湯快リゾート「ホテル千畳」に泊まる南紀白浜旅行記

1泊2食7800円の低料金で注目を集める『湯快リゾート』への旅、第2弾。前回の下呂彩朝楽別館に引き続き、白浜の「ホテル千畳」に宿泊し、アドベンチャーワールドや三段壁を巡った白浜旅行記。

  
2日目 (2008年12月13日)
湯快リゾートを楽しむ食の教訓

今日の天気も良好。部屋からの眺めのサイコーだ♪

部屋からの眺め

部屋からの眺め

まずは腹ごしらえ。夕食と同じレストランで朝食バイキング。メニューは至って一般的な和洋メニュー。ごはん、卵焼き、ベーコン、ソーセージ、サラダ、おかゆなどなど。

そんなメニューの中で特段目をひくのが、ウメ味のみりん干し。これが朝食で一番おいしかったメニューかもしれない。教訓としては、「湯快リゾートに食事に過度の期待は持たない」。これが湯快リゾートを楽しむ秘訣かもしれない…。

ごくごく一般的な朝食メニュー

ごくごく一般的な朝食メニュー

テーブルの上で焼けるウメ味のみりん干し

テーブルの上で焼けるウメ味のみりん干し

案内してもらえなかった無料シャトルバス

フロント横のお土産物屋さんをブラブラした後、身支度をしてチェックアウト。

今日の目玉は、「アドベンチャーワールド」。ホテル千畳からは路線バスで一本だ。ホテルを出ようとした時、フロント横に掲示されたポスターを発見して、愕然…。

それは、白浜温泉旅館組合が運行する無料シャトルバスのポスターだ。各ホテルを寄り、アドベンチャーワールドやJR白浜駅まで無料で運んでくれる。しかしながら、当日午前8時までに申し込みが必要だとか…。

時すでに遅し、時計の針は9時前だった。アドベンチャワールドプランで申し込んでいる上に、宿泊予約時に交通手段はバスと伝えているぐらいなのだから、チェックイン時に一言でも案内してくれればいいのに…。評価は1ポイントマイナス…。

路線バスでアドベンチャーワールドへ

千畳口(10:15)→アドベンチャーワールド(10:32) 【バス】明光バス

ホテル千畳の最寄バス停「千畳口」までは徒歩1分。バス停へ向かって歩いていると、「千畳敷」と書かれた看板を発見。ホテルの名前の由来である「千畳敷」という名勝地がどうやらあるらしい。

バスの時刻まで10分ほどあったので、猛ダッシュで走って、千畳敷へ。そして、時間がないので、写真とパシャリと撮っただけで即刻引き返す。

滞在時間30秒の千畳敷

滞在時間30秒の千畳敷

千畳口バス停10:15発の路線バスに乗り、アドベンチャーワールドを目指す。途中、空港を寄った後、10:32にアドベンチャーワールドに到着。

アドベンチャーワールド正面入口

アドベンチャーワールド正面入口

めちゃくちゃ感動した「マリンライブ」

関西から近いにもかかわらず、初めてやってきたアドベンチャーワールド。テレビCMや駅の看板はよく目にしているのに、今まで一度も来たことがなかったのが、不思議なぐらいだ。テーマパークでもないのに、動物園と水族館を足したような施設で3800円(入場料)の価値があるか、これが今日の見所だ。

まずは、コインロッカーで荷物を預ける。しかしながら、ロッカーが壊れていたのか、うまく鍵が閉まらず…。こんなところでロスタイム。

走って、10:45からビックオーシャンで開催されるマリンライブに向かう。典型的なイルカショー、かと思いきや、見終わった時には大感動状態。一言でいえば、人とイルカが競演するマリンエンターテーメントショー。

会場となっているビックオーシャン

会場となっているビックオーシャン

イルカのハイジャンプ、イルカに立ち乗りして水上を快走するマリンスタッフ、そしてバックで流れるなんだかいい感じのミュージック。途中には、人とイルカのふれあいを感じさせるしんみりとした場面もあり、これがまたいい感じなのだ。

あまりにも賢いイルカ達を見ていると、完全に人間に調教されているように見えて、ちょっと末恐ろしいものも感じる。しかし、あるサイトによると、イルカが演技するのは遊ぶことと同じだとか…。つまり、イルカが遊ぶ気になってくれないと、いい演技をしてくれないのだとか…。

まるで水揚げされたマグロのようなイルカ達

まるで水揚げされたマグロのようなイルカ達

仲良くミドルジャンプ♪

仲良くミドルジャンプ♪

マリンライブの後は、アニマルランドで開催される「アニマルアクション」へ。色んな動物が次々と出てくるアトラクション。なんだか、USJで似たようなショーがあったような、なかったような…。

ケニア号でサファリワールド探検

次は、サファリワールドへ。

生まれてはじめてのサファリ体験、ちょっとワクワクしてしまう。ケニア号という連結型バスに乗車して出発。アドベンチャーワールドへは過去2回訪れている奥さん、2回ともに夏だったせいで、動物達はバテて寝ていたとか…。今日は冬なので、期待できるかな?

サファリワールドを巡る「ケニア号」

サファリワールドを巡る「ケニア号」

長いすの座席だ

長いすの座席だ

まずは、草食動物ゾーンへ。キリンやゾウなど、動物園では定番の面々がゆったりとくつろいでいる。だけど、サファリパークのイメージといえば、ライオンやチーターといった肉食動物のイメージ。バスに揺られ、まったりした草食動物を見ているだけでは、なんだか眠くなってくる…。

のっそりと動くサイ

のっそりと動くサイ

退屈な草食動物ゾーンを終え、いよいよ頑丈な柵に囲まれた肉食動物ゾーンへ。

肉食動物ゾーンの入口は頑丈な柵の二重門だ

肉食動物ゾーンの入口は頑丈な柵の二重門だ

夏はバテていた動物達だが、冬もやる気はあんまりなかった…。ぐったり寝そべる威厳のないライオン、反対を向いちゃっているクマ。退屈でますます眠くなってくる…。

総じていうならば、サファリパークは期待ハズレだった。

ぐったり寝そべる威厳のないライオン

ぐったり寝そべる威厳のないライオン

反対を向いちゃっているクマ

反対を向いちゃっているクマ

今度は歩いてサファリパーク探検

サファリワールドを消化不良した後は、MAAM(マアム)というセルフサービスのお店でお昼ご飯。僕は「ソースかつ丼」(900円)、奥さんは「牛どて丼」(800円)。激ウマではなかったが、場所柄を考えれば、そこそこのお味とボリューム。

「ソースかつ丼」(900円)

「ソースかつ丼」(900円)

なんだか消化不良に終わったサファリパークであるが、なんとケニア号に乗らなくても、歩いて回ることができるのだ。といっても、肉食動物ゾーンは歩いて回ることはエサになるようなもの、草食動物ゾーンだけである。

ケニア号とまったく同じルートの側道を歩いてまわるだけだが、面白そうということで、もう一周してみることにする。

ケニア号の道路の横には歩行者ゾーンがある

ケニア号の道路の横には歩行者ゾーンがある

いよいよ、草食動物ゾーンへ

いよいよ、草食動物ゾーンへ

まずは、ゾウが登場。普通の動物園にあるような柵や隔たりはなく間近でゾウとふれあうことができる。

紙カップに入ったバナナ(200円)を買う。スーパーで買うことを考えると、ちょっとお高め。バナナを手に持ち、恐る恐るゾウに差し出すと、よだれ(鼻水?)べったりな鼻で上手につかみ、口へパクッ。意外とこれが面白くてはまってしまう…。

間近に迫るゾウ

間近に迫るゾウ

なが〜い鼻で上手にバナナをキャッチ!

なが〜い鼻で上手にバナナをキャッチ!

次はシカと戯れてみる。柵はあるものの、なぜか鹿たちは逃亡して、道を悠々と歩いている。まるで、動物園の柵の中に僕たちが紛れ込んでいるかのように…。

シカと戯れる♪

シカと戯れる♪

悠々と道を歩き、脱走中

悠々と道を歩き、脱走中

そして、次はキリン。キリンの顔をこんなにアップで見たのは、はじめて!

次の動物は、キリン♪

次の動物は、キリン♪

こんなに近く、顔を触ることもできる!

こんなに近く、顔を触ることもできる!

動物と人の間に境目(柵)のない動物園、この感覚はどこかでも感じたことがあるなと思い、記憶を呼び起こしてみた。そぅ、長崎バイオパークとそっくりなのだ。ハウステンボスが運営する動植物園。コンセプトが全く同じように感じた。

肉食動物ゾーンはさすがに動物と柵のないふれあいというわけにはいかない。しかしながら、金網越しに悠々自適に寝そべるライオンを見れるようになっていた。

金網の無効にはライオンが…

金網の無効にはライオンが…

総じていうならば、サファリゾーンはケニア号で周るよりは歩いて周る方がかなりおもしろい。ただ、ちょっと歩く距離は長めなので、レンタサイクルや電気自動車を借りるのも一つの手だ。

とってもかわいい、ペンギンのパレード

14:30からは、奥さんお気に入り「ペンギンのパレード」。

20羽程度のペンギンが数十メートルの距離を歩くのだ。飼育員に率いられて、よちよち歩くペンギンの姿は、まるで幼稚園児の遠足のよう…。

一生懸命歩くペンギン♪

一生懸命歩くペンギン♪

パンダの双子の赤ちゃん「梅浜」と「永浜」

15:00からは、パンダの双子の赤ちゃん「梅浜」と「永浜」の一般公開。2008年9月13日に生まれたばかりだ。

パンダランドに行ってみると、既に大行列。あわてて、最後尾に並ぶ。

一般公開といっても、ガラス越しに見るだけ。おまけに、どちらか一頭はすでに退場してしまった模様。係員の「止まらないで進んでください〜」の言葉に押され、デジカメに収めるのがなんとか…。

コロコロした赤ちゃん♪

コロコロした赤ちゃん♪

屋外展示場では、2才の「愛浜」と「明浜」がおっさんを彷彿させる気だるいスタイルで笹をむさぼり食べていた。

なんかやる気ないぞ〜

なんかやる気ないぞ〜

犬のように足で顔をかいているパンダ

犬のように足で顔をかいているパンダ

こちらはまさしく「たれパンダ」

こちらはまさしく「たれパンダ」

でっかいエンペラーペンギンの赤ちゃん

午前中に見て感動したマリンライブ、15:30からの回をもう一度見た後、16:00からは、赤ちゃんエンペラーペンギンのごはんタイム。こちらは、2008年10月5日生まれ。パンダの赤ちゃんよりも後に生まれたので、さぞかし小さいのかと思いきや、その姿を見て一言、「でかっ!」。

生後2ヶ月のエンペラーペンギンの赤ちゃん

生後2ヶ月のエンペラーペンギンの赤ちゃん

なんと生後2ヶ月なのに、すでに体重は約9キロ。食事の後の体重測定では、10キロを越し、まるまると成長を続けているようだ。コロコロしたパンダの赤ちゃんと比較して、ガツガツと食べる姿、そして、元気よく鳴く姿にたくましさを感じた。

ちなみに、ペンギンの赤ちゃんは生まれた直後はふわふわの毛に被われているので、余計に大きく見えてしまうのだ。

すくすく育っています!

すくすく育っています!

大満足のアドベンチャーワールド

エンペラーペンギンの赤ちゃんを見終わると、もうすでに16:30少し前。アドベンチャーワールドの閉園時間は17時。まだ見切れていないところもあるのに、時間がない!

実はあまり期待していなかったアドベンチャーワールドだったけど、予想以上に面白く、かなり大満足。どの展示もクオリティが高いだけでなく、旭山動物園や長崎バイオパークと同じように、ふれあいを大切にしたり、色々な工夫を凝らしいるように感じた。

そのせいか、もう一度訪れたいなと思いつつ、閉園の時間になったので、後ろ髪をひかれながら、後にした。

二足歩行する北極グマ

二足歩行する北極グマ

白浜から大阪へ18きっぷの旅

アドベンチャーワールド(17:10)→白浜(17:18) 【バス】明光バス
白浜(17:59)→紀伊田辺(18:12) 【普通】
紀伊田辺(18:17)→御坊(19:02) 【普通】
御坊(19:07)→和歌山(20:10) 【普通】
和歌山(20:56)→大阪(22:01) 【快速】紀州路快速

アドベンチャーワールド17:10発の明光バスに乗り、白浜駅へ(17:18着)。バスは混雑していて、立客も出ていた。

午前中はよかった天気はどんどん下り坂となり、とうとう雨が降る始末。ここからは青春18きっぷの鈍行の旅。大阪までは約4時間の旅だ。

というわけで、夜ご飯を確保しようと、駅前にコンビニがないかを探してみるが、影も形もない…。おまけに、まっくら。

ひっそりとした白浜駅

ひっそりとした白浜駅

飲食店もほとんどなく、お土産物屋さんに併設された食堂が1軒空いている程度だ。仕方が無いので、お土産に梅酒とみかんジャムだけを買い込み、白浜17:59発の普通電車に乗り込む。

紀伊田辺、御坊と乗り換え、和歌山を目指す。ちなみに、紀伊田辺までの普通電車はローカル線に似つかわないロングシート車両だった。そして、御坊から乗り換えた電車は昔ながらの硬い座席の直角シート。ガラガラの車内、前の席に足を投げ出し、なんだか懐かしさを感じながらの旅。

懐かしさを感じる車両

懐かしさを感じる車両

乗客がどんどん増えてくると、和歌山に到着(20:10着)。

前日の夕食も今朝の朝食のバイキングだったせいか、それほどお腹も減っていないので、駅前のコンビニで菓子パンを調達し、紀州路快速で軽く夕食タイム。そして、22:01に無事大阪へ到着。

こうして、1泊2日のプチ旅行を閉じた…。

(終わり)


[旅行記に出てくる地域近辺の宿かも?]