湯快リゾート「越之湯」に泊まる熊野古道旅行記

1泊2食7800円の低料金で注目を集める『湯快リゾート』への旅、第3弾。下呂・白浜に引き続き、今回は南紀勝浦の「越之湯」に宿泊し、熊野古道や那智の滝を周った、1泊2日の旅日記。

  
2日目 (2010年05月29日)
充実の朝食バイキング

朝、目が覚めて、窓の外に目をやると、海が広がっている。とても気持ちいい目覚めだが、ちょっとどんより曇りなのが残念…。

窓の外には海が広がる絶好のロケーション

窓の外には海が広がる絶好のロケーション

朝食バイキングの会場は、昨夜もお世話になった、バイキングレストラン「四季彩」。

夕食は決していい評価(とはいえ悪くもない)を出せないが、朝食は他の一般的なホテルの平均と比べると、やや高めのクオリティと言ってもいい。

メニュー数は内容のボリュームや質は別として、夕食と同じぐらいだ。スクンブルエッグ・ソーセージ・ポテト・温泉玉子・サラダ・クロワッサン・卯の花・煮物など、和洋揃ったラインナップ。

和食のメニューも充実

和食のメニューも充実

各テーブルには、固形燃料をつかった簡易コンロがあり、魚の味醂干しを焼くことができる。売店で販売されている黒ゴマ餅といったデザートも揃っている。

各テーブルでアツアツの味醂干しを楽しめる

各テーブルでアツアツの味醂干しを楽しめる

発酵バターを使った(っぽい)クロワッサン

発酵バターを使った(っぽい)クロワッサン

意外と気軽に行けてしまう「熊野古道」

越之湯(8:00頃)→紀伊勝浦(8:10頃) 【徒歩】

フロントで一旦チェックアウトをした後、館内の無料コインロッカに荷物を預ける。

これから行く先は「熊野古道」。この旅を決めたとき、つまり、「越之湯」に泊まることを決めた時は、軽く勝浦の街を観光して帰る程度しか考えていなかった。

宿のパンフレットやネットを見ているうちに、実は「熊野古道」が近いことを発見。世界遺産にもなっている「熊野古道」のイメージとしては、とっても山深いところ。つまり、バスで数時間揺られていくような、とんでもない場所をイメージしていた。

しかし、「熊野古道」は高野山や伊勢など広範囲に渡る路であり、その中でもポスターやパンフレットに登場する定番ドコロの「大門坂」は、紀伊勝浦駅からバスでたった20分弱だったのだ。

そうとなれば、目指すしかない。そんなわけで、まずは宿から紀伊勝浦駅まで歩いて移動する。

湯快リゾート「越之湯」の玄関

湯快リゾート「越之湯」の玄関

JR紀伊勝浦駅前の商店街

JR紀伊勝浦駅前の商店街

うっそうとした木に囲まれた「熊野古道」

那智勝浦(8:25)→大門坂駐車場(8:44) 【バス】熊野交通
大門坂駐車場→神社お寺前(9:15頃) 【徒歩】

駅前のバス切符売り場で「那智山往復割引乗車券」(1000円)を購入。往復のバス運賃に加えて、大門坂〜那智山間がフリーになるお得なキップだ。

「那智山往復割引乗車券」(1000円)

「那智山往復割引乗車券」(1000円)

JR紀伊勝浦駅8:25発の熊野交通バスに乗車する。大門坂の最寄のバス停は「大門坂」だけど、奥さんがトイレに行きたいと言い出したので、一つ手前の「大門坂駐車場前」で下車する。

トイレもある大門坂駐車場

トイレもある大門坂駐車場

杖のサービスもある

杖のサービスもある

駐車場から5分も歩かないうちに、大門坂入口に到着。ここから急な階段と坂、そして、うっそうとした森の茂みに囲まれた山道になる。

駐車場から大門坂へ

駐車場から大門坂へ

大門坂の入口

大門坂の入口

ここから急な階段が続く・・・

ここから急な階段が続く・・・

そして、目の前に続く道は、まさしくパンフレットやポスターで見た「熊野古道」だ。樹齢600年の大木はパワースポットになっているのか、多くの観光客が体を大木に預けていた。ちなみに、僕もやってきたが、パワーを感じる力がないのか、何も感じず・・・。

まさしく「熊野古道」

まさしく「熊野古道」

樹齢600年の大木はパワースポット(?)

樹齢600年の大木はパワースポット(?)

ゆっくり歩くこと、約30分弱。いかにも「熊野古道」らしい道からアスファルトの道へと変わる。かなり標高が高くなったせいか、山並みがとてもキレイだ。

そして、向こうの方には、これもまたテレビやガイドブックでお馴染みの「那智の滝」が見えている。遠くから見ていてもかなりのスケール、さすが落差国内ナンバー1だけある。

山並みがとてもキレイだ

山並みがとてもキレイだ

遠くには「那智の滝」が見える

遠くには「那智の滝」が見える

実際の熊野古道は、もっと先まで続いているのだが、一般的に観光化されているのが、今回歩いた区間のようだ。

日本一の落差を誇る「那智の滝」

せっかくなので、一度も訪れたことのない「那智の滝」にも行ってみることにする。

那智大滝の入口

那智大滝の入口

入口から滝に向かう道の途中までは無料。しかし、滝の目の前まで行きたい場合は、入滝料300円が必要になる。

今回はせっかく来たので、300円を払って入る。ちなみに、入滝料と引き換えに、延命のお守りをもらうことができる。単なるチケットよりも、こういうものの方がなんとなく嬉しい。

無料ゾーンギリギリから見た滝

無料ゾーンギリギリから見た滝

滝は「飛滝神社」の中にあり、この神社のご利益はどうやら延命らしい。延命のお水があったので、夫婦そろって飲んでおく。

延命長寿の水

延命長寿の水

多くの観光客が滝を見てすぐ帰っていく中、僕たちは滝の前で、マイナスイオン配合のしぶきを受けながら、ボッーとした時間を過ごす。

大木では何も感じられなかったが、このしぶきはまるでパワーを与えてくれるようで、心身の充電ができるような気がする。

迫力のある「那智の滝」

迫力のある「那智の滝」

道端で見つけたタケノコ

道端で見つけたタケノコ

足がガクガクになった「青岸渡寺」と「熊野那智大社」

那智の滝前(10:53)→那智勝浦(11:20) 【バス】熊野交通

まだ少し時間があるので、滝の近くにある「青岸渡寺」と「熊野那智大社」に行ってみる。すぐ近くに見えているが、山の上にあるので、これがなかなか大変だった。足がガクガク…。

熊野那智大社

熊野那智大社

青岸渡寺

青岸渡寺

熊野那智大社から見た「那智の滝」

熊野那智大社から見た「那智の滝」

主な見所スポットは全部まわって大満足。大阪行の送迎バスの時刻もあるので、那智の滝前10:56発のバスで紀伊勝浦へ戻る(11:20着)。

朝方は曇りだった天気だけど、勝浦駅まで戻ってくると、すっかり晴れていた。

海にはやっぱり青空が似合う

海にはやっぱり青空が似合う

ランチもやっぱりマグロ♪

勝浦といえば、やっぱりマグロ料理。ところが、昨夜のバイキングで出たマグロは、スーパーのマグロとほとんど変わりなく、決して感動的な味ではなかった。

そんなわけで、本格的なマグロを求めて、勝浦駅前の商店街をウロウロとして、どの店がいいか物色してみる。そして、最後に決めたのは、バスの運転手さんがお手ごろな中価格帯でオススメと案内してくれた「おがわ」へ。

お食事処「おがわ」

お食事処「おがわ」

びんちょうマグロを使っているという「生マグロ定食」(1050円)を注文する。

「生マグロ定食」(1050円)

「生マグロ定食」(1050円)

さてさて、お味の感想といえば、「普通においしい」といったところ。昨晩のバイキングよりは明らかにおいしいが、飛びぬけておいしいというわけではない。

やはり旬があるのか、はたまた、もっとお金を出さないといいモノは出てこないんだろうか?

市街地でお土産調達♪

ぼちぼちホテルへ歩いて戻りはじめる。商店街の八百屋さんで、きよみと甘夏をゲット。そして、道端で見つけた無人販売所で150円のキャベツを1つ買う。

商店街で買ったきよみ(3個100円)と甘夏(2個160円)

商店街で買ったきよみ(3個100円)と甘夏(2個160円)

道端で見つけた無人販売所

道端で見つけた無人販売所

青い海と青い空♪

青い海と青い空♪

大阪行の送迎バスの時刻まで、マンガコーナーでまたまたまったり♪

ガラガラのマンガコーナー

ガラガラのマンガコーナー

復路も送迎バスで一路新大阪へ

新大阪(20:15)→越之湯(14:20) 【バス】湯快リゾート送迎バス

越之湯14:20発の送迎バスに乗車し、新大阪駅を目指す。1泊のお客さんが多いのか、乗客のほとんどは往路と同じ面子だ。

道の駅「古道歩きの里 ちかつゆ」と紀ノ川サービスエリアで休憩タイム。そして、渋滞があったこともあり、定刻よりも30分遅れの20:15頃に、無事新大阪へ到着した。

道の駅「古道歩きの里 ちかつゆ」

道の駅「古道歩きの里 ちかつゆ」

新大阪に無事到着!

新大阪に無事到着!

(終わり)


[旅行記に出てくる地域近辺の宿かも?]