【宿泊データ】
宿泊年月: 2007年 8月
部屋タイプ: 和室
宿泊料金(1人あたり): 4000〜4499円
利用予約サイト: じゃらん
泉質と湯量に恵まれた道東にある川湯温泉の隠れ宿。
ラルゴは本館である「御園ホテル」の別館(別棟)であり、本館から徒歩5分ほどの場所にある小さな建物。部屋数は5室のみ、レストランなどの施設もなく、本当にこじんまりとしており、外観も含めて、まるで個人の別荘そのもの。
食事は近所に飲み屋や食堂のほか、コンビニ(セイコーマート)もあり、困ることはない。朝食は、御園ホテルのバイキング(1200円)も利用できるようだ。
お風呂は本館の大浴場および露天風呂が利用できる。タオル・バスタオルはラルゴ備え付けのものを持参。本館のお風呂もおすすめだが、ラルゴにも2つの家族風呂がある。大きさはそれぞれ家族全員で入っても大丈夫な広さ。泉質も川湯温泉独自のきつい硫黄臭が漂うベストな湯。設備の整った本館のお風呂で団体客に紛れて浸かるよりは、ラルゴでのんびり浸かるのが湯を楽しむ川湯ならではの楽しみ方だとおすすめする。
部屋はごく一般的な和室。そこそこ広い。トイレや洗面所は共同。洗面所はなんとなく、昔とまったユースのような雰囲気で少し面白かった。
その他変わった設備としては、電子レンジ、洗濯機、乾燥機。洗濯機と乾燥機は家庭用と同じタイプ。利用料金は管理人さんに各200円ずつ支払う。乾燥機は家庭用ゆえに、予想以上に時間がかかった。
こじんまりとした宿であるため、夜間以外は管理人(フロント)は常駐ではない。したがって、部屋のカギには、建物の入口のカギも一緒に付いていて、戸締りをしてでかけることになる。また、用事がある時に備えて、管理人さんの電話番号が名刺をもらう。
ところで、管理人さんはとても気さくな方。しゃべり上手で、低姿勢な対応にも関わらず、とても嫌味がない自然な対応。色んな宿泊予約サイトで記載されているクチコミどおり。ちなみに、一見単なる管理人さんのおじさんに見えるが、実は御園ホテルの代表であったり、川湯観光協会の会長だったり、日旅連の会長であったり、観光事業に対して色々と貢献されているようだ。
この宿は、その管理人さんの思想を表現しているのだろうか? 食事や時間に縛られない自由な旅をしたい人にはうってつけの宿。流れ作業のようにバスで到着して、食べるものだけを食べて、去っていく団体旅行が好きな人にはなじめないかもしれない。