龍馬伝ゆかりの地を訪れる高知弾丸高速バス旅行記

ゴールデンウィークの、とある一日。夕方にふと旅に出たくなり、そして、数時間後には夜行バスに揺られていた。いつもは夫婦二人旅だが、今回は訳あって一人旅。大河ドラマ「龍馬伝」のゆかりの地である、安芸と高知を訪れた、1泊車中泊のみの夜行バス弾丸旅行記。

  
1日目 (2013年05月03日)
[プロローグ1] 新たな命の芽生え

つい2カ月前、3月のことである。夫婦二人で、「さんふらわあ」に乗って、大阪から大分への弾丸フェリー旅に出た。
「さんふらわあで行く大分弾丸フェリー旅行記」参照

その旅行から帰ってきた翌週のことである。今まで二人だけだった我が家だったが、奥さんのお腹の中に、新たな命が宿っていることが分かった。旅行中から奥さんの体調がいまいち変だったが、道理でそういうわけだったのだ。というか、船中泊のみの弾丸フェリー旅では飛んだり跳ねたり・・・よくぞ持ちこたえてくれたわが子、きっと丈夫な子になるかな?

そんなわけで、ゴールデンウィークとあらば、北海道や四国へ飛んでいく僕たち夫婦も、奇跡的にまったりとした休日を家で過ごしていた。

[プロローグ2] 勢いで、5時間後に出発する高速バスを予約♪

そんなまったりとしたゴールデンウィークの、とある一日。夕方5時頃のことである。

奥さんが「明日は久しぶりに実家に顔を見せにいってくる」と・・・。僕も自分の実家へ帰ろうとも思ったが、こんな長いゴールデンウィークをどこにも行かずというのも、ちょっと物足りない気がしていた。

ならば、気分転換がてらに、明日は日帰りでちょっと旅行にでも行ってこようかなと・・・。久しぶりの一人旅も悪くない。早速、、色々と策を練ってみるが、日帰りだとなかなかいい案が浮かばず・・・。ましてや、ゴールデンウィークの真っただ中なので、バスも電車も予約が取れないのだ。

頭を抱えながら、ネットをウロウロしていると、今晩の高知行き高速バスに1席だけ空きがあるのを発見。奥さんにはちょっと悪いが、今晩からお暇をいただくことにして、大阪駅を5時間後の22時に出発するJR夜行バスをプチっとネット予約してしまった。

夜行高速バスで大阪から高知へ

大阪駅高速BT(22:00)→高知駅(5:15) 【バス】高知エクスプレス21号

無計画にもほとがある無計画。とりあえず、家にあった時刻表の地図を切り取っておく。そして、夕食を家で食べた後、奥さんに見送られ、自宅を出発。

今宵の宿は、大阪駅JR高速バスターミナルを22時に出発する、西日本JRバス「高知エクスプレス21号」だ。以前の大阪駅の高速バス乗り場は、桜橋口前にあったが、駅ビルの開業に伴って、駅の北側に屋根付きのキレイな高速バスターミナルが設けられた。待合室はもちろん、ベンチも多く、以前よりはかなり便利になった。

大阪駅JR高速バスターミナル

大阪駅JR高速バスターミナル

「高知エクスプレス21号」は、1号車と2号車の計2台。座席は3列のリクライニングシート。予約がギリギリだったせいか、窓側ではなく、真ん中の席だ。備品としては、スリッパとブランケットがある。

久しぶりに高速バスに乗って驚いたことが2つある。

1つは、若い女性客の多さだ。大阪駅乗車時点では5割程度しか席が埋まっていないが、周りを見渡すと、高校生〜大学生ぐらいの若い女の子ばかり。一瞬、女性専用車両を予約してしまったのかと思うぐらいだ。最近の若者は、鉄道ではなく、高速バスを活用していると耳にしていたが、まったくそのとおりだ。

驚いたことの2つ目は、各座席に携帯電話充電用のコンセントが備え付けられていたことだ。JRでも各座席についていないことが多いのに、バスに備え付けられていることにビックリ。これは携帯のヘビーユーザである若い女の子のニーズに対応したものかもしれない。

バスは阪神高速に入り、湊町BTと三宮BTで客を乗せ、ほぼ満席状態。三宮を出る頃にはウトウトし、気づけば眠りについていた。


[旅行記に出てくる地域近辺の宿かも?]