ルネッサンスリゾートオキナワ。沖縄向けの旅行パンフレットには必ず登場する比較的高価格帯のホテルである。全国には、札幌と鳴門にもルネッサンスリゾート系列のホテルはあるが、その中でも一番気になっていたのが沖縄である。
先月に石垣島へ訪れたばかりではあるが、クレジットカードで溜めたJALマイルを使い、11月でもまだまだ暖かい沖縄へ向かうことにした。
今回も前回と同じく、JAL「おともdeマイル」を利用。僕の運賃は10000マイル、奥さんは25000円を払えば、2人で伊丹〜那覇を往復できる。運よく、往路午前発&復路夕方発のべストな伊丹発着便にも十分に空席があり、後はホテルの予約だけ。
ホテルの予約はおなじみ「じゃらん」の「53年ぶりの日本一/おめでとうドラコンズ53%OFFプラン」。なぜドラゴンズという話だが、どうやらホテルが位置かる恩納村がドラコンズのキャンプ地になっているからのようだ。このプランは、なかなかオトクなプランで、夕朝食付の他に、カクテル&カナッペの特典もついている。
1日目(平日・金曜日)はコーナーダブル[14500円/人]。2日目(土曜日)はスーペリアツイン[15000円/人]。ただし、じゃらんポイントを利用するため、今回は合計から5900円が差し引かれる。2日目の方が週末泊のため料金は高いが、実際はコーナーダブルの方が部屋のグレードは上だ。そのあたりの比較も今回の楽しみの一つである。
伊丹空港(8:25)→那覇空港(10:45) 【飛行機】JAL 2081便
朝は5時起床。新大阪から空港バスに乗り、伊丹空港へ。
朝食は伊丹空港のJAL側にあるマコーズベーグルでBLTサンドのテイクアウト。僕はかぼちゃ、奥さんはホウレンソウのベーグルをチョイス。手荷物チェックを受けた後、搭乗ゲート前の待合ベンチで朝ごはん。
マコーズベーグルのBLTサンド(ホウレンソウ)
伊丹空港8:25発のJAL2081便は、ほぼ定刻で出発。機材はB777-300。伊丹のジャンボ機(B747)発着禁止以降は、長距離のドル箱路線は専らB777が結んでいる。とはいえ、B777も十分に双発機といえど、ジャンボ機のような気もするが…。
これから那覇へ運んでもらうB777-300
飛び立った時の天候は良かったものの、しばらくすると、眼下には雲が広がっていた。途中のドリンクとアメのサービスの後は、熟睡。
気がつくと、ヨロン島上空を通過し、那覇空港へのアプローチ。今日は本島を北から南へ回り込み、本島南部でぐるっと回り込むように北上して、那覇空港へは南側からアプローチ。
那覇空港→奥武山公園 【普通】ゆいレール
空港へ降り立つと、本土では信じられないような暖かさ。このままホテルへ向かうと昼前に着いてしまう。きっとホテルの昼食は高いと思われるので、那覇で昼食を取ってからホテルへ向かうことにする。
那覇といえば、いつも訪れるのは「那覇そば」。ポリポリ食べられるぐらいに煮込まれたソーキがおいしい沖縄そばの店。その店を目指すぺく、ゆいレールで那覇空港から奥武山公園へ移動する。
ゆいレール(那覇空港駅にて)
奥武山公園(おうのやまこうえん)駅
記憶によれば、奥武山公園から国道58号線の方へ歩いたところにある鳥居付近にあるはず。大学時代、沖縄旅行の際に何気なく入った「那覇そば」。その後いくつかの沖縄そばの店に入ったが、やはり「那覇そば」に勝る店はない。明後日開催されるNAHAマラソンの準備が進められる奥武山公園を通り抜け、国道58号線に出る。
しかし…、いくら探しても「那覇そば」が見つからない。散々探しまわり、あきらめかけたその時、ふと横に掛かった看板が目に着いた。ナント、「那覇そば」の跡地であり、現在は別の場所に移転したとのこと…。何とか歩けそうな距離だったが、時間のロスがもったいないので、国際通り近辺で昼食を取ることにして、旭橋の方へ歩き始めると・・・。
なにやら、変なお店を発見。そして、入口の看板を見てみると、とてもオトクそうなランチが…。奥さんと満場一致(?)でこの店に決定。この店の名は、「鬼さん バンヤンタウン店」。入り口には、鬼さんのおうちというナゾの看板。
入り口は入りがたい雰囲気の「鬼さん」
鬼さんという恐ろしい雰囲気に恐る恐る門を開くと、出てきたのは優しい顔の沖縄のおばあ。券売機で食券を購入。今回選んだのは、鬼丼(500円)。
大スクリーンがあるアジアンムード漂う店内は、まさしく居酒屋。そして、まもなく登場した鬼丼は、キャベツの上にヤワヤワに煮込まれた豚の角煮たっぷり、さらに半熟卵が乗せられた丼。おまけに、沖縄そばの汁のようなスープ付。500円という値段を考えれば、格安。味もかなり最高。おすすめの一品だ。
「鬼さん」の鬼丼(500円)
店内は居酒屋風
観光客の店というよりは、地元に人に愛されている店といった感じのようで。僕たちが食べている間にも、地元のバスの運転手さんや作業員のおっちゃんなどが店にやってきた。
那覇バスターミナル(12:45)→ルネッサンスリゾートオキナワ前(14:10頃) 【バス】120番系統 名護西空港線
目的の「那覇そば」にはありつけなかったが、思わぬ収穫を得て、今回の旅は幸先がよい。お腹もいっぱいになったので、いよいよホテルを目指すことにする。空港からのリムジンバスでもホテルへ行けるが<せっかく時間もあるので、より生活感が感じられる路線バスで向かうことにする。「鬼さん」から徒歩10分弱で「那覇バスターミナル」に到着。平日の昼下がりのバスターミナルは、人気もまばらだ。
那覇バスターミナル
那覇バスターミナル 12:45発の120番系統 名護西空港線の路線バスに乗車。国際通り・北谷・嘉手納基地など色々なスポットを通り、国道58号線を北上していく。通過するバス停の数も相当多く、約35キロの道のりを71分(定刻)かけて進む。今回は目立った渋滞があったわけでもないのに、約20分強遅れて、ルネッサンスリゾート前で下車。バス停はホテル正面ではなく、那覇方面に5分程度歩き、ホテルへ到着。
フロントでチェックイン手続き。2泊目も1泊目と同じくコーナーダブルの部屋へ8000円でアップグレードできると案内される。しかし、値段を考慮すると、あまりにも割りに合わないため、断る。そもそも、2泊共にスーペリアツインにしても良かったのだが、予約時点では2日目しか空いていなかったので、今回は1泊目だけランクが上のコーナーダブルで予約していたのも理由の一つだ。
2日分の夕食・朝食券と共に、1人あたり3500円分のマリンスプラッシュチケット21を受け取る。このチケットは、パッケージツアーや個人予約に関わらず、2連泊以上の宿泊特典だ。ちなみに、3連泊以上になると「Club Savvy(クラブサビー)」カードが特典として付いてきて、滞在中のマリン・フィールドスポーツ(一部除く)および昼食がフリーになる。
ベルガールに案内された部屋は、プライベートビーチ側の7F角部屋。部屋ランクはコーナーダブル。一般的なスーペリアツインの上位ランクの部屋だ。スーペリアツインとの大きな違いとしては、角部屋であることは当然であるが、アメニティ類が最も違う。
スーペリアツインに無いものとしては、簡単なビーチサンダル(持ち帰り可)、使い捨て室内スリッパ(持ち帰り可)、夕朝刊サービス、アロマキャンドル、バスローブ。石鹸やシャンプー類は、高級ホテルアメニティの定番であるロクシタン。部屋自体の内装といったハード面については、液晶テレビであるなど些細な違いはあるが、基本的に広さや設備共に、スーペリアツインと全く同じ。したがって、宿泊料金の差はアメニティによるものと考えて良い。
唯一のハード面の違いとしては、通常のベランダに加えて、建物の先端の海側にもベランダがあるということ。とても眺めは良いが、風が強すぎて、風圧でベランダのドアを開けることができなかった・・・(T_T)
部屋に設置されているホテル案内、随所の看板や表示は、非常にきっちりとメンテされている。高級ホテルであっても、看板の表示などがテプラシールなどで訂正されていると興ざめすることも少なくない。それゆえ、このホテルは非常に評価できる。
枕は数種類用意されている
液晶テレビ完備!
シャンプーなどはロクシタンのアメニティ
中身はドライヤー
お茶は4種類用意されている
持ち帰り可能な使い捨てスリッパ
持ち帰り可能なビーチサンダル
コーナーダブルは海側にもう一つベランダがある
部屋で少し休憩した後は、ホテル内を探検♪
ロビーは天井が吹きぬけになっており、どの客室の入り口からでもロビーを見下ろすことができ、とても開放感がある。
7Fからロビーを見下ろす
ビーチはホテル専用のプライベートビーチ。11月も終わろうとしていて肌寒いためか、ビーチには人影なし。折りしも小笠原諸島付近をウロウロしている台風の影響のせいで、強風が吹き荒れ、ほとんどのマリンメニューが中止になっている模様。僕たちは関係なかったが、「Club Savvy」を持っている人達はフリーのマリンメニューがほぼ全て利用できなかった様子。また、1回に2メニューしか同時予約できないなどの制約もあり、良いこと尽くめのカードでもないようだ。
ちなみに、外来者(宿泊者以外)はプライベートビーチ施設使用料が必要となる。実際には、どうやって外来者を見分けるのかはナゾだが…。
ホテルのプライベートビーチ
クリスマスイルミネーション♪
ベランダからもイルミを楽しむことができる
ホテル探検を終えた後は、部屋でお風呂。ユニットバスタイプで一般的なシティホテルレベルといったところ。リゾートホテルにしては、若干レベルが低くく、口コミサイトなどでもマイナス点として批評されることが多い。大浴場(山田スパ)もあるが、別途料金が必要。
夕食は2Fにある「ロイズ」の「寿司食べつくしと彩々甘味」(1人4400円)。今回はプランに付いていた夕食券で利用。出発前にメールで、ホテルへ18時で予約を入れておいた。
入店時に90分制であることを案内される。店内の雰囲気は寿司バーといったところ。約30種類のお寿司が食べ放題。いくらや海ぶどうなどの一部メニューはオーダーバイキング形式だが、他の寿司はカウンターで自由に取ることができる。味は格段においしいということはなく、回転寿司より若干上かなといったところ。
寿司以外のメニューとして、竹筒豆腐・てびち・お吸い物など10種類弱があり、どれも味がしっかりしていて美味。寿司よりもサイドメニューの方が上手か?
竹筒豆腐や寿司などメニューも豊富
いくらはオーダー方式だが、好きなだけ食べれる
デザートもカウンターに10種類程度。紅いもタルト・白玉団子・シークァーサーの葛きり・マンゴープリンなど、和風メニュー。味はどれも美味。一番のおすすめは、紅いもタルト。手作り感のあるタルトは、沖縄のお土産で有名なポルシェのタルトよりもおいしく感じた。
一番のおすすめデザートは「紅いもタルト」
他にも、デザートメニューは豊富
店員さんの対応もとても良い。残念だったのは、子連れが多く、子供が騒がしかったこと。ルネッサンスリゾートオキナワは高級リゾートのイメージがあったのだが、実際のところはファミリー向け路線のようだ。子供向けの特典が充実しているせいか、非常に子連れが多い。そういった観点では、カップルや夫婦でのゆったりとした旅行にはあまり向いていないかもしれない。
お腹いっぱい食べたので、食後はクリスマスイルミネーションに飾られたビーチをお散歩。奥さんと写真の撮りあいをしていると、バーベキューハウスから出てきたコックさんが写真を撮ってくれた。
ビーチから見たホテル
イルミネーションされたイルカ
ロビーにはクリスマスツリーも…
ホテルから見たプライベートビーチ
プライベートビーチを散歩した後は、2Fにあるフォーシーズンバーでカクテルタイム♪
今回利用した宿泊プランの特典だ。奥さんはお酒が飲めないので、マンゴージュース。特典なので期待はしていなかったが、シャンパンカクテルだけでなく、カナッペのサービスもあってビックリ。カナッペは、ピーマン・生ハム・癖のあるブルーチーズの三種。
プラン特典のシャンパンカクテルとカナッペ
バーは、とても落ち着いた雰囲気。ゆったりとしたソファにもたれかけながら、1日目の夜をゆったりと過ごした。
ルネッサンスリゾートオキナワ
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