西表島に泊まるエコツアー旅行記

本州は秋が深まり、木々が色づき始めようとする季節が近づいてきた。そうなると、暖かい南国が恋しくなる。今回の旅行記は石垣からさらに足を延ばし、自然あふれる西表島を訪れ、大自然の中でカヌー&トレッキングを満喫した、3泊4日のエコツアー旅行記。

  
4日目 (2009年10月13日)
ホテルのレストランで朝食バイキング

今朝の天気は、ちょっと晴れ+曇り。天気予報に夜と、昼からの天候はいまいちのようだ。

朝焼けが少しだけ顔を出している

朝焼けが少しだけ顔を出している

朝食会場のレストランへ。昨日と同じくバイキング方式で、パパイヤちゃんぶるがキャベツの炒め物に、ベーコンがソーセージに、海ぶどうが島とうふになっていたりと多少メニューが変わっている。

昨日と少しだけメニューが違う

昨日と少しだけメニューが違う

ガラガラの朝食会場

ガラガラの朝食会場

チェックアウトまでホテル内のプールサイドや浜辺をウロウロと散歩♪

海外のリゾートっぽい雰囲気

海外のリゾートっぽい雰囲気

浜辺へ行くと、干潮で干上がっていた

浜辺へ行くと、干潮で干上がっていた

浜辺から見たエコヴィレッジ全景

浜辺から見たエコヴィレッジ全景

爆走する八重山観光フェリーで石垣島へ

エコヴィレッジ西表→大原港 【送迎車】ホテル無料送迎
大原港(10:50)→石垣港(11:25) 【高速船】石垣島ドリーム観光「ドリーム3」

チェックアウト時刻は10時。フロントでチェックアウトを済ませる。請求金額が間違っていて、過大請求されるハプニングがあったものの、しっかり者の奥さんがきっちりチェックをしていたので、事なきを得る。

そして、他のお客さんと一緒に送迎車で大原港まで送ってもらう。今回宿泊した「エコヴィレッジ西表」。大きなリゾートではなく、非常にこじんまりしているが、隠れ家的リゾートな感じで非常に居心地がよかった。また、一流ホテルのようなかしこまった雰囲気もなく、スタッフの気さくさも居心地をよくしている一因かもしれない。

ホテルの入口

ホテルの入口

西表にやってくるときは「石垣島ドリーム観光」を利用したが、帰りは大原港10:50発の「八重山観光フェリー」だ。大原港の桟橋で石垣島までの乗船券(1540円)を購入する。

往復割引もあるが、往復共に同じ会社であることが条件となる。3社がひしめきあう航路では、乗りたい時間に、その会社の船が出ていない可能性もあり、便数がかなり多い竹富島航路を除いては、片道乗船券にしておく方が無難かもしれない。今回は無難に片道乗船券にしておいたが、選択は正解だった。

大原港の桟橋

大原港の桟橋

10:50発の八重山観光フェリー「サザンクイーン」

10:50発の八重山観光フェリー「サザンクイーン」

船室は屋内と屋外にあるが、気持ちがよさそうなので、屋外のベンチに座る。重油高が叫ばれる中、八重山諸島を走る高速船はそんなことはおかまいなしに爆走する。僕たちが乗船した「サザンクイーン」も例外でなく、大原港を出航してしばらくすると、暴走モードに!

折りしも、船内後方にある屋外席(ベンチ席)はエンジンの真横。すさまじい振動と騒音、そして、その熱風を浴びることになるのだ。気持ちよさそうと思ったけど、それほど快適な席ではなかった。

にもかかわらず…、寝ていた奥さんはやっぱりスゴイ!

屋外席(ベンチ席)の真後にエンジンがある

屋外席(ベンチ席)の真後にエンジンがある

出航するやいまや、大きな水しぶきを上げて爆走!

出航するやいまや、大きな水しぶきを上げて爆走!

そして、ほぼ定刻に石垣港へ到着。

石垣港へ到着した「サザンクイーン」

石垣港へ到着した「サザンクイーン」

公設市場で買い物&沖縄そばのランチ

西表島から戻ってくると、ここ石垣島でさえ、都会に感じてしまう。西表島では見なかったコンビニやスーパーはもちろん、何よりも人の数が全く違う。

空港へ向かうバスターミナルのコインロッカーに荷物を預け、最後の買い物タイム。まずは初日にも行った公設市場で、もずく(900グラム/500円)を買う。そして、あやぱにモールのお店でサーターアンダギー(大きな9個入り300円)を買う。

石垣市公設市場

石垣市公設市場

沖縄での最後の晩餐(?)は、あやぱにモール近くのお店。今回の旅で一度も食べていない「ソーキそば」(800円)を注文。そばのボリュームはたっぷりだけど、お味の方は、う〜ん・・・。普通だな。

あやぱにモールの近くにあるお食事処(店名は失念!)

あやぱにモールの近くにあるお食事処(店名は失念!)

お味は極めて普通な「ソーキそば」

お味は極めて普通な「ソーキそば」

はじめての宮古島へ

バスターミナル(13:40)→石垣空港(14:00) 【バス】東運輸バス(200円)
石垣空港(15:35頃)→宮古空港 【飛行機】日本トランスオーシャン航空 JTA88便

いよいよ、後は帰るのみ。パスターミナル13:40発の東運輸のバスで空港へ向かう(14:00着)。

石垣空港

石垣空港

これから搭乗する飛行機は、日本トランスオーシャン航空 JTA88便の関西空港行きだ。この便は、石垣から関西空港へ直接向かうのではなく、宮古空港を経由していく。そのため、自動チェックイン機は利用不可で、窓口でのチェックイン対応となる。

「おとも de マイル」のチケットレス予約なので、決済をしたクレジットカードを見せる。ダメ元で「できたら、窓寄りの席がいいんですけど…」と言ってみると、非常口席がアサインされた搭乗券が出てきた。ちなみに、搭乗券は「石垣〜宮古」と「宮古〜関西」の2枚になっている。

ところで、「関空へ直接向かわず、宮古を経由する理由は?」といえば、石垣空港の滑走路の短さに起因するものだ。滑走路が短いゆえに、離陸時の最大重量に制限があるため、関空まで飛んでいく燃料を積み込めない。そこで、まずは宮古まで飛べる燃料を積んで離陸した後、宮古で燃料を補給して関西へ向かうのだ。

お土産物屋さんなどをブラブラした後、セキュリティゲートを通過し、搭乗ゲート前の待合室へ。この待合室は大きなガラス張りの窓があり、離着陸する飛行機をたっぷり見れる特等席だ。

待合室は離着陸する飛行機が見れる特等席

待合室は離着陸する飛行機が見れる特等席

JTA88便は定刻16:25発だったが、折り返し便の遅れのため、16:35頃にようやく搭乗開始となる。約15分遅れでようやく離陸し、宮古空港へ向かう。指定された非常口席は足元がかなり広く、とっても快適♪

定刻よりも15分ほど遅れて出発!

定刻よりも15分ほど遅れて出発!

タラップを登っての搭乗だ!

タラップを登っての搭乗だ!

石垣から宮古までは30分足らず。離陸したかと思いきや、宮古空港へ着陸。

宮古島から関西へ

宮古空港(16:45頃)→関西空港(18:55頃) 【飛行機】日本トランスオーシャン航空 JTA88便

はじめて降り立った宮古空港は、スコールのような大雨。手荷物を持って一旦飛行機から降りないといけない。燃料補給による安全対策のためなのだろうか?

はじめての宮古島は、スコールのような雨に迎えられた

はじめての宮古島は、スコールのような雨に迎えられた

せっかくの宮古島なので、セキュリティゲートの外へ出て、空港内をウロウロと散策することもできるが、待ちあわせ時間は40分程度しかない。実際の再搭乗はもう少し早くから始まるので、おとなしく搭乗ゲート前の待合室で待つことにする。

宮古から搭乗する人に加えて、僕たちのように一旦降機している人たちもいるわけで、待合室はごった返していて、ベンチもすべて埋まっている状態。お土産物屋さんを物色したり、写真展示をみて時間を潰す。

定刻16:35から10分ほど遅れて、宮古空港を離陸。飛行機から見えた宮古島は思っているよりは都会化されていて、お店や民家が立ち並んでいた。

同じ飛行機に再び乗り込み、関西へ

同じ飛行機に再び乗り込み、関西へ

定刻よりも10分ほど遅れて、18:55頃に関西空港へ到着。

ガラガラの関西空港

ガラガラの関西空港

突然決めて出発した西表島旅行だったが、心も体もかなりリフレッシュして、今回の旅を終えた。

[エピローグ] まだ見ぬ八重山諸島の島々へ

7月の北海道旅行に引き続き、天気が悪かった西表島旅行。どうも最近は天気の神様に見放されているようだけど、天気が悪いなりにも、なんだかんだ楽しんだ旅行だった。

特に、今回の旅行記のタイトルともなっている「エコツアー」。ピナイサーラの滝へのカヌー&トレッキングは、現地に到着してから思い切って申し込んだのは、大正解だった(お値段はちょっとお高めだけど…)。ある意味、このツアーへの参加なくして、「西表島へ旅行してきた」とは言えないかもしれない。

正直なところ、「エコツアー」の意味や定義はなんだか微妙かつ曖昧だなぁと思ったりする今日このごろですが、少なくとも自然に優しい(であろう)公共交通機関を使って、存分に自然に触れ合い、その大切さを感じることができれば、それが「エコツアー」と定義していいのかなと個人的には思っていたり…。

さてさて、何かと最近経営が問題視されている日本航空(JAL)。どうやら、今回の往路で利用した神戸〜石垣路線は廃止対象路線となっており、非常に残念なところ。

今回いけなかった黒島やまだ見ぬ波照間島など、八重山諸島には多くの見所が盛りだくさんだ。それらの島へ是非訪問するためにも、まだメスが入っていない関西〜石垣便は是非今後も守られることを願うばかりだ。そして、八重山の大自然も…。

(終わり)


[旅行記に出てくる地域近辺の宿かも?]