かつて、JR九州内のグリーン車が乗り放題になる「九州グリーン豪遊券」というのがあった。しかし、販売中止となってしまった。JR北海道にも「フリーきっぷ(グリーン車用)」があるが、グリーン車に乗車できる回数が6回までと制限付になってしまった。
こんな乗り放題難な時代にも関わらず、JR四国が発売している「バースデイきっぷ」は誕生月利用ならば、1万円で3日間グリーン車(JR四国のみ)乗り放題。おまけに、同行者用のきっぷも同じく1万円で発売されている。
時はまさしくゴールデンウィーク。どのツアーも繁忙期料金になるなか、5月生まれの奥さんと共に、四国への格安グリーン車旅に出ることにした。早速「バースデイきっぷ」の購入だ。通常はJR四国での発売となるが、関西ならばJR大阪駅構内のJR四国ワープブラザで購入することができる。また、事前の座席指定も可能だ。
次に、関西〜四国のアプローチについては、できるだけコストを下げるために、ジャンボフェリー+たかなんフットバスセット券(往復3990円)を利用した。
三宮新港第3突堤(24:30)→高松東港フェリーふ頭(翌4:10) 【フェリー】ジャンボフェリー
出発当日。朝から家でゆったりと過ごし、夕食を食べた後、神戸と高松を結ぶジャンボフェリーが出航する三宮へ。JR三ノ宮駅から乗り場である三宮新港第3突堤まで歩く。駅から真っ直ぐ海に向かって歩くだけで道は単純だが、港へ近づくにしたがって、灯りと人気が少なくなり、少し気味が悪い。土地勘がなかったり、女性一人旅ならば、迷わず連絡バスを利用した方がいい。
ジャンボフェリー乗り場
ターミナルはこじんまりしている
1Fの乗船券売り場でフェリー・バスのセット券(3990円)を購入。往路はジャンボフェリー、復路は高速バス(たかなんフットバス)がセットになっており、関西〜高松往復では格安の料金設定だ。フェリーは予約不要だが、バスは事前に電話予約しておき、購入したセット券に自分で予約番号を記入する。
待合室はそれほど大きくなく、ゴールデンウィークのせいか人も多く、待合席は埋まっている。仕方なく、既に数人並んでいる乗船待ちの列に並び、床に座り込む。
そして、乗船開始。等級は2等のみのモノクラス。席は自由席。カーペット席とイス席がある。カーペット席の壁側を確保。夜行便と言えど、3時間40分の短い航路なので、毛布はない。したがって、上着が毛布代わり。
あまり新しくない船のエンジン音と振動を子守唄に眠りについた・・・