「北海道フリーパス」で巡るグリーン車旅行記

北は豊富、西は洞爺、南はえりも岬、東は納沙布岬…。北海道フリーパス(2人用)を片手にグリーン車とB寝台車を駆使して、奥さんと夏の北海道を駆け巡った、8泊9日の旅行記!
※本旅行記は2006年の記録です。最新の北海道旅行記『2008年夏「北海道フリーパス」で巡る北海道旅行記』もごらんください!

  
3日目 (2006年08月27日)
霧の街「くしろ」

車内放送のオルゴール音に目が覚める。5:50、釧路に到着。

釧路駅

釧路駅

釧路と言えば、霧の街。その名に恥じず、どんよりとした天気。本格的に観光を始める初日がこの天気だと、少し気が滅入る。とりあえず、朝ごはんを調達すべく、コンビニ探し。駅からしばらく歩き、幣舞橋を渡る。この幣舞橋は霧と並んで、釧路の代表格だ。

幣舞橋を渡って少し歩くと、セイコーマートを発見。北海道といえば、セイコーマート。北海道を拠点に置くコンビニチェーンだ。ここで奥さんお気に入りの「クリームドーナツ」(88円)を購入。豊富牛乳使用のドーナツは、練乳のように甘いクリームが詰め込まれている。コストパフォーマンスもバッチリ!

幣舞橋とフィッシャーマンズワーフ「Moo」

幣舞橋とフィッシャーマンズワーフ「Moo」

釧路から阿寒湖へバスで移動

釧路(7:20)→阿寒湖畔(9:20) 【バス】阿寒バス

次の目的地は阿寒湖。釧路7:20発の阿寒湖畔行きの路線バスに乗車。

朝が早かったせいもあり、爆睡。途中でふと目覚めると、釧路空港。しかし、釧路駅を出発した時よりもさらに霧はひどくなり、すぐ近くも見えないような濃霧。釧路駅から阿寒湖畔までのバスの運賃は2650円。こんなに高い運賃を払って、霧を見に行くのだろうか?

またまた爆睡して、気がつけば、まもなく阿寒湖畔に到着。そして、窓の景色を見てビックリ!!先ほどまでの霧はウソのように、晴れ渡っている。青空が広がり、太陽がサンサン。まるで、霧の世界が夢だったかのよう・・・

阿寒湖バスセンター

阿寒湖バスセンター

阿寒湖遊覧船でチュウルイ島めぐり

まずは湖の上から観光をしようということで、阿寒観光汽船の遊覧船(1750円)に乗船する。この遊覧船は、単に一周ぐるっとまわるだけではなく、湖に浮かぶチュウルイ島で一時下船をして、まりも館に立ち寄るコースになっている。入館料400円(乗船料に含まれる)の割にはたいした展示ではなかった。

遊覧船乗り場

遊覧船乗り場

遊覧船出航の時間までカモを眺めて時間潰し

遊覧船出航の時間までカモを眺めて時間潰し

阿寒湖

阿寒湖

阿寒湖に浮かぶチュウルイ島

阿寒湖に浮かぶチュウルイ島

阿寒湖畔散策

遊覧船から降りた後、湖畔の散策道をブラブラ。散策道沿いにあった無料の足湯でホッコリした後は、ボッケへ向かう。ボッケとは、煮え立つという意味。硫黄臭い泥沼からボコボコと泡が吹き出るチョープチ泥火山。九州の別府温泉で見た坊主地獄と全く同じものた。

ボッケ

ボッケ

そして、湖岸に座り込んで、まったりと景色を眺める。気がつけば、30分以上が経っている。都会の喧騒から離れた、物静かな景勝が心を和ませてくれる。通りかかった地元のおばあちゃんにも「きれいでしょ?」と話しかけられたが、本当にキレイだ!

まったりポイント

まったりポイント

雄阿寒岳もキレイだ!

雄阿寒岳もキレイだ!

昼食は、セイコーマートで弁当を買って、湖畔に座って食べる。その後、アイヌコタンに行ってみたが、さらっと見ただけで退散。

阿寒パノラマコース(摩周湖・硫黄山)

阿寒湖畔(14:20)→川湯温泉バスターミナル(16:50) 【阿寒バス】パノラマコース

14:20発の阿寒バス「パノラマコース」に乗車する。このバスは、ガイドさんは乗っていないが、主要観光地で休憩時間が設定されている。乗車時に目的地までの乗車券を購入する方式だ。

摩周駅で列車の接続待ち

摩周駅で列車の接続待ち

バスのナンバーは44(ちょっと縁起が悪い…)

バスのナンバーは44(ちょっと縁起が悪い…)

初めの休憩ポイントは「摩周湖」。結婚前、奥さんと初めて訪れたのは、もう6年前。その時は摩周湖をうっすらと見ることはできたものの曇っていた。しかし、今回は晴れわたり、湖面もくっきり。ちなみに、霧が多いことで有名な摩周湖は、「初めて訪れた時にくっきり見えると晩婚」という言い伝えがある。

誰も立ち入ることのできない湖は静寂に包まれ、吸い込まれてしまいそう。キーンと張り詰めたような冷たい風が吹き抜けていく。「神秘の摩周湖」というフレーズを耳にするが、その言葉の意味を実感できた気がする。

くっきり湖面が見える摩周湖

くっきり湖面が見える摩周湖

摩周湖だけでも十分に満足できたが、バスは次なる観光地「硫黄山」へ向かう。緑が朽ち果てた山肌からモクモクと煙が吹き上げ、硫黄臭が充満している。バス停の横にあるレストハウスで、名物いももちを食べる。これまた美味。

モクモクと煙が吹き上げる硫黄山

モクモクと煙が吹き上げる硫黄山

この付近だけ緑がない

この付近だけ緑がない

再びバスに乗車して、終点の川湯温泉バスターミナルで下車した(16:50)。

今宵の宿「川湯ホテルプラザ」

今宵の宿は「川湯ホテルプラザ」。川湯温泉の中心部に位置し、立地の割りには格安。1泊朝食付4200円也。値段相当とあって、建物は老朽化しており、部屋は狭く、トイレは付いていない。しかし、このホテルのポイントは温泉。温度別に分けられた浴槽と源泉かけ流しのお湯の良さがこのホテルのすべて。立地も含めたリーズナブルさとお湯の良さからここ数年毎年利用しているホテルだ。

今回残念だったのは、フロントでチェックイン後、部屋まで荷物を運んでもらえなかった。後から来た客は部屋まで荷物を運んでもらっていたのだけど…。安いプランで泊まったのが原因なのだろうか?それとも、客で対応を変えているのか?

川湯ホテルプラザ

川湯ホテルプラザ

温泉でまったりした後は、ホテルから5分も歩かない場所にある「三三五五」へ。定食メニューも充実している居酒屋さん。とりあえずここのおじさんの愛想が悪いこと。ところが、この店には毎年訪れている。というのも、名物「ざんぎ定食」(1200円)のボリュームと味の良さに惹かれて、ついつい訪れてしまうのだ。ちなみに、隣のテーブルに座っていたカップルは、ことごとく何を頼んでも品切れで面白かった(^o^)

今回はオフィシャルHPで印刷したクーポンをあらかじめ用意。自家製のあんずの果実酒がサービスされるクーポンだ。そして、店のおばさんがさらっと「45度だからキツイよ〜」と言い残し置いていく。とっても飲みやすいけど、急激に酔いが回っていくのを実感した…。

写真では伝わらないが、すごいボリューム

写真では伝わらないが、すごいボリューム

摩周湖星紀行は今年も中止

川湯温泉に宿泊した理由は他でもない。今年こそ、摩周湖星紀行に参加するためだ。摩周湖星紀行とは、川湯温泉観光協会が実施しており、20時頃に川湯温泉を出発し、摩周湖へ星を見に行くツアーだ。昨年、一昨年は天候不良による中止で玉砕した。今年は天気もいいし、三度目の正直になるかと思いきや…。ホテルのフロントに本日は中止のお知らせが…。今年もやっぱりダメだった(T_T)

仕方なく温泉街をぶらり。折りしも川湯温泉の土地のお祭りが開催されていて、神輿見物。文字ではうまく表現できないが、普通の神輿と進行の仕方が変わっていて、面白かった。

「来年こそは星紀行!」

そう誓って、床についた。

今宵の宿情報

お宿 欣喜湯

(088-3465 北海道川上郡弟子屈町川湯温泉1丁目5?10)

2019年4月25日、露天大浴場リニューアルオープン!
源泉かけ流しの強酸性の温泉は殺菌作用も抜群。
★当館でのご夕食の提供は、2022年3月末をもちまして終了させていただきます。


今回泊まった部屋:  和室 (朝食付)
今回の宿泊費(1人あたり):  4000〜4499円 
じゃらん 評価: 4.2  (52件の口コミ)
楽天トラベル  評価: 4.05  (1094件の口コミ)
・Trips管理人 評価: 4.0  (管理人提供宿泊レポート)

総合評価 (Trips独自): 80 点   ※Trips独自評価基準について


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