しまなみ海道サイクリング旅行記 後編(瀬戸田〜今治)

3月のポカポカ日和。長い冬の間に鈍った体を動かすために、しまなみ海道へサイクリングに出かけた。今回は瀬戸田から今治まで約50キロを自転車で縦走するサイクリング旅行。

  
1日目 (2008年03月29日)
(プロローグ) 春といえば、サイクリング♪

3月といえば、年度末。余った有休を消化せねばならない。今まで幾度もしまなみ海道を自転車で渡りきりたいと思っていたのだが、なかなか予定が合わない。おまけに、サイクリングとなれば、天候にも都合を合わせないといけないのだ。

数日前から天気予報を眺め、「まさしく今だ!」とばかり有給休暇を取得。1日でしまなみ海道の端から端、つまり、尾道〜今治を縦走するのは体力的になかなか厳しい。おまけに、ゆったり観光する余裕もない。加えて、2日間共に天気がよい保証はない。

ということで、数年前に尾道〜瀬戸田までは自転車で走ったことがあったので、今回は勝手に「後編」と名づけ、前回の続きである「瀬戸田〜今治」を完走することにした。ちなみに、前編はホームページが開設される相当以前の旅行のため、掲載していないので、悪しからず・・・

青春18きっぷで西を目指す

大阪(10:30)→姫路(11:31) 【JR新快速】
姫路(11:36)→播州赤穂(12:07) 【JR普通】

そして、迎えた出発当日。天気は良好♪

今回も旅のお供は、青春18きっぷ。春休みのせいか、子供連れの家族で賑わう中、大阪10:30発の新快速で西を目指す。姫路で乗換え、相生から赤穂線へ。ちょうど播州赤穂でお昼どきだったので、駅前をブラブラしながら、お昼ご飯処を探す。駅から赤穂城址までの一角はキレイに整備されており、お店の店構えも白壁造りになっていたりする。

整備された駅前通り

整備された駅前通り

駅前の「すき家」の牛丼で安く済ますという手もあったが、赤穂城址の入口手前にある「一粋」というお店の「天然穴子」と書かれた看板に惹かれ、お店に入ってみる。

「穴子丼」や「穴子のてんぷら」など、色々なあなごメニューがあるが、お店の一押しオススメの「穴子重」(1300円)を夫婦揃って注文。

そもそも、大のウナギ嫌いなので、ウナギと似た食感のアナゴがおいしく食べられるか不安だったが…、一口食べて感動。非常に美味。ウナギほどのギトギトとした脂の感じがなく、さっぱりとした、でもコクのあるハモのような感じ。みそ汁もおいしく、ホウレンソウや大豆の副菜も付いている。

天然穴子料理の「一粋」

天然穴子料理の「一粋」

「穴子重」(1300円)

「穴子重」(1300円)

赤穂義士を祀る大石神社

食後は、お店のすぐ前にある「大石神社」へ。忠臣蔵で有名な大石内蔵助良雄ら赤穂義士を祀っている。それほど大きくない神社は、人もまばら。すぐに見終わってしまい、早々と播州赤穂駅へ戻ることにした。

赤穂浪士を祀る「大石神社」

赤穂浪士を祀る「大石神社」

播州赤穂駅

播州赤穂駅

今宵の宿は「ホテルエリアワン福山」

播州赤穂(13:38)→岡山(15:03) 【JR普通】
岡山(15:22)→福山(16:26) 【JR普通】

13:38発の普通電車で播州赤穂を去り、岡山で乗換え、今夜の宿がある福山を目指す。今夜の宿は「じゃらん」で予約をした「ホテルエリアワン福山」。1泊セミダブル朝食付で5600円(2人分)と格安だ。立地もかなり便利で駅から5分程度の距離。しかしながら、「じゃらん」などの口コミ情報で書いてあるとおり、かなり入り組んだ細い路地に建っているので、少し探すのに時間がかかった。

外観はそれほど大きくなく、あまりキレイな感じではないが、中に入ってしまえば、フロントは黒を基調としたシックな雰囲気でキレイ。

部屋はそれほど大きくないが、清潔感がありそれなりに居心地がよさそうな感じだ。持ち帰り可能なスリッパ、液晶テレビなどのハード面もまずまず。シャンプーやリンスはDHC製であることをホームページなどでアピールしているが、なにがどうDHCなのかがナゾ。ちなみに、奥さんも同感らしい…。

ホテルエリアワン福山の正面玄関

ホテルエリアワン福山の正面玄関

通常のスリッパに加えて、持ち帰りスリッパ付

通常のスリッパに加えて、持ち帰りスリッパ付

液晶テレビも完備

液晶テレビも完備

コップはちょっとお洒落な陶器

コップはちょっとお洒落な陶器

夕刊はフロントで無料サービス

夕刊はフロントで無料サービス

DHCアメニティ

DHCアメニティ

夕食は尾道ラーメンで有名な「朱華園」へ

福山→尾道 【JR普通】

無事チェックインを終え、部屋に荷物を置いて一段落をしたので、夕食を食べるところを探しに出発。福山はありがちな中規模の地方都市。駅前に食べるところはいっぱいあるが、おなじみのファーストフード屋しか目につかない。

やっぱり「土地の名物を食べたい」。そんなわけで、青春18きっぷもあることなので、20分ほど電車に揺られて、尾道へ移動する。目的は「尾道ラーメン」。

尾道駅

尾道駅

大林宣彦監督の尾道三部作特有の世界観にひかれ、尾道には大学時代から幾度も訪れている。

今回は、その尾道で有名な「尾道ラーメン」を全国に知らしめた「朱華園」を目指す。ガイドフックの常連になっている店だ。今年の1月の山口旅行(※山口旅行記 [4日目]参照)では、別の店をチョイスして大失敗したので、今回は絶対に間違いのない「朱華園」を選んでみた。

「朱華園」は駅から続くアーケード街を15分ぐらい歩いたところにある。こじんまりとした店の前には行列ができることも少なくない。しかし、今日は平日とあって、それほど並んでおらず、5人待ち程度。10分ぐらい待って、席につくことができた。

この店は、事前食券購入制。中華そば(530円)を注文。以前に訪れた時よりも、ちょっと値上げされているようだ。最近、なんでもかんでも値上げの嵐(T_T)

背脂たっぷりだけど、小魚をダシにした濃い目のしょうゆラーメン。背脂でこってり系とおもいきや、小魚のダシのせいか、意外なさっぱりさがある。スープもおいしいが、ここの麺の固さが絶妙によい。しかし、スープはいつもより濃く、少ししょっぱすぎるように感じた。それとも、体調のせい?、それとも気のせい???

土日には店の前に行列ができる「朱華園」

土日には店の前に行列ができる「朱華園」

千光寺山プチ登山で尾道夜景見物

尾道→福山 【JR普通】

ラーメンの背脂で体内が脂まみれになってしまったので、ちょっと運動がてら尾道の街を散策する。千光寺山ロープウェイ乗り場の近くにある「こもん」の持ち帰りワッフル店に目が惹かれたが、食べすぎになってしまうので、ここはガマン、ガマン。

食欲と葛藤しながらも、「千光寺山から尾道の夜景を眺めたらキレイじゃないかな?」とふと思いついた。しかし、18時を過ぎているので、千光寺山ロープウェイは既に終発が出たあと。

というわけで、なぜか歩いて登って見ることにした。千光寺山は山といっても、頂上近くの中腹にある千光寺まではキレイに整備された石段が続いている。息を切らせながらも、10〜15分程度で千光寺に到着。

途中までは両脇に民家や電灯もあるが、千光寺付近はちょっと灯りが少なく気持ち悪い。犬の散歩をしているおじいさんや、イチャイチャしているカップルも見かけたが、女性1人で夕方に登るのはオススメできないような感じ。女性グループでもちょっと微妙かな…

頑張って登った甲斐あって、千光寺から眺める尾道の夜景はとてもキレイだった。

千光寺から眺める尾道の夜景

千光寺から眺める尾道の夜景

デジカメの光度調整でちょっと写真は明るめかも?

デジカメの光度調整でちょっと写真は明るめかも?

千光寺境内もライトアップされている

千光寺境内もライトアップされている

山を降りて、尾道駅に着いた頃にはすっかり暗くなっていた。再び電車で福山のホテルへ戻った。いよいよ、明日はしまなみ海道サイクリング。テレビの天気予報によると、明日の天気は晴れ。体力を温存するためにも、早めに眠りについた。

石段を下ってくると、風情のある踏み切り

石段を下ってくると、風情のある踏み切り

尾道駅に戻ると、日がくれて真っ暗

尾道駅に戻ると、日がくれて真っ暗

今宵の宿情報

ホテルエリアワン福山

(720-0066 広島県福山市三之丸町9?12)

全室広めのシングルベッド仕様となっておりますので、観光・ビジネスの際ゆったりとくつろいで頂けます。朝食はパン屋さん直送の焼きたてパンが召し上がれます☆全室インターネット(無線LAN)完備


今回泊まった部屋:  セミダブル (朝食付)
今回の宿泊費(1人あたり):  2500〜2999円 
じゃらん 評価: 3.6  (43件の口コミ)
楽天トラベル  評価: 3.77  (1500件の口コミ)
・Trips管理人 評価: 3.5  (管理人提供宿泊レポート)

総合評価 (Trips独自): 71 点   ※Trips独自評価基準について


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