札幌(7:00)→苫小牧(7:41) 【特急】スーパー北斗1号(グリーン車)
苫小牧(8:01)→様似(11:25) 【普通】
様似(11:35)→えりも岬(12:32) 【バス】JRバス
早朝6時、札幌駅に到着。一昨日もお世話になった北口のトイレで身支度を済ませる。
札幌駅
今日の一番列車は、札幌7:00発 特急「スーパー北斗1号」。もちろんグリーン車。苫小牧で下車するので、ドリンクの注文を早く取りに来てくれた。
苫小牧で日高本線の普通列車に乗り換える。ローカルムード満点のディーゼルカー。北海道フリーきっぷ(グリーン車用)を持っているのに、鈍行の旅はもったいないところだが、残念ながら日高本線は普通列車しか運行されていない。
しかし、4人用ボックスシートを2人で占領して、足を伸ばして鈍行の旅を楽しむ。日高本線は時刻表の表紙や雑誌の写真にもよく使われる路線で海沿いの景勝が良い場所を走る。残念なのは、天気がいまいちなことだけか…。
海沿いを走るが、天気がいまいちなのが残念
車窓に馬が度々現れる
途中の静内では長時間停車があり、駅をブラブラと散策。
1両編成のディーゼルカー(静内駅)
静内駅
お尻が痛くなってくる頃、ようやく終点の様似に到着(11:25)。様似からJRバスに乗り換え、さらに南下し、襟裳岬を目指す。このバス区間は、北海道フリーきっぷのフリー区間に含まれており、追加料金なしで利用することができる。
様似駅
えりも岬のバス停を降りると、初めに出くわすのがお土産物屋さん(兼食堂)の呼び込み合戦。ちょうど昼食時だったので、そのうちの一番呼び込みが激しい店に入ってみる。期待をせずに注文した「つぶ貝定食」(1000円)が大ヒット。つぶ貝づくし、そして甘くてとっても美味。そして、無料で手荷物を預かってもらい、岬へ向かう。
つぶ貝定食(1000円)
襟裳岬は風がきついことで有名らしい。風速10メートル以上の強風の吹く日が年間290日以上あるとか。この名に恥じず、今日もかなり強い風が吹き荒れている。向かい風と格闘しながら、岬の先端を目指す。以前行ったことがある積丹岬にちょっと感じが似ているかも?
襟裳岬
岬の先から風の館を見る
岬を散策した後は、「風の館」(入館料500円)に入館する。風をテーマにした博物館だ。ちなみに、今日の風速は9〜10メートル。この「風の館」では風速25メートルを体験できるコーナーもあり、もちろん体験。風速25メートルはすごい。息はできない、コンタクトは乾く。何かつかまっていないと飛ばされそうだった。
「風の館」の中で奥さんと一番盛り上がったのは、展望コーナー。一見すると、単にえりも岬の眺めがいいだけなのだが、ここには望遠鏡が置いてあり、野性のアザラシを見ることができるのだ。肉眼ではかすかに見える程度だが、望遠鏡を覗けば、のべーっとしていたり、海から顔を出す、かわいいアザラシを見ることができる。説明によると、ゼニガタアザラシという種類らしい。
望遠鏡が置いてある展望コーナー
当日は150頭が確認されていた
デジカメでは撮れないので、代わりにビデオのアザラシ
えりも岬(14:57)→広尾(15:56) 【バス】JRバス
広尾(16:12)→帯広(18:29) 【バス】十勝バス
襟裳岬からの帰りは、苫小牧まで往路と同じルートで戻っても良かったのだが、バスの本数も少なく、時間が合わない。そこで、さらに沿岸沿いに進み、広尾を通って、帯広へ抜けることにする。
えりも岬 14:57発のJRバスで広尾へ。広尾まではJRバスなので、フリーパスで乗車することができる。バスが進む海岸沿いの道路は、通称「黄金道路」と呼ばれおり、難工事で大変巨額のお金がつぎ込まれたために名づけられたとか…。せっかくの黄金道路をじっくり見ておこうとしたが、睡魔にまけてしまって熟睡。
広尾で帯広駅行の十勝バスに乗り換える。旧広尾線の駅舎がバスターミナルを兼ねている。旧広尾線は国鉄時代に帯広〜広尾間の約80数キロを結んでいた路線だ。十勝バスのキップは駅舎の中の窓口で購入。広尾から帯広まで1830円とちょっと高め。おまけに乗車券はおもちゃのような硬券だった。
旧広尾線の広尾駅(現バスターミナル)
十勝バスの硬券
帯広に18:29到着。2時間半のバス旅であるが、観光バスタイプではなく、普通の路線バスタイプの車両。おまけに停留所の数もかなり多く、少し疲れた。
今宵の宿もやっぱり夜行列車。そうとなれば、銭湯に行かなければならない。大変面白いことに、帯広市内は一般的な銭湯もほとんどが温泉だとか…。
そんな温泉銭湯の中で今回選んだのは、「たぬきの里」。帯広駅から徒歩10分弱程度のところにある銭湯。料金は一般的な銭湯価格。ちなみに、浴場のコインロッカーは100円返却式と思ってお金を投入したが、返却式ではないタイプだった。ちょっとショック…。浴槽はもちろんだが、洗い場の湯も温泉なのが少し変わっている。頭を洗っている時は少し気持ちが悪い気もしたが…。
風呂あがりは休憩コーナーのコインランドリーで洗濯。ガス乾燥機は調子が悪いようで、途中で火が消えてしまったりで、なかなか乾かず…。久しぶりのテレビと新聞で時間をつぶす。
帯広駅近くの「たぬきの里」
いよいよ夕食。帯広といえば、豚丼。豚丼といえば、「元祖 豚丼のぱんちょう」と行きたいところだが、あいにく営業時間が19時まで。そこで代わりに選んだお店が「ぱんちょう」とは駅を挟んで反対側にあるスーパー長崎屋1Fにある「はなとかち」(http://www.hanatokachi.com/)。
今回チョイスしたメニューは、半バラ豚丼 150グラム(1000円)。半分がバラ肉、半分が一般的なロースが載った豚丼。肉を注文してから焼いているのかなかなか出てこなくて、次の列車の時間まであまり時間が無いので、冷や冷やしながら待つ。そして、出てきたのがこれ。
「はなとかち」の半バラ豚丼(1000円)
肉は100グラムでもよかったかなと思えるぐらいのボリューム。味もめちゃくちゃしみているし、半分がバラ肉というところも飽きがこなくていい。おまけに、味噌汁も付いている。
閉店は21時までなので、遅くなっても大丈夫。おまけに、「ばんちょう」のように行列に並ぶ必要もなく、食べた後も急かされて出なければいけないという雰囲気もなく、ゆったりできるので、次からも「はなとかち」に決まり!
帯広(21:28)→白糠(22:39) 【特急】スーパーおおぞら11号(グリーン車)
白糠(23:30)→札幌(翌朝5:50) 【特急】まりも(B寝台)
今宵の宿は、一昨日も乗車した、寝台特急「まりも」。この旅で4回目、そして最後の寝台特急だ。座席夜行と比べて、寝台で横になれるせいか、それほどの疲れも感じられない。
釧路始発の「まりも」が帯広を通過するのは深夜。そこで、始発駅である釧路へ「まりも」を迎えいきたいところだが、釧路での乗換(折り返し)時間が3分と少ない。そこで、21:28発 特急「スーパーおおぞら11号」で釧路の一つ手前の停車駅である白糠へ向かう。
北海道の夏は涼しい!只今の気温15度!
帯広21:28発 「スーパーおおぞら11号」
白糠で1時間ほどの待ち合わせがあったので、駅付近のコンビニ偵察をしようとしたが、雨が降り出し、断念。不良っぽい中学生と一緒に待合室で大人しくしておく。
そして、白糠23:30発 寝台特急「まりも」に乗車。この旅で最後の寝台列車。いい夢を見るはずだったのだが・・・。(翌日に続く)
寝台特急「まりも」