秋になり、寒くなってくると、必ず南の島が恋しくなる。とりわけ、数年前の11月に訪れた与論島の印象の良さが極めてよく、旅行会社の店頭にあった、JALのツアーパンフレットをつい手にしてしまった。
11月の沖縄は時期外れのようであるが、意外とメリットが多い。1つ目は台風の心配がない。2つ目はツアー代金が安くなりだす時期である。3つ目は人が少なく、ノンビリ過ごしやすい。4つ目は暑すぎず、寒すぎずの頃合の良い気候であることだ。
色々とツアーはあるが、大手旅行会社系も含め、一番コストパフォーマンスに優れているのが、ジャルツアーズの「ふらり」シリーズ。このパンフレットをめくっていると、与論島・プリシアリゾート4日間(39800円)を発見。往復の飛行機差額代金も不要だ。これでも十分安いわけだが、さらに安いプランを発見。沖縄北部に位置するJALプライベートリゾートオクマ4日間(38800円)。こちらも往復の飛行機差額代金は不要。
ヨロンにするか、オクマにするか…。究極の選択だ。オクマに関しては、僕は高校の修学旅行で訪れたことがあったが、奥さんは初めて。一度訪れたヨロンよりも初めてのオクマも行ってみたいという希望もあり、ギリギリまで悩み抜いて結局はオクマに決定した。
行き先はオクマに決まったが、格安系ブランド「ふらり」と高級系ブランド「JAL STAGE」のどちらにするかで今度は迷う。後者だと、1万円程度高くなる。しかし、夕食が1回付だったり、現地でのアクティビティに使える「オクマパスポート」が付いてくる(「ふらり」の場合は「ミニ」パスポート)などの特典がある。貯まっていたマイル(1万マイル=15000円分)を使って、少し贅沢に「JAL STAGE」のプランに決定する。
伊丹空港(8:05)→那覇空港(10:20) 【飛行機】JAL 2081便
早朝5時起床で伊丹空港へ。「MACOU'S BAGEL GAFE」で朝食用にベーグルを買う。初めてのWebチェックインをする予定だったが、事前座席指定枠が一杯であったため、空港で座席指定をする。
伊丹空港8:05発のJAL2081便に搭乗する。機材はボーイング777。以前はB747-400で運行されていた便であるが、伊丹空港への4発機発着が禁止されてからは現在の機材になっている。ドリンクをもらった後、熟睡してしまい、気がつけば、まもなく那覇空港。
天気がいい伊丹空港
那覇空港へ無事着陸。伊丹で晴れていた天気もこちらはどんより。雨まで降り出す始末。
どんより天気の那覇空港
空港からオクマまでは、「JALビーチシャトルバス」で移動する。もちろんバス代はツアー代金に含まれている。ちなみに、タクシーだと高速料金含め、16000円だとか…。手荷物の受取にそんなに時間がかからず、予定より早いバスへ振り替えてもらおうと、手荷物カウンター横にある「JALツアーデスク」へ行ってみるが、1便早いバスは予約客がいないために運休になったのだとか…。
仕方ないので、待ち時間は那覇空港での定番昼食スポット「A&W」へ。事前に携帯サイトで会員登録しておいたので、10%オフ。沖縄にしかないハンバーガー屋さんで、ちょっと高めだけど、ついつい立ち寄ってしまう。窓側の席をぶんどる。ちょっとハンバーガーが冷めてたのが残念(T_T
オニオンリングがおいしいA&W
那覇空港(12:30)→JALオクマ(14:50) 【バス】 ビーチシャトルバス(B-3便)
バス出発10分前、事前に案内されていた集合場所へ行く。そうすると、バスの運転手さんがお出迎え。僕達の他にもう1組の予約客がいるらしいが、飛行機が遅れているため、僕達だけでオクマへ向かうとのこと。
少し無口な運転手さんに率いられ、団体バス乗り場へ。那覇空港に降り立った頃はポツポツの雨だった天候が、スコールのような集中豪雨に…。少し濡れながら案内されたのは、50名以上乗れる大型バス。大型バスに2人だけ乗せて、本島北部のオクマを目指す。
許田ICを過ぎ、名護を通り過ぎるあたりは、すぐ先も見えないぐらいの雨。そして、雷。予定より、10分程度遅れて、JALプライベートリゾートオクマへ到着。
まさしく「貸切」バス
玄関に横付けされたバスを降りると、オクマスタッフの人が傘を持って迎えてくれる。まずは、フロントでチェックイン。記名していると、電気が一瞬消える。雷による停電だ。そして、「JAL STAGE」の特典チケット一式を受け取る。あと、滞在期間中に誕生日を迎えることを申し出て、ワンドリンクチケットをもらう。これもJAL STAGEの特典の一つだ。
オクマは、元米軍の別荘地だったとかで、通常のホテルとは異なり、広大な敷地にコテージが立ち並ぶ。いくつかのグレードがあるが、今回は下から二つ目の「メインコテージ」。スタッフのおねえさんの案内でクルマに乗って、4日間の宿であるコテージへ移動する。
部屋はコテージの2F。スタッフのおねえさんにエレベーターに案内され、おねえさんもエレベーターに乗ると思いきや、階段を駆け上がる。雨の中、本当にお疲れ様。
色々なサイトでも事前リサーチ済みだったけど、オクマのスタッフは本当に気さくで感じがいい。高級ホテルのようにこちらがかしこまってしまうような気取ったわけでもなく、ビジネスホテルのような事務的な対応でもない。これが人気の要因の一つかもしれない。
時折、停電する中、お部屋チェック。部屋は46平方メートル。一般的なシティホテルより若干広い間取り。ツインベットは一般的なベッド。部屋の中央にはソファがあり、クッションも完備。洗面所は洗い場が2つあり、体脂肪率が計れる体重計があるのもポイント。アメニティグッズは、もちろんJALホテルズ仕様。ベランダにもイスとテーブルが完備。
ツインベット(比較的一般的なもの)
ソファのミニクッションがポイント
広い洗面所
シースルーのドアでトイレと区切られているバス
ベランダの机とイス
部屋の窓から庭を眺めると、巨大な水溜りができている。停電が収まったのでテレビをつけると、沖縄北部の集中豪雨が報じられていて、まさしく国頭村も報じられている。道理ですごいわけだ。
ちなみに、携帯でJALのサイトを見てみると、那覇から与論へのたった1往復のRAC便(琉球エアコミューター)は大雨で那覇空港へ引き返しになったのだとか…。当初、ヨロンとオクマで迷いに迷って、オクマを選択したのは大正解たったようだ。もし、ヨロンにしていたら、今頃は・・・
小雨になったので、早速オクマの中を散策。意外と10数年前の修学旅行で訪れた時のことを覚えているもので、懐かしくなる。あの時は今回のメインコテージよりもグレードの高いガーデンコテージに泊まった。今から考えると、贅沢な高校生だったものだ。
ビーチへ行ってみるが、あいにくの曇り空。とはいえ、明日からの天候に希望を差すように晴れ間が少し見える。
明日は晴れるかな?
オクマには、ディナーが楽しめるレストランが7〜8つある。しかし、全般的にお値段はお高め。そんな中で比較的リーズナブルなのが、和食・郷土料理「いじゅ」のバイキング。しかし、1日目からバイキングもどうかということで、レストランビーチサイド「シーフードリストランテ」を予約してみる。コースは4500円からだが、アラカルトは比較的安そう。お腹が減ったら、売店でカップラーメンでも買えばいい。
お店に一歩入ってビックリ。海を眺めることができる本格的イタリアンレストラン。席数も6テーブル程度しかなく、僕達の他には上品な夫婦のみ。ちょっと場違いな高級感(^o^。お店のおねえさんもとっても上品。まず出てきたのが、ワインリスト。初日から散在するわけにもいかなく、僕はバースディ特典のワンドリンクチケットでカシスオレンジ。奥さんはお水で我慢。
オーダーは、本日のロングパスタ(1600円)とマルゲリータ(1700円)。こんな高級な雰囲気のお店だから、とっても上品なボリュームのパスタとピザが出てきたらどうしようかと夫婦そろってビクビク。
いよいよパスタの登場。おねえさんが上品にお皿に取り分けてくれる。ボリュームも申し分ない量。そして何よりもビックリしたのがパスタのおいしさ。色々なキノコを使った和風パスタだけど、味付けもパスタの食感も今まで食べていたパスタはパスタじゃないと思えるおいしさ。何よりもパスタと具があれほど絶妙なコンビネーションを奏でていたのにはビックリした。
せっかくだからと二人で写真を撮り合っていると、おねえさんが来て、二人の写真を撮ってくれるなど、本当に心地よい時間を過ごした。
「シーフードリストランテ」の入り口
食後は浜辺を散歩。そして、JAL STAGE特典を使って、サザンクロスのゲームコーナーでコインゲーム。
オクマの象徴である浜辺のアーチ
明日は晴れることを祈って、眠りについた。
オクマ プライベートビーチ & リゾート
(905-1412 沖縄県国頭郡国頭村字奥間913)◆じゃらんアワード2023受賞◆
じゃらん OF THE YEAR 泊まって良かった宿大賞
【朝食】沖縄エリア 101?300室部門 第1位!
【夕食】沖縄エリア 101?300室部門 第3位!