということで、カメルンホールに行って、フラメンコショー「フラメンコ−フラメンコ」の14:20公演を予約する。このフラメンコショーは、1000円分の飲食チケットで2人分入場することができる。そのため、ランチバイキングでは1枚だけ使って、残り1枚をショーに残しておいたのだ。
ショーはワンドリンク付き。紙カップではあるが、ジュースもしくはお茶が1杯付いてくる。座席は指定されており、人数次第で相席のテーブルになる。ちなみに、今回は相席だった。
生で見る外国人によるフラメンコショーは幻想的というか、圧巻されるというか、すごく迫力あるものだった。演奏が終わった後、踊り子さんの汗はすごかった。確かにすごい運動量だろーな。
フラメンコショーの後は、アトラクション巡り。雨足が強いせいか、園内はやはりガラガラ。どのアトラクションも待ち時間は10分以下。雨は多少鬱陶しいものだが、行列に並ぶよりは良い。闘牛コースーター、アドベンチャーラグーン(急流すべり)、ドンキホーテ冒険の旅、チョッキーの不思議の館、ミュージカルサーカス、アルカサルの戦い、魔法体験アトラクション「不思議の国のアリス」などなど、ひたすらアトラクションジャック!
そして、16:30からはコロシアムで演じられる「マルクの恋人」というミュージカルショーを楽しんだ。
花畑がキレイだ!
スペインの街並み
人はほとんどいない
雨のせいか、日が暮れるのが早い。夜のスペイン村もなかなか幻想的だ。土産物屋さんでお菓子を買いこんだりして、ショッピングタイム♪
土産物屋が並ぶアーケード街には誰もいない…
今宵の宿は「シーズンインアミーゴス」。
スペイン村のフラグシップホテルである「ホテル 志摩スペイン村」を補完する形で営業されているビジネスライクなホテル。設備は至ってシンプルなスタイル。部屋はツインルームを中心に、食事は朝食のみ軽食スタイルで提供。また、営業されるのは繁忙期のみ。
料金はとってもリーズナブルで、1泊ツイン8400円/室。ビジネスホテルと考えると少し高めだが、スペイン村から無料シャトルバスで3分という立地を考えると、かなり安く感じる。
このホテルは、一般的な宿泊予約サイトでは取り扱いがなく、電話で直接予約するか、JTBや近畿日本ツーリストなどのパンフレットをもらってきて、店頭もしくは旅行会社のWebサイトでの申し込みとなる。今回は、JTB系列の旅行会社で事前に予約。クレジットカードのポイントでもらったJTBギフト券を使ったので、実質的な負担は一切無かった。
スペイン村のエントランスゲート前のバス停から20分おきに発車している無料シャトルバスでホテルへ。あっという間に到着する。
部屋は非常に清潔がある。床はフローリングになっており、入口でスリッパに履き替える。ホテル内に夕食を食べるところはなく、車で近所に出るか、スペイン村で食べてくることになる。コンビニは歩いて10〜15分ぐらいのところにあるが、ホテル自体がちょっとした山(丘?)の上にあり、田舎道となるので、夜道を歩いていくことはオススメできない。
室内は非常に清潔
ポットなど基本的な備品はバッチリ!
1F食堂にはファーストフードの自動販売機もある
部屋の中にもバスは付いているが、大きなお風呂に入ってみようということで、志摩スペイン村天然温泉「ひまわりの湯」へ行くことにする。
ホテルからまず志摩スペイン村まで無料シャトルバスで移動。ちょうどスペイン村に到着すると、大きな花火が目の前に上がっていた。大雨なので、てっきり花火は中止だと思っていたが、予定どおり上がったようだ。スペイン村から再び「ひまわりの湯」行の無料シャトルバスに乗り換え、3分程度で到着。
「ひまわりの湯」は、「ホテル志摩スペイン村」に併設する温泉(いわゆるスーパー銭湯っぽいタイプ)だ。「ホテル志摩スペイン村」の宿泊客は、ホテルと連絡通路でつながっており、無料で入浴できる。残念ながら、「シーズンインアミーゴス」の宿泊客は700円(通常1000円)。
しかし、こちらもまたまた「まわりゃんせ」を提示するだけで入浴できてしまうのだ。もちろん、タオル・バスタオル付き。本当に至れり尽くせり。
大浴場のほかに、露天風呂も完備しており、雨で冷えた体を温める。風呂上りに、長風呂の奥さんを待つスペースもバッチリ。昼にバイキングを食べたものの、小腹が空いたので、セルフコーナーで伊勢うどん(500円)を食べた。
帰りも無料シャトルバス。閉館時間まで20〜30分毎に「シーズンインアミーゴス」までシャトルバスで出ているので、かなり便利だった。
志摩スペイン村天然温泉「ひまわりの湯」
小上がりスペースでは、ちょっとした食事もできる
ホテルへ戻った後、明日の計画を立てる。明日からいよいよゴールデンウィーク本番。今日はガラガラだったスペイン村もにぎわうことだろう…。明日の天気はよさそう。明日はどんなものが見れるんだろうと、ワクワクしながら眠りについた。
シーズン イン アミーゴス
(三重県 志摩市磯部町)