1日ぐらいは朝食バイキングもいいなぁ、って思ったけど、とっても高そうだったので、ガマン、ガマン。遠くからちらっとバイキングコーナーを眺めるだけでガマン(なんかミジメだ!)。
その代わりに、やっぱりセイコーマート。晴れ渡った大通公園で、外から窓ガラス越しに見える、裕福な人々(=朝食バイキングを食べてる人)を眺めながら、おにぎりを頬張る。そんなシュチュエーションを奥さんと楽しんでみる(^_^
ホテルを背景におにぎりでポーズ♪
冗談はさておき、今日の目的地は、「白い恋人」で有名なイシヤファクトリー。今回の旅での、奥さんの一番リクエストであった、ケーキバイキングに行くのだ。だから、朝食バイキングなんて、もってのほか!
フロントでチェックアウト。3泊もしたのに、2人で13500円。ホテルのグレードを考えると、かなりオトクだった。フロントの人も最後まで感じが良かったし、また泊まりたいホテルに認定だ。
ホテル→札幌駅 【徒歩】
さっぽろ→宮の沢 【札幌市営地下鉄】
ホテルからイシヤファクトリーのある宮の沢へは地下鉄1本で行くことができるが、後の行程を考えて、歩いて札幌駅へ出て、荷物をコインロッカーに預ける。
札幌市営地下鉄が土日限定で出している乗り放題きっぷ「ドニチカきっぷ」(500円)を買って、宮の沢へ向かう。
宮の沢から10分程度でイシヤファクトリーに到着。予約していた11時には少し早かったので、道路を挟んで向かいにあったBOOK OFFで時間を過ごす。
イシヤファクトリーは、博物館などを見物するには、入場料がかかる。しかし、ケーキバイキングだけならば、入場料は不要だ。3年ぐらい前に訪れたときに博物館などは見物しているので、今回はバイキングの利用のみ。
バイキンク開始の11時にいったが、既にほぼ満席で、並んでいる人もいる。今回は予約していたので、すぐに席に通された。料金は券売機で食券を購入する。1人1500円だ。
ショーケースに入ったケーキはお店の人が取りわけてくれる。その対面にある大きなテーブルには、タルトなど溢れんばかりのお菓子が並べられていて、自由に取ることができる。ミルフィーユ、イチゴショート、プリンケーキ、フルーツタルト…。どれも本格的でレベルが高い。とても、バイキングのケーキとは思えないものばかりだ。もちろん、どれもホテルケーキバイキングにありがちな冷凍モノではない、手作りケーキだ。
マイ ベスト オブ ケーキバイキンク認定!
同じタイプのバイキングとしては、滋賀県守山市にあるクラブハリエのケーキバイキング(1800円)があり、個人的にも評価は高いが、イシヤファクトリーは値段も安いのに、さらに上回るレベルだった。
お腹いっぱいですぐには動けなかったので、イシヤファクトリーの中庭で日向ぼっこ。
おとぎの国のようなイシヤファクトリー
宮の沢→さっぽろ 【札幌市営地下鉄】
もう少しゆっくりしていきたかったが、札幌駅15時発の苫小牧フェリーターミナル行きバスに乗るため、イシヤファクトリーを離れる。
地下鉄で札幌駅に戻って、セイコマートで名古屋までのフェリーの中で食べるパンやカップラーメンを買い込み、バスターミナル地下のお土産物売り場でギリギリまで買い物して、バス乗り場へ向かうと…。
ヒト、ヒト、ヒト・・・。収拾がつかない状態になって、ヒトが溢れかえっている。すでにバスが到着していて、ドンドン乗り込んでいるわけだが、どう考えても乗れなさそう。
増便が出るのかどうか聞くにも、係員に近づくことすらできなかったので、予定を急遽変更。バスできなく、JRで苫小牧を目指すことにする。
晴天に見送られて札幌を去る
札幌(15:10)→南千歳(15:42) 【JR快速 エアポート160号】
南千歳(16:04)→苫小牧(16:24) 【JR普通】
苫小牧->苫小牧フェリーターミナル 【徒歩】
札幌から快速で南千歳へ。そして、苫小牧行きの普通列車に乗り換える。南千歳のそばには新しくアウトレットできていた。
苫小牧駅からフェリーターミナルまでは、おおよそ5キロ。駅からは連絡バスが出ているが、待ち合わせ時間が約40分もある。
当初予定していた「札幌->フェリーターミナル直行バス」と「札幌->苫小牧(JR)+連絡バス」を比較すると、後者の方が200円ほど高い。
実は「札幌からフェリーターミナル直通バス」と「苫小牧までJR+フェリーターミナルまでの連絡バス」を比較すると、後者の方が200円ほど高い。さらに、午前中はたっぷりケーキを食べてしまった罪悪感に対する免罪符を手にいれるべく、フェリーターミナルまで歩いてみることにする。
時速8キロの早足で歩いたとして、約30分強。これならば、ギリギリ連絡バスに勝てるかもしれない。
ポカポカ陽気の中、汗をダラダラ流して歩く。フェリーターミナルが近くに見えてきたが、まだバスには追い抜かされていない。「負けてたまるか!」と、ヘタってる奥さんの荷物も持って、さらに早歩きする。
ターミナルまで、わずか400メートルも無いというところで、バスは悠々と抜かしていった。努力もむなしく、徒歩の敗北となった。ちなみに、駅からフェリーターミナルまでは約50分だった。
バスに抜かされた地点からターミナルを望む
苫小牧フェリーターミナル(19:00)→名古屋港(翌々日9:20) 【太平洋フェリー きそ】
太平洋フェリー 泊
乗船手続きをするため、窓口に並ぶが、GW真っ最中とあってか大混雑。インターネット予約番号とクレジットカードを提示して、発券してもらう。ちなみに、インターネット予約だと、1割引になる。
今回乗船する「きそ」は昨年就航したばかりの新造船。昨年の新婚旅行は、時間の関係で高速船を就航している新日本海フェリーを利用したため、今回の「きそ」乗船は悲願だった。しかし、「フェリー・オブ・ザ・イヤー」受賞の船舶だけに予約も困難。希望はB寝台(2席)だったが、2等(1席)+B寝台(1席)しかとれなかった。そんなわけで、奥さんに2等をプレゼントして、僕はB寝台へ(我ながら、ひどい旦那だ!)。
そんなヒドイ旦那に窓口のおねえさんも同情したのか、奥さんは女性専用室へ収容されることになった(たぶん、空いていただけだと思う…)。女性専用室は2等であっても、カードキーが配られて、セキュリティが確保されている。今回は個室を取れなかっただけに、カードキーを見れてラッキー。ちなみに、カードキーは記念に持ち帰ることができる。
すでに徒歩客の乗船は始まっており、北海道とお別れして、「きそ」に乗り込む。
2等女性専用室利用者に配られるカードキー
太平洋フェリー 「きそ」
荷物を置くやいなや、駅から歩いて汗まみれの体を洗浄するため、大浴場へ行く。新造船だけあって、清潔感があふれている。また、洗い場も個々につい立てがあり、総合すると、新日本海フェリーよりもポイントは高い。
定刻19時。「きそ」は苫小牧を離れる。いつも思うのだが、北海道を離れる時はとても寂しさを感じる。それと相反するように、帰路とは言え、これから始まる船旅に対する期待がそれを打ち消す。一瞬で現実世界に引き戻される飛行機との大きな違いだ。
北海道(苫小牧港)を離れる「きそ」より
船のシンボルとも言える煙突のファンネル
船内を探検する。パブリックスペースの広さが特筆すべき一つである。また、各スペースが開放的につながってるので、さらに広く感じる。ラウンジショーが始まるまでに夕食をとることにする。朝のケーキバイキングがまだお腹に残っていたので、「マーメイドクラブ」でカレーライス(500円)を注文。値段が安いにも変わらず、どうやらバイキングのカレーと同じのようで、肉とマッシュルームがたっぷり。個人的には、新日本海フェリーよりも上と感じた。太平洋フェリーの頑張りを感じる。
20時からのラウンジジョーは、金亜軍さんの楊琴(http://www.youkin.com/kin/)。中国のお琴のようなもので、ピアニストの高梨美生さんの演奏にあわせて、楊琴を奏でる。手の動きの早さが半端じゃない。演奏の間で挟まれる、ちょっとつたない日本語のトークがまた面白い。ショーが終了すると、観客はステージの楊琴に集まって、金さんの説明を聞いたりするなど、すごく盛況だった。後日、Webで調べたところ、金亜軍さんと高梨美生さんは夫婦だったらしい???
現在地を示すモニター
スケジュールを掲示するインフォメーション
カレーだけではお腹が少し減ってきたので、22時まで営業しているマーメイドクラブでそば(400円)を注文。こちらも値段の割りに、十分においしい。マーメイドクラブによる給茶機は24時間飲み放題。プロムナードの通路上に設置してあるので、マーメイドクラブ営業時間中もちょっと勇気があれば、利用できる。ペットボトルのお茶入らずの船だ。
22時を過ぎると、パブリックスペースからは次々と人が消えていく。多くの人が仙台で下船するほか、ラウンジでは映画をやっているからのようだ。ほとんど貸切感覚でちょっと夜更かしをして寝た。
マーメイドクラブのそば
静まりかえった船内