今日はあいにくの雨(T_T)。
窓の外を眺めると、傘を持った観光客の姿が見える。そして、あいかわらず怪しげな?スーツ姿の男達も…。
部屋からの景色
チェックイン時にもらった朝食券によると、今日の会場は「レンブラントホール」(バイキング方式)または「吉翠亭」(和食)が指定されている。
エレベーターで1Fに降りてみると、昨日バイキングを食べた「アンカーズラウンジ」は休み(朝食のみ)のようだ。また、「レ・アドミラル」も同様に、朝食時は閉店していた。
「レンブラントホール」は簡単にいえば、宴会場。お盆などの超繁忙期にはディナーブッフェなどが開催される。また、繁忙期では「レ・アドミラル」「アンカーズラウンジ」「レンブラントホール」が同時オープンし、フル稼動するらしい。
「レ・アドミラル」も朝食は閉店
しかし…、今日は超閑散期。なぜ、バイキング形式は「レンブラントホール」だけなのかはナゾ。しかし、「レンブラントホール」で食べれる機会もあまり無いと思うので、今回は「レンブラントホール」へ行ってみることにした。
一歩足を踏み入れた「レンブラントホール」は、まさしく宴会場。天井がとても高く、上品な雰囲気。メニューに関しては、昨日の「アンカーズラウンジ」とほとんど同じ。会場が違うだけだ。
今日は昨日食べなかった和食も味わいつつ、洋食もつまみ食いする、多国籍バイキング状態♪
オープンキッチンでは、昨日と同じくベーコンとチーズを入れたオムレツをコックさんが目の前で調理してくれる。作ってくれたのは、新米っぽい女の子のコックさんだったが、ちょっと暇になった時間に上役のコックさんが登場。新米コックさんに手取り足取り、オムレツの焼き方を実践で指導していた。
九州らしい明太子で食べるおかゆ
ハムやソーセージのほかに、長崎らしく豚の角煮もある
奥さんお気に入りのパン
お腹いっぱいになった後は、園内散策。
念のために大阪から持ってきた折り畳み傘を旅行カバンから取り出そうとした。しかし、窓から見える道行く人が同じ傘をさしているのを見えたので、「もしかするとレンタル傘があるのでは?」と直感でひらめく。フロントへ電話で確認してみたところ、宿泊者用のレンタル傘があるとのこと。もちろん、無料。そんなわけで、赤色のハウステンボスロゴ入りの傘を借りる。
ハウステンボスロゴ入りのレンタル傘
今日のメインイベント(?)は、パレスハウスンボスで開催されている「假屋崎省吾の華麗なる世界展」。ハウステンボス美術館のファッション展は別途料金が必要だが、世界展はファミリエカードがあれば、無料で入場できる。
さて、かなりキャラの濃い假屋崎省吾氏。彼の豪華絢爛なバラをテーマにした華道が今回のテーマ。確かにキレイなものはキレイなのだが、彼の濃いキャラを反映したような毒のイバラに囲まれたようなキツイ作品も…。
パレスハウステンボスを出た後、奥さんと二人で無言…。やっぱり先週までやっていたミッフィー展の方がいいかもしれない…。。
パレスハウステンボスの中庭
何ともいいがたいカーリーの世界展を後にして、パレスハウステンボスの前にあるバラ園へ。今季のテーマとして、「バラ祭」を謳っているハウステンボス。その割りに、園内にバラが満ち溢れているというわけでもない。やはり、財政難のせいか…。
そんな貧素なバラ祭の中でもバラが咲き乱れているのが、このバラ園。あいにくの雨だが、雨粒が積もったバラの花は、光沢でコーティングされているように見え、とってもキレイ♪
雨粒でテカテカ光るバラ
今まで幾度かハウステンボスへ訪れているが、ここまでヒドイ雨は初めてだ。オフシーズンに加え、雨のせいか、園内はひっそり。
人がいない…
こういう時は、やっぱり園内アトラクション。そういうわけで、「大航海体験館」へ。
「大航海体験館」は、スクリーンに映される映像と連動してライドが動く、体験型アトラクション。航海にまつわる2話のストーリーが交互に上映されている。残念ながら、老朽化により2008年6月30日を以って営業が終了するため、ぜひとも乗りたかったアトラクションだ。
この「大航海体験館」は、かつてはハウステンボスの前身である「長崎オランダ村」にあった。ちなみに、「長崎オランダ村」には、特別な思い入れがある。といっても、訪れたのは一度だけ。まだハウステンボスが建設中だった中学生時代。
その頃に、同級生だけで18きっぷを片手に夜行を使って訪れたのが「長崎オランダ村」。宿無し、夜行2連泊の強行スケジュール、こんな遠方への旅は初めてだった。しかし、中学生にとっては、大阪から遥か離れた長崎への旅はとてもワクワクするもの。無論、この「大航海体験館」にもすごく感動した。この時の旅で感じたワクワク感が今の旅につながっているような気がする。そういう意味では、「長崎オランダ村」が「旅行」という趣味の原点でもあるのだ。
グランドフィナーレのため、無料になっていた。久しぶりに体験したが、記憶よりも揺れが激しくて、スリルがあった。前に座っていた小学生が、怖くてじっと下を見ていて、ちょっとほほえましかった。
2008/6/30で閉館となる「大航海体験館」
雨は、まだまだ降り続く。というわけで、引き続き屋内施設を求めて、ドムトールンへ。ドムトールンはハウステンボスのシンボル的タワー。エレベーターで一気に上空へ上がる。
あいにくの雨といえども、ハウステンボスの街並みを一望すると、圧巻されるものがある。お隣の国の騒がしい団体の喧騒で一時はとんでもないことになったが、彼らが去ると、そこは夫婦二人の専用展望ルーム。次のエレベーターが到着するまでの数分ほど、貸切展望ルームとなった(^o^)
ホテルヨーロッパが模型に見える
雨のせいか、上空から見ても、人はまばら
ドム・トールンから地上へ降りると、すでに12時過ぎ。ホテルのチェックアウト時間が13時(ファミリエ特典)だったので、一旦ホテルへ戻り、チェックアウト。荷物は出発まで預かってもらう。もちろん、無料だ。
5月末までの会員制度「モーレンクラブ」のわくわくポイントは9月末で無効になってしまう。9月末までに商品などに交換するか、ファミリエポイントへ移行する必要がある。ファミリエポイントへの移行還元率は極めて悪く、商品に交換してしまう方が得策だ。
そんなわけで、6月末までの限定でオープンしているファミリエ会員ショップへ。会員ショップでは、会員価格で商品が販売されているほか、わくわくポイントを景品に交換できる。
現在貯まっているわくわくポイントは、128ポイント。まず、「ラフレシールのプレーンチーズケーキ(40ポイント)」と「ホテルデンハーグ ティークリッパーのケーキセットペア券(70ポイント)」に交換。合計すると、4000〜4500円相当だ。さらに、余った18ポイントをファミリエポイント(90ポイントに換算)へ移行した。
「愛・地球博」から移設された、スペースチャイルドアドベンチャー「グランオデッセイ」。なんだか意味の分からない冠フレーズが付いているが、簡単に言えば、観客の顔をコンピューターで読み取り、物語へ登場させる映画システムだ。
5月末までの「モーレンクラブ」では500円の入館料が別途必要だったが、6月からは「ファミリエカード」提示で無料入館できる。昨年の春には大混雑していた「グランオデッセイ」。しかし、今日は閑古鳥が鳴いている…。
入口でスクリーンが指定されたレシートのような紙を受け取る。今回指定されたスクリーンはDスクリーン。ちなみに、スクリーンはA〜Dまでの4スクリーンがある。各スクリーンは16名ずつ収容できる。昨年の春の時は満員だったが、今回はDスクリーンに僕達夫婦+独り者のおじさんの計3名のみ。
まずは、顔面読み取りスキャナで自分の顔をスキャン。人数が少ないので、全く待ち時間なし。そして、いよいよスクリーンへ。物語は簡単にいえば、地球を離れて遠くの星へ移住した人類が、長年の時を経て、子孫が海の音に惹かれ、地球を目指す物語(だったはず…)。
しかし!物語の内容なんかはどうでもいいのだ。16名の登場人物の中から自分を探すのに必死。基本的に髪の毛の部分は省かれ、顔面部分のみが登場人物として現れるので、顔に特徴がないと自分だと分かりにくい…。
結局、奥さんは「これだ!」というのが分かったが、僕は前回に引き続き「これかな〜?」って感じ。いまいち消化不良気味にグランオデッセイを後にした。顔にペインティングをしておくと、分かりやすいかもしれない。
グランオデッセイ
再び、ファミリエ会員ショップへ。もう一度訪れたのは、奥さんが気になっていたミッフィーのぬいぐるみ。旗を持ったタイプのミッフィーに商品が入替されているせいで、旧モデルのミッフィーぬいぐるみ(L)が叩き売りされているのだ。
定価5460円のところが、ナント2800円。そんなわけで、買ってしまった…。雨の中、どうやって持って買えるんだと悩みつつも、二重に包んでもらって、ミッフィーを連れて帰ることになった。
モーレンクラブのわくわくポイントで交換した、「ティークリッパー」のケーキセット券を片手に、「ホテル デンハーグ」へ。
「ティークリッパー」は、「ホテル アムステルダム」にあるティーラウンジ。質の高い紅茶を提供するので評判のお店だ。今回のケーキセット券は、1260円(税込サ別)が2人分のチケットだ。
お店に入り、名前を告げると、海が見えるバルコニーの席へ。予約時に海が見える席をお願いしていたのだ。せっかくのいい席だが、雨のせいで、残念ながら眺めはいまいち…。
「ホテル デンハーグ」正面玄関右にある「ティークリッパー」
海が見えるバルコニーの席
ウェイトレスのおねえさんが6種類ぐらいのケーキをトレイに載せて持ってくる。ぜーんぶ食べ放題なわけはなく、この中から選べるのは、たった1種類だけ。僕は即決でフルーツタルト。奥さんは悩みに悩んで、僕と同じフルーツタルト。
タルトの上には、パイナップル、グレープフルーツ、キューイ、木苺、ブルーベリー、アメリカンチェリーなど、フルーツたっぷり。朝食バイキングにも言えることだが、ハウステンボスはフルーツがとってもおいしい。
フルーツいっぱいのフルーツタルト
飲み物はコーヒーと紅茶が選べるが、もちろん紅茶をチョイス。紅茶の銘柄は選べないようで、数種類の葉をブレンドしたオリジナルティーとのこと。ティーポットと一緒に持ってきてもらったティーカップになみなみと注がれる。一杯目はストレート、少し苦くなる二杯目と三杯目はミルクティーにする。
紅茶のお味の方は、確かにいい香りでおいしいけど、この程度かなといった感じ…。このレベルならば、関西でもおいしいお店で飲めるかも。もちろん、他にも色々な銘柄が単品であったので、そちらを選ぶとまた味わいが違うのかもしれない。
店内は女性一人で来店しているセレブっぽい人も…。しかし、子連れも多く、ちょっと居心地がよくなかった。
1人3杯は飲めるティーポット
香りが豊かなオリジナルブレンドティー
オレンジ広場の前にある「ビッケンヒッケン」で見つけた「佐世保バーガー認定店」のフレーズ。
「ティークリッパー」を後にしたが、お昼ご飯を食べていなかったので、ちょっとお腹が減り気味…。そんなわけで、一番シンプルな「オリジナルビッケンバーガー」(600円)を注文。ここでも、ファミリエポイントが貯まるのがうれしいところ。
「ビッケンビッケン」は屋台風のお店なので、イートインできる店内はなく、食べれる場所は目の前にある屋根(テント)の屋外フードコートスペース。雨の降りしきるなか、風雨に耐えつつ、佐世保バーガーを賞味。
お味はノーコメント…。確かにデカイ。しかし、パティはまるで冷凍食…(以下省略)。佐世保市内の「ヒカリ」や「ブルースカイ」などと比べると、雲泥の差だった。期待していただけに、かなりガッカリ…。。
オリジナルビッケンバーガー(600円)
ところで、近隣の国の学生軍団もハンバーガーを食べていたのだが、大騒ぎをしたり、食べ物を粗末にしたり…。なんだかなぁ…。
ハウステンボス(17:00)→長崎空港(17:50) 【高速船】安田産業汽船
いよいよ、ハウステンボス出国の時が迫ってきた。
ホテルのフロントで預けていた荷物を引き取り、長崎空港へ向かう高速艇が出航するマリンターミナルへ。まだまだ雨足は強かったが、ホテルで借りた傘はマリンターミナルでも返却することができたので、大助かりだった。
長崎空港への船が出る「マリンターミナル」
雨のドムトールンはちょっと寂しげ
ちょっと高めの乗船券(1600円)を購入。月曜日とあってか、待合客はまばら。
人もまばらな待合室
10人程度の乗客を乗せて、安田産業汽船「エアポートライナー8号」は定刻17:00に長崎空港へ向けて出航。一昨年の冬に乗船した船と比べると、ちょっと小ぶりの船。雨のせいか、海はちょっと荒れ気味。ウトウトしていたが、ときおり岩(実際は波)にぶつがったような衝撃を受ける船体の衝動に目を覚ましつつ、気がつけば、長崎空港へ到着(17:50着)。
エアポートライナー8号
波しぶきを上げて爆走!
長崎空港(18:30)→伊丹空港(19:35) 【JAL】JAL 2378便
人でごったがえしている長崎空港。空港内にあるハウステンボスショップをちょっとのぞく。ここでも、アニーおばさんのチーズケーキやソーセージなど、園内と同じものが販売されている。
でっかいミッフィーを機内に持ち込むのは大変なので、手荷物として預ける。ベルトコンベアーに載せられ、X線装置に通される。色付きの袋に入れられたミッフィーだが、検査員の人には、ミッフィーって分かるんだろうなぁ〜。
そして、長崎空港18:30発のJAL2378便に搭乗。往路の機材はMD90だったが、復路はMD81。伊丹〜長崎線は月によって、MD90だったり、MD81だったりする。昨日で月が替わり、6月はどうやらMD81の月なのだ。MD90と同じく、2+3列シート。今回は事前の座席指定で2列席を確保していた。
よく見てみると、日本語じゃない!!!
あいにくの雨の中、テイクオフ。しかし、雲の上に出てしまえば、晴天。今まで飛行機の中ではデジカメが使えないと思いこんでいたが、備え付けの案内をよく読んでみると、離着陸時のみ使えないだけらしい…。そんなわけで、初めての機内デジカメ撮影!
雲の上は晴天
ほぼ定刻の19:35、無事に伊丹空港へ到着した。
夢のようなハウステンボスの世界から現実の世界へ戻ってきて、ちょっとブルーな気分。しかし、飛行機で連れて帰ってきた、でっかいミッフィー(L)を見ると、ちょっと心も和む。「夏もハウステンボスへ行くぞ!」と心の中で誓い、この旅を終えた。
我が家へやってきた、安売りミッフィー(L)
(終わり)