朝起きると、どんより天気。
まず、朝食バイキングの会場になっているレストランへ行く。メニューは、和洋琉折衷料理。洋食は可もなく、不可もなく。だけど、島豆腐の揚げ出し、海ぶどう、フーチャンプルなどの琉球料理がおいしい。特に、もずくは関西のスーパーで買うものと比べて、とても太くておいしかった。
楽天関係者に囲まれての食事と思いきや、レストランは一般人のみの様子。中庭に出て、サウスウィングの最上階の宴会場を見上げてみると、素振りをしている人が見える。どうも楽天関係者は、サウスウィングに隔離されていて、食事も専用会場でとっているようだ。
どんより天気(T_T
楽天関係者が宿泊していると思われるサウスウィング
昼からは晴という天気予報を信じて、今日はレンタサイクルDay。ホテルで値段を聞いてみると、1日1台 税込み3150円也。ということは、2台で6300円???
「なんでやねん・・・」
レンタカーが1日1台 ガソリン満タン返し不要で8000円。それなのに、人力自転車がなぜゆえそんな高いのか!
しかし、離島であちがちなパターンだけに、想定の範囲内だった。事前にネットでもっと安い店があるとの情報を入手していたので、近所の民宿街をぶらぶらしていると、安い店を発見!
イーフビーチホテルの近くにある「民宿 ふくき荘」で借りる。こちらは、1日1台2000円(1時間 300円)。久米アイランドで借りるよりはだいぶん安い。
久米アイランド→ゆいまーる館 【レンタサイクル】
ポツポツと雨が降り出す中、第一観光ポイントの「ゆいまーる館」を目指す。平坦な道と追い風でスイスイ進み、予想よりもだいぶん早く到着。
ゆいまーる館は、久米島紬をテーマにした資料館。入館料(200円)を払って入るが、客は僕たち二人だけ。まずは、係員のおにいさんが紬ができるまでのビデオをかけてくれる。その他の展示物もそれほど多くはなく、こじんまりとした館内を15分程度で見終える。
資料館としては、とても明快で紬ができるまでがよ〜く分かった。そして、紬を作るということがどれだけ大変な仕事であるかがよ〜く分かる内容だ。少なくとも、こんな大変な仕事はしたくないと思った。それと同時に、高い紬の値段がすごく安く見えた。
ゆいまーる館
ゆいまーる館→比屋定バンタ 【レンタサイクル】
ゆいまーる館を出ると、ひたすら坂、坂、坂・・・。死にかけの奥さんを後ろから押しながら、立ち漕ぎする。ホント、ダイエットになる。
自転車を押し歩いたりしつつ、1時間弱で比屋定バンタに到着。バンタとは、崖を表す言葉で、展望台になっている。バンタに着く頃には、天気予報どおり晴れ間が少し見えてきた。ここへ来るまでは大変だったけど、この眺めは最高だ。
比屋定バンタから海側を眺める
比屋定バンタの展望台
展望台の横にある売店でお昼ご飯を買う。僕はハンバーガー、奥さんは海洋深層水で作ったパン。奥さん曰く、海洋深層水の味は分からなかったと。
昼ごはんを食べ終わる頃には、さらに天気が良くなるが、さっきまで見えていた渡名喜島や慶良間諸島がぼやけてくる。晴れすぎると、反対に見えなくなることは多い。
当初の予定では、バンタで引き返す予定だったが、売店のおばちゃんに聞いたところ、この先はアップダウンはそれほどないとのこと。
島の周囲は48キロ。島一周道路が25キロ程度。一周道路から外れて若干の寄り道をしたとしても、35キロ程度だから、なんとか夕方に戻れる見込み。そういうわけで、島を半時計周りに進めることにする。
比屋定バンタ→具志川城跡 【レンタサイクル】
今度はひたすら下る、下る・・・。こんなに下ってしまって、後からしっぺ返しの登りがやってこないか心配なぐらいに。
下ること、5キロ。有名な「久米島の久米仙」工場へ到着。工場見学と思いきや、日曜はお休みという看板が…(残念)
気を取りなおして、今度は「海洋深層水工場」へ。あれれ、こっちも日曜日はお休み。奥さんは、ちょっとご機嫌ナメメ。そういうわけで、さらに坂を転げ落ちていって、「赤嶺パイン園」。二度あることは三度ある。やっぱりここも休みだった。
うらめしくパイン畑を眺める
どこまで下り坂が続くんだと思いつつ、さらに転がり落ちて、「具志川城跡」に到着。
入場料もいらない、管理人もいない、そんな単なる城跡だけしかないだけあって、さすがにここは日曜でも閉まっていなかった(^_^
琉球のお城は独特の雰囲気があって、とても好きだ。海辺に面した城というのも一風変わっている。草がうっそうと生えていて、ハブが出てきそうな感じ(本当に出るか分からないが…)。久米島はハブの生息している島なので、一応茂みには近づかないようにする。
石垣の工事中
一転、晴天! 海に面した城跡がキレイだ
具志川城跡→ミーフガー 【レンタサイクル】
さらに、坂を転がり落ちていって、ミーフガーに到着。まさしく、海抜0メートル。これ以上、転がり落ちるところなし。
単なる岩なんだけど、空は真っ青。朝のどんより雲がウソのよう。おまけに誰もいないので、ノンビリしてみる。ちなみに、女性のシンボルとして崇められている岩だとか。この時は知る由も無かったけど・・・。
ミーフガー 単なる岩といってしまえば、それまで
海が真っ青だ!
ミーフガー→久米島空港 【レンタサイクル】
海岸沿いをさらに進む。真っ青な海、真っ青な空、そして、まるで電動自転車のように後押ししてくれる追い風。とても心地よい、絶好のサイクリング日和だ。
クルマもあまり通らない海岸沿いの道
海の色がなんともいえない
昨日、那覇からたどりついた空港へ到着。空港でB737の離陸を撮影したがったが、悲しくも間に合わず…。空の彼方へ飛んでいった。
空港へたどり着く前に飛び立った飛行機(点だけど)
久米島空港
次の便は18時。仕方なく空港の中をブラブラする。4時間も飛行機はやってこないわけで、お土産物屋のおばちゃんも暇そう。近くを通ると、獲物を獲たかのように、手招きされるわけだ。なんか怖い…。
次の便は4時間後…
海に面した滑走路
久米島空港→久米島球場 【レンタサイクル】
空港で紅芋アイスを食べた後、昨日の夕方に聞いた島内の有線放送(田舎によくあるやつだ!)で、今日の15時から久米島球場で楽天サイン会をやると放送していたのを思い出し、空港から15分ほどの球場を目指す。
球場はそこそこ盛況。ジモティーな人や観光客のほか、プレスの人間も多い。球場前では、選手が2名ずつ交代で出てきて、サイン&握手会をしている。
普通ならば、ここでサインを貰うところだが、僕も奥さんも全くの野球オンチ。誰が誰なのか全くわからないもんだから、握手をしてもらっても、かける言葉も見つからない。まさか、「ファンです」とも言えまい。それとも、「アンタ、ダレ?」と聞いてしまうかもしれない。
サインを貰うか貰わないかを奥さんと家族会議した結果、貰わないことに決議された。
仕方なく、練習風景を見ることにする。カツノリという奴がバッティングの練習をしているのだけがよーく分かった。しかし、カツノリが野村の息子と知ったのは大阪へ戻ってからである
楽天の練習風景
久米島球場→ガラサー 【レンタサイクル】
みそクッキー。代表的な久米島名物だ(今まで知らなかったけど)。
その名物を販売している、久米島唯一のケーキ屋さん「しまふく」に立ち寄る。もちろん、みそクッキー(395円)を購入。島のスーパーや土産物屋の販売価格(420円)より少し安い。本土のわしたショップなどで買うと、同じ商品に関わらず、もっと高い。ついでに、島唯一のケーキ屋さんのお味を確かめるため、おやつにシュークリームを買う。
そして、「しまふく」の近くにある海沿いの公園で休憩する。そうすると、目の前に奇妙な岩が…。もしやと思って、ガイドブックを開いてみると、やはり男性のシンボルとして崇められているとかで、先に行ったミーフガーとセットモノらしい。
日本全国にこういう所が多々あるが、いったい誰がはじめにこんなことを考えるだろうか?
ちょっとお下品なガラサー
ガラサー→畳石 【レンタサイクル】
畳石→ホテル 【レンタサイクル】
ガラサーを出発。後はホテルをひたすら目指すのみ。行きの追い風とは対照的に、帰りは向かい風。さらには、多少の軽いアップダウンに、ちょっとヘタリ気味(奥さんは完全にヘタリ気味)。
ヘタっているにも関わらず、ホテルを素通りして、畳石へ。なぜなら、明日は雨だとか…。ならば、天気が良い今日のうちに、見ておきたいと思ったからだ。
ヘトヘトの奥さんを「しまふく」で買ったシュークリームでねぎらい、畳石見物する。疲れていたけど、やっぱり来て良かったと思うキレイさだ。
亀の甲羅のような畳石
そして、「ふくき荘」にレンタサイクルを返却。10時に出発して、約7時間かけて、島を一周したことになる。のんびり、ゆったりをテーマにして、沖縄を訪れているわけたけど、なぜか心が癒されると、体が持つ本来の力が出てくるのか、とても体を動かしたくなる。
当初は一周する予定が無かっただけに、とても充実した一日に感じた。
晩御飯はホテルから少し歩いたところにある、「亀吉」(http://kameyoshi.com/food01.htm)というお店。
このお店の看板メニューである「サクナ御膳」(1500円)を食する。サクナとは、長命草とも呼ばれていて、とにもかくにも健康にいいらしい。サクナのチャーハン、天ぷら、和え物に加えて、ソーキ汁刺身なども付いていて、ボリューム満点。
せっかく久米島に来たので、「久米仙」(2合)も注文。おねえさんに「水割りにしますか?」と聞かれたので、「はい」と答えたら、1リットルペットボトルのミネラルウォーターを持ってきてくれた。なんていいサービスなんだ!と感動していたが、お会計の時にちゃっかり200円請求されてましたとさ。チャンチャン♪
こうして、満足感&ちょい怒りを感じながら、久米島二日目の夜は更けていった。
久米アイランドの中庭にて
ウォーターマークホテル沖縄 久米アイランド
(901-3112 沖縄県島尻郡久米島町字真我里411)久米島最大のホテルが改装し、リブランドオープン!全142室、ロビーやエントランスも刷新。広大なガーデンとプールを備え、新たなリゾート体験を。★日本の渚百景「イーフビーチ」まで徒歩1分!