早朝5:13、姫路下車。
「ムーンライト九州」の終着駅は新大阪であり、姫路が自宅の最寄り駅というわけでもない。このまま自宅に帰ってもよいが、せっかく18きっぷが1日有効であるのだからということで、鳥取を目指すことにする。一旦、大阪まで行ってから、姫路まで引き戻すと時間のロスが大きいのだ。
つまり、ここからは、ハウステンボスならぬ「鳥取旅行記」。
日本語の「サンライズ瀬戸・出雲」の行先
ローマ字の「サンライズ瀬戸・出雲」の行先は?
姫路(5:31)→上郡(6:03) 【JR普通】
岡山方面へ向かう一番列車で、姫路から上郡へ移動する。朝食を調達しようと、駅周辺の店を探してみるが、コンビニの1軒も見つからず…。スーパーやパン屋さんも早朝のためか、閉まっている。仕方がないので、すきっ腹を抱えつつ、トイレで顔を洗ったり、朝の身支度。
早朝の上郡駅
上郡(7:20)→智頭(8:27) 【智頭急行・普通】
智頭(8:43)→鳥取(9:24) 【JR普通】
鳥取へは、姫路から姫新線・因美線経由で向かうこともできる。しかし、ローカル線とあって、本数も少なく、時間もかかる。そこで、今回は第三セクターの智頭急行で智頭までワープする。
上郡〜智頭間の運賃は1260円。しかし、今回は期間限定で発売されている「1日乗車券」(1000円)を上郡駅の窓口で購入。単に片道利用だけでも、260円がトクになる。
JRから徒歩30秒の智頭急行「上郡駅」
早朝だけあって、ガラガラ
智頭駅に到着。電車はJR線に乗り入れ、鳥取まで直通運転ではあるが、すきっ腹を収めるべく、駅前散策。そして、ヤマザキショップを発見し、少し遅い朝ごはんを調達。
智頭駅
すきっ腹を満たした後は睡眠不足を補うために、睡眠…。そして、9:24に鳥取到着。
鳥取(9:35)→砂丘展望センター(10:01) 【ループ麒麟獅子バス】
砂丘会館(12:25)→鳥取(12:55) 【ループ麒麟獅子バス】
最近どこの観光地でもよくある周遊型観光バス「ループ麒麟獅子バス」に乗って、鳥取駅から鳥取砂丘へと向かう。
「夏の砂丘」という響きは、耐え難いむさ苦しさを感じるものだが、天気はどんより、そして風があるせいか、それほど暑くない。鳥取という地味な観光地イメージのせいか、ひっそりとした砂丘を想像していたのだが、これも予想に反して、観光客が多い。
砂丘センター
ひろーい鳥取砂丘
しばらく海風にあたりながらゆっくりと座り込んだ後、再び「ループ麒麟獅子バス」で鳥取駅へ戻る。
鳥取(13:26)→浜坂(14:13) 【JR普通】
浜坂(14:40)→餘部(14:53) 【快速 あまるべロマン号】
昼ごはんは、鳥取駅の駅そばで手早く済ませ、普通列車で鳥取から浜坂へ向かう。
浜坂駅
次の目的地は「餘部鉄橋」。景勝地としても有名であるが、昭和61年に回送列車が転落したことでも有名だ。その餘部鉄橋が間もなく架け替えるとのことで、今回訪れることにした。
その鉄橋のすぐ手前にある「餘部駅」へちょっと変わった列車「快速 あまるべロマン号」で向かうことにする。エーデルという車両が使われており、先頭車両と一番後ろの車両の数席は階段状の展望席になっている。
先頭車の展望席は既に鉄道ファンの争奪戦が始まっていたので、さっさと諦めて一番後ろの車両の展望席に行ってみると、ラッキーなことに空席あり。そこを陣取る。景色が後方へと過ぎていくが、これでも十分に満足。しばらくして、先頭車両の争奪戦に負けた勇者達もこちらへ舞い込んでくる。
「快速 あまるべロマン号」
餘部駅で下車。僕達の席は、またまたファンの争奪戦の舞台となっていたようだ。
ホームに降り立ち、大勢の観光客にビックリ!
ひっそりとしたホームを想像していたが、名残惜しむ人が多いのだろうか、ファインダーを覗くファンだけでなく、ごく一般的な老夫婦も多い。バスツアーの観光スポットにもなっているようだ。
駅名板
ホーム横の坂道を少し登った場所から撮影
ホームから一歩踏み出せば、鉄橋だ!
ホームのある場所から山道を下り、鉄橋を下から眺めてみることにする。山道と言っても、舗装されたちょっとした坂を10分程度歩くだけだ。
ホームから下る山道
列車が落ちたこと考えるとゾッとする
下から眺めた鉄橋
餘部(16:08)→豊岡(17:06) 【JR普通】
豊岡(17:30)→福知山(18:42) 【JR普通】
福知山(18:47)→園部(19:54) 【JR普通】
園部(19:55)→京都(20:44) 【JR普通】
ハウステンボス旅行に行ったはずが、いつの間にか鳥取旅行になってしまったが、これでいよいよ旅も終盤。今日のメインイベントである餘部鉄橋を見終え、後は帰途につくだけだ。
少し疲れはしたが、豪華なハウステンボスのホテルヨーロッパに始まり、18きっぷで行くローカル線の貧乏旅も味わえた充実した旅行だった・・・(終わり)