大晦日の夜は、ハウステンボスでカウントダウンの予定だったが、年末の奥さんの風邪でやむなく中止になってしまった。
そんなわけで、代わりに年末年始明けの三連休、旅に出ることになった。この時期は、大阪から九州・四国方面へ18きっぷで乗車できる快速夜行も運行していない。かといって、最近の重油価格上昇で運賃が値上がりし続けているフェリーの旅も微妙なところ。湯快リゾートや休暇村への旅も考えたが、どうもしっくりこない。
そんなわけで、まず決まったテーマは「夜行を使わない18きっぷの旅」。次に、東西南北のどちらへ向かうかを考えてみた。朝夕冷え込む今日この頃、やはり暖かい西がいい。そんなわけで決まったのが、山口旅行。大阪からの日帰り圏内である広島より遠く、宿泊旅行となってしまう九州よりも近い。そんな中途半端な山口を目指すことにした。
往路は時間を有効に使うため、仕事を終えた後、夜行バス入りすることにする。大阪から山口へ向かう夜行バスもあったが、少しでも節約するため、新幹線や他社との競合があって比較的安い、中国JRバス「山陽ドリーム広島号」を利用することにする。「高速バスネット」(http://www.kousokubus.net/PC/BPGD/index.htm)で予約したので、片道5700円から2%offで5590円。比較的空席があるのに、なぜか並びの席が取れず、真ん中のB席を挟んだ、窓側A席と同じく窓側C席が指定された。
次は、宿を決めなくてはいけない。寒くなる今日このごろ。やはり温泉がいい。そんなわけで選んだのが、湯田温泉。山口県に数多くある温泉の中で湯田温泉を選んだのは、スーパーホテルがあるからだ。早速、「じゃらん」でスーパーホテルを予約しようとしたが、ナント!1泊2食付 6300円のプランがあるホテルを発見。湯田温泉街のど真ん中にある「ホテル タナカ」だ。クチコミも悪くなさそうなので、迷わずに予約。
次の日の宿泊地として選択したのが下関。色々と比較した結果、駅から徒歩3分の「ヴィアイン下関」に決定した。JRグループのホテルなので安心。こちらもクチコミの評判がよく、1泊素泊まり 5980円/室と低価格設定。
こうして、出発当日を迎えた。
大阪駅桜橋口(23:30)→広島駅新幹線口(6:10) 【バス】山陽ドリーム広島号
残業を少しだけした後、仕事を終え、急いで家へ帰る。お風呂に入った後、再び大阪駅へ向かう。少し早めに着いたので、遅くまで営業している駅構内中央口前のコンビニ「ハートイン」で明日の朝ごはんを買っておく。
出発時刻が近づいてきたので、桜橋口前の高速バス乗り場へ向かう。次から次へと各方面へ向かうバスが出発していく。吹きさらしのベンチでバスが到着するのを待つ。7月に松江へ高速バスで行った時にも感じたが、女性の一人旅が多い。待っている人を眺めてみても、女性客が5割以上を占めていた。そして、バスがやってきたのは、出発10分前。
バスは2階建のダブルデッカー車。中国JRバス所有車のようで、西日本JRバスとは塗装の雰囲気が違い、サイドにかわいいハトがペイントしてある。乗降口で運転手さんにインターネット乗車票を見せて、検札を受ける。インターネット乗車票の注意書きでは、決済したクレジットカードの提示が必要とのことだったが、提示は求められなかった。
今回指定されたのは、2階のA席とC席。7月に乗車した神戸〜出雲の「ポート・レイク号」と比較すると、シートはしっかりとしているが、若干狭いような気がする。特に、車体の横幅が狭い印象を受けた。窓側席の場合、通路側はともかく、窓側の余裕がない。座席と壁(窓)がみっちりとひっついている感じがある。備品としては、足置きと毛布は完備しているが、スリッパはない。設備としては、トイレが1階にある。座席リクライニングもそれなりに倒れた。
定刻22:30に大阪駅桜橋口を発車。車内は外からの灯りが入ってこないようにカーテンが引かれている。そのため、どこを走っているのかはさっぱり分からない。大阪側2ヶ所の停留所に寄った後、パーキングエリアで休憩があり、その後に消灯。消灯されると、足元灯以外はすべて消されるので、真っ暗。そこで、各座席に座席には読書灯があるが、スイッチを付けると、周りに光がもれるため、周辺の迷惑になる。特に、中央席(B席)の場合、前(前の咲き背の背面)に読書灯があり、左右のA席とC席の人もかなりまぶしい。改善を求めたいところだ。
窓側の席は多少寒く、分厚いコートを毛布がわりにして眠りについた。