「休暇村伊良湖」に泊まる菜の花ツアー旅行記

春と言えば、菜の花。休暇村のホームページで見つけた「休暇村 伊良湖」の「野菜 de 健康 5A DAYプラン」をきっかけに、少し早い春を求めて、旅に出た。

  
1日目 (2007年03月01日)
(プロローグ)野菜 de 健康 5ADAY(ファイブ ア デイ)プラン

今年は、JR発足20周年。おなじみの青春18きっぷは、いつもより安く5枚1組8000円。つまり、1枚あたり1600円の換算だ。

こうとなれば、どこかへ旅立たなければならない。とはいえ、九州・四国方面への夜行列車が運行されるのは3月下旬からだ。一度行ってみたかった白浜への計画をねってみるが、狙っていた宿(湯快リゾート ホテル千畳)はあいにく満室。

そこで、休暇村公式ホームページで偶然見つけたのが、休暇村 伊良湖の「野菜 de 健康 5ADAY(ファイブ ア デイ)プラン」。1泊2食に加えて、野菜つめ放題特典が付いて、1人税サ込み8980円の格安プラン。おまけに、予約は5%還元のある「じゃらん」で予約。

こうして、一度見てみたかった菜の花畑を目当てに、少し早い春を求める旅に出た。

18きっぷで豊橋を目指す

京都(7:33)→米原(8:27) 【JR新快速】
米原(8:32)→大垣(9:05) 【JR普通】
大垣(9:25)→豊橋(10:47) 【JR普通】

18きっぷシーズンの新快速は大混雑。米原行の新快速で座ることができたのは、一つ手前の彦根。さらに、米原では民族大移動のような、乗換え&座席争奪戦。

米原で乗り換えた大垣行の普通電車は、通常の車両とは少し変わった373系と呼ばれる車両だ。大垣〜東京間を結ぶ夜行電車「ムーンライト大垣」に使用されている車両。座席はリクライニングシート。18きっぷで乗れる、乗りドク電車の一つ。しかし、立客が出る満員御礼状態。車両の両端にあるコンパートメント席を何とか確保して、熟睡…。

さらに、大垣でも民族大移動の乗換合戦。せっかくのゆったり旅が台無しなので、この戦いからは離脱して、一本遅い電車で豊橋に向かうことにする。ちなみに、一本遅らせただけで、車内はガラガラだった…。

渥美半島バス旅

豊橋(11:33)→休暇村伊良湖(13:06) 【豊鉄バス】

豊橋駅構内の駅そばで少し早めの昼ごはんを済ませた後、伊良湖岬行のバスに乗車する。2時間弱の長距離バスに関わらず、車両は路線バスタイプ。半島といいつつも、海が見れるのはごく一部の区間だ。

菜の花咲く渥美ミニツアー

休暇村伊良湖(13:10)→休暇村伊良湖(14:50) 【バス】菜の花咲く渥美ミニツアー

1時間半強をかけて、ようやく休暇村に到着。

休暇村 伊良湖

休暇村 伊良湖

横に長い建物構造だ

横に長い建物構造だ

休暇村に着くや否や、チェックインを済ませることなく、玄関前に泊まっているマイクロバスに乗り込む。休暇村が主催している「菜の花咲く渥美ミニツアー」の無料バスだ。事前にメールで確認したところ、事前予約は不要とのことだったが、バスはほぼ満席で出発。

バスガイドは休暇村の職員のおねえさん。まだ慣れていないのか、ちょっと案内がつたない。ガイドさんの話によると、最近松食い虫の影響で松がドンドン枯れていってるとか…。

初めの観光スポットは、初立ダム。バス車内からの見学だったが、ダムというよりは、ため池といった感じ。内容的には、う〜んっていう感じ。

次のスポットは、休暇村とは反対側の太平洋沿いにある菜の花畑へ。これぞまさしく求めていた菜の花畑。今年は暖冬のせいで、そろそろピークを過ぎているらしいが、それでも十分にキレイだ。

これぞ求めていた菜の花畑

これぞ求めていた菜の花畑

鮮やかな黄色だ!

鮮やかな黄色だ!

菜の花畑から日出の門まで、海岸線沿いの遊歩道(約2キロ)をお散歩タイム。足が悪い人はバスで移動できると案内されたが、全員バスを下車してお散歩。気温も上がってきて、ポカポカ陽気♪

海岸沿いの遊歩道

海岸沿いの遊歩道

日出の門

日出の門

「ECOモーションプログラム」でチェックイン

1時間半のツアーを終えてホテルに戻り、少し早めのチェックイン。

フロントでのチェックイン時に予約後自宅へ送付されてきた「ECOモーションプログラム」のポイントカードを提示して、タオル持参・歯ブラシ持参・公共交通機関利用を告げる。エコの内容によってポイントが加算され、ポイントに応じて特典がもらえる。今回は合計6ポイント溜まり、無添加せっけん(5ポイント分)をゲット。おつりの1ポイント分は次回以降に利用できる。

実際にタオルや歯ブラシを持ってきているかの確認はなく、自己申告制に限りなく近い。ちなみに、部屋には「ECOモーションプログラム」を申告したにもかかわらず、タオルや歯ブラシが備え付けられていたが、きちんとルールを守って利用しなかった。

建物は国民宿舎レベル?

部屋まで荷物をもってもらって案内してもらうが、フロントの係員含め、若干手馴れていない感じ。建物についても、最近リニューアルオープンが相次ぐ各休暇村と比較すると、かなりくたびれていて、特有のにおいや雰囲気はどちらかといえば、国民宿舎に近いものがある。レストランへの案内表示が「食堂」であるところも、ちょっと国民宿舎っぽい。

建物は本館・西館・東館とあるが、今回は東館。部屋の中は分からないが、廊下の雰囲気は、どの館でも同じのような感じだ。部屋は標準レベル。トイレはウォシュレット付き。バスは無し。茶菓子は他の休暇村と比較して少し多めで、メロンゴーフレット・干し柿・種無し梅と種類が多い。部屋は若干のくたびれが感じられ、壁などはリニューアルした跡があるようだ。

窓側のくつろぎスペース

窓側のくつろぎスペース

備品などはごく一般的なもの

備品などはごく一般的なもの

洗面スペースは少し広め

洗面スペースは少し広め

お菓子はちょっと豊富

お菓子はちょっと豊富

少しくつろいだ後、大浴場へ。お風呂はごく一般的な風呂。温泉ではなく、殺菌のためか塩素のにおいがするような気がした。最近の休暇村はどこも温泉なので、ちょっと見劣りがする。

夕日見物

風呂あがりは夕日見物へ。休暇村から5分も歩けば、海岸沿いに出れる。そこは絶好の夕日鑑賞ポイントだ。

長く伸びた影

長く伸びた影

夕日鑑賞ポイント

夕日鑑賞ポイント

沈み行く夕日

沈み行く夕日

お楽しみのディナーバイキング♪

ハード面では若干の難があるが、「じゃらん」の口コミ情報でも人気の夕食バイキングに期待。

と思ったが、あいにく大学生サークルの団体客が…。せっかくのレストランは騒々しくなり、ゆったり気分が台無しに…。だけど、レストランスタッフのおにいさんが一つ一つのテーブルを回って、「今日は賑やかになり申し訳ありませんが、ごゆっくりとお過ごしください」と挨拶にきてくれた。スタッフの中でピカイチのサービスのおにいさんも大変だ。

料理の内容はやはり口コミどおりの内容。種類も去ることながら、バイキングとは思えない品の良さである。脂たっぷりのカンパチのお造り、大あさり焼、手作りパンは特に絶品。パンの種類も多く、奥さんも大満足。

ディナーバイキング

ディナーバイキング

一方、サービス品質はいま一つ。ピカイチのおにいさん以外のレストランスタッフはあまり手馴れていないようで、やることがあるにもかかわらず、手持ちぶたさ。手際も決してよくない。また、バイキングにも関わらず、皿をほとんど下げにこないので、どのテーブルも食べた後の皿で溢れていた。

菜の花ライトアップツアー

食後は「菜の花ライトアップツアー」。休暇村を20時にバスで出発し、近くの菜の花畑へ連れて行ってくれる。もちろん、無料だ。ほぼ満員の乗客を乗せて、バスは出発。

5分ほど着いた、ライトアップされた花畑はライトの加減で黄金色に輝き、実に見事だった!

黄金色に輝く花畑

黄金色に輝く花畑

若干の問題はあるが、昼間のツアーも含め、こういったイベントがあると、旅がいっそう楽しくなるものだ!


[旅行記に出てくる地域近辺の宿かも?]